やっと高尾にも雪が積もったよ!
積もったよ!
と、こどものように喜んだ日記です。
横浜市青葉区の高速道路が真裏に走るマンションの1室から、念願だった自然豊かな高尾の一軒家へ移り住み、もうすぐ8ヶ月経ちます。
冬の日。
日中都心の方に用事があって、夜、電車で帰ってくるとき、高尾駅のホームに降りてまずすること。
マスクをずらして息を吸い込む。
薪とか焚き火とか、土の香り。
こんないい匂いの町に住んでるんだと思うとそれだけでうれしくて、満たされた気持ちになって寒い夜でもワクワクしながら帰路に着く。
数ヶ月前、高尾に住むある人に、
「高尾の雪の積もり方は都心のほうとそんなに変わらないよ」と聞いた私は少しがっかりしていた。
大学へ通う学生の頃、相模原市の橋本に住んでいた折にはドカ雪を何度か経験していたから、高尾も多分そんな感じか、橋本より山に近い分もう少し降るんだろうな〜と思い込んでいた。
実際、そうでもなかった。
物心ついた頃から雪国に憧れていて、長野を中心とする甲信越地方に毎年、多い年には2度スキーに行っていた。夜行バスや親の運転する車に乗って。
何度見ても飽きない、夢のような規模で町を覆い尽くす白いかたまりの圧倒的な存在感と、家屋の窓ガラスを優に突き破りそうな巨大なつららに大はしゃぎしながら、日常に雪がある生活ってどんなだろうと空想していた。
関西圏の最南・和歌山の温暖な気候で育った、雪国の過酷さを知らないお気楽な私は、長野に移住したいと考えた時期さえあった。
朝カーテンを開けて白く静かな世界が広がっていたら手放しで喜んでしまう人だ。
今年はもう降らないのかもと少々残念な気持ちで過ごしていたら、雪の予報が舞い込んできた。
2023年2月10日(金)
ついに高尾に雪が降った!!
(というか東京都全体的に...)
そして積もった!
一面銀世界。
積雪のピークを見計らって、傘とカメラを手に嬉々として外へ出た。
白い。どこを見ても。
傘にしんしんと積もっていく雪の重み。
周りのすべての音を吸収する。
都会に積もる雪も異物感、異世界感があって好きだけど、山があったり立派な木々が立ち並ぶところでは雪を自然に受け入れられている感じが良い。
もともとこんな景色だったよ、みたいな。
心ゆくまで遊びました。
都心のほうはどうだったのかなあ。
次の日は晴天で、八王子市の最高気温は13度。
朝から猛烈な勢いで雪解け水が町を流れた。
↑昨日のこれが
↓翌朝にはこう
この光に照らされたキラキラが一過性のものだと思うと余計に尊い。
綺麗だったなあ〜。
何歳になっても綺麗なものは綺麗!好き!と踊りながら喜びたいし、
悲しいことや悔しいことは全力で悲しみ悔しみ、泣き散らしたい。
そうやって生を実感する。
この冬もう1度くらい、積もれば嬉しいな。
高尾楽しいなー!
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