都合のいい解釈はフィクションまでにしときーな
こんにちは。
最近自来也の声真似をしながら、ひとりごとをいう事が多くなりました。
やり始めたキッカケとかは特にないですが。
自来也は原作のその立ち位置的に腰が重いヘラヘラしたジジイだけど、本気出したら強い的な感じなので、
「さてと、やるかのう〜〜」
っていうと、すごい奴がやっと本気出すぞ的な感じで、わりと自分を奮い立たせる事ができるので、おすすめ。
皆さんの好きなアニメ、漫画の「普段と戦闘時のギャップがすごい奴」に当てはめてやってみて下さい。
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キャラクターといえば、最近Twitterを見ていて、キャラクター的特徴を様々な方面に対して求めるような風潮が強くなってきているように感じます。
キャラクター的特徴というのは、例えば、
■Aくん
・太っていて、食いしん坊だが大らかな性格。
・動きは遅いが、力は仲間の中で一番強い。
・イメージカラーは黄色
みたいな感じで、フィクションの世界でありがちな設定のことを指しています。
余談ですがキャラの解像度を上げておくと、こいつはおそらく、序盤で読者、視聴者を泣かせるような大きな見せ場(多分、絆とか根性とかそういう)がきて、その後はマジでなんもなく、エンディングを迎えて、最後の扉絵の隅っこの方で食い物片手にニコニコしているような感じっすね。
最近だと、上記みたいなありがちな設定より、もう一工夫ひねったキャラクターを割と目にします。(青年向けだけかもしれないけど)
■Bさん
・容姿端麗、才色兼備。学校では生徒会長。
・もちろんめちゃくちゃモテるが、性格がキツいため、彼氏はいない。
・皆に秘密にしているが、オタク趣味がある。
こいつはおそらく、ひょんなことからクラスの地味男にオタク趣味がバレます。
最初は最悪!と思うも、共通の趣味を持った地味男と意気投合をし、結構仲良くなる。しかし学校での自分とプライベートでの自分のギャップ、そして地味男への接し方に悩むパートがきて、最後吹っ切れて、学校のモブどもに
「Bさん、最近地味男と仲良くないか?いやBさんに限ってそんな...。」
とか言われる感じ。
カースト上位の女性×オタクという新しめな組み合わせでキャラとして立たせている感じですね。
こんな感じで、世間には手を変え品を変え的な感じで、たくさんの魅力的なキャラクターがいます。
僕が怖いなーと思うのが、このキャラクター的な魅力をリアルの人間にまで求めていないかってことです。
現実世界の人間の性格、人格はフィクションのように分かりやすいものではないし、扱いやすいものでもないですよね。
太ってても神経質な人はいるし、オタク趣味全開の美女生徒会長もなかなかいない(というかほぼ存在しない)。
しかしながら、読者(自分)にとっては「キャラが分かりやすい」ってのは本当に都合が良い。そこの側面以外は気にしなくていいし、知る必要も無いから。
でも現実で、自分がバカだと思ってる奴はバカでいてくれればいいし、面白い奴はずっと面白いこと言ってくれていればそれでOK。みたいな考え方、コミュニケーションって、ある種自分のエゴの押し付けだよなーと思います。
その人のそうじゃない部分を知ろうとすることを放棄してるような気がする。
例えばの話ですが、
逮捕された連続殺人犯の趣味が捨て犬を拾って育てること、だとしたらなんか少し許されてしまうんじゃないかっていう、そういう危うさが今、SNSを中心にある気がする。
以前、菅官房長官の好物はパンケーキ、みたいなニュースが出回ったときに、みんな、「偉い人でおじいちゃんなのに、パンケーキが好きなんてかわいい」っていう意見がすごく多く出回ったけど、ただの一つの側面であって、菅さんがいい人かどうかなんてわかんないじゃないですか。
でも結構飛躍したような意見やコメントが出回っていて、シンプルに「こわっ」って思ってしまった。
フィクションだったらそれでいいんだけど、そんな「ギャップ萌え」みたいなのに振り回されるなよと思う。自分の都合いいように解釈してそういうふうに無理やりあてがうのすごく自分勝手だと思う。テレビとかと一緒のやり方。
という感じで珍しく物申してしまいましたが、みなさん、なにか考える一助になったら嬉しいです。
皆さんも周りの人のこと、都合よく解釈していませんか。
自分も気をつけるとするかのう〜
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