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今、求められるのは「掛け合わせスキル」?ライター・デザイナー、マルチスキルの注意点

自由な働き方を求める中、ライターとデザイナーという二つのスキルでキャリアを歩んできました。

フリーランスとして3年近く活動する中で、2つのスキルをどう活かすべきか、常に考えてきたことです。

AIが台頭し、ライターやデザイナーの業界が変化する中、どちらか一つに特化すべきか、掛け合わせるべきか。

この選択のメリット・デメリット、注意点について、実体験ベースで書いてみたいと思います。

マルチスキルの強みとは

ライターとデザイナー、二つのスキルを持つことで、仕事の幅が広がるというのは大きな利点です。

僕がライターとデザイナーを同時に始めたのは2022年の1月。

クライアントのために文章を書きながら、スライド制作を担当する機会が偶然同時期に訪れました。(ほんとに偶然のチャンス)

ライティング案件はクラウドワークスの応募からスタートし、スライドデザインはコミュニティのお仕事募集への応募からスタートしました。

それ以来、ライティングとデザイン(主にスライドデザイン、資料デザイン)の二軸で仕事をしています。

ここで1つ情けない話をします。笑
マルチスキルの実務的なメリットではなく、メンタル的な話ですね。

マルチスキルを持つことで、あるスキルに自信を失ったとしても、別のスキルで補完できる安心感があります。

学生時代に、「勉強できなくてもスポーツならできるぜ!」とか「スポーツは苦手だけど英語はできるもん」とか、そういうのあるじゃないですか。

そんな中で「スポーツもそこそこできるし、勉強もまぁできるよ」という状態に近いですね。

例えば、ライティングの仕事で「この人には敵わない」と感じた時でも、「デザインなら自分の方が頑張れる」と思う。

そうして自分の自尊心的なもの守るのに、マルチスキルは役に立ちます(笑)

特定のスキルに対して競争が激しい場面でも、もう一つのスキルが支えとなり、自分を保つことができる。こうした点は、精神的な安定につながっているんですよね。

フリーランスってメンタル大事なので、意外と良かったなと思うのです。

もちろん実務的なメリットもあります。

それは仕事の種類を増やせること。
ライターとしてSEO記事やホワイトペーパーを書きつつ、デザイナーとしてスライドのデザインもできる。

特に資料作成やホワイトペーパーなどは、ライティングとデザインが合わさることでより良い成果物を生むことができるため、仕事の幅が自然に広がっていきます。

特化スキルの魅力と課題

一方で、特化スキルには特有の強みがあります。

成果が出るスピードが早いことと認知力強いことですね。

どちらかというと器用貧乏タイプなので、何かに突き抜けた人のことを羨望の眼差しで見ていることが多いですね。

特化スキルは強い。
そして成果が出るまでが圧倒的に早い。

例えば、ライターだけに集中していれば、その分書くスキルの成長が早く、構成作成力や表現方法など、深みが増します。

こなせる案件の数、すなわち場数も増えますし、やっぱり特化した方が経験値は溜まりやすい。

いや、まったく、おっしゃる通りです、あれれ。

僕の場合、最初の頃は、ライティングかデザインかどちらかに絞った方が良かったのではないかと感じることがありました。

特に特化したスキルを持っている人は、その道での認知度や信頼を得やすく、受注やプロジェクト参画など、結果を早く出せる傾向にあります。

また、特化することで、競争に打ち勝つ力も養えるはず。

例えばなんですが、SEOやホワイトペーパーなど、ライティングに特化すれば、その分野での実績やスキルが確実に積み上がり、他のライターと差別化しやすくなります。

この分野なら「この人」という、第一想起に上がることや認知されることが、フリーランスにとっては非常に重要です。
(仕事に繋がりやすくなるからね)

同じことはデザインにも言えるでしょう。高度なデザインスキルを磨くことで、クライアントが求める唯一無二のクリエイティブを提供できるのです。

え?もう特化スキル一択じゃね?と思いました?

とはいえ、若干の懸念事項も。

特化スキルのデメリットというと大げさかもしれないですが、時事の状況によっては厳しいかもしれません。

昨今、著しいAI技術の進化の中で、ライティングやデザインの分野でも、ツールがどんどん仕事を代替できるようになっています。

そのため、特定のスキルに依存しすぎると、市場の変化に柔軟に対応できなくなるリスクもあります。

肌感ではありますが、単一のアウトプットスキル(原稿やデザインなどの成果物を作るスキル)は、AIがかなりのスピードで追いついて来ている。

  • 構成の企画アイデアを出す

  • 文字起こしデータから取材原稿を書く

  • ドキュメントからスライドを生成する

  • 膨大なテンプレートデータからレイアウトやデザインを提案する

これまでは、こうしたスキルに価値が生まれてきましたが、AIに代替されるともっと周辺の人間にしかできない仕事に価値が移ってきた気がします。

単一のアウトプットスキルに加え、複合的なプロセスの中で求められるスキルが求められていると感じます。

  • クライアント起点ではなく、クライアントのSNSや発信を把握してワーカー起点で提案する力

  • 円滑なコミュニケーションスキル(テキストコミュニケーションや非同期コミュニケーションはもちろん、懇親会やリアルイベントまで)

  • 実行したい施策に対する包括的な提案や段取り力

もはや「これだけやっていればいい」という時代ではなくなってきたなと感じます。

なのでマルチスキルが生きくるとも思うんです。

結局、どちらがいいのか?

AIが絡んで、大局的な話も出てきましたが、結局マルチスキル、特化スキルどちらが良いかは、最終的にはその人の性格や働き方にかかっていると思います。

僕らは結局、個人レベルの要因でしか実感が湧きにくいのて、そこで判断しても良いかなと。

僕自身は、ライティングとデザインを同時に始めたことで、結果的に「補完し合えるスキル」を持てたことが大きなメリットでした。

どちらか一方が調子が悪いときでも、もう一つのスキルで仕事を続けられるのは、僕のような「飽き性」には合っていたのかもしれません。

自信のなさから挫折して、飽きていたのかもしれませんが

それでも、どちらか一方に特化することで早い段階で成果を出すことができた可能性も否めません。

  • ライターとして突っ走って、遠くに行かれたあの人。

  • デザイナーとしてあちこちで活躍しているあの人。

これを読んでる、あなたのことかもしれません(笑)

みんなみんな、すごいなー
もうあんなに遠くに行っちゃったなー
と、そんな気分になることしょっちゅうです。

もしこれから新しくスキルを学びたいという方がいたら、まずは特化して始めてみるのも一つの選択肢です。

その後、スキルが一定のレベルに達した時点で、別のスキルを追加していくことで、両方の良いところを取り入れることができるのではないでしょうか。

まとめ

僕にとってライティングとデザインの掛け合わせは、精神安定剤とも言えようまさに「逃げ道」としての選択でもありました。

とはいえ、今ではその掛け合わせこそが僕の武器となっています。

特化とマルチのバランスをどう取るか、これからも模索しながら進んでいきたいと思います。

  • あなたは、特化スキルがありますか?

  • それとも、マルチスキルを持ちたいですか?

今回はそんな問いかけで終わりたいと思います。

今回のオチ

島外に向かうバスに乗り遅れ、30分もの待ち時間があったので、マルチスキル・特化スキルについて書いてみました。

ネタはこちらの音声です。
よければこちらもご視聴ください。


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