見出し画像

「資料作成代行」ってどんな仕事?実は隠れた宝の山だった件。

フリーランスとして活動を始めて3年。

ライターやデザイナーとして仕事をする中で、名詞になりにくいけれども割としっかりした収入源として注目しているのが「資料作成」の仕事です。

一見地味に思えるかもしれませんが、実はこの仕事、取っ掛かりやすく、学びも多く、そしてなにより稼ぎやすい。

今回は、私が体験した資料作成の仕事の魅力をお伝えしたいと思います。

参入障壁が低い! 単発案件から始められる資料作成

資料作成の仕事の魅力の1つは、参入障壁の低さです。Webライターがテストライティングで腕試しをするように、資料作成の世界でも単発の小さな仕事から始められるんです。

例えば、スライド1枚の図解作成を500円や1000円で請け負うことがあります。

「たった1枚?」と思われるかもしれませんが、これが意外と奥が深いんですよ。

クライアントが伝えたいことを理解し、それを抽象化して図解に落とし込む。さらに、何を強調し、どう表現するか。この過程で、情報の整理力や表現力が試されるんです。

具体的には、クライアントから「我が社の業務プロセスを分かりやすく図解化してほしい」という依頼を受けたとします。

まず、クライアントの業務内容を深く理解する必要があります。次に、その業務プロセスの中で重要なポイントは何か、どの部分を強調すべきかを見極めます。

そして、それを視覚的に分かりやすく表現するために、適切な図形や矢印、色使いを選択していきます。

たった1枚のスライドですが、この中に情報の理解力、抽象化能力、デザインスキルが凝縮されているんです。これらのスキルは、単発の小さな仕事を重ねることで着実に磨かれていきます。

慣れてくると、2、3枚のスライド作成を任されることも。例えば、「新製品の特徴を3枚のスライドにまとめてほしい」という依頼が来たとします。

ここでは、製品の特徴を理解し、それを効果的に伝えるための構成力が求められます。

  • 1枚目で製品の全体像

  • 2枚目で主要な特徴

  • 3枚目でユーザーメリット

といった具合に、限られたスライド数で効果的に情報を伝える力が試されるんです。

このように、小さく始められることもできて、少しずつ受注量が大きくできるのがこの仕事の面白いところですね。

そして、これらの経験を積み重ねることで、より大きな案件にも挑戦できるようになっていくんです。

ディレクターから学ぶ! 実践的なスキルアップの場

資料作成の仕事で大きく成長できるのが、ディレクターがいる案件に飛び込むことです。

私の場合、ココナラで活躍されているベテラン資料制作者の方の下で、2年半ほど修行させていただきました。
(今も単発で仕事の相談はあります。)

ここでの学びは非常に本当に大きかったですね。

例えば、「この表現はもう少し大きめにした方がいい」「縦組より横組の方が見やすい」といった具体的なフィードバックをいただけるんです。

実際の例を挙げると、私が作成した営業用プレゼンテーション資料に対して、ディレクターから次のようなフィードバックをいただいたことがあります。

飲食業界の店舗概要資料のFB

「このスライドの主要メッセージをもっと目立たせましょう。視線の流れを意識して調整して、文字の下にザブトン(ベタ塗りの図形)を敷いてもいいかも。また、背景色と文字色のコントラストをもう少し強くすると、可読性が上がりますよ。」

不動産系で新マンションの営業資料のFB

「この地図上に表現する位置情報は、ただの丸図形よりも、背景透過のグラデーションを加えた(立体的な立ち上がりを想起させる)図形の方がいいですね。」

Webサービスの顧客向け提案資料のFB

「ここの図解、情報量が多すぎて少し複雑になっていますね。本当に必要な情報に絞り、シンプルにしてみましょう。場合によっては2枚に分けるのも手かもしれません。」

こういった具体的なアドバイスを一つ一つ実践していくことで、プレゼンテーション資料の質が飛躍的に向上していくような実感がありました。

プロの目線での添削を受けられるのは、お金を払ってでも得難い経験じゃないですか。それを、ここではお金をもらいながら学べるんですから、まさに一石二鳥。

ありがたい話です。

実際の案件に飛び込んでクライアントワークをするのは、優れた資料を数多く目にする機会にも恵まれます。

配色、図の使い方、操作の技術など、実践を通して吸収できるのが大きな魅力ですね。

特に参考になったのは色使い。

企業のブランドカラーを基調としつつ、補色を効果的に使ってアクセントを付ける方法やグラフにおける色の使い分けなど、「あ、こんなやり方もあるのか」と、自分では発想もしてないテクニックを間近で学べるのが非常によかったです。

あとは、PowerPointやCanvaなどのツールの操作技術も、実践を通じて磨かれていきますね。

数をこなすということは、それだけツールと触れる機会が多いということ。ショートカットキーの活用や、複雑な図形の作成テクニック、画像の効果的な加工方法など、作業効率を上げるために、自分で調べたり工夫をする必要性が生まれるわけですね。それで、少し賢くなる。

これらのスキルは、単に本を読んだり動画を見たりするだけでは身につきにくいもの。

実際の仕事の中で、試行錯誤しながら学んでいくからこそ、身につくんですね。

大手企業案件で更なる飛躍!プロの技を間近で学ぶ

資料作成の仕事で一段とレベルが上がった気がしたのは、大手企業との仕事に関わったことです。

私の場合、ホワイトペーパー作成を通じて、クラウド型会計ソフトやグループウェアの大手企業とお仕事させていただく機会に恵まれました。

ここでの驚きは、企業が持つ洗練されたガイドラインやテンプレートの存在です。

例えば、セクションヘッダーやスライドの表紙、目次の作り方など、細部にわたる指示やその意図が記載されています。

よくあるスライドのレイアウトもテンプレートが用意され、企業ブランドを意識した作り込みの細部を勉強できました。

さらに、サービスを訴求するためのスライドや、汎用的に使えるパーツの例も豊富。これらを学ぶだけでも、プロの技が盗めます。

データを視覚化する際の色使いや図表の選び方についても、詳細なガイドラインが用意されていたりします。

これらのテンプレートやガイドラインは、単に「きれいな資料」を作るためだけのものではありません。

情報を効果的に伝え、読み手の理解を促進し、最終的には製品やサービスの魅力を最大限に引き出すための、企業の中の優秀な資料デザイナーのお手本のようなものです。

とはいえ、最初はそうした洗練された資料に巡り合う企業案件に飛び込むのも難しいはず。

そこまで至らなくても、インターネット上にもスライド制作の参考になるサイトはたくさんあります。

例えば、スラデザSlidelandなどのプレゼンテーションデザインがまとまっているサイトでは、プロが作った優れた資料を見ることができます。

まぁ、可能であれば実際のビジネスの現場で使われている一流の資料に触れ、それに基づいて仕事をし、フィードバックをもらた方が学びは多いかなぁ…

実践経験は何物にも代えがたいものがあるとは思います。

なぜなら、これらの資料は単に「見栄えが良い」だけでなく、ビジネス目的を達成するために最適化されているからです。

例えば、営業資料であれば商談の成約率を上げるため、技術資料であれば複雑な情報を分かりやすく伝えるため、といった具合に、目的に応じた工夫が凝らされている。

その目的に近づけるまでのデザインアップの過程がスキルであり、クライアントへの価値提供の源泉でもあるので、ここは時間をかけてでも経験しておきたいところだと思います。

まとめ:隠れた宝の山、資料作成の仕事

資料作成の仕事は、一見地味に思えるかもしれません。でも、参入しやすく、学びが多く、そして何より需要がある。パソコンでできる仕事で生計を立てたいと思っていた私ににとっては、まさに隠れた宝の山。

チャレンジする参入障壁は比較的低いので、「パワポ好き」「デザインを仕事にしたい」と考えているフリーランスを目指す人には、オススメの選択肢の1つかも。

小さな案件から始めて、徐々にスキルと実績を積み上げていけますよ。

そして何より、需要の高さが魅力です。どんな業界、どんな企業でも、常に資料は必要とされています。営業資料、報告書、プレゼンテーション、マニュアルなど、資料の種類も多岐にわたります。

つまり、仕事の機会が豊富にあるということです。

AIが台頭してきているため、求められるレベル感は少し高くなるかもしれないですが需要が急に減ることはないと思います。

フリーランスとしての第一歩を踏み出すのに、資料作成代行という選択肢を今回お届けしてみました。

なかなかいい仕事ですよ!
会社で毎日資料作ってる人なんてほんとめちゃくちゃいると思うんで、そのスキルを社外に出すだけでも収入は作れます。スキルを磨きながら収入を得られる、

そんな素晴らしい機会がここにあるんです。ぜひ、あなたも資料作成の世界で、自分だけの宝の山を見つけてみてください。

今回のオチ

さて、今回は収入源の1つになってる資料制作代行について解説してみました。

音声から原稿に落とし込みましたが、音声はあと2本あって、シリーズものなんですよね。

noteで、ガッツリこの辺りをテキスト化してもいいかなーと思ってまして、今回が第一作目です。

2作目もお待ちくださいー!

この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?