乳垂るる銀杏くるべく銀の羽 芥川龍之介の俳句をどう読むか76
武士か!
金沢
町なかの銀杏は乳も霞けり
この句には注釈がついていて、
このように説明されている。ただまあよほど吉田精一は信用ならんというのか、これをそのまま「お乳」の意味に受け止めて滑稽な句だと感心している人もいる。それはそれで結構なことであるし、芥川にその気がなかったわけでもあるまい。
さらに言えば例の「乳垂るる」の乳の持ち主が室生犀星の奥さんの乳ではないかという説、これにもそぐう解釈である。
どうも「ちちのき」には二種類あり、確かに銀杏の異名として「ちちのき」はあるらしい。
古川の銀杏の乳のたる露を恵みてそたつ春の下草
こんな狂歌もあり、
このように「銀杏の乳」という表現もみられることから、ここで詠まれているのは室生犀星の奥さんのお乳でないと考えてもよいだろう。
不二見へて裾野は遠く霞けり
これはなんとなくわかるような感じがする。霞は春の季語。芥川が金沢を訪れていたのも春。しかし、
町なかの銀杏は乳も霞けり
どういう状況だろう。町中に植えられていた銀杏の木の乳に見えるこぶのようなものがかすんで見えた、とまずは解釈してみて、
こぶこぶの乳も霞むや枯れ銀杏
昭和二年五月二日、恒藤恭宛あての手紙に添えられていた句を思い出す。
果たして霞んでいたのは乳か、それとも芥川の目か。「乳も」だから両方だろう。そして「枯れ銀杏」が「町中の銀杏」に置き換えられているところを見ると、自らの動物的エネルギイの枯渇を投影しすぎるところを抑えた感じであろうか。それとも四月には新芽を出す銀杏を巻き添えにできなかったところか。
どうやらこちらの乳は垂れていない。銀杏は百年でも二百年でも生きる。そのこぶこぶには植物的エネルギイが詰まっているのだ。
乳垂るるよはひとなりや枯れ銀杏
こぶこぶに生きて銀杏の乳は春
町なかの我鬼はまなこも霞けり
[余談]
芥川の和歌に、
ひたぶるに昔くやしも、わがまかずして、垂乳根の母となりけむ、昔くやしも。
というものがある。
乳が垂れても母にかからず妻と詠むというところにも悪戯があるのかもしれない。
竒降神斯効火星界の實况澁江易軒譯012761-000-4特18-260火星界の実況( 降神術奇効)渋江易軒/訳補M43 AAJ-000 3東264
パー
な序特18 260んるいかうつうきんせい星界の實況を觀察もがくしやねつばう春の八類と交通せんとは、近世の學者の熱望するところにわせんりがんじゆつスミス孃は千里眼術に因つて此の熱望を遂げ得た、であねつばう六然るに今やヘレと人알何度が生れ來て何處へ死に去るや?とは、さ古來未决の一大問題である、らいみけついちだいもんだ然ふぢやうまたわぜんしやうぜん〓〓しやうかたゑなほ今やスミス孃は、亦我が前生と前々生とを語り得たるのみならず、5リうつげし〓猶その實况を自転て他に告知らせ得たせうせつしがくりおうようよじつこうあた全体總て外說に似で實而かも學理の應用に依つて實行し能ふところの實じつじつわ話であるしがくりおうようよじつこうあた而かも學理の應用に依つて實行し能ふところの實じつほんしよさんかうしよも.〓本書の參考書は左の如し、Elournoy's Erom Whites Spiritualism. 19 5. 43. Indiaさ15m Planet Mars.明治Spiritualism. Clairyoyance. Kciro's
さしづせつめれ挿圖の說明だいひとさしゆびしんどうありさま第一圖食指震動の狀况じやうづみぎひとさしゆびしんどうしめ上 圖は右方の食指の震動を示すものにして、ABCは、まかうしんくわいひらミぢやうせいき未だ、降神會を開かぬ前、スミス孃が正'ぜうたいまとんどうせんため規狀態にてある時の震とcafしんどうせん動線(但しABCは、めあひとさしゆび目を閉ぢたる時の震動線にして、Bは目を開いて食指ながまきを熱視めつゝある時のそれなり、)の斷片なり、まかうしんくわいごふんかん又D、E、Fは、降神會後、十五分問を經てより後、のちひきつゞうけとつしんどうだんべんとん引續いて受取たる震動の断片にして、Fなる震どうせんじゅうしんどうはんしや動線は呼吸の震動を反射し、か且つ諸しよしんどうせんとも震動線共に右より左みざおちら一度、しんとう動す、そして甲の垂かつすいちよくせん直線より乙の垂おつすいちよくせん直線に達する時間は二たつじかんびやう秒じ時であろ、說ひきつゞうけとつしんどうだんべん引續いて受取たる震動の断片にして、とんFなる震そして甲の垂かつすいちよくせん直線より乙の垂おつすいちよくせん直線に達する時間は二たつじかんびやう秒明第ゴくわせいくわいくわうげい二圖火星界光景の一26yしめくわせいかいくわうけいみ此圖に示せる火星界の光景を見よ、肉なり、空は、 、 、にしてい
はくいみまわうめんいちにんきあかくかつしよくなたボート(arte)たいせいうよくしよくにじやう白衣を身に纏へる黃ラ面の一人は黄、分、鼎と褐色より成り立つたる小艇に様して帶育綠色の洲上に浮ベリこすいあなたがんせきはらいろしろきあまたてんいう湖水の彼岸なろ岩石は、蓄薇色にして、白と黃との數多の點を有し、さうもくいたこくりよくしよく草木に孰れも帶黑綠色にして、たてものいつしよくあかおようすむらさきいろさんしよくな建物は褐色0赤色。及び薄紫色の三色より成り、まとしやうじしろ窓の障子は白くして、:くわいかつせいしよく帳幕は快活なる靑色である、づくわせいかいくわうけい第三圖火星界光景の二おつしめくわせいかいくわうけいさ此圖に示せる火星界の光景に於ては、らんかんいうすべにいろはしさうはくしよくむらさきなに黄色の欄杆を有せる、淡紅色の橋は、蒼白色と紫色とより成り立つたる湖木に浸り、·モひたきしこやませきしよくすこしりよくしよくこんせきそん岸と小山とは、赤色にして、毫も綠色の痕迹を存せず、すべじゆもくれんぐわいろむらさきまたすみれいう凡て樹木は、煉瓦色。紫色、又は堇菜色である、だくわせいかいくわうけ第四圖火星界光景の三150しのくわせいかくわうけいてんしよくきト.りよくしよくてい此圖に示せる火星界の光景に於てば、天色黃にして、湖水は綠色を呈し、火星界の實况ト.りよくしよくてい湖水は綠色を呈し、濱邊なる鐘 塔は帶ミしやうたうたいいうかうしよく黃務色に、ト且つ淡うすべにいう紅色と靑あほいろ色との珠を以て裝たまよつさうしよく飾せる稜りやうかく角と小せうせんたう尖塔とあり、小山は、こやまあかいは赤岩より成りて、暗なあんりよくしよく綠色の植しよくぶつ物あり、しよく所々に赤。ふかむらさき紫白の花を開く、しろはなgoさんろくたてものあかれんぐわいろかうしづく山鹿なる建物は、赤煉瓦色の格子作りにして、端と隅とは、さきすみ孰れも帶いづたいかつせきしよく褐赤色なる喇叭狀を爲し、ちつぱぜうかづおほしっまどいた에コだまもつかざ數多き白き窓まくた板には、十耳其珠を以て、飾れる帳幕を垂れ、cmたいわうかつしよくしやうらうあかれんぐわいろ屋上には、はどまさつ帶黃褐色の鐘樓と、赤煉瓦色の銃眼とを設け、かだづやしきおなみどりあかしよくぶつ且つ(第國なるアスタンの邸宅と同じく、)綠と赤との植物あり、ひとおほいしろむら〓かまたかつしよくきものき〓人は巨大なる、白き頭被を戴き、赤色又は褐色の衣服を着て居る、だいせいかおしよくぶつ第五圖火星界に於ける植物ゆうとしよくぶつ甲圖の植物.学にたんかつしよくきいちカ幹と葉とは、淡褐色にして黃色を兼ね、にくわいこうしよくにじうれつへん花は、快紅色の二重製片にして、ゆうずいいろき5さくろいと雄蕊は色黄に、其の莖は宛なだら黒糸に似たり、おつづしよくぶつ乙國の植物說明
はおほたいわうかつしよく葉は大きくして、帶黃褐色に、くわべんむらさきくっゆうずい六くわかうくわべんやう花瓣は紫色にして、黑き雄蕊を具へ、花梗は花瓣トしよくぶつ丙圖の植物おほきすみれいろみしよ〓〓こくてんいつしうゐ巨大な堇寒色の果實にして、諸所に黑點を有し、周圍には一(かつしよく(0みやくそな莖は褐色にして、黒き脈を具へおな.せいしつえだきいろつりばりやうさき同じ性質なる六箇の枝には、黃色なる魚釣樣の末端あり、ぢめん地面ぢめんあかれんぐのいろ地而は赤煉瓦色である、志第六圖づアスタンの肖像せうぞうこづやうばうふくさうしめ此の圖は、アスタンの容貌服裝を示したるものにして、がんみんわうしよく顏面黃色たうはつかつしよく頭髪獨色あしかつしよく色なる警察隊のものを穿き、足に褐くわかうくわべんやうちいむらさきはもつおほ花梗は花瓣樣なる、小さき紫色の葉を以て覆はるしうゐちゑんきいろすみれいろけ周圍には一圓に黃色と堇來色との毛あり、火星界の實況てはくしはきものたづさ手(右の)には、白紙の卷物を携へ、:)あかまたはくしよくとうべつせいとミ服装は、赤色、又は白色等にて、別に制度なきが如し、おびあかれんぐわいろ帶は赤煉五色にして、きものらまたしか衣服の緣も亦、然り、だていたく第七圖アスタンの邸宅2517ていたくしめ此圖は、アスタンの邸宅を示せるものにして、てんしよくそう〓〓天色若々ぢめんさんがくかべあかいろ地面。山燕壁すべて赤色、りやうしゆしよくぶつ兩種の食物かうしゆねばみきむらさきは甲種は扭れた幹と、紫色の葉とをなし、おつしゆもむらさきうははながみどりしたば乙種は小さき紫色の上葉と、長き綠色の下葉とあり、とおよまどほねぐみならびさつしよくぶつとういつラツバがた月、及び窓の骨組並に裝飾物等は孰れ喇叭形にして、その色は帶いちたいかつせきしよく褐赤色なり、ガラス玻璃(?)は白はくしよくまくきとかげへきぎよくミいろご色にして、輾幕(又は陰影?)は、碧玉の如き色を呈せり、べつせいとミ別に制度なきが如し、說明
やねらんかんきいるさきあほ屋上の周圍に設けし欄杆は、黃色にして、その端末は靑し、だづびき第八圖飛行器85ひかうききいろあかほのほはつアスタンの用ゆる飛〔器(フライイング、マシーン)黄色と赤色との火焰を發す、だむしうじう第九圖アスタンに於ける醜獸rSCひきたys此圖は、アスタンの牽き來れる醜陋なる獸にして、たはらいろふ体と尾とは薔薇色を呈し、めりよくしよくちうわう目は、綠色にして、中央は黑く、たうぶたいこくしよくそくめんつきいでぜんしんおなあか頭部は、帶黑色にして、側面に突出たるものは、全身と同じく、だづくわせいかい第十圖火星界の燈火づ、くわせいかいおランゾけいぜうしめは此の圖は、火星界に於ける燈火の形狀を示せるものにして、その燈火は、かけまうせんあひたいりつたる掛毛既と相對立して居る、づくわせいかいおくわき第十一圖火星界に於ける花卉さきあほその端末は靑し、火星界のぜんしんおな全身と同じく、あかけ3·おほ薄紅色の毛を以て覆へり、實况はc,いろあほいろよそほその燈火は、薔薇色と青色とを以て裝フ.かくわせいかいおくわき茲に揭ぐるは、火星、界に於ける花卉なり、はなひミあか花は火の如く赤く、はい葉は、帶黃褐色なり、志づくわせいとせかおかま第十二圖火星よりも遠き世界に於ける家屋玆に揭ぐるは、かくわせい火星よりも更らにさ-いつそうとほ層遠き遊ゆうせいかい星界に於けるおかおく屋の鬪にして、づねんぐわつにちぢやうか十一年)十一月二日、スミス壞が夢幻中に聞きたるものである、ボ第十三圖スミス壞ぢやうが睡遊狀態に於て左より右へ書きたる亞刺伯語にて、すいゆうぜうたい처ひだりみきかもしびやごか既ねんわに一八九八年(我が明治三かげんじどうだい墓に掲ぐるは、原字と同大のものである、
目次小引-譯者の〓言過去の出來事を目撃し-他の星界の人物に親煮し-幽冥界と消息を通す-〓の前々生は印度の王妃-前生は佛國の皇后-情人の靈魂に導かれて火星探檢-衆多の學者の保證第一章梗〓一〇容色盛はしきスミス嫂-一家の往事を告知らされて喫篤の外なし-彼女の無導は、幽鬼レオボルド-前々生は、印度の王妃-前世は佛國皇后-火星界の人民と交はる-懸想者が密導-印度輪期-王室輪期-火星輪期ぢやう.う第二章スミス孃の幼時と少時三〔其一〕父母、及び近親膿の學童時代-父-母-兄-父の人と爲り-母の体質-或る牧師、猿次三猿
を評す-母の幻象-天使を見る-其の翌日、そのむすめの死亡--くらやみで足音50m大うじせつじ第三章四50m大うじせつじ第三章スミス孃の幼時と少時かれリツエリース〔其二〕彼女の夢幻幼時から多少夢幻的であつた-しかし目に立たなんだ-靜かなたち-手細工の品が創意と雅致とに富んだ-空想に耽る-怪象が目に遮る-夜分に變な光を見た-生物が群がつて居たぢやうえう.じせう第四章じスミス孃の幼時と少時かれハルシ子ーシヨン〔其三〕彼女の幻覺判然たる幻覺-其の實例-鳥の聲-それを何となく薄氣味惡るく感じた-室內へ道人つても、まだ聞えた-夜半の發病-宙ヘ引揚けられる-幽鬼の所爲-陶鬼の自白かうしんじゆつふ第五章降神術界に入りてより以後に於ける四火星界の四五實况じやうスミス孃五〇はじばいかいしやなぢやう〔其一〕始めて媒介者と爲りたるスミス孃夙に嶄然とて頭角を現はす-つくゑたゝき-瞑目して文字を書く-十居合はす會衆の父の靈さま〓〓の示現-ウヰクドル、ユーゴの鑑に接す-震慄して色を失ふかうしんじゆつかいお第六章降神術界に入りてより以後に於けるぢやうスミス孃かくせいじやうたいおぢやう〔其二〕覺醒狀態に於けるスミス孃毫も常人と異なる所を見ず-精神の力は非常に强壯-創意と雅致とに富む-寸暇なき身であり、つつ-媒介事業を執る-德義に缺點なし-視力は完全-動力も然リー智力も然り身体亦健全-レオポルドも亦之も證すかうしんじゆつたいお第七章降神術界に入りてより以後に於ける日六次
スミス孃てんねんてきじどうげんしやう〔其三〕天然的自動現象天然的自動現象の三種-不隨意暗示で幻象を見る-無上の快樂幸福を感ず-有頂天-筆記せんとすれど能はぬ-又は意外の能書で筆記が出來る-現象の爲めに保護せらる出火星;しんじゆつかい치降神術界に入りてより以後に於けるぢやうスミス孃〔其四〕降神會儀眠術は禁物-自己儀眠-否、それのみならず衆力能眠-卓子たゝき--初醒より終醒までのありさま-馬鹿氣た顏-丸で平生とは變はつて居る-平生のヘレン孃に復へる界第八章の発實〓60せい2き火星輪期第九章九三ぐわいせつ〔其一〕〓說火星の出來事は攻究に由なく-印度のそれは、攻究に由あり-スミスが元來印度の事實を知れるや否や?-若し知れりとすれば、記臆するや否や?-火星の國語目くわせいりんき火星期輪九わせいかいしよぢよりよかう〔其二〕火星界の處女旅行火星觀察の端〓-寡婦の愛子死す-愛子の魂魄勞髴として現はる-幽魂、一人の名醫を紹介す-忽ち火星旅行が始まる-雅魂、濃霧をかきわけて上天す-火星界の光景-風俗-幽魂の苦情くわせいりんき火星輪期だんらく〔其三〕火星旅行の三段落火星へ往復する時の態度-火星界の禮式-傷心的一塲の悲劇-簡單なる火星語を話しつゝ目を覺ます-ホンのうろおぼえ-記臆して居るべしといふ暗示第十章九第十一章一〇五次
レオボルドが肯はなんだくわせえき第十二章火星輪期くわせいほんやく〔其四〕火星語の飜譯火星に關する天然的幻象-火星界の光景の一(圖〓)-火星語-火星語で顏文を草す-その譯語-靈魂は空中に彷徨して居る-火星へも行けば-地上ヘも來る-又も火星語の飜譯--アスタレの邸宅ハせい第十三章火星輪期くわぶつじえん〔其五〕活ける火佛辭典火佛辭典-化身せざる幽鬼熟睡すると、容易に覺めぬ男-火星界光景の二(圖〓)-風景-火星界光景の三(同上)-家屋-火星界に於ける植物(同上)-アスタンの肖像に就てせ第十四章ゆうき火星界の幽鬼エセ子ール地球と火星との間で懇意になる------------------------------孝子アレキシスの亡魂-それがエセ二〓火星界の實况ネールーー母に對する情が冷却した-レオボルドの說明-彼れは又も他の世界へ生まれたhoせいかいたうりやうがし第十五章けんやうじゆつ火星界の統領。學士。兼妖術師アスタン·ニモしアスタンは何者か?-アスタンと、スミス嫂との關係-火星界より路上へ往復の飛行機-火星界に於ける族長の邸宅-火星界の動物-火星界の住民-集會の光景しん第十六章ゞアスタンの親屬目しん第十六章ゞアスタンの親屬중ならびt:すうめいひと〓〓ポーズラミー。並に其の他數名の人々ポーズーラミー震え聲を出したる老人--頭部に負傷したる童子サイネ-スミス孃の身体を左右し得るは只だ三人-即ち(一)レオポルド-(二)アスタン(三)ラミーヒンツー、サイクル第十七章印度輪期一六四ぐわいせつ〓說次一六四
十四世紀の昔に週る-亞刺伯會長の女-印度王に惡想せられて王妃となる-印度王は何ものぞ?-哀別離古-憫むべし、花の姿の王妃は遂に焚き殺さる出塲の俳優2第十八章印度輪期の怪象、並に其の發達一六七印度の光景-レオポルドが解釋を爲す-印度王現はる-王妃亦現はる-第三者たりし王妃が、いつか第一者-柴堆-强て燒殺さんとす-絕叫、又絕叫-殘!-又酷!火星界第十九章シヴローカ王と、史家エム、デ、マール〔其一〕暗面カナラは何處に在りや?-所在が曖昧-シヴローカと美しき王妃とは如何? -學殞深き史學〓授に質す-三人が三人皆そんな處と、そんな人々とは知らぬ一九〇實況第二十章シヴローカ王と、史家エム、デ、マール·······一九五歩[其二]照面(?)史家マール、其の存在を證す-史家としてのマールの價値-陶踊り、眉宇聞く-噫々又曖昧の裏に沒了せられんとす-バルスの意見-全く望みの絶えるにあらず-寧ろ奸望目第二十一章3〓窈窕たる王妃の亞伯語二〇二亞刺伯語は、ドーシテ使用せぬのか?-結婚の爲めに忘れたか?-印度人に成リ濟ましたので忘れたか?-否々或る時に使用した-その文字-全く亞刺伯語の斷片第二十二章窈窕たる王妃の印度語〔其一〕夫妻の關係レオポルドの通譯-梵語の第一-夫王に對する親福辭-諸学士の批評及び鑑定--語語の第二-へレン(即ち王妃)の鹽詞-諸學士の批評、及び鑑定-梵語の第三-印度王シヴローカとの對話-法學士の批評及び鑑定次
13わ22第二十三章窈窕たる王妃の印度語(其二)ヘレン自身の筆記梵語の第四-掌文ト卦法-子を情人と誤想す-梵語の第五-客觀的に眼に映せる印度王妃-目前に情郞情婦を見る-その對話-覺醒中の幻象-その筆記わ第二十四章窈窕たる王妃の印度語二三五梵語の第六-孤立的印度語-梵語の第七-印度歌-(い)ヘレン自身の筆記に係るもの-王妃の戀歌-(ろ)ソーシユール氏の筆記に係るもの-レオボルドの通譯に係るものロイプル、第二十五章王室輪期一四、(其一)交際界の皇后佛國皇后として-第一流の人物に接す-侯爵を晩餐に招待す-善く喫し-善く飲む-平生のヘレンと全く異なり-睡遊中に舊臣の邸宅を訪問す-覺め第二十三章二三元大星界實况一四、て後大に驚く第二十六章ロイヤル、ナイクル王室輪期(其二)母としての皇后幼き皇太子と皇女-降神會以外に於ても亦其の幻象を見た-出來事を記載した-『ねん〓〓よ』の歌と-『ヱリザベス』の歌-想像の搖籃-强制的に歌はせ一〇、目ん王室輪期〔其三〕消極的幻覺夢幻の中に現はれざる會衆は如何?-恰かも被催眠者の如し-その證據の三種-(其一)運動の際。會衆に衝突せぬ-(其二)會衆の談話。及び批評がチヤント分かる-(其三)くすぐると。0結論第二十七章(三〇次第二十八章論
實界星火目理論上出來得べし論世人を欺くやうな人ではない-是れ等は...博士のスミス嫂は身体精神共に健全-智力尋常に優れ-德義に於ても欠點なし-無確かに保證すると〓ろだ-圖七第圖四第圖一第次終圖十第圖五第圖八第圖二第圖九〓第圖一十第〓十第圖三圖二十第圖六第圖三第
降神術奇効火星界の實况澁江易軒譯補たしやちよげん小引-譯者の〓言セ·過去の出來事を目撃し-他の星界の人物に親煮し-幽冥界と消息を通ず-孃新幹タ生は印度の工建-前生に使國の農層--情人數いはかれて火衆多の學者の保證らねんねんいぜんできとともくげさる〓、今に在つて五百年、千年以前の出來事を目擊し、しやあたせんりがんじゆつにほしっうすでじんつうりきじざ氣し作ふことは千里眼術の固く保證するところにして、既に『神通力自在』第ぢよじゆつ委しく叙述した、諸言.る〓、じんぶつ茲處に居て他の星界の人物に親すでじんつうりきじざうち既に『神通力自在』の中に
はめいかいるゆうかいかうつういきたるひとしんだるひとたがひせうそくあた將た明界に居て幽界と交通し、生人にして死人と互に消息を通じ能ふことはかうしんじゆつまたしかはしやうこせつしんじゆつso 6降神術の亦確と保證するところにして、是れも、また『接神術』の中に委し、ほんしよしゆじんかうのぢやうぢよぜうじゆつすなはinが木書に主人公として載するところのヘレン、スミス孃は如上の三術-即ち過こできとともくげきじゆつとはへだちじんぶつしんしやじゆつはくぎよくらうちう去の出來事を目擊する術と、遠く隔たりたる地の人物に親煮する術と、白玉樓中の人に消息を通じ、せうそく3しからせうそくとショッたんなうぶ若くは彼れ等より得息を受け取る術とに堪能であることの外に、熊もぜんしやうフヲソスわうルイせいこうごう(第一)我が前生は佛蘭西王路易十六世の皇后マリー、アントワ子ツトであつたことと、(第二)だいそ其の又前生-即ち我が前々生は、またぜんしやうすなはもぜん〓〓しやういんど印度カナラ王シヴローカ、わうナヤカの王やひ妃シマンヂニであつたことしんれいしなほまたとを神靈から告げ知らされ、猶又だふつこくこうごう言もみちけさきなしりや(第三)佛國皇后であつた折、我れに道ならぬ懸想を爲せしカグリオストロの死霊いんど印度カナラ王シヴローカ、わうナヤカの王やいまなはにんげんかいららちろはうくわう4. cの、今猶人間界に生れ出でずしr宇宙に彷徨せるものが、レオポルドと名乘りだきやういうにんふたんそおかげくわせいかいしやうさいて、スミスに對する嚮導の任を負擔し、スミスは其の庇蔭で星界を詳細に探けんできいんどならびふつこくうをたらじぜうた撿することも出來れば、印度井に佛國に生まれて居りし當時の狀態をつまびらかにえ詳悉し得た、もくげきくわせいせかいはたまことくかせいせかいかうとこスメス目目せせる火星の世界が果して異個の次眞の世界であるなら(中)古今がくしやひさねつばうくわせいぜうけういかんもんだいかれよかいけつうの學者が久しく熱望せし火星の狀况如何?の問題も彼女に因つて解決せらるゝを得かどうじまたおつおなここんがくしやひさねつばうくわせいじんるいべく、且つそれと同時に又22同じく古今の學者が久しく熱望せし火泉の人類ノたんっよやうやひららこうつうこ交通の端〓も是れより漸く開かるゝを得べし、すうそうきんえうこうせうもんだいさ否たらしかさ啻に然るのみならず、それよりも更らに數層緊要にして高尙なる周題更らすうそうごじんちりやうねつばうもんだいすなはに數層吾人の知了せんと熱望せし問題、即ちひとマこようきたら人は何處より此の世へ生まれ來れるか?こよいづくしにさ(ろ)此の世より何處へ死去るべきか?さ更ら
かいたうなつもんノまたこれちやく〓〓はシすゝめいれう5しヘヘ問題も亦之もも名ク力を通じて可數なる解分落ちの際に変やゝであらふ、* よごしんきせつとなひとじ、しやうどうきはなは世には故うらに新寺の說を唱へて人のの目を養動するゐのも少なか甚だしぐみんまんちやくcかふところふむかことごんご가격きは愚民を瞞看して自家の懷を肥きんと謀るものすらあり、是れ等は固より言語道だんをこしれものにが〓〓ちが斷なる嗚呼の痴者にして、聞くも苦々しきことなれども、それとは異つて、スミスぢやうSせつそうたいかうけつしゆくぢよいつてんじやしんああに孃の如きは、節操正しき高潔なる淑女にして、一點の邪心だも有り能はざることはかしかれしかくしやうなほけうじゆ荷くも彼女を知るものゝ確證する〓ところなれど、それですら猶フロールノイ〓授。けうじゆけうじゆほじスウ井ツツルこくてつがくしやレマイトル〓授。キユーエンデツト〓授を始めとして、あらゆる瑞西國の哲學者りいくしやとうかhついげんナつけんゝじつこうまんねんいじやうさかげつつひや理學者等は、彼女に就て感密なる試驗を實行する爲めに禮五年以上の歲月を異しモらからさまいさゝいつはりすうめいえ始めて其の眞率にして聊かも虛僞なをこしを證明し得た、めあもちろんそたうんしんしんしかぶくけんさうねつしんがくしやとういうおん三〓授は勿論、其の他新新なる心靈學〓究に熱心なる學者等は異口同音に、スミ星界實スミムしヤげんしやうひやうあふひスの不思議なる現象を評して、或はこんとげんしやうひつきやうちやうすうこうてきいしきだ(六)此の現象は、畢竟スミス孃の崇高的意識より起れるものにして、モ言はヾ其のしよさん所產たりまたといひ、又はげんしやう)にしんれいしりやう(すでこのよ此の現象は、9.地委しく云へば、さた全く神靈-死靈。既に現世を去りたる人の靈た魂-より起れるものにして、そしんれいさ)よきた(16)其の神靈が那處よりか勞號として此の世に來り、すゆうぜうたcheばいかいしやうしんじゆつし(ろ)そして彼の睡遊狀態に陷つたる媒介者ましんれいくりい(又降神術師ともいふ、神靈と會らりださうまうげんとシよくひと衆との間に立って双力の二語忠氣を想介する人をいふ。)の身体にしんたいのうつて、ちらひそ、、ヶだん(15)或は其の口を借りて談じ、またとてヶかK又は其の手を借りて書くモ言はヾ其の(委しく云へば、すでこのよ9.さた既に現世を去りたる人の靈(15) K
のであるといふ、おなふしゴげんしやうtaくわせいかいじつきやうかんさつ;イカサマ同じスミスの不思議なる現象の中にても、火星界の實况を觀察するが如いはゆるせんりがんてきげんしやうゃいたんbすうかうてきいしちからよとき、所謂千里眼的現象に屬すべきものは、單に我が崇高的意識のみの力に因つて遂らしんつうりさじささんせうしんれいまいかいしやしんたいのりうつやろひげ得べきものなれども(『神通力自在』參照)神靈が媒介者の身体に憑依つて、或はそもかまとモてカ10しよゐミいはゆるかうしんじゆつてきょんしやうかうしんじ。つさん其の口を借り、又は其の手を借る等の所爲の如き、所謂降神術的現象《『降神術』參せうたかbすうかうてきいしhき)なの)あ照』)に至つては、如何に我が崇高的意識が作用すればとて、無き物を有らしむるこサできあたたちしんれいせつしんほうとは决して出來能はぬゆゑ、要するに神靈說を信奉せねばならぬ、 * * こら%ざろんたニンゆづミほんしよないやうついしゆじんしかし是れ等の委しき議論は他日に讓り、玆に本書の内容に就て言はんに、主人いるぢやうヨのミかついんどわうひそのちうまれかま公たるヘレン、スミス孃は前にも述べし如く、曾て印度の王妃たり、其の後再生ついつこくこうごうなまたうそれかはい82なんらいよいかいしやて佛國の皇后と爲り、又三生つて今のヘレンと爲つたるものにして、元來媒介者をしよくげう〓ぱいかいじげうきんせんぜうほうしういつせつこ驗業もせるものにもあらざれども、殊に媒介事業に就ては、金錢上の報酬は一切固界じうふつこくこうごうたうじ。かれおもひか辭して受けざれども、一獲きに佛國皇后たりし當時、彼女に想を懸けしカグリオラのゆうきいまなほしうねしたきやうゝうな幽鬼たるレオボルドが今猶執念くもヘレンを慕へるより、みづから嚮導と爲つて、ポかれ)きわうひたうじじつけうしめ(第一)彼女に印度玉如たりし當時の實况を示し、(第二)ふつこくこうごうたうじじつけうしめまた佛國皇后たりし當時の實况を示し、だくわせいかいげんきやうしめ(第三)火星界の現象を示したほんしよまたしたがであるから本書も亦隨つてかういんどりんき(中,印度輸期おつふつこくつシキけうじゆげんしよわうしつりんき〓佛國輪期-フロールノイ〓授の原書には王室輪期くむせいり(丙)火星輪期いじやうりんさちよじゆつたうぜんことごとぢよじゆつせうさつしとてと、以上三輪期を叙述すべきが當然なれど、(一)かく悉く叙述するは、小冊子の迚なそたことげんちよしやけうじゆう52も爲し能ふべきにあらず、(二)殊にかくては、原著者フロールイ〓授の功を奪ひ、譯者緒言
)びしにこゝるよいトんはんしよもつば くわせいりんきことこゝ勞を無視するに似て快からねば、遺憾ながらも本書は、專ら火星輪期の事を記し、たれうりんきことまきよちらましといお他の兩輪期の如きはホンの補助として、その〓略を記し置くことゝす、なはまたちやうこげんしやうかくじつせうめいとえうぐ猶又ヘレン態の此の現象の確實を證明すべき第一の翌且とすべきはいんどりんきろへいそかれすこししサンスクリツトりつちやう1:また(中)印度輪期に在つては、平素彼女の毫も知らさる梵語を流暢に話し、又はじざしる自在に記し、ふつこくりんきごおなしかterへいそハれよ〔佛國輪期に於ても、同じく然れども、佛語は、平素彼女の能くするところかくじつせうめいAsiなれば、確實を證明すべき要具とはならず、〕おつくわせいりんきあまたかれすこししたゞくわせいごなんびとまし〓火星情期に在つても亦彼女の窒も知らざる-但し火長露は何人も寒ひとかれすこしし.くわせいごりうちやうはなまたらねば、獨り彼女のみ毫も知らざちにはあらず--火星誌を流暢に話し、又じざいしちは自在に記すヒいつごじゞつはんしよもつとがんもくくむせいごもちろんの事實にして、此の事實こそ本書の最も限目とすべきものなれども、火星語は勿論pheごとごじんうちこれいたすこしてがせつかくこれきさ梵語の如きは、吾人の中に之を解し得るもの至つて少なく、隨つて折角之を記載す火また又は星へいそハれよ平素彼女の能くするところ界の實況;えききへつゑんけハおそるとも、啻に益なきのみか、却て厭倦を招くの具ともなるべきの恐れあれば、是れまたいかんはぶのぞとくしやこ밥亦遺憾ながら省き除くことゝせり、讀者請ふ諒せられよ、 * ふし〓げんしやうふしyすなはふしぎせんりがんじゆつヘレン、スミスの不思議なる象は、不思議は即ち不思議なれども、千里眼術とかうしんじゆつ.ひNoあタこんにちけつでじん45あた降神術との日を逐ふて開け行く今日、决して吾人の傚ひ能はぬべきことにはあらず、いなごじんもちろんおこなあたゆゑよだんげん否、吾人といへども、勿論行ひ能ふべきである、故に予は斷言す、んどくしや1/5ちよぜうじゆつceいつそうちきsあかつき店子が讀者し其に如上の二術を更に一層明らかにし得たるの曉は、則ちヘレン、スげんしやういつべんげんしやうな3ミスの不思議なる現象は、一變して日常ありふれたる現象と爲り得べし是れ譯者のス〓言(九)
からぐわい第一章梗〓容色麗はしきスミス鑛-一家の往事を告知らされて喫驚の外なし-彼女の擦導は、幽鬼レオポルド-前々生は、印度の王妃-前世は佛國皇后-火星界の人民と交はる-懸想者が警導-印印輪期-王室輪期-火星輪期ねんbめいぢねんぐわつよきやうじゆかこれよなら一八九四年(我が明治二十七年)十二月、予(フロールノイ〓授なり、〔以下傚之〕)たいがくけうじゆヒいつこしろうとかうしんじゆつしは、ゼ子ヴア大學の〓授オーグスト、レマイトル氏より、一個の素人降神術師-むほうしうかうしんじゆつおこなちよしうしんくわいしゆつせきむねとうだいじやう まつ新報酬で隆師御を行二-女子-の隆御會(出席すべき旨の招待狀にこのちよしひぢえいびんふし了のうりよくいうかい5該女子の非常に銳敏なることゝ、不思議の能力を有することゝは子の豫て聞くとよろこけうじゆ11うまさしころなれば、予は喜んで、レマイトル〓授の招きに應じ、さていよ〓〓彼の女子-ゝぢやうなづめんくわいちやうとしのころさいばかりやつ假りにヘレン、ズミス壓と名くべし、-に面會したるに、磯は年紀三十感許なるぼしよくうるふじんくわかくわつあいひう,せくろめからかみの汁色麗はしき婦人にして。快活で。愛嬌のある。身長のスラリとした。黑眼勝の。頭髪35しんしんともけんぜんひとずきたちかせけんつうぜうかうしんじゆつしがんしよくすうの黑い心身共に健全らしい。人好のする質で。彼の世間通常の降神術師が顏色憔火星界の實况よかなげひとふくわいかんおこうんでいさうゐ悴して、さも悲し氣なる。他に不快の感を起さしむるとは、雲泥の相違だ、ぜうだいおつらいくわいひと〓〓すでていゐんたつbかうんじゆつようふと招待に應じて來會せる人々も既に定員に達したれば、我れ〓〓は、降神術用の圓さんごてつくゑのうへのさ差卓を圍み、手を卓上に載せて座を搆へた、またいつばうぢやうこひとしかくおよちやうかくしゆだんならびテーブルしゆだん又一方では、スミス孃-此の人は、視覺及ひ聽覺の手段並に卓子たゝきの手段よしんれいかうつうあたごとわうてんかうしんじゆつししかたに由つて神靈と交通し能ふといふ如くに、三樣の點に於て降神術師たるべき資格をそなEうすくらしつないるbもくぜんしゆつげんしよしゆ具へて居る、-は、例の如く、薄暗き室内に居て、我か目前に出現すべき諸種のしんれいこうつうなじゆびびとゝの神靈と交通を爲さんと準備を整へつゝあつた、がぜんかれしゆくじこばだおいころかまつきニじた俄然彼女は肅爾として耳を歌て、サモ驚いたらしい顏附をして、先づ耳朶に觸れらせいめいもつレやがつ れしゆだんし五たる一個の姓名を我れ〓〓に〓け知らせた、かんたんたくせんのが軈て卓子たゝきの手段に由つて知り得し、簡單なる託宣を述べた、しんたくゑにはにんいきよくわんそして神託の榮を荷ひしは、子を併せて三人であつたが今子に關するものゝみふし)ううひとかたおどろよbしゆつしやういぜんに就て記さんに、子は實に一方ならず驚いた、ナゼと言ふに、予は我が出生以前に梗〓
でミいろ〓〓つ於ける自家の出來事を種々告げ知らされたゆる、;,ソモ、スミス孃は、從來一面識さへなき人なれば、何條予の一家に關する遠き過でそニ去の出來事を他處から聞知つて居るべき道理やあらん、况んや、其の事は家内の私··jたの事に屬し、既に數十年を經過したる今日、絕えて知る者のなきをや、火星 當時予は、深く孃の經歷を知らず、只だ纔かに其の〓畧を聞き得たるのみ、而かモr 8も其の〓略といふは、凡て彼女の美點のみであつたが、其の後、次第に委しく聞きび知るに及んで、此れ等美點の全く也譽にあらざることを確め得た、モ彼女は生れ得て最も貞節に、品行方正にして、一點の瑕瑾なく、曩きに數年以前ic 3) talk或る商家に始めて傭はれし頃より、勉强と忍耐と、人格の高きとを以て、頗る主家に重んぜられ、重要の地位を得た、れさフトした事からi.子が彼女に始めて面會せし約三年以前より、彼女は降神術師の群界の實況フトした事からi.彼女は降神術師の群に入つて、嶄然として頭角を見はし、未だ。何何ならざるに忽ち前に學げたる三樣證明した、特長を8彼女が神靈より得るところの消息は、其の內容より察するに、〓ね過去の出來事in多くは現今の人の知らざるところなれども、。てん}にして、或は之を大名字典に徵し、若ル示れき〓〓くは其の了孫に就て質ずに歷々として確證ありた事情に依つては又會衆につて忠〓-多年は韻ずを用ゆー15それのみならず、あら0 nを與へ若くは醫療の相談に與かり、藥方を示し、或は死んで間もなき兩親又は3 %朋友よりの消息を通じ、又時としては會衆に向つて、足下の前生ははコリグニーであつたとか、ヴヱルグニオードであつたとか、ラムベル內親王であつたとかいひ聞ふかせるので之を聞いた會衆も、んうきれ戸はり『偖は我れ〓〓は、其樣な有名なる人の再生であつたか!!』我れながら喫奮することも多かつた未だ。何何ならざるに忽ち前に學げたる三樣
탈せらそくスミスが縣る不可思議の海息を食素に告げ知らせん所以は·對するに、ンれきやうだうなはごしやなゆうきか〓6あ.レオポルドといふ名の幽鬼が彼女の嚮導と爲り、保護者と爲つて始中終利便を與ふるからだといふことだ、€しよていめんむらい·かれい.そふかし¥初對面の當時より、予は彼女に就て深く其の不可思議の理由を討宛せんと全て、hまにこゝろよよ3 133 2)けうじゆまいま彼女も亦快く子の希望に應じて、予と、レマイトル〓授と、並にゼチヴア心靈〓たかうしんく、交互に降神會究會(降神術〓究會)副會長キユーエンデツト〓授との爲めに、Teビいづしゆつせきねつら、を開くことを承諾し、そして予の如きは、孰れの會へも出席を許されたれば、爾來こんにちいたたびごとばんしやうくりあはしゆつせき今日に至るまで、開會の度毎に萬障繰合せて、十が八九は出席することゝし、かく上しんせつて親しく觀察するところと、レマイトル。及ひキユーエンデツトの兩〓授が深切におくりよそおくりよLA.も贈寄せられたる筆錄とを〓究の基礎とし、且つスミス孃より贈寄せられたる數通ミあとしたくおいぢやうの書簡と、降神會の直ぐ前、又は直ぐ後、若くは孃の自宅に於て、(孃の自宅にては、況よかれ4たいきこうきくわいこちやうはなはきやうみだ予は彼女の母堂と對話の好機會を得た、)子が孃と試みたる數多の、甚だ興味ある對モちよ話とを其の補助として本書を編纂した。ばとわう〓〓しよしゆぶんしよひつえうゐんやうあ又時と場處とに從つて、往々諸種の文書と、必要なる報導とを引用し、或る曖ふてん〓〓めいりやうたす味なる點々を稍や明瞭ならしむべき助けとした、かか、かうしんじゆつししよくモがしかし、斯る參考品の存在せるにも拘はらず、ヘレンの降神術師職を組織せふくざつや、?うたがる複雜の現象を解釋し盡して一點のなひなからしむることは、未だ〓〓容易に0たは出來能はぬのだ、はなはきやうみだ甚だ興味ある對あ或る曖 はじちやうあひだがらなb子が始めてスミス孃と相識の間抦と爲りてより、-換言すれば、一八九四年(我ないしbねんいたが明治二十七年)乃至九五年(我が明治二十八年)の冬より、-今日に至る迄、スピリチスチツク、コムミエニケーションないやうともそた彼女の神靈交通の形式、及び内容共に其の多半は依然性質を同ふすれど、〓
かうしんじゆつしかれヒいぶんおいはなはちうだいへんくわしやう降神術師とてしの彼女自身に於て社だ重大なる變化を生じたこさ(3カツこれとら.今左に二項に別ちて之を說き明かさん、たしんりてきけいしきつ. (第一)心理的形式に就て、年よかれしりあひまでかれかくせいぜうたいおいたいちぶ子が彼女と相識になりたる迄は、彼女は、覺醒狀態に於てありつゝ、只だ一部の)じぞうりよくすなはしかくてきちやうかくてきたくだうてきハルシ子ーツヨン〓じつけんげんぜん自動力-即ち視覺的、聽覺的卓動的幼覺-を實驗したのみにして、顯然きおくりよくぞうしつかんさうしきミラァ.nしじゆつごとまつたるたる記臆力の喪失をば感せなんだが、相識になりたる頃より彼女は施術每に全く直しきうしなかせいききうたいふくのつしつこんちうできこつさま識を失ひ且つ正規の狀態に復して後失魂中の出來事を遺忘することゝなつた、くわんげんこれまでしつこんちうくわいしうつうぜうかくといぜうたいおもひあやまる-換言すれは、從來は失魂中といへども會衆は通常の覺醒狀態と誤想つて居いままつたすいめうせうたシタシけんばうともなたのであくたが、今は全く睡遊狀態に陷り、健忘さへも伴ふことゝなつた、かうしんじゆつこらりいがnまぜんヽてきしつこんぜうたいおつこれまでぱんじゝ降神術語を以て言へば、彼女は今全然的失魂狀態に陷り、從來の凡々たる視覺およちやうばいかいひきかまインカー子ーチング、イヂア〓たかちす『化身的降神術師』の高き位に進んだる及び聽覺の媒介たるに引換へて、今はへたくわ?ねんたなんしかし此の變化に就ては、子の懸念に堪えざることがある、それは何であるか? ) ,たづよかれかうしんくわいつらなまこへんくつおこじっと尋ぬるに子が彼女の降神會に列ると間もなく、此の變化が起つたといふ事實よおあるひしよるへんくりげんゐんり推すときは、域は子の所爲が延の變化の原因になつたのではなきかきと思はるをあるひつのゆづぜん〓〓てきすゆうやうたそうばんかなおこうんめいいうゆゑ、或は一步を讓つて、全然的睡近邪熊が早晩必らす起るべき運命を有するにもせよしゆつせきせうきよけんおこなとうくわせんうんめいはやよ、予の出席したのと、少許の試驗を行つたのとが導火線となつて、運命を速めはおせぬか?と思はるゝゆゑ、せこんよごとうしんじゆつしおはむいつしゆきんばく3,なんびと世人の能く知る如く降神術師は、〓ね一種の金箔を以て身を覆ふに依り、何人しつこじやう示せつしよくがえすうどくわいしゆつせきえもその失魂に乘じて之に接觸し芦んずるものなくたとひ數度降神會に出席して懇しんあひたがらかれてたくしんつねしつら、やからn親の間抦となつたる輩にても、彼女の手に觸れ、肉身を抓り、若くは皮膚に針を貫そくわんのうてきならびしつてささ3)どうたごしかうろんおよきなどして、其の官能的並器質的作用の狀態を確めんなどヽは勿論心ひも寄らだげんしやうてんねんてきよつトばっがいひとすらちんもくせいしむねせうそくぬ次第にして、現象の天然的發生を妨碍せぬやうに只管沈獸靜止を冒とし、消息にうしつづくむんさつぐらゐせきや接するに當つて、少許の質疑と、簡單なる觀察位が關の山であつた、ちやう12すうはらとりまは〓〓ことしよスミス孃は常にかゝる崇拜者等に由つて環繞れて居た、そして予の如きも、初〓しよ初
としゆつせきボ6かうしんくしけんくわんれい3て度の出席より第三回の降神會までは、嚴に慣例を守りて、他の會衆と同じく、只管きんしんおね謹愼を旨とした、〓ポceかいくわいいたこで、よげんじやせいりてきゆうたいかんたしかけれど、第四囘の開會に至つて、此の愛らしき豫言者の生理的狀態如何を確めんあにかねんぱつけうもん心れりやうてよとつしやうめんあたとの念勃興して、みづから禁ずること能はず、殊に彼女の双手が子の眞正面に當れつくゑのうへこまれよだんどんてだこし〓carる卓上に橫はつてありたれば、予は斷然その手に對して强き試驗を行つた、そじくわいかいくわいねんもめいぢねんぐわつみつかご、まにそして其の次囘の開會(一八九五年〔我が明治二十八年〕二月三日)に於ても亦しよしゆしけんおこなしけんよ諸種の試驗を行ひ、此の試驗に由つて、彼女の夢幻狀態中には、くわんのうゆうおよgしつぜうさくらんしやうしゆ〓〓はいごういちだいあんばいぶつなそん官能上、及び器質上に錯亂を生じ、種々に配合せられたる一大安排物と爲つて存すること、たツじうらいくわいしうヒでんごゝろづ但し從來の會衆は、此の點に心附かずに居たること、こさくらんヒㅈテリヤくわんじやせあひみまつたNew此の錯亂たるや、狀九的利亜忠者の場合に見らるゝものと全く同一であること、たゞビステリヤくわんじやおいさくらんさいつそうえいきうてきなやう但し歌私的利亞患者に於ては、此の錯亂更らに一層永久的なるも、スミス孃にけんくわんれい3嚴に慣例を守りて、て他の會衆と同じく、只管おいたんいちじできシさうゐ單に一時的にのみ止まるの相遠あること、於ては、こさくらんまたひさいみんじゆつしやあんしあたいちじてきしやうまつたごういつ此の錯亂たるや、亦被他眼術者に暗示を與へて一時的に生ずるものと全く同一でぎあることせうめい〓を證明し得た、とわねまちまうすこしおどろたもされど、コハ固より豫て待設けたるところにして、毫も驚くべきにあらず、只だおどろいぐわいけつくわしやう驚いたのは、意外の結果を生じたことである、すなはよこだいくわいしけんおこなかのちまたかうしんくわいひら即ち予が此の第一回の試驗を行つてより四日を經て後、又も降神會を開きたるにぢやうい?ぜん〓〓てさよいみんぜうたいさい。スミス嬢は何時になく全然的睡眠狀態に陷つた、ゝつとこterぐもつかきやうじゆたひら尤も此の會は、(二月七日)キユーエンデツト〓授の爲めに開きたるものにしてよをりあけつせき予は折惡しく欠席した、ゐわくわいしうやおどろきいろあらカれさつどあたはかデ居合はす會衆も稍や驚愕の色を呈はし、彼女を覺まさんと勉めたるに、豈圖らかれかひなけうちよくないちじるかうれんんや、彼女の双臂は强直と爲り、著しく拘聲して居た、梗た只だされど、またかうしんくわいひら又も降神會を開きたるに〓あたはか豈圖ら
こ素ぷりぷさんどのかからいさせんきよムけれど、例のレオボル(鄭三眞差盟)ないぶニぶ盤が今現に先れつゝあるところつくるしゆだん3)の卓子の手段を用ゐて、すいみんつのばいかふぶかゝる睡眠は決して媒介者の害とはならざることくわいしうほしやうを會衆に保證した、とかきりごなやつこあおもしろまねうさみのち左右する的、スミス孃は種々の態度を爲し、或る面白き擬態こ浮身を〓した後やがくわつばつ歩いしんなぶゆめのうち明bひたい聽て活潑なる精神と爲つて覺醒狀態に復した、そして夢裏にルオホルトが我が額上キツメきむゐに接物をしたことだけを記隱して居た、らいうしんくわいミ.nぐわいすいゆうゆうたおたいシハこんにちねんかん爾來降神會を開く毎に彼女は〓して睡遊狀態に陷り、而して今日まで四年間のけまゆず··ずうしゆんかんぜん〓〓てきすいみん、おちいま經驗に據るにたとひ數瞬間たりとも、全然的睡眠に陷らざることは最と稀れであつたそホごとさのちしつこんちうで.ごと0おしあたか未れ此の如く、覺めて後失魂中の出來事を記臆し能はぬやうになつたるは、彼れとおほそんしつかnぜんじしつこんぜうたいすなにもくぜんしよしゆんしやう女に取つて大さな損失なれば、彼女は、前時の失魂狀態-即ち目前に諸種の幻象じこべ素ぷりぷさんどのかからいさせんきよ(鄭三眞差盟)ないぶニぶ盤が今現に先れつゝあるところ一大星界解況みえるゆくわいかんかかんだんしんちんこうたいしつこんゆうときちいを見て、思ひ設けぬ愉快を感じ、且つ間斷なく新陳交代するので、失魂狀態に陷るだいくわいらくれなもとるたうじねつぼうやのを一大快樂の源として居た當時-を熱望して止まなんだ、またいつぼうんとつひとくわいじうゆうぜうて8んてけれど、又方より觀察を下して、會衆の立脚地から言へば睡遊狀態と化身とりつげきこれ近代けうちよくこんすにしよじゆせいすてさげんしやうの此の活劇と、之に伴隨する强直(昏睡拘攣等の如き諸種の生理的現象とは、かううやうればこうみやうとい巧妙なる彼女の媒分をして益す巧妙の城に達せしめた、サラぜん〓〓てきすいゆうぜうたいはハイどうじあにらかいぜうはんすいゆうぜうたいソモ大は小を兼ぬ、全然的睡遊狀態の發作と同時に新しき形狀の半睡遊狀態とむ33ぢんゑいしやうかれかうしんてきじつけんそうねんとくしよくさんやうじどうりよくその無數の陰影とを生じ、彼女が降神的實驗早年の特にたりし三樣の自動力は、れんbめいちねんらいおとろはつたつごいゆうなな八九五年(我が明治二十八年)以來驚くべき發達の度に進んで、今は所謂名を成すきやうがいたつところなきの境涯に達した、);ことかぶん%のかなりやく但し此の事は、下文に委しく述ぶべければ、今は略す、えちよまでしんしやよかいしやちうきどはくたくばうめんせか要するに、ヘレンは、予が是れ迄親煮せし媒介者中の巨擘にして、多方面の媒介しやせつかいちはうめんばいいいしやわなはたんいつしゆじどうりよく);ばいかいしや者と稱すべく彼の一方面の媒介者、即ち單に一種の自動力のみを有する媒介者としつこんゆうときちい失魂狀態に陷る〓
けんくわく芳ふか夫地悪隔の相違ありと稱して不可なからん、は、 * * (第二)消息の心理的形狀に變化を生じて、その深さと緊要との度に於て著しく發たつ達したると同時に、どうじ其の內容に於ても亦同一の變化發達を生じた、そごかうしんくめいかいくわいごとレンの降神會といへども、開會每に、ヤハリ其の大半は、比較的に不緊要なる3つまつた神人交通にして、一會を以て完了し、他會とは全く關係なごものなれば、單にこか.れだいたいしや〓れのみに就て言ふときは、彼女の能力と、大多數媒介者の能力と毫も異なるところなきに似たり、れbこ、ち然れども、彼女は此の外に一種の異彩を放ち、媒介者と爲りし當初より、其の夢む幻は優等なる体系を存し、甲會の夢幻と、乙會の夢幻と互に聯絡を有するのみか、いおたつ輙もすれば、その動籍は數會に沙り、數週日の後に至つて始めて結末い適した、れかうますまながソムナムベリスチツス、ヅリームで、子が彼女と相證に爲りてより、此の傾向益す進步して、諸種の遊夢は、火星界の實況でごとどを現はし、且つ發達し、そして夢裏の出來事は數月、或は加之のみならず數年をかん2貫し、今日に至るまで猶經續して未だ結末に達せざるものあり、そむげんいつしゆヒ其の夢幻たるや、言はゞ崇高なる想像力より產出せる一種の小說的事蹟にして、あだcわ恰かも吾人が閑暇の折に說出せる自己の經歷とと似似たものである、たスミス孃は、少なくとも三種の、彼此此判然區別すべき睡遊的稗史、(即ち小說的3ゆゑだなこ事蹟)を有す、故に今若し既に上支に記せし第二人格-即ちレオポルトの名の下ポンth 60ぴ夢幻狀かれに出現せし第二人格--の存在を之に加ふるならば、の彼女は、四箇の半〓ねん〓〓さい〓〓かくじあたう意識を有する女子にして、此の半意識は年々歲々各自恰かも同一の速度を以て進步ふわう〓〓おなし、而して數囘の降神會の間に、不紀律的に交代するのみか、往々同じ一會の間に交代することさへあるのだ、ト9はんるしむれ以上四種の半意識は、無論彼女の崇高なる意識の中に共同の本源を有すべしといきへども、實際上より言へば、-外觀上より言へば、-其の小說的事蹟は各自相概
たいてきどくりつきうけうていモ對的獨立の狀况を呈し、ひつえう必要ありしやうさいカぶんゆづされど詳細は下文に讓り、モないえういちじるこどめゑ其の内容著しく異なるが故にこゝ個々別々に〓究すべきのこたかうぐわい15玆には只だその梗〓を記すべし、火しらせうせつてきじせきかれまへのよかんけいか是れ等小說的事蹟の二つは、彼女の前世に關係せるものにして、囘此の地上に生れ出でたることありと自白した、ちじやううまじねんぜんかれアヲヒヤぞくちやうむすめな(第一)五百年前、彼女は亞刺伯族長の娘で、名をシマンヂニと云ひ、さいあこうひジヴローカナヤカなるものゝ最愛の后妃であつた。あねんンヴローカナヤカは、カナラの王にして、一四〇一年ふけんらく城を建築したといふ、熊れまたせいきこういうめいや(第二)彼女は、又十八世紀を以て、有名なる且つ不幸なるマリーふつわうイ其こうごうこよそのちまたツト(佛王路易十六世の皇后)として此の世に出て、其の後又かれかつ한彼女は、曾て兩星界とむの印度の一王の實チヤンドラギユイリの説アントワ子ツトムざいしやうしよばつならびそとくしおくひうぶんはつきた(第三)其の罪障の處罰として並に其の特色を充分に發揮せんが爲めになでスミスと爲つて此の世へ生まれ出たすいゆうぜうおちいぜんき、ぜん〓〓せきおくくわ+ (ちせつなおんとだから睡遊狀態に陷ると前世前々世の記臆を恢復してゝ或る刹那には印度のわうひなまにあせつなふつこくこうぞう王妃と爲り、又或る刹那にほ、佛國の皇后ともなるのだ、いまべんりちよぜうれぜんせくわんvcどうてきへうしやうぜんぶおべつ子は今便利の爲めに、如上兩箇の前世に關する自動的表章の全部を大別してからヒンジー、サイクルまたオリアンタル、サイクル(中)印度輸期-又ば東洋輪期おつロイアル、サイクル(2)王室輪期まだこれしやなかしやbこの第三者をと爲すべく、且つ又之に第三者を加へて、マーシアン、サイクル内火星輪期なづと名くべし、くわせいりんきちやうセザ、せふ ぞくぶつかせきぶつ火星輪期とは、ど其の現世の附屬物にして、ばいかいしやてきスミス嬢が且つ慰藉物たる媒介者的のうりよくくわせいかいじんみんかうさい子じむくわんけい能力の爲にじん火星界の人民と交際を結び、いうごそひみつその事務に關係を有し、吾人に其の秘密ちせつなおんと或る刹那には印度の標しやこの第三者を〓
5を告知らせ得るものをいふ、みざsグロツ、ソラリヤの現象、即ち未知の國語を自在に繰り得るのも、亦此の火星輪期に屬し、實に吾人が〓究すべき主眼の一つであるホ尤もクコツソラリヤの現象は、印度輪期に於ても亦徵し得べし、みグツツフラリヤは、『言語の天才』、即ち未知の外國語を話すべき才能をい(原注)亦此の火星輪火星界125ぜん〓〓せいレオポルrなる人物は、スミス孃の前世、及び前々世と頗る複雜の關係を有し、ぶむうしつりんき(い)一方に於ては、王室輪期と密着の關係あり、レオポルドといふは匿名にして其の實は有名なるカグリオストロであつた、たすいさつ道ならぬ懸推察に據るに、カグリオストロは、マリーアントワ子ツトに對して、3)ふを3想に身を焦したるが如く、其の靈魂宇宙に漂漾ひて、久しく意中の人を搜しあぐねかはbふ護者となつた、居たりしが、縣てスミスを捜し當てたれば、又もや彼女の保實めまたいつばう〃は(3)又一方に於ては、レオポルドは、右の如く、スミスの保護者たり、且つ降神.nに對して特權を有し、的嚮導たるに依つて、職務上また彼女の睡遊其の十が八九にこれたすまたわう〓〓は多少混合して之を助け、し之を監督し、稍や之を左右し、又往々印度舞臺、若くはsc b火星舞臺の中央に現はれて、一種特別なる手の動かし方に依つて我が消息を傳ふ、ゆびのさきよし要するに、時としては卓子たゝきに依り、指端に依り、若くは自動筆記に依り、げんとさ又時としては全く肉身化し、且つ失魂狀態なるスミス孃の口を借りて言詳を交ゆるスピリツト、ガイドゆはなど、降神會の開會毎に、レオポルドは、靈魂嚮導としての諸種の〓務を營み、媒は6介者としてのスミスに對して善き勸告を與へ、曖味の塲合に委しき說明を與へ、必ふつきたゞな要と認むるときは會乘に向つて嚴に風紀を正し、或は深切なる醫師と爲つて、診斷を下し、とま藥方を示し、又場合に依つては、カグリオストロなる本名の下に、彼の再生せるマニリー、アントワオツトの睡遊的注視の前に姿を現はし、且つ聽覺的幻覺の〓
シれ、しつまやこにしゆべんち手段を用つて彼女の質疑に答へるまそ-3ミこかうぐらくらんせい否、未だ其の外にも言ふべき事がある、此の梗〓を完成せしめんには、スミス孃め3つみど-れにごしやつしんてきくわんけいしちやうさと日以て見るべかとるる彼女の保護者との 身的關係を調査せずるべねわさこ1によびまねしつぎし彼女は往々自己の便症の爲めしらオボルドを呼招をて質疑を爲すこ而かときすこしせいくわつあやうこうあつすうしうつういりうもレオポルドは、時としては毫も生活の徴候を呈はすことなしに數週を通じて滯留またときかnかくせ ぜうたうおにちようしよりあたあるひとじたしつゝ、又時としては、彼女が覺醒狀態に於て日用を處理するに賞つて或は聲をはつまたすすたたあらか-11おどろこおうばふふとこもういうけい發し、又は姿を現はして彼女を驚かすことあり此の乙の場合に於ては、交々有形てきくわんこくゝあにうよう23なひつえうしゃうれいるせきあた的の勸告を與へ有用なる報知を爲し、若くは必要なる奬勵と慰藉とを與へることがあるはんすいゆうぜぜんし〓てきしつこんぜうたいへんくわふよじしんスラススの牛睡遊状態を全然的失魂狀態に變化せじめたることに就予自身があづかちからよおのひなんヤハまたいつばう與つて力ありとして、予はみづから己れを非難したれども、然れども又一方より言よ?これことづいすなに ぜん〓〓てきしつこんぜうたいみきょいんならびもはつに(ぼ、手は此の事に就て-即ち全然的失魂狀態の起因に就ても、並に其の發達っ〓まつたとがこうむに就ても、ん-全く咎を蒙るべきなしと信ず、だしゆつげんゅらいすこぶ15 (第一)おそレオホルドの出現は、由來頗る舊く、まばいかいしやよたぜん恐らくは、スミスが未だ媒介者として世に立たざる以前よりのことなるなるべし、たしやうさいかぶんの但しその詳細は下文に載す、第ゆきやくしやいはいんごりんき三三箇の輪期わうしつりんきおよ〔譯者云く、くわせいりんきじつかれちかうなのち印度輪期。王室輪期。及び火星輪期〕は、實に予が彼女の知友と爲りし後まで、じうぶんあらかnはじぜん〓〓てきしつこんぜうたいおちいむらに充分に顯はれなんだ、じうぶんあらそして彼女が始めて全然的失魂狀態に陷つたる當時より充分に顯はれたゆる。さつずたふくざつげんしやうあら察するところ、かゝる狀態にあらざれば、あたかゞる複雜せる幻象を現はし能はさらんか?りんきいづぞはじあらではあれど、三輪期孰れも其の始めて顯はれたるは、たしよかれあんくわいいぜんあ確かに子が彼女に面會せざりし以前に在り、たといんどりんきらよおもまう例へば、やくめ印度輪期の中に、つと子が思ひ設けぬ役目を勤むるところのあるにも拘はかかぶん10そはじあららず、(下文に委し)ねん其の始めて顯はれたるは、一八九四年わたしねん(我が明治二十七年)まばいかいしやスミスが未だ媒介者とし時少と時幼の孃ス
ぐわつにちよはじぢやうあじぜん十月十六日、子が始めてスミス孃に達ひたるよりも八通以前のことである、ぶんしめくわせいりんきまたぜんしやおなじらつはじあら下文に示す火星輪期は、亦前者と同じ時日より始めて顯はれたるものにして、ミねんはつすなはよはじぢやうあかげついぜんはじ如く、一八九四年の春、即ち予が始めて孃に逢ひたるより九齒月以前に始めてかれさうしききやうじゆずいゐてきあんしみつちやくくわんけいいつ彼女と相識になりたるレマイトル〓授の不随意的暗示こ密着の關係を有す、またわうしつりんきねんわめいぢねん650きやゝ又王室輪期は、一八九三年(我が明治二十六年)十二月キユーエンデツト〓じゆたくetかうしんくわいらうあらはじi授の宅に開きし降神會の頃より顯はれ始めたるが如し、よくりかへすうかうしよくぶつせいちやうはんもうつく法stされど、予は反復す、此の崇高なる植物が成長蕃茂して、美しき花を開きたるは送inかれかうしんくわいしし)くわんじやうしげきてきせんどうてきせいりよく一八九五年以後の事にして、彼女の降神會の四周を環繞する刺戟的、煽動的勢力よもちろんまつたしげきせんどうたがに由つてゞある、-勿論全く刺戟煽動なさんとは誰れも思はぬなれど、またんとぢやうしよたいめんおどろよいつかくわんたくせんごとならびおなてて又子が如し勿對面の際に綺かされしずの一家に関する託言の如並に同じしゆるいミむす)ひいるじづつ〓かれないかいつねこれと9み種類に屬する無數の非常なる事業の如き、(彼女の媒介は常に之を以て充たされて居すなはかれかうしんじゆつぶないおいシわめいよ-1/2げんゐんとる)は、則ち彼女が降融術部內に於て無量の名舞を博せし原因である、そして其の火星界の買况しやうさいほんしよようげちかすうしやう.の詳漲は本書の未見に近き數室に於て述ぶべし、ス時少と時幼の孃ス
じやうくやつじざきじスミス孃の幼時と少時ふほおよきんしん〔其一〕父母、及び近親〓の學童時代-父-母-兄-父の人と爲リ-母の体質-或る牧師、娥を評す-母の幻象-天使を見る-其の翌日、そのむすめの死亡-くらやみで足音第二章火星界スミス孃の精神と自動力とに關する經歷は、じやうせいしんじどうりよくくわんけいれきか彼女が一八九二年.nねん(我が明治二十五わめいぢわんはじめかうしんじゆつかいひとなぜんいごょ年)の初に降神術界の人と爲りたるより以前と、それより以後とに依つて、おのづきb〓から二期に別かれてる、だきすなはかれいまかうしんじゆつかいひとないぜんきかれすで第一期、即ち彼女が未だ降神術界の人と爲らざる以前の期といへども、彼女は既ゼ、ウアールド、オフ、ヂスインカー子ート、スピリツツずいゐかうつううしんショップルに幽冥界と隨意に交通し得ることを信じて疑ほなんだなれど、たわづかてんねんてきげんしやうあらそはいかいしやのうりよくおのづから只た少許の天然的現象を類はすのみにして、其の媒介者たるべき能力のほうがせんぶ<ぜうたい萠芽は潜伏の狀態であつた、の實モいまもこじんそのはうがせいしつせいらやうぜうけつつまびらㅊきやうみ而して今若し吾人が該萠芽の性質と、成長の狀況とを詳かにし得たならば、與味しん〓〓きくわんしよろいよたんじしん津々たらんなれど、不幸にして第一期に關ずる書類のなきに依り、單にヘレン自身ふitはなしagyほかと、その父母との談話に基くの外なし、これはんだいきすなはかれかうしんじゆつかいひとなこんにちいた之に反して、第二期、即ち彼女が降神術界の人と爲つてより以後は、今日に至るまで七年以上に渉つて、ねんいじやうわたさいだいも細大漏らさす悉く吾人の詳知するところなれば、こと〓〓ごじんしやうらぞ疎密の度みつどきいならび、くわくふくわくとたいぜんしやしやうじやうさに於て、並に確不確の度に於て、前者とは霄壞の差といはねばならぬ、しかこじんこしやしやうさいちしつそしんずいほんとおゝ然れども、たとひ吾人が後者を詳細に知悉するにもせよ、其の神髓を窺はんと思まかれかうしんじゆつかいひとなぜんすなはかれえうじおよせうじはゞ、先づ彼女が降神術界の人と爲らざりし以前--即ち扱女の刻時、及び少時をけんきうしやけんきうはたほんしやうしゆがん研究せさるべからず、此の二者を〓究するのが即ち本登の主眼である、じやうつとやうじスウイツルとくわいむらすでふつうがくかうげうスミス孃は、夙に幼時よりゼ子ヴア(瑞西の都會)に住し、既に普通學校の業ををの3ごきねんきほうこうにんだいしやうかんやといまつうきん卒えて後、十五歲の時、年季奉公人として一大商舘へ備はれた、今も猶該家へ通勤
しだいそちゐたかごすよちやうにんになし、次第に其の地位を高らて目下頗る重任を荷ふて居る、ぢやうちハンガリーじんしやうげうじゆうじたくみぐわいこくごあやつさい孃の父は匈牙利人にして商業に從事し、巧に外國語を繰るの才あり、にじん母はゼ子ヴア人である、ふはすこぶけんこうちやうめい父母共に頗る健康にして長命であつた、ぢやうまたひとりいもうとおさなをりあのよひと線に又一人の妹があつたれど幼稚かりし折に異輝の人となつた、あにふたりいづべついつこかませいこうせうげうかすうめいしじよ兄は二人ありて、孰れも別に一戶を搆へ、成功せる商業家として、數名の子女のちこうふくひおゐ父として、幸福なる日を送つて居るよろ.ところおいしぢやうちかいくわつひとべつじとう予の見る所に於て、スミス氏(スミス孃の父)は快活なる人なれども、別に自動りよくちやうこうあらふじんぢやう.12じんモけ力の微候を呈はしたることなし、されどスミス夫人(孃の母)と夫人の祖母とはしはしモしゆちやうこうあらまたぢやうあに3Bさひとりだばいかい屢ば其の種の徵候を呈はし、又孃の兄の中にて、少なくとも一人は、第一流の媒介しやな)9いぢやうはいかいてきのうりよくたしゐでんせいせうふか者と爲るに容易なりといへば、孃の媒介的能力は、確かに遺傳性と稱して不可ないらん、すうめいしじよ數名の子女の〓しきのごとくわいかつひとしんしゆきしやうきgこスミス氏は、前にも述べたる如く、快活なる人にして、進取の氣象と企業の才ときいちごとつぜんはくぎよくらうちうひなひとせうじきやうりに富み、七十五歲を一期として突然白玉櫻中の人と爲つた、此の人は、少時〓里なンガいすねんあひだひろイタおよないちりよかうつゐる匈牙利を出でゝ數年の間廣く伊太利、及びアルジールスの內地を旅行し、遂にじうたくさだいとん3ドイツアランスイめおよスペ;/ゼ子ヴアに住宅を定めたる人にして、匈牙利獨逸佛蘭西。伊太利。及ひ西班牙しよこくごりうちやうあやつまたすこぶえいご3)ラチンごよいさゝギリシヤごはなの諸國語を流暢に繰り、又頗る英語に通じ、羅甸語を好くし、聊か希臘語をも話し得た、こてんかうさつぢやうかうねんくわせいかいごよおそ此の點より考察するときは、スミス孃が後年火星界の語を好くしたるも、恐らくいでんは父の遺傳ならんか?ち、せぞくてきがいこくごよぢやうこれミたせんぶくてきされど、父は、世俗的に、外國語を好くしたるに、孃は之に異なりて、只だ潜伏的すうかうてきこれよそして世俗的に於ては之を好くせぬのみか、せぞくてきふよむしはんたいしや崇高的に之を好くし、寧ろその反對者なんかれっがいこくごけんきうけんきねん拉比ドイツごであつた、何となれば、彼女は、常に外國語の研究を嫌忌し、三年の間獨逸語のぢやうかうねんくわせいかいごよスミス孃が後年火星界の語を好くしたるも、おそ恐らく
けんきうよrかつゐさあた〓究を餘義なくされたにも拘はらず遂に成功しはなんだゆゑ、 * しんせつふじん深切なる婦人にして、びばうじんしんせつふじんじやうしきとコかつれいの のいまなほスミス未亡人は、深切なる婦人にして、常識に富み、六十七歲の高齢を以て今猶けんざい健在である、びばうじんばうふしんけいびやうおよせいしんびやうモゐんいうふたり未亡人も、その亡夫も、神經病、及び精神病の素因を有せなんだ、けれど、兩人マくわいげんはいびやうそしつふくゐびばうじんしばしうユーながら稍や戒嚴すべき肺病の素質を含んで居た、それのみならず、未亡人は屢ば僂チスなや麻質斯に惱まされた、じやうしきと常識に富み、コかつれいの のいまなほ六十七歲の高齢を以て今猶(areぢやうえうじつねすこぶけうさうすこしゐでんびやうそれに引換へて、スミス嬢は、幼時より常に頗る强壯にして、なんだ、ちうゐえいつこじジンなんたづが效に注意を憂すべき一個の事實がある。それは何であるかりと爲ねらブロテスタントしんじやかあとくべつじヾやうたは孰れも基督新〓の信者であつたにも拘はらず、或る特別なる事情の爲めに、ぢやうスミス嬢は、えうじつねすこぶけうさうすこしゐでんびやうか幼時より常に頗る强壯にして、毫も遺傳病を有せふは父母じやう鐵らま〃てんしゆきやうせんれいう、すうげつ3 cc生まれると間もなく、天主〓の洗禮を受けさせ、。數月を經て後、始めてゼ子ヴアなキリストしんきやうきやうかいにうせきすひぜうせんれいきえたしすうかうる基督新〓の〓會へ入籍させた、此の非常なる洗禮の記臆は、確かにヘレンの崇高さうどうきおくそんふかし〓きいんしんなる想像の記臆に存し、不可思議の起因と信ぜられた、えうじついたきふさほどちやうじインター、ミヂエート、スタールわづヘレンの幼時に就ては、他に記載すべき程の重事なし、中等學校には纔か一年居りたるのみなれど、ねんをどうかう同校に就きて該級の記錄に徵するに、つそのきうきるヘもやうさうかう操行の點に於て、でん六べついちどるはうせいいちじるせまちうとうせつざしつかへ別に著しく方正でもなければ、著しく不正でもなく、先づ中等と稱して差支なからちりよくはういまじうぶんはつたつどたつごとねんまつしけんきうだいん、しかし智力の方は未だ充分なる發達の度に達せざるが如く、年末の試驗に及第あやまかれがくかうひしやうかしよくもとおそじよを誤つた、彼女が學校を退いて商家に順を求めたのも愁らくは此の事實に因つあらふ、がくかうせいせきぜんじゆつごとあまおもいうこれはん學校の成績は、前述の如く、餘り思はしき方にはあらなんだれと、之に反してヤばんねんかれくんたうつかさどそんけいぼくしかれひんせいきはしやうさい稍や晩年に彼女の賣閣を司つたる尊敬すべき一收師は、彼女の禀性を極めて頻讃して、時少の孃時 幼
こくまじめかしこしりよふかしよくむちうじつおやけうだいおも極眞面目な賢い、思慮の深い、職務に忠實な、親や兄弟思ひのせうぢよ少女であつたと述べた、ちしみすこしかうしんじゆつてきふく父なるスミス氏は、その身一毫も降神術的を含まなんだのみか、いぞのじゆつ1甚たく該術に反對した、ばんねんむすめかんくわりよくよしんじやな晩年要娘の感化力に依つてその信者と爲つたとはいへ、かたむきむすめ〓でんおよその傾向を女兒に遺傳せしめたなどといふことは思ひも寄らぬことである、はふじんホーはんPo.モそいん母なるスミス夫人は、いうせいき之に反して常に其の素因を有し、ちうえうあたスウ井イツルテーブルたさかりうかうらうミ十九世紀の中葉に當つて瑞西に卓子敲きの盛んに流行せし頃の如きは、ふじんまたいちじほうゆうこすあつしばし夫人も亦一時朋友故舊を集めて屢このわざおとみつゐまたとくしげんしやうっけいけんば該技を行ひ、遂に又特得の幻象を驗した、もつといちじる白化あかつきやうじよや玆にその最ち著しき一例を擧げん、曾て三歲になる幼女が病みし折やつヽ いちゃてうどやはんおほらふじんふ一夜丁度夜半と覺しき頃、さめ夫人がフト目を覺ま目も眩むばかりに後光を放ちて天使が痛兒の寢床のに立ちつゝ、すと、sごくわうてんしびやうぢね11かたはらたれってびやう兒の方へ延し、じいうのはましせだいまうらうつゐまつたせうめつ兩手を病そして間もなくゝ次第に朦朧として遂に全く消滅した、おどろおつとよびさことのぶし、ふきつちやうかうデ驚いて良人を呼覺まして事由を告げ、なげきかこをつと不吉の兆候ぞと嘆喞ちたれど、良人は勿しよくむちうじつ職務に忠實な、おやけうだいおも親や兄弟思ひの星をつと良人は勿ろんげんしやうみ論幻象を見ぬものから、おそなかめいしんほと『恐るゝこと勿れ、迷信にも程こそあれ』と嘲弄した、ちやうろうがしかし事實上小兒は其の翌日を以て死亡し、じいつじやうせうにそよくじつ:〇しいち醫師をして驚嘆せしめしきやうたんた、ふじんはふじんふんべんのちましばう30かゝる人でありしひと夫人を分娩して後、間もなく死亡したるを以て、夫人の母は、ふじんそはあとくべつげんしやういかないまふんみやう且つヘレや?否や?は今分明ならざれど、夫人の祖母は或る特別なる幻象を有し、あにおなせいしつげんしやうずなはヤぶひこあしおときげんしやうみシの兄と同じ性質の現象-即即夜分、人の足音を聞くといふ現象-を見た、醫師をして驚嘆せしめしきやうたん時幼のぢやうふはけうだいとうついいじやう以上は、ヘレン、スミス孃の父母兄弟等に就て述べた、しんえうじおせうじさけんきう身の幼時、及ひ少時に於て〓究せん、たじしやうすなに〓しやうおいかれ但し次章即ち第三章に於ては、彼女のリヴエリース夢幻つぎしやうおい次の二章に於ては、ぢやうじ壞自
に就て、こ、又その次章、じしやうハルシ子ーシヨヤス幻覺ついけんきうに就て〓究せん、すなは即ち第四章に就ては、れ彼女のえㄷ第三章スミス孃の幼時と少時〔其二〕彼女の夢幻幼時から多少夢幻的であつた-しかし目に立たなんだ-靜かなたち-手細工の品が創意と雅致とに富んだ-空想に耽る-怪象が目に渡る-夜分に變な光を見た-生物が群がつて居たでんぜうあたヘレン、スミスは、遺傳上、並に資質上、若し外部から好機會を與へられたならすなはかななかたば、-即ち降解体から四示を受けたやならば-必らす及に外非ざべあるむき向を顯はしたであらふ、かれついかうさつかれたせうむ彼女がみづから經歷を述ぶるところに就て、考察するに、彼女は幼稚から多少夢げんてきめいはくじつぜうかれたか幻的であつたことが明白である、けれど事實上、彼女は絕えて一囘も、家族の注意ひほどまためいはくすいさつかれを惹く程の現象を題はさなんだことも亦明白である、予の推察に據るに、彼女は異せいしつむかうげきも常なる性質の攻擊を-夢中行歩の攻擊をすらも、-受けたる兆候を呈はさなん第三章
だ、くわんげんかにじどうりよくつねほとまつたかんのうてき換言すれば、またせいしんてき彼女の自動力は、はんゐ常に殆んど全く官能的、シつるなんびとかれじほ又は精神的の範圍に止まつた故に、よほかそじつつし何人も彼女の自白に據るの外、あた業かれじどうりよく其の事實を知り能はなんだ、葢し彼女の自動力は、たせういしきてきむげん(甲)多少意識的なる夢幻おらびど並におづてきたつげんかくなづ乙適當に幻覺と名くべきものにらけいぜういうとの二重の形狀を有するのであるいまほんしやうおいかうかれむげんシッのじ今本章に於ては、(甲)せきいたをつ彼女の夢幻に就て述べ、けんかくふの次章に至つて2その幻覺に就て述べん、火じせきいた次章に至つてをつ2けんかくふその幻覺に就ボらリヴヱリース(中)夢幻びげんぜうたいおちいしうかんすなばくうでんらうかくゑが夢幻狀態に陷る習慣-即ち空殿樓閣を書きて、しうかんすなばくうでんらうかくゑが夢幻狀態に陷る習慣-即ち空殿樓閣を書きて、じぶんいっナポレオンまた自分が何時か那翁又はローラ〓じんとう할またあまたた5ひと〓〓になどえiン夫人等の如き人であり、又は數多の名高き人々の働らく中に、自分も亦その一員なはたらをゆのみしうかだんしふじんおほおとな)と爲つて働いて居るなどの夢を見る習慣は、男子よりも婦人に多く、大人よりも幼たぢやうまたすかたむきい〃ヒ.たせうねん兒、又は少年に多い、そしてスミス孃も亦頗る此の傾向を有して居たらしいさて彼女は、かn未だ學校へ通學した當時から、がくかうつうがくたうじ戶外の遊戯よりも室內に居て裁縫にごぐわいゆうずしつないぉさいはうじゆうじらかつぱついうじんあひてはいつし一二〃從事することを好み、活潑なる友人を對手にするよりも阿母と一〓に靜かにし居やすいつとくゐふさうざうふける方が得意であつたが、其の頃から輙もすれば想像に耽り易く、それか?あらぬかてざいく9)せうねいとりたすべえうらかれず?手細工物の意匠といひ、刺繍といひ、その他凡てが幼稚なる彼女の工夫になりたかハラちすこぶひときどろたことそやうゐるにも拘はらず、利意と雅致とに富みて頗る他を驚かしむるに足り、殊に其の容易かじんそくわおとろに、且つ迅速なることは、我れながら驚くばかりであつた、かれまたくうそう六らわうくあんらくいす°Cやくぶんかんばかり彼女は又空想に耽ることを好んだ、そして往々安樂椅子に凭れて約三十分間許もヒつbをりさま〓〓きゐめさへぎ寂然として居たことがあつた、かゝる折には種々の奇異なるものの、目に遮るのがつねひ(b)かれたん(00だはな's常であつたれど、沈默なる彼女は、頓と口に出して話したことがなかつたれば、勿また又はローラ
ろんたし論誰れも知るべきやうはあらなんだ、しだやかんなはさげんしやうめさへざいまいちれいあかゝる次第ゆゑ、夜間には避更ら幻象の目に適ることがあつた、今一例を受げん、かれさこういちゃしつないかべひかあしら彼女が十四五歲の頃のことであつた、一夜室內の壁がピカ〓〓と光つたので驚めとみきくわいaせいぶつおほあつゐいて目を注めて視ると、奇怪なる、ツイプ見たことのない生物が多く集まつて居るみやうに見えた、たうじかれまつためさぬいつたんしんまたおもめ當時彼女は全く目が覺めて居ると、一旦はみづから信じたれど、又思へば、夢のかんやうにも感ぜられた、〓ゆめふらほんたうえほんとう『アラ變だわ!夢かと思へば、夢のやうでもあるし、眞實かと思へば、眞實のやうでもあるわ、』かおめよかんがまつたまばろしみさうゐと、斯う思つて能く々々考へて見ると、全く『幻象』を見たに相違なかつた、火星いつたんしん一旦はみづから信じたれど、またおもめ又思へば、夢の界のら夢のやうでもあるし、ほんたうえ眞實かと思へば、ほんとう眞實のやう實況まつた全くまばろし『幻象』みさうゐを見たに相違なかつた、ぢやうえじ)じスミス孃の幼時と少時かれハルシ子ーシヨン〔其三〕彼女の幻覺判然たる幻覺-其の實例-鳥の聲-それを何となく薄氣味惡るく感じた-室內へ道入つても、まだ聞えた-夜牛の發病-宙へ引揚けられる-幽鬼の所爲-幽鬼の自白第四章ぜんしやうかじつれいなかんづくやぶんしやうげんしやうV前章に揭げし實例ヽ就中夜分に生じたる現象の如きははなはくわいかつせいしつゆめ(6甚だ快活なる性質の夢であるか?はんみんはんせいさいおまばろし(ろ)半眠牛醒の際に於ける幻象であるか?またまことげんかく(は又は眞實の幻覺であるか?こさんしやいづはんていくるしゑしかさかごと此の三者の何れであるか?を判定するに苦きざるを得ぬ、然れども左に揭ぐる如ちうかんまつたかくせいぜうたいおいきみかづおほアツバリンヨンスミデかたき晝間全く骨醒狀態に於てありし時に見たる數多き怪象の如きは、紛ふ方なきん眞實の幻覺である、まこと
たたきるひじやうひとりほうゆうこぐわいあそゐあofわあとっ例へば、一日スミス孃が一人の朋友と戶外で遊んで居ると、めみいて來るのが目に見えだだき『アラツ!誰れか來たわ』ほうゆうみかくじんぶついちじと言つたれど、朋友には見えなんだ、左右する中、とらそう〓〓じゆもくめぐ想像の人物は、一時樹木を巡つあときすがたうしなふたみて、スミスの後へ附いて來たが間もなく姿を失ひ、再び見られなんだ、あofわあとっ或る人の我が後へ附火ぜんきごとハルシ子ーシヨンスなんもくてきよあたち前記の如き幻覺は、何の目的もなき言はや善くも、惡しくもなき性質のリはあひぎこれどうじまたたせいしつげんかくすなにけいくわだのなれども、ヘレンの塲合に於ては之と同時に又他の性質の幻覺、即ち警戒及ほたすうかうてきゐ しきせいきてきゐしきあせうそくいみかつあ保護の爲めに、黑高的意識より=規的書識へ完てたる消息の宣味を有する或な到げんかくテレオ同等カルなづこうぶんがあつた、此の類の幻覺は、結局的と名け得べきものにして、後年レオポルドがみなはくかれあた『ゾハ皆僕が彼女に與へたのだ』しゆちやうと主張した、のチn〓今最と珍らしき一例を曲挙げん、ハらきこうあるゆふてびthはなたばたづさなかかへ〓へレンが十七八歲の頃、一夕手に美麗なる花束を携へて田含から歸つて來ると、わやせつなとりへんたきごゑきなんきもう軈て我が家へ者かふとする刹那に鳥の、變な鳴聲が聞えた、デ何となく危けんっしきあとりりへあゆみはや險を告げ知らされやうな氣がして、後をも囘顧らずに歩を速めた、ずに、たくかじつないにの9なほかなきごゑいつしよきin既に宅へ歸つて、室內へ這入つて後も、猶彼の鳴聲は一緒に附いて來たれど、聲すがた、みことじふんつかゐとはねむりばかりで姿は見えず、殊に自分も甚たく疲れて居たれば、床へ造入つて眠に就いた、ャはんすこおく3、おはスルト夜半に頗る苦痛を覺えたので、フト目を覺まし『ハツ!おどろこえたとうたあたと驚いて聲を立てやうとしたれど、萬方しても立て能はなんだ、せつなまくらいつしよそろ〓〓からだ33ひきあかんそして其の刹那に、枕と一緒に、徐々体軀を由へ引揚げられるやうな感がした、しだろてあご而かも二人の手で揚げられるやうに馬はれた、スミスの孃時少と時幼フト目を覺まし
}たでこれき此の時は、ハヤ聲を立てることも出來たれば、おかあ『阿母さん〓〓!さけと叫んだ、15おとろしつないおちらかふくいくはなたばしつぐわいしりぞ母は驚いて室內へ駈附け、彼の馥郁たる花束を室外へ斥けた、きんらいいたすいゆうぜうたいさいこた近來に至り、ヘレンが睡遊狀態に陷るのを待つて此の事を糾すと、レオポルドがはつきりき判然記臆して居り、ぶをせつめい說明を與へて、あたうまつたはくばくくちぶえき『鳴いたのは鳥でありません、こん全く僕です、僕がヘレンに口笛のやうな聲を聞かせわけはなたばなかにほたかはなぞの悲しはた理由は、花束の中に香ひの高いガーヅン、ミント(花園の薄荷)が這入つて居きけんちうゐあたて、それが危險だから注意を與へたのでした、ふミすこしきっはなたばしつない『ところが不幸にして、ヘレンは、毫も氣が附かずに、花束を室內へ入れました、』なほこっレオポルドは、z猶語を繼いでそしんはつきりつつたづ『其樣なら、せ何族告げ知らきなかつたのだとといふお等ねももりましやうがモはつきりつしき實は其の時には、判然〓げ知らすことが出來なんだのです、なきごふおもひちがくちぶゑはくせいいつばいほね『ヘレンが鳥の鳴聲と誤想へたといふ、その口笛を吹いたのが僕には精一杯の骨ち折であつたのです、びやうきときたすけもとできたあたまそよ『しかし其の夜、ヘレンが病氣になつた時に、助を求めることの出來る爲めに頭部あやほくを擧げて遣つたのも僕です』といつた、やくしやいはげんしやうっしよしゆ〓えんいまいつさいこれりやく〔譯者云く、是れ等の現象に就ては、諸種の議論あれど、今一切之を畧す、〕火星レオポルドが界の實况はなたばしつない花束を室內へ入れました、』zはくせいいつばいほね僕には精一杯の骨たすけもとできたあたま助を求めることの出來る爲めに頭部スミスと時幼の孃時少げんしやうっ是れ等の現象に就ては、しよしゆ〓えん諸種の議論あれど、いまいつさいこれりやく今一切之を畧す、〕
かしんじゆつかい第五章降神術界に、入りてより以後に於けるいおぢやうスミス孃はじばいかいしやな〔其一〕始めて媒介者と爲りたるスミス孃ぢやう夙に嶄然とて頭角を現はす-つくゑたゝき-瞑目して文字を書く-居合はす會衆の父の靈-さま〓〓の示現-ウヰクトル、ユーゴの靈に接す-震慄して色を失ふぜんすうしやうさしらうとぢやう前數章に於ては、すなはまさかうしんじゆつかい素人としてのスミス孃-即ち將に降神術界の人と爲らんとすな.等ぢやうとくちやうけいれきる時までのスミス孃-の特徴とすべき經歷を述べた、ほんしやうささいきんすうねんかんむがれしんれいてきけいれきこ、本章よりは更らに最近數年間に於ける彼女の心靈的經歷に就て稍や詳細に〓究せんとす、やしやうさいけんきうたいはゆるじどうりよくないやうだしやういごゆづ但し所謂自動力の內容は、第九章以後に讓る、もちろんあましやうさいわたすきやうみいくぶんそんとくしや勿論餘り詳細に渉り過ぐるときは、えんけんきおそ8 つ興味の幾分を損じ、讀者の厭倦を來たすべきささつミ之を省き、はぶしやうの恐れあるを以て、こうわか瑣末の事はの四章、四綱に別つて述ぶべし、第五章星實かうなん四綱とは何ぞや?はじばいかいしやなぢやう(第一)始めて媒介者と爲りたるスミス孃すなはよいさうしきなぜんかれ〔即ち子が未だ相識と爲らざりし以前の彼女〕だかくせいぜうたいおぢやう(第二)覺醒狀態に於けるスミス孃すなはよさうしきなちさいきんねんかんおかれ〔即ち予が相識と爲つてより以來、最近五年間に於ける女]だてんねんてきじどうげんしやう(第三)天然的自動現象およ及びだかうしんくわい(第四)降神會〔即ち彼女の心神に異狀を生じたる時を兩箇に大別してすなはかれしん〓〓ゐぜうしやう¥ふたつたいべつ、(第三)素しやう象-平生に於ておのづから發するところの現へいぜいぞはつげんしやう象と、(第四) 6くわいよはつげんしやうの會に依つて發するところの現象との二つとす、) sおこしやうて之を說かん、と是れなり、請ふ章を逐ふ孃スミスるけ於に後以りよてり入に界新神降さいきんねんかんおかれ最近五年間に於ける女]てんねんてきじ天然的自動現とうげん降神會かうしんくわい此s P
(二五)だはじはいかいしやなぢやう(第一)始めて媒介者と爲りたるスミス孃ねんbめいぢねんないしねんわめいぢねんちやう一八九一年(我が明治二十四年)いちゆうふじんかれだ乃至九二年とたいよ(我が明治二十五年)孃の一友ワイ夫人は彼女にかかうしんじゆつミはなきApres可Mortと題する書を貸與し、且つ降神術の事を話し聞かせた、ぢやうこのしよよいこうきしんよびおこふじん孃は該書を讀んで甚たく好奇心を喚起され、ともなそいうじんワイ夫人に伴はれて其の友人なるぢやうはうもんこぢやうまたかうしんじゆつズイ孃を訪問した、けんきうじゆうじすでどうひつき此のズイ孃といふは、じ亦降神術の〓究に從事し、既に自動筆記なあたひとを爲し能ふた人である、ぢやうこれうゆうたたちまかうしんじゆつであるからスミス孃は、此の兩友の爲めに忽ち降神術に對する超味を養成せられもしゆみやうせいにんいちだんなきそくたゞじつけんきしたけつてい三人一〓と爲つて規則正しき實驗を行ふことに决定した、いまぢやうかゑかん今ズイ孃から借り得し簡たんトけみはいかいしやさいのうつとたうじ單なる備忘錄を閱するに、かうしんくわいおいヘレンの媒介者としての才能は、夙に當時の降神會に於あらあきらかて現はれたことが明瞭であるよぢやうちかつきねんぐわつはつか子がスミス嬢と相識になつたのは、よ火星界の實况ねんぐわつはつか一八九二年二月二十日であつた、よ子はワイ夫じんさかいよじゆうちかづきたうじじやうかうしんじゆつかいしよしんいき人の紹介に依つて孃と相識となつた、が、當時娘は未だホンの降神術界初進の人に2いつくわいばいかいしやはたらたじつそみちたつじんばるして、未だ一囘も媒介者として働かなんだれど、他日其の道の達人として、遙かにせんばいからじたひとにんぢ先輩を凌認すべきことは自他の均しく認知するところであつた、孃スミスるは於に後以りよてり入に界病神降ぐわつかしよくわい二月二十日-初會bつくえまへざししゆびよこれどうえうえ.我れ〓〓は卓子の前に座を占めて、首尾能く之を動搖せしめ得た、おこな行つたたうじわふじんたゞひとはいかいしやかれしんやうお當時我れ〓〓は、ワイ夫人を唯獨りの媒介者として彼女に信用を置き、さんくわいけいぞくくわんこくは、奮つて此の會を繼續せしむべきことを勸告した、しゆびよこれどうえうえ.首尾能く之を動搖せしめ得た、またひつきしけん又筆記試驗をよ予の如きぐわつCSしんこう二月二十六日-進行つくえいちじるどうやう卓子は、みづから著しく動搖して、(三五) bだんたいひと〓〓あいさつな我が聞体の人々にそれ〓〓挨拶を爲し、ミニ自己
せいめいなのの姓名を名乘つた、スミス嬢は、ぢやう始めて筆記を試みたがはじひつきこゝろ、せいかく正確であつた、めいもくきくわいてきあもんく瞑目して器械的に或る文句を記すに、1/8はなは甚た火星、ぐわつにち三月十一日「おいたよひつき此の會に於ては、よしんれい只だ子が筆記に依つて神靈と交通を行つたるのみ、こうつうおこなぐわつにちしんこうすなはつくえょめいせき三月十八日-進行。即ち卓子に依つて明晰なる交通かうつうこきくらやみ暗間に於て試驗を行つた、しけんさん此の時、もつとくらやみりつしつあ-尤も暗闇とはいへ、はくねつたうてんおあんたんやつひとなほみ隣室へ或る白〓燈を點じ置きたれば、黠澹たる、辛と人顏の見える位の薄光はあつた、くらゐうすあかりこときぢやういつけいきす此の時、いかゞやスミス孃は、箇の輕氣球の、むいまたらまち今は輝くかと思へば、まつ黑になるのを見た、みたかれまいつくわいなにものみ復た條忽にして闇但し彼女は未だ一回も何物をも見なんだのであるぢやうぷひつき此の軈て筆記に遷つて、スミス嬢は、エム、ケー-フルガリャの書生にして、せきつらな〓ちかあtaxながせうそくきくわいてきひつき席に列つて居た、-の父から彼れに宛てたる頗る長き消息を器械的に筆記した、ききくわいしうひせいモかずざうかべんざわいミニわか便宜上二組に別つことゝして、此の時より會衆が非常に其の數を增加したれば、ひとくみ一組は、ズィ嬢を中心點とし、ぢやうちうしんてん又一組は、またニスミス孃等ぢやうどうすなは即ち我れ〓〓の會にして、わce一八九三年ねん(我が明治二十六年)わめいぢねん六月下旬まで一年半の間、ぐわつげじゆんねんはんあひだ毎週一囘づゝエヌと呼まいしういつくわいょきふじんいひつべる貴婦人の家に開いた、ニルのぢやうらbぢやういつばsm bくわんけい我れ〓〓ズイ孃一派の組は、我れ〓〓に關係なければ之を載せず、スミス孃等、かんたんbyしんりがくしやの組の集會は、bしうくわい一右のエヌ夫人の記錄に存すれど、じんきろくそん不幸にして簡短に失し、心理學者ちやくがんちやうえうけん〓〓ついめいりやうかおほの着眼すべぎ重要の件々に就て明瞭を欠くところ多し、tかけつきろくくわいかんどうくわいしよき勝ちぢやうふでなその第一箇月の記錄は、三十會間同會の書記として働いたるスミス孃の筆に成たうじかれたしんれいかうつうかうれうto·80%つたるものである、がしかし當時彼女は、只だ神靈と交通の綱領のみを記し、自餘の事項は、ことがら翌日に至つて之を追記したるに依り、よくじついたふついきよじうぶん充分の精密を保證し難く、せいみつほせつ詳せつかくか折角彼孃スミスるけ於に後以りよてり入に界術神降b我れ〓〓しんりがくしや心理學者
ばいかいくわんきミいかん女の媒介に關する出來事も遺憾なきを得ぬ、いませくみわのちしよどかうしんくわいくわいぐわいりやくか今左に二組に別かれてより後、初度の降神會に關する〓畧を揭けん、ねんわめいぢねん890じら一八九二年(我が明治二十五年)三月二十五日きはかうかしはのきもちせおほきまるしよくたくしうゐにんとりま二枚の葉を有する〓樹を用のて製せし、巨大な、重き食卓の周圍を十一人が環繞ざしいて座を占めた、やがしよくたく2〓ださま〓〓しんれいあらおの〓〓よモな軈て食卓が動き出し、諸種の神靈が現はれて、各々(たゝきに依つて)其の名を告げ、か且つ我れ〓〓の間へ現はれたのが、わあひだあらイカニモ愉快であるといふことを證明しゆくわいせうめいたぢやうはじまうらうひらめきゆかてんじやう、かしろ赤ひかりはつスミス孃が始めて朦朧たる閃光の、床から天井へ掛けて、白き長き射光を發するみひらめきかうしんくわいぜんぶ3たかnみあたのを見た、此の閃光こそ、降神會の全部を通じて、只た彼女にのみ見能ふたるものである、とん吾人は、きこと、いちじよかれせうらいシ、ヨいつさうはんぜんcかつみゆ此の一事に依つても、彼女が將來に於て更らに一層判然と事物を見能ノつゐせんりかんたつあ〓かじみと遂に千里眼に達し得べきことを豫め見て取つた、讓スミスるげ於に後以りよてり入に界術神降ぐわつじつ四月一日テープルはげとうやうこじ)だんたいたしんれ卓子が激しく動搖した、是れは、みづからダヴ井ツドと稱し、團体の爲めに神霊てききやうどう3とつげししんれいしよゐ的嚮導の勞を執ると告知らせし神靈の所爲である。すでこのしんれいひきしりぞかたしんれい入り替はつて他の神靈が出現し、しゆつげん既にして該神靈が引退くと、ぢやうきやうどうけんほしや『我れは、ウ井クトル、ユーゴにして、スミス娘の嚮導兼保護者である』となと稱へた、デ、そんじんおかたわたしはごしや『アラマア、其樣な有名な御方が妾の保護者で!』ひとかたおどろゐそらしんれいませうめつとスミスが一方ならす驚いて居ると、其の內に、ユーゴの神靈は間もなく消滅しけうふねんおそどうふるへとた、けれど、スミスは、甚たく恐怖の念に襲はれて、萬方しても震慄が止まらず、だんたいたしんれ團体の爲めに神霊とた、
ぶな〓〓みあんか戰々として身を震はせ、シたゐやうばう不安の感を懷いて居ると、ほ〓と不意にあかたたかみのけかぶあやしんれいつくえそばあら容貌の最と醜き、赤い長い頭髪を被つた、怪しの神靈が卓子の傍へ現はれた、〓おしろサア、それを見たスミスは、おとろゐ驚かふことか、12あかりせいきう驚くまいことか、を請求した、左右する中、とか、iBやつ辛と氣も落附けば、きさいつきやうハ恐怖の念も幾分か減じ、ねんいくぶんげんくわいしやうまたきえうモかまたさま〓〓にらご怪象も亦消失せたれど其の代はりには又諸種の色の、はなたばくわいしうひとり薔薇の立派な花束が會業の一人なるエム、ミあたづくえのうへおピーの前當れる卓えい上に置かれたのがスミスの眼に映じた、めにデ、『アラツ!』ふ不思議に思つて、しぎおんみゐがぜんいつぴきと、それを見て居ると、ちいひたばのしたで俄然一匹の小さな蛇が束下から出て、そえj.はじはなき徐々と爬ひ始め、っフト花のあるのに氣が附いた樣子で、やうすみゐジツと、それを見て居たが、まてちかよ間もなく、エムビーの手へ接近らんとしてまたひきしりぞむうう.もとのみらか、奉€すがたかい又もや引退き、徐々と故道へ歸つて束の內部へ姿を隱した、そして、それが姿を隱すと同時に、すがたかくどうじひやくじへそ·テーブル百事平素に復し、卓子やうばうほ〓と容貌の最と醜き、あか赤いゐ12あかり餘りの怖さに燈火火星界ヒおこたうじつかうしんくわいなはりコがコトン〓〓コトンと三度音をさせつつ、當日の降神會は終焉を告げた、* * * いじやうのばいかいしやよたはじらんしやうまへ以上述ぶるところは、ヘレンが媒介者として世に立ち始めし濫觴である、ソモ前しるぐわつか12かうしんくわいひちニラかれまなんらとくらやうあらに記せし、二月二十日に始めて降神會を開きし)頃は、彼女は未だ何等の特徴をも顯はつくえしんどう〓かれことじつ吳かんがさず、卓子の震動の如きも、彼女の所爲とはせられなんだが(後日に至つて考ふれまつたかれしよゐくわくせうヒらいかいくわいごとかれどうざひつば、全く彼女の所爲であつたといふ確證あり、)爾來開會每に、彼女は、同坐せる筆きばいかいしやシントならじどうひつきくわんれうやうくはだておこなふ)記媒介者の所爲に做つて自動筆記に關する兩樣の企圖を行つた、(不幸にして、そのi hchしよるい: 大事に關する書類を失つたれど、)くはだてけつくわおかれこにちこくはだてすかしうひ此の企圖の結果より推すに、彼女が若し後日までも此の企圖を棄てず、且つ周圍じゞやうへんかうかれのうりよくたしこはうめんごはつたつの事情も變更せなんだならば、彼女の能力は確かに此の方面に於て發達したであらたうじつかうしんくわいなはりコ當日の降神會は終焉を告げた、かれかくくわんのうりよく彼女の視覺に關する能力は、かいくわいごとあんし開會每におのづから暗示を受けたれば、ぐわつにち三月十八日.
れ、ち及び二十五日の開會に於て、お初步的幻覺の形狀に於て現はれ、ミ途に望を屬せられたるに依つて奮勵一番、四月一日に於ては、ふことゝ爲つた、え爾來會衆の爲めに前遂に眞の幻象の見能火星界の實降神何界に入りてより以後に於けるお第六章スミズ孃〔其二〕覺醒狀態に於けるスミス孃毫も常人と異なる所を見す-精神の力は非常に强壯-創意と雅致とに富む-寸暇なき身でありつつ-媒介事業を執る-德義に缺點なし-視力は完全-動力も然リー智力も然り-身体亦健全-レオボルドも亦之も證す予は將に言はんとす、ポ覺醒狀態-即ち正規の狀態-ににててスススス、全く正規であることを、左れど斯く言はんとするに當つて、點の疑ひなきにあらざるおに依り、更らに語を改めて彼女の尋か法たんひと〓〓i常の狀態に於ては、彼女も亦他の人々の如しと言はん、但し子が斯く言ふ所以は、降神會と、自動力の天然的發出とに依つて一種の特徴きを生ずる利那は姑らく置き其の他の平時に於て、第六章降神會と、自動力の天然的發出とに依つて一種の特徴き其の他の平時に於て、スミスが諸種の職を營み、他
さまん〓は專しなところさまはんだんをんなほどふし人と種々の議話を爲す所の狀に依つて何斷するととは、此の女子がアレ程の不思議あらなにびとさう〓〓あたを現はさんとは何人も想像し能はぬいままかれ、にくたいつかれめんしよくさくらいろきやうさう今先づ彼女の肉体に就て言はんに、彼女の面色は櫻色にして、おのづから强壯をひやうちうにくちうぜい読よつりあひなすこしたいくわあくらやうあら表し、中肉中脊にして、縦と橫と能く平衡を保ち、毫も退化の惡徴を呈はさず、さんせいしんつかだ3ばいかいしやぎりやうせき就て言はんに、せいしんぜう又その精神に假りに第一流の媒介者たるの伎倆を稱して精神上のけつてんいぜうこや、ほかすこしけつてんぜうはつけんあた欠點、異狀と言はド言へ、之を外にして、寸臺の欠點をも、異狀をも發見し能はぬのもちろんかれ〓〓〓おおくびやうきかれせいちやうである、勿論彼女の幼時に於ては膣病であつたと聞けど、それすら彼女の成長するしたがまつたせうめつに從つて全く消滅した、かれせいしんちから·ひぜう彼女の精神の力は非常にして、第かれまいにちやくじわたたいはんたとほたをしよく二彼女は、毎日約十一時に渉つて、大半は立ち通しに立つて居そところの職むじゆうじかきわづしうじつきうげうまいにちやうびのぞほかすこしやす務に從事し、夏期纔かに一週日の休業と、毎日曜日とを除くの外、毫も休まぬのである、をんなほどふし此の女子がアレ程の不思議(二六)火品見の,況たいはんたとほたをしよく大半は立ち通しに立つて居そところの職まいにちやうびのぞほかすこしやす毎日曜日とを除くの外、毫も休まぬので(第二)克商店に於て斯く繁忙を極むることの外、しやうてん出かはんばう京ニティちやうははたすかとかんけい朝暮阿母を佐けて家事に關係し、なほよか3)0とよたんまたしゆこうじゆうじ猶その餘暇を以て書を讀み、いちじるオリヂナリチークツドテストあらそたピアノを彈じ、又手工に從事して、著しき創意と風また韻とを顯はし、其の他又光すんかみうぶんかにちようびおい。(第三))かく可暇なき身分であるにも拘はらず、おほむかうしんくわい。むじらいしや?がふとわう〓〓へいじつ日曜日に於ては、〓ぬ降神會に從事し、依賴者の都合に依つては、よもつかいさい往々平日の夜を以て開催することさへある、ぐわんらいばいかいしやげんしやうごとひごとうげんしやうしやうひとモたくわんけいさまつたノルたやすしゆかうあた的であるといふことは子の容易く當甘し能はざるところなれを、ひとぢやうかぎよかれだんわまじもし獨りスミス孃のみに限つては、たかれ子が彼女と談話を交え、しつすこいろけつくわつ、かうさつかれへいべいおしんたいじやう者くはその他彼女に貿疑を試みたる結果に就て考察するに、彼女の平生に於ては、ちりよくじやうはとくぎじやうてんやすおも身体上にまれ、智力上にまれ、將た德義上にまれ一點の異狀ありとは思はれず、またきくわい8°かれしりよくけんさ又容械を用ゐて彼女の視力を檢查するに、いうしよくむしよくともじんぜうなかんづくしよく有色、無色共に尋常にしてゝ、就中色こっはなはび3ち次彩に就てはい甚だ微妙の知覺を有す壞スミスるけ於に後以りよてり入に界術神降いうしよく有色、むしよくともじんぜう無色共に尋常にしてゝ、なかんづくしよく就中色
かれさうしゆこいけんさすこしちかくだつしつちやうこうみ彼女の双手に就て檢査するに、毫も知覺脫失の徵候を見ず、またかれモーターつ.べつせうむね又彼女の動官に就ても、ひとさしゆびしんどうだづ別に故障ありとは思はれず、食指の震動は第一圖に示すごとびやうじかんどうすうへいきんくわいいつせんが如く、あた30すこし一秒時間に動數平均四四四一編を與ふるを以て毛も常人と異ならすじやうじん參照)かれとくぎてきおよちりよくてきせうざうじうぶん!ふ彼女の德義的、あらかじ及び智力的肖像を充分に〓くことは、きあた予の豫め期し能はぬところモりもうかんたづである、其の理由如何と尋ぬるに、もくわだてい若しかゝる企圖ありと知れたならば、·かれかんじやうがいおそ甚たく彼女の感情を害すべきの恐れあるゆゑ、ぐうこてん〓〓おいたゞわづせつしよくあただから予は、數箇の點々に於て、只僅かに接觸し能ふのみである、わづせつしよくいちだいちよめいさて、かくて纔かに接觸したるに、かれせいらいひずゐげんその一大著明なるは彼女が生來非常に威嚴をそんあかれたいどげんご存するに在り、彼女の態度といひ、こうせうおほふう言語といひ、おのづから高尙にしてその大風なることは、宛ながら睡遊狀態に陥つたる時の役目さすいゆうぜうたいさいときやくめ、やくしやいはふつこくこうごういんどいるひはうふつ(譯者云く佛國皇后、印度王妃に髣髴たり火星界の實況近になにとうじゃうと又物に感じ易くして、往々至つて瑣末の事すらも甚だ烈しく感じ、同情に富むとどうじけんきねんとたにんbもわっつわすかれしばし同時に、嫌忌の念に富み、他人の我れに對する行爲を何時までも忘れぬ、彼女は屢むかば予に向つて、あたしひとめつみおもみゐ『妾は他のすることが目に附いて、見まいと思つても、見ずには居られませんわ、ひとあたしたいとゆるやわすできさうして他が妾に對してした事を許しては這りますけれど、忘れることは出來ないのよ、』といふ、てんせいはなはかしこびんしやうひとたいわさいきこきあひだあふ天性甚だ賢く、敏捷にして、他と對話するに才氣おのづから語氣の間に溢れ、ひとれいせうましんれいもんだいれキかうしんてきげんしやうくわんもろ〓もんだい輙もすれば人を冷笑するの風あり、心靈問題、及び降神的現象に關する諸の問題はまでかれとく〓〓〓(からしたくましくゐきないiつねかれのうてい言ふ迄もなく、彼女の特得の伎倆を逞ふすべき區域內の事にして、常に彼女の腦底せんれうよむろんかれしかつもくてきたいわだいもくを占領せるに依り、無論彼女の思考の目的たるのみならず、對話の題目もおのづかもんだいおほら此の問題を多しとす、讓スミスるけ於に後以りよてり入に界術神降
ヤかれてつがくぜうけんほうふさうゐてんおほかれぜうじんいつばんせうにん彼女の哲學上の意見は、豊富にして創意の點多く、彼女は常人の一般に承認するミいみおいかうしんじゆつしんしんれいけんきうくわいゐんが如き意味に於ての降神衛を信せず、すそしてゼ子ヴア心靈〓究會員たらんことを勸水められたれども、けつくわんゆうおうモゆういかんたづかh决してその勸誘に應ぜなんだ、其の理由如何と尋ぬるに、彼女のくちかかれあいまいだいもくすなはリろんどぐわいおかなにびと口を借りて言へば、彼女はかゝる曖昧の題目-即ち理論の度外に置き、且つ何人サえきなだいもくくわくこくわんねんいうがhなにごとちういの利益と爲らざる廻目-には確乎たる觀念を有せぬゆゑ、彼女は何事にも注意とくわんさつみつかbだいもく觀察とを密にし、且つ我が題目としてなにごとかつねしんりほか『何事に拘はらず、常に眞理を外にすべからず』かたまちなる語を堅く守るのである、 * * もつとちうゐ nかれかたしゆちやうてんすなに玆に最も注意すべきは、彼女の固く主張するところの二點即ちだオブジヱクチーブ、リアリチー(第一)レオポルドの客觀的.實在第二)スミス展の自動力ぢやうじどうりけけ不不思議なるかし〓(六六)ム火星界の實况すなに即ちてんなる二點である、けだなんびとかれむか葢し何人も彼女に向つて、じきぢやうインヅ井シプルだいほこしやさたん(第一)貴孃の、目以て見るべからざる大保護者(レオポルドを指す)は、單にイルーソリー、アツバリシヨンきぢやうたぶんきぢやうyしきてきさつ〓〓しよさん幻影的怪象である、貴嬢の他の部分でめる、貴孃の半意識的想像の所產であるがえまたと言ひ肯んずるものなく、又だきぢやうばいかいてきこうつうふし〓とくじよくサンスタリツトめ3 つみシにん(第二〕貴孃の媒分的交通の不思議なる特色たる梵語。目以て見るべき死人のシグ子ーチユーアスきぢやうじしんしちんじゆつかづおほじうつたリヴエレーシヨンとう記名貴孃自身が知らすして陳述せる、數多き事實の正しき現示等たんきぢやうえうじけんぶんじぶつせんぶくきぞすは軍に貴難が幼時に見聞せし事務の潜伏せる記慶に過ぎずいがえかていもちろんか,れホしんと言ひ肯んずるものはなかるべく、かゝる假定は、勿論彼女の深くみづから信ずるはんゆゑグツドセンスぷべつしんり〓しかれはげしきいかうところに反する故に、良知を侮蔑し、眞理を無視するものとして彼女の激怒にふ觸れるであらふ、孃スミスるけ於に後以りよてり入に界病神降
しかいじやうか、ほか然れども以上の二項を外にしては、かnとんかていひとえら彼女は、如何な假定を他が擇ぶとも、モかていくわんさつこれたうきうて其の假定を觀察し、之を討究するであらふ、たと例へば、かれいんどわうひうまれがはり彼女は、印度王妃の後生であること、かれark彼女は、又マリーアントワ子ツトの後生であること、うまれがはり25レオポルドは、實にカグリオストロであることくわせいかいげんしやうじつくわせいかいおこ火星界の幻象は、できごとわ實に火星界に起れる出來事が我が心目に映ずるのであることこゝろのめえい)くわんねん한ろんかれじづつ等の觀念は、くわくしん無論彼女の事實と確信するところなれど、どうじまたぜひしんしだしかし、それと同時に又是非とも斯く信せねばならぬといふ次第でもなく、たいつさうくわくしんりゆはつけんもしせうめい若し他に一層確信すべき理由を發見するか、若くは證明せらるゝならば、なんどきたやすへんかうた何時にても容易く變更するであらふ、例へば、だしんでんしんじゆつしか(第一)それは以心傳心術の然らしむるところである、とんかていひとえら如何な假定を他が擇ぶとも、れいせいもつ冷靜以火星界の實况ことか、又だいかしよせいりよくあひこんくわしか(第二)懸れたる諸勢力の相混して然らしむるのであるまたとか、又はだいあつそうすうかうゐききたインチユーシヨンスふし.ぎかれこゝろのうち〓〓(第三)或る一層崇高なる區域より來れる直覺力が不思議に彼女の心裏に集くわい會したのであるごとたりろんきほうじづつしんなんどきとかいふ如き他の理論を聞いて、若しその方が事實であると信じたならば、何時にたやすけんへんこうても容易く意見を變更するであらふ、なんどき何時にたまたかれねつしんはんこうひきおこもんだいなん他に又彼女の熱心なる反抗を惹起すところの問題がある、それは何であるか?とたづよがくしやまたいし?けいべつてきげんはな尋ぬるに、世の學者、又は醫師たるものが輙もすれば、輕蔑的の言を放つて、ばいかいしやぐぶつ媒介者は愚物である、はいかいしやステリャくわんじや媒介者は歌私的利亞惡者である、
ばいかいしやはつきやうじん媒介者は發升人である、초はいかいしやもつとあいみおい要するに、ゐじやうしや媒介者は、最も惡しき意味に於ての異狀者であるa ()と批評するのだ、かれにちぜうけいけんもとづたくされど、彼女は、れいご日常の經驗に基きて此の憎むべき浴語を拒絕し、きよぜつれいせいいちばんあたししんだいせいんんくわんぜん勵聲一番、すこし『妾は身体も精神も完全でございます、ゐずいたと喝破し、かった又輓近予の許へ送寄せる書簡の中に、またばんきんよもとおくりよしよかん毫も異狀なんかありは致しませんわ、』30わらはせいしんいつせつゐぜうござ『妾の精神には一切異狀御座なく候、そろわらはげんしやうわらはかうしんじゆつかいいすうばいはつたつくわ妾の幻象は、妾が降神術界に入りてより以後數倍の發達を加へたるに依り、よすこぶめいれうどまたはんだん頗る明瞭の度を增し、おこなもつと正しき判斷を行ふにも適てきなまうしそろ當いたし申候、』またむげんじやうたいちうレオポルドも亦スミスの夢幻狀態中に其の日を借りて、モ(6かかれきはけんぜんげんかくほせうかかれ彼女の極めて健全であることを嚴格に保證し、せいしんすこしゐ(pro且つ彼女の精神に毫未の異狀もなきことを、そてかしよめんらしよめんしやしん其の手を借りて書面に顯はした、〔書面の寫眞もあれど今省く、〕いまはぶ火星界た.しかきはくわんぜんせいとんづ3いうモ啻に然るのみならず、ベレンが極めて完全に整頓せる頃腦を有することは、其のひしやうかんでじうえうかふくざつきよくめんしゆちやう示くわんりよ日々商舘へ出て、重要なる、且つ複雜せる局面の首長として之を管理せるに依つてめいはくも明白である、みかれたんはいかいしやつん3)はつけうじんこれひなんペチシテ見れば、彼女が單に媒介者たるの故を以て發狂人として之を非難するは、以シヨ、ブリンシビーはなは問換答說の甚だしきものといはねばならぬ、ノーマルぜったいきわじどうのうりよくり3)媒介者の職を行はんと欲すしよくゆるみほつスミスが正規の狀態の際、我が自動能力を利用して、ぬんたほつたづまつたむじやきかんがへかむるのは、何の爲めに欲するのがと尋ぬるに、全く無邪氣の考察より此く思ふものにけついつてんりよくしんかまくわんげんそあひだいつてんせいして、决して一點の利慾心より此く思ふにあらず、換言すれば其の間に一點の不正さしはさよたあぐせけんいつぼんばいかいしやばいかいじげうよくわつろたを挾まず、今その一例を擧れば、世間一般の媒介者は媒介事業に因つて活路を立テいしよくじyわほかれまつたこれことたいしよくみちかぞぞ衣〓を此の事業に仰げども、彼女は全く之に異なりて、他に衣食の道あり、家族をやしなゐ三よはいかいしやビ3いつせつむね ついちもんはんせんはうしう養ふて餘りあるに依り、媒介者の事業は、一切無料にして一文半錢の報酬たりとひペチ以
れうしうゆゑきんせんじやうてん領收せず、ごしよくげうた故に金錢上の點より言へば、そんえき此の職業の爲めに損あつて益なし、·ホホれてんねんてきじどうりよくひぜうしよくたすけ又彼女の天然的自動力は、あたまたすこしmくわんけい日々の常職に助を與へず、かかさいはひかうしんくわいわかしやうげんしやう又毫も之に關係を有せず、且つ幸にして降神會の折に生ずる現象と、にちぜうせいかつわりしやうげんしやうおほいモy日常生活の折に生する現象とは、大に其はげしさとことだいしやけつだしやの淡熱の度を見にし。第二者はひしての、者の如-おが人格を越亂ミ1)じんかくへんらんまでいたた例へば、にちぜうせいかつ)しやうげんかくいちじてき日常生活の折に生ずる幻覺は、かかんのうホンの一時的に過ぎずして、且つ官能のかぎいあさはんすいゆうこゆゑなん一二に限られ、はうがいあた言はト淺き半睡遊に止まるが故に、何の妨碍をも與へぬ、ハイペルム子シヤへいぜいわすゐミすいみんちうまたさいみんちうおもひおこ(平生忘れて居る事を除眼中、又は催眠中などに想起すをいふ)ヂヴ井子ーシヨシよふんじつひんくわいふくじゆつ占考に依つて紛失品を恢復するの術たこうふくれいかんまことプリセンチメントたちょくかくりよくとく〓〓ちやうぎその他、幸福なる靈感。眞個の預覺る正しき直いちじ覺力の如きは、うつとりげんしやうスミス特得の長技にして一時の放心より幻象を生する失しやうしつつくなあまを償ふて餘りあり、火星界の實況これはん之に反して、かうしんくわいおい降神會に於ては、かれ彼女は、じうだいかんのうてきへんくわきこんすい重大なる官能的發化を起し、そして昏睡。けうちよくすいゆうぜうたいつゐじんかくとう'-まつたへんくわしやう强直睡遊の三取壞より遂に人模等の上に全き必化を生ずるのであるが、カラ是れが降しんくわいせつしぐわいまたじ、むしよおいだ神會の節であればこそ可けれ、そべん若し市街、又は事務所に於て起つたならば、其の不いか便は如何ばかりならん、米類スヨスるけ於に後以りよてり入に界術神降米 いじやうへいぜいすなはノーマルぜうたいおいはあひついの以上は、ヘレンの平生-即ち正規狀態に於である塲合に就て述べた、へいぜいはひひすかれじどうりよくくわんけんきううつより平生の塲合を去てゝ、彼女の自動力に關する〓究に移らん、請ふこれ
第七章降神術界に入りてより以後に於けるぢやうスミス孃てんねんてきじどうげんしやう〔其三〕天然的自動現象天然的自動現象の三種--不隨意暗示で幻象を見る-無上の快樂幸福を感す-有項天-筆記せんとすれど能はぬ-又は意外の能書で筆記が出來る-現象の爲めに保護せらるぢやうにちじやうせいくわつごかうしんくわいいぐわいCじどうりよく〔スミス孃が日常生活に於て、ミ降神會以外に現はるゝところの自動力-少なくかれ.おもひいだひとはなあたじどうりよくせんさばんべつわう〓〓たうとも彼女が想起して他に話し能ふところの自動力-は、千差萬別にして、往々當ヒじゞやうまつたくわんけい時の事情と全く關係なきことあり、2あはあひおいじつあひだれうかいあらまたあはあひそして或る塲合に於ては、一日の間ヽ兩三囘現はるゝことあれども、又或る場合にぶれし)けいくわあひだいつくわいち於ては、兩三週を經過する間に一囘も現はれざることあり、げんしやうそけいぜうおよないやうきはなはきげん是れ等の現象は、둘其の形狀、もとづ及び内容に於て甚だ異なれども、その起源に基きて第七章界實きげんもとづその起源に基きて3 mくごう三種に區別することを得べし、(〓一)じゆあんしざなせつないんしやうじゆかんしやうヘレレが特に受暗示性と爲りただ到那に印象を受摩するより生まるれかしきちへいせんじやうとつぜんアツバリシヨンスしやう(第二)彼女の意識の地平線上に突然怪象を生ずるもの、(第三)志以上の二項いじやうう(即ちたとひ有害といはぬにもせよ、すをはいうがい無益といはねばならぬとむえき눌いうえきせいしつおたうじひつえうてきおうころの、)と異なりて、よ有益なる性質を帶び、當時の必要に能く適應せるもの、こ是れなり、ちくじホりやくぢよ請ふ逐次に之を畧叙せん、 卷志ヱクステリアー、サツセスシヨンスビアマ子ンス(第一)他力暗示の永存sげんゐんおかうしんてきふくこうもちろんか此の原因の重もなるものは、おのづから降神的復合である、勿論斯く言へばとてよざんぞくあんしあた予はスミスが殘續暗示を興へられたりとは言はず、かうしんくわいしゆつせきすべくわいしう降神會に出席せる凡ての會衆にたいこうへいひやうくだたちよつとのお對して公平の評を了るんが爲めに」寸述べて置かわばならぬことがなにそれば何孃スミスるけ於に後以りよてり入に界衛神降卷
たづくわいしうかをりじゆあんしせいなこれか?と尋ぬるに、會衆は、スミスが斯る折に受暗示性と爲りたればとて、之を濫用た두かれく8 んあたミあんしあたたまたあんしして、他日までも彼女は苦閣を與ふるが如き暗示を與へたることなく偶ま暗示をあたそあんしかれかくせいぜうたいのたきん〓〓ぶんじかんあむがいはた與ふるも其の暗示は、彼女が覺醒狀態に復して後、僅々二三分時間も或る無害の動らきなくらゐ作を爲さしむる位に止まるのだ、けだ葢し會衆の立脚地より言へば、くわいしうたちはか彼女に久しく影響を蒙むらしむべき暗示を故さられひさえいきやうかうあんしいあたひつえうよふくわいけつくわあとつつあんしてきうに與ふべき必要なきに依り、不快の結果を後に遺すやうなる暗示は出來得べきたけこんさなほねんたかうしんくわいへいくわいさき之を避け、猶念の爲め、降神會の閉會に先だつて、あなたあしたつつうひらうとうおほうれ:あんしん『貴孃は、明日になつて、頭痛、疫勞等を覺える憂ひがないから御安心なさいあんしあたといふ暗示を與へた、おもまうけつくわまねつぎのしうあひだいぐわいこうけきかけれど、輙もすれば、思ひ設けぬ結果を招き、次週の間に意外の攻撃を被むらすさかふずいゐあんしすなはおほむ円かあひだこんせきことがある、左に揭ぐるところは、不随直暗示-即ち〓ね三四日の間その痕迹をそんながわう〓〓にちかんないしにちかんけいぞくずいゐあんしひやうほん存し、長きは往々十二日間、乃至十五日間繼續するところの不隨怠暗示-の標本である、あにちようびよむかいヘレンは、或る日曜日、予に向つて言つた、あたしけふいくたびむぎわらばうしまほろしめさき『妾今日は、ないぶあたしに幾囘となく麥藁帽子の幻覺が目前へちらつきましたわ、內部を妾の方むフ井ートはかりところとゐもちろんだへ向けて三四呎〓許の處へ止まつて居て·······分論誰れが持つて居るのでもなたほうしそこを只だ帽子ばかしが其處に止まつて居りますのよ、んんおもみゐうちつそばうしあたし『アラツ!變だわと思つて見て居る中に、ものこヽろもち何時か其の帽子は妾の所有のやうな心持いたが致しまして······だん〓〓かんがみまにちやうびb.ま『段々考へて見ますと、くさいこむげんじやうたいをり前週の日曜日の降神會の時に、あたし最後の夢幻狀態の折に、妾まうしあほがその帽子で煽ひだのでございます、そうそきら〓〓ひかむね左樣すると其れが煌々と光つたので、思はめあみもちろんすまめず目を開いて見たのよ、とちやうどめさ1しまへめ勿論直ぐ復た目を閉ぢました、あみそれが丁度目の覺める少許前でしたけれど、ときさせうざうふかせいしんちやうこくその目を開いて見た時に〓じた肖像が深く精神へ彫刻されたものですから、あくろひげつようび6等いちにちふつかあひだまほろしその翌日の月曜日から引つゞいて、そ一日二日の間は、其の幻覺が
2き强くちらついて困まり切りましたが、だん〓〓うすなつて段々薄らいだのよ、』と、みつかめそれから三日目、よつかめ四日目と、しまひ該週の末尾に星またあまきかれほとぜんいつしうあひだひだりのまゆのうへよおやゆびあつさくかん又或る時、彼女は殆んど全一週の間左眉上を子の拇指で壓搾されるやうな感しにしふうししたが·かれかくせいそくしんたがした、-是れは、子が屢はレオボルドの諷示に從つて彼女の堂萬を促進する爲ぜんだうぶしんけいあつばつゆゑめに前頭部の神經を壓迫した故である、界またあきかれいちじつれうかい又或る時、彼女は、一日に兩囘ちやうかくてきげんかくおそび聽覺的幻覺に襲はれた、とんらうじん『如何な老人ですか?』ちモのきと尋ねて、其の述ぶるところを聞くと、までみらうじんしかくてき是れ迄ツイゾ見たことのなき老人の視覺的、およ及すうじつぜんそれより數日前かうしんくわいかいくわい〓ミ、降神會の開會する直ぐ前たうじかhじゆあんし:たbきハに-察するところ、當時彼女は既に受暗示性と爲つて居たであらふ、-彼女にぶはなほうしんしさうゐひつけうげんかく七兆にてけつくれさつ向つて話し聞かせしゼチヴアの某紳士に和違なく、畢竟幻覺は其の談話の結果に相ゐ違なかつた、孃スミスるけ於に後以りよてり入に界術神降卷サブリミナル、リヴヱリースしんにう(第二)崇高的夢幻の侵入げんしやうおんせいねぢやうへいぜいおいしきじやうしゆつげんさう〓〓てんねんてき幻象て音聲及びその他ススス極の中生に於ける意識上に出現する想像の天然的はつしやぐたいてきじつれいほんしよしばしanきごだ(ひつえう3)發射の具体的實例は、木書屢ば之を記載し、茲處に蛇足を添ふるの必要なきを以てたつぱんじやうぢよじゆつと최只だ一般上より叙述することに留め置かん、め89みげんしやうかうしんくわいおげんしやうくわんけいせたいしゆく〓目以て見るべからざる現象と、降神会に於ける現象との關係は甚だ種々にして、kgごじんanぜんくかうしきできいゝのたせうふくわんぜん時としては、苦人は之を前回の隆神會に於て口來たる種語の-多少不完全なる、さいせいふとかたんじゆはんきやうまたざんぞくあんしてきくりかへし再生として認むべく、且つ是れ等の單純なる反響、又は殘續暗示的反復としてさつまたときニルはんみc.かうじんくわいなが〓〓あらえんげきよ察すべく、又時としては、之に反して、本來の降神會に長々と現はるべき演劇の豫
おもまたときかうしんくわいあらまつよだん備とも思はれ、又時としては、降神會に現はるゝものとは全く關生なく單にスミいしきないそんざいかかすうかうそうちう(かつぐわとびさスの意識内に存在する、深き且つ臺高なる層中に作るれたる活番-一たび飛去れのチかへりきたこのはミしかううば、決して再び歸來らぬべき木菜の如きもの-とも息考するを得べしじゞつじやうふくわんさつ$2かれすこしれいぐわいのぞほかかくせいぜうたいさいみ事實上に就て觀察を下すに、彼女は、少許の例外を除くの外、覺醒狀態の際に見げんしやうさいみつきだたる幻象を細密に記臆せず、かくせいぜうたい志げんしやうおほさうちやうすなはかれなほねどこのなかあわまたえ(覺醒狀態の際の幻象は、多く早朝即ち彼女が猶床中に在る折か又は起きてまもしつげうむにゆうじををりみにあひ間もなくか、若くは、ラムブを點けて業務に從事して居る折に見れども、塲合によまたゆうこくとしるやすみをりみままたさうくわいしんきもつ依つては又夕刻、若くは午時の休課の折に見るか、稀れには又爽快なる心氣を以しやじだいむかをあひだみて寫字臺に向つて居る間に見ることもある、)もかれよせいきうわうかかんこうゐ3)ノむらみかいしやうみだから若し彼女が子の請求に應じ、且つ感すべき厚意を以て、或は怪象を見つつあひだすこぶこんなんえたそのちたゞえんぴつ·0えうてんしら.ある間か(是れは頗も因線をある、)、又は其の後直ちに對象を用のて遵願しうかんえおほじらごじんしたうたことの習慣を得なんだならば、多くは遺忘せられて吾人の知るところと爲り能はな火.界ここたかhんだであらふ、天然的幻象中に於けるヘレンの精神狀態に就ては、吾人は只だ彼女じとしよちんよしあたかnしよらんますまかんぜんか自身の所陳に因つてのみ知り能ふなれば、若し彼女の所陳にして益す完全を欠いたごじんなんよたしかえさいはひかれはなはけんめいかんさつしやかならば、吾人は何に依つて確め得ん、幸にして彼女が甚だ賢明なる觀察者に、且つりやうこう渉がくしやよ小=じんいかたしかあた良好なる心理學者であればこそ可けれ、否らざれば、吾人は如何にして確め能はんや、かれしよちんよかれげんしやういくぶんよともな。彼女の所陳に據れば、彼女の幻象は、幾分かオブニユピレーシヨンに依つて伴は〓をモせつなざわきよしつたうくわうすべめのまへきえうるゝが如し例へば、其の刹那に於ては、我が居室燈光など凡て目前より消失せ、またしぐわいはしくるまのおときoイトトバツシーア又市街を走る車聲なども聞えぬやうになつて、みづから我が不活動的、受動的となかんとうじまたげんしやうみゆくわいかうふくかん혼爲つたるを感じ、同時に又幻象を見て、言ふに言はれぬ愉快幸福を感ずれども、鼠げんしやうむよ〓〓せうめつとうくわかぐこ.たかたちもこぐわいくるまのこゑにその幻象も徐々に消滅して、燈火。家具の類は再び形を顯はし、戶外なる車聲またもとごときいたも亦故の如くに聞ゆるに至れば、あきめづCheえんびつかお「アラジーナギ那の聞いた於らして問を參雖モ當間そば位ななかつ獲スミスるけ於に後以りよてり入に界訪神際
ふ、』たと例へば、あたし11 "とさへづあさま〓〓うつくいろはねとりさは『妾の周圍を飛びながら囀つた、那の種々の美しい色をした羽の鳥に、ナゼ接觸つみちうゐみて見なかつたのだらふ?ナゼ注意して見なかつたのだらふ!!いぶかこうくわいなどゝ訝りもすれば、後悔もすることがあるまたときよきはつきりゐそき5kmはやがきしるさればとて又時に依つては、氣が爽然として居て、其の聞いた語を走筆に書さんえんなくャこヽろヤたけてまるでと思ふことも無きにしもあらねど、アナ口惜し!心は彌猛にはやつても、手が全然そもなかかあたそれに伴はず、いくら書かふとしても書き能はぬことがある、またはあひよまつたはんたいレンつつあらげんしやうしゆつげんさたと言つて又塲合に依つては、全く反對の事實を顯はし、幻象出現の際、誰れかわてとかくミひとりで〓はしりがきかわへい我が手を執つて書かせて吳れるかの如く獨手に走筆にスラ〓〓と書けて、我が平ざしゆせきまつたちがしゆせきのうじよした生の手跡と全く異つたる手跡で、最と能書に認められることがある、しかかあひかのよしよ·ト·うたづつうれい然らは如何なる塲合に、此く能書に認められ得るや?と尋ぬるに、是れは、通例すいみんかくせいちうかんごすなはおiさるわやま睡眠と覺醒との中間に起るものにして、我が家に在りし時に〓〓即ち朝、若くは夜、むしきてきだいのうさりうよしかんし無意識的大腦作用に依つて然るものとす、ぢよじやうぢよじゆつよあときばうぐわいじざいも)げんしやうひつきえまたあ$如上の叙述に據るときは、或る時は望外の自在を以て幻象を筆記し得、又或る時すこしひつきえ글じつさいおいこきよくたんきよくたんあひだいくたは毫も筆記し得ざるが、如くなれど、實際に於ては、此の極端と極端との間に幾多のだんかい段階があるのだ、さはナゼ接觸つた誰れかわへい我が平つうれい通例是れは、わやま我が家に在りし時に〓〓孃スミスるけ於に後以りよてり入に昇術神降/いまさかれまぼろしよしだいゆくわいこうふくかんた.すなはうちやうてんな全だと彼のが到像に至て至大の機状季髓を感したる。例-如し有頂れいかたる一例-を揭げん、あるひものおきべやあものとりきたかのほおぼすけびやくいき一日、唱き物置部屋から或る物を取來らんとて二階へ昇ると、巨大な白衣を着てづきんかぶをとこかぶんよアヲにぞくちやうち頭巾を被つた男子-下文に據れば、亞刺伯の族長にして、シマンヂニの父なり、あそあどうじひセンチゆくわいこうふく()大い--に逢つた、そして其の逢ふと同時に、非常なる愉快幸福-口にも得言はれぬほどゆくわいこうふくかん程の愉快幸福-を感じた、
たうじかれセをとこふらぐわいこくごたいわなしとよ當時彼女は、其の男子と未知の外國語で對話を爲し、而かも其の言語が能く分かりうちやうはなできかくせいぜうたい六のつすこしきえいりもすれば、流暢に話すことも出來たけれど、覺醒狀態に復して後、毫も記臆してを居らなんだ、すでかくせいせうたいたのちうすくらろうじやうひとつくねん?おおほひおどろ既に覺醒狀態に復して後、薄暗き櫻上に獨り寂然と道されて居たので大に驚き、しはしはうぜんゐいまなんじくわいちうどけいだ雲時茫然として居たりしが、それにしても、今は何時であらふ?と、懐中時計を出じいんみいぐわいむげんちうじかんながして時間を見ると、意外にも夢幻中の時間が永かつた、ゆくわいげんしやうけつくわしうじつゆくわいたそして此の愉快なる幻象の結果として、終日愉快に堪えなんだ、 * * * じこしゆせきふしざしゆせきこんごうげんしやうまたひかくてきしばししやう自己の手跡と、不思議なる手跡と混合するといふ現象も、ぶんつまぴらりやくしかし此の事は下文に詳かなれば、玆には畧す、火星界またひかくてきしばししやう亦比較的に屢ば生じた實况ごいんぶん此の韻文の一かれまだわう〓〓ヱート、フ井ートいんぶんはつきりそくざんぎん彼女は又往々八音脚の韻文を瞭然と即吟に吟じたことがあつた、つは、さる育リポンを以て儒れる余幾の童子に關する協議に箸へたるものにしc)かざきんばつどうじ!わんけうぎこたそ其の2きんばつどうじげんしやういんぶんていさいお現はれたる金髪童子の幻象と、まつたロヤル、サイグルれいかん韻文の体裁とより推すに、全く王室輪期の靈感にして、彼女自身は、かれじしんマリー、アントワ子ツト。また又リポンの童子は皇太子其の人たるべどうじこうたいしモひと孃スミスるけ於に後以りよてリスに界誘神器し* * だセオロジカル、オートマチスムス(第三)宗〓的自動力ほんせつきげんしやうけうどうとくしよく〓に:てきせいしつ本節に屬すべき現象は、い其同の特色としてヘレンに對する保護的性質を有するもいまこれのにして、今之をちよくせつくわんけい(中)レオポルドに直接の關係あるもの、 と、ぶしていじんぶつくわんけい〓指定すべき人物に關係なきもの、せうべつとの二つに小別すべし、
こうをつともきおくりよくせいせいき此の甲乙共に記臆力と、理性との正規的作用てきさ3ちけつくわめいりやうへうひやうゐより生ずる結果を明瞭に表章して居るのだ、たせうむい(たとひ多少無意識的にもせよ)火) (十)ると、あたかたなおほれぶつたい或る日、スミスが高い棚から大きな重い物体を卸さふとして、おろそかひなこはばしばしで其の臂が硬つて雲時動かすことが出來なくなつた、ききゝかひなめ双の臂を擧げ星界で、だよ『アラツ!誰れか廢せといふのだわ、』こおもおろやめと斯ふ思つて卸すことを廢止にした、じくわいかいくわいおうあらスルト次囘の開會の折に、レオポルドが現はれて、かひな二七五さ『ヘレンの臂を硬らせたのは僕です、』といひ、른むねおろ『迚も重くつて卸されるものではなし、からだのうへの實況からだのうへおき若し体軀上へ墜ちでもすると危險ですからけんたかひなこはば止めさせる爲めに臂を硬らせたのです、』といつた、壞スミスるけ於に後以りよてり入に界術科降おつあまきしやうくわんてボあみほんいりようさがとう〓或る時、商舘の手代が或る見本の入用があつて捜索したれど、萬方してもし知れなんだので、ヘレンに、とう『アレは、如何なつでしやう?』とホかんがへたきかいてきと問ふた、スルト、ヘレンは、是れといふ深い考察もなく、只だ機械的に、せうくわんとくゐところ〓『アレですか?アレハねえ、ジヱーさん(商舘の顧客)の處へ行つて居るわ、』こたしそどうじたかてインナしインチところく,よほと答へた、而かも其の同時に、高さ約八吋乃至十吋の處へ『十八』といふ黑い巨きすうじあるかれさ大な數字が現はれたので、彼女は更らに、にちまへ『それは十八日前のことよ』つけくわと附加へた、とう萬方しても
すていとくゐかし元來該商業の規定して顧庭(見本名草のの三日間といととと極aほんみつかかんゐみつかへんきやくつかひつて居、や若し三日を過ぎて返却せぬときは、とりもとゐ使人を遣つて取戾すことになつて居るさいかごただのだ、左るを今ヘレンが斯く合たたれば、てむら手代はニコ〓〓と笑つて、そんめはず『其樣なことは有る筈がないです、』ちやうばとりしみといつた、けれど、まつだちがひ帳簿を取調らべて見ると、全くそれに相違なかつた、まつたてだいらおこたりもちろんなんこれは全く手代等の怠慢にて、せきにんかれ此の幻象の庇蔭で、げんしやうおかげてじしつばいヘレンは勿論何の責任もないのであれど、iべんゑ彼女の手代は失敗なしに、事を辯じ得た、モ=これた其の後之をレオポルドに質したるに、すこししモレオポルドは毫も知らぬと答へた、,火星界かれ彼女のの實況かうしんじゆつかいガ第八章降神兩界に入りてより以後に於けるぢやうスミス孃かうしんくわい〔其四〕降神會催眠術は禁物-自己催眠-否、それのみならず衆力備眠-卓子たゝき-初配より終醒までのありさま-馬鹿氣た顔--丸で平生とは變はつて居る-平生のヘレン孃に復へるぢやうぜつたいてきさいみんじゆつきよぜつけだばいかいしやさいたす)ビたいしスミス孃は、絕對的に催眠術を拒絕した、葢し媒介者の最多數は自己に對して試けんやうミゆではけんきつねまたいちにん驗樣の事を行はれるのを甚たく嫌忌するのが常である、が、スミスも亦その一人にt:にんたすいみんせうたいおちいけんきしそなさて、他人の爲めに睡眠狀態に陷らしめらるゝことを嫌忌し、而かも其の名を避けんかへつモじつさととして、却て其の實を受くるのを悟らぬのだ、くわんげんかれかうしんてきじつけんじつじこさいみんおちゐ換言すれば、彼女の降神的質膣なるものは隻に自己條眠に陷るのであるのみならなほまたかれくわいしうちうこうもしおつへいとうせいりよくさいうらすなはヤれ.す、猶又彼女が會衆中の甲、者くは乙丙等の勢力に左右せらるゝを以て、即ち彼女第八章孃スミスるけ於に後以りよてリ入に界術神降
じさいみんニいつてんいヘテロ、ヒプノチゼーシヨンは自己催眠より一轉して、おちいそれよりも厭ふべき衆力催眠に陥らしめられつつ、しそれを知らぬのだ、かれかうしんくわいお、たはいかいしやおな彼女の降神會に於て、bはいかいてきのうりよくはたら他の媒介者と同じく、ヤハリ我が媒介的能力を働かすべきくわんねんしミもリつくえもだそこばくじかん觀念と志向とを以て卓子に凭れ、けいくわそろ〓〓げんしやう5층はどけいくわじかんすうびやうないしやくそして若干の時間を經過すると、た徐々幻象を生じ始める、此の經過する時間は數秒乃至約十五分にして、しつないうすくらわいしうあん若し室内が薄暗く會衆が鎭せ靜なれば、みぢかおほむじうぶんinにんひかくてきなが短きも〓ね充分なれど之に反するときは、じ〓う比較的に長き時間を要す、かげんしやうおちゃくまかんのうじやうおよさしつじやう且つ此の幻象を生するには、しよしゆそだしやう先づ官能上、及び器質上に諸種の阻碍を生じ、それくわんぜんツヲシスおあゐより完全なる夢幻狀態に陷るのである、かhこのぜうたおあるひみあひと〓〓彼女は、たまつたしき該狀態に於て、或は其の塲に居合はす人々に對して全く意識を失ひ、ゝしなかあだゆめのうちへいそく六こんすいぜうたいさいみんてきそつたうむねつくて恰かも夢裏に閉塞せられ、深き昏睡狀態(催眠的卒倒)に陷ることもなきにあきん〓〓おほむらざれど、ソハ最と稀れにして、ことすうしゆんじくわいしうひとりたせう殊に僅々數瞬間に止まり〓ね會衆の一人と多少みつらやくかうつうえ69.かれなくわんけさいみんじゆつし密着なる交通を存し。そして其の一人が彼女に對する即係は、ひじゆつしや催眠術師が被術者にちやらどおなありさまたわこのむところしたがそくじもしみC:あんし對するのと丁度同じ狀況を保ち、我が所好に從つて、即時、若くは未來の暗示をいヘテロ、ヒプノチゼーシヨンおちいそれよりも厭ふべき衆力催眠に陥らしめられつつ、ちやらどおなありさまたわこのむところしたがそくじもしみC:あんし對するのと丁度同じ狀況を保ち、我が所好に從つて、即時、若くは未來の暗示をあたナれさゆつう2與へて、彼女を左右し能ふ、かうしんくわえんかくせいてきげんしやうなりたおほむわづかざんじのあひだ〓じに降神會が單に覺醒的幻象より成立つときは、〓ね纔に暫時間--例へば一時間、たいしじぶんかんけいぞくとた6.はげテーブルる)乃至一時三十分間-繼續するのみに止まり、只た三囘の激しき卓子たゝきを以てたちま我にぢやうせいきぜうたいえ6)ほとせいきぜひ忽ち終焉を告げ、そしてスミス嬢は正規の狀態に復するを以て、殆んど不正規の狀たんしホはんすすゆゆぜうたいおらいどじうぶん態に變じたるを知らざれども、之に反して若し睡遊狀態に陷るの度が充分にして、いうしんくわいじ〓んぜんしやばいいじやうたつかせいきぜうたい〓しんさいみんと降神會の時間が前者の二倍以上に達し、且つ正規の狀態に復するにも、深睡眠の諸だんかいいくわぢよる〓iiさまたねむねむまたさ段階を經過して徐々に復するときは、覺めては又眠り、眠つては又覺めなどして、やつしうきよくかくせいぜうな辛と終極の覺醒狀態と爲る、しよせいしうせいいたさミかないつしゆとくべつかほつきを初醒より終醒に至るまで、醒むる每に、必らず一種特別の面貌をして、例へば、いエひさとざゐひおほひらはじめた今まで久しく閉ちた切りになつて居た日は、大きく開いて、當初は、ドンヨリ只.そニらみ〓ぢよ〓〓bしせんないぶつたいもしいしうといだ空に其處等を凝視めて居、それより徐々に我が視線内なる物体、若くは會衆等をわこのむところしたが我が所好に從つて、そくじ即時、讓スミスるけ於に後以りよてり入に界海神降
みつひとみひろすごみ3)ほへうじやうとば凝視むれど、眸子が擴がりて凄味がなく、むかんかくぜん總じて顏面が表情に乏しく無感覺然たさまなんさまるでめんる狀況は、せう何の事はない、全然假面のやうで、n〓ヘレンのヘレンたる性は脫けて了つて居る、が俄然首を擧げ、ぜんかしらあむねいはこすやさくきうへんどうじ胸を聊か張つて、めのひかり呼吸の稍や促急に變すると同時に、きらし〓眼光は烱々;きあどこあいきやうでまんめんとし、口は少しく開いて何處となく愛嬌を含み、ぐさいたちまち3)滿面キリヽとして愚相を忽ち智相あらめふたもとぢやうかに改め、再び舊のヘレン孃に復へる、すなはかれかうしんてきしつこんせうたいおらゐがいりやく是れが則ち彼女の降神的失魂狀態に陷る〓畧である、こじしやうかれぜんしやうぜん〓〓しやうならび請ふ次章より彼女の前生、くわせいくわんさつじんこてんまつと前々生、並に火星觀察に關する〓末を說かん、火星界の實况60せいりん火星輪期ぐわいせつ〔其一〕〓說火星の出來事は攻究に由なく-印度のそれは、攻究に由あり-スミスが元來印度の事實を知れるや否や?-若し知れりとすれば、記臆するや否や?-火星の國語第九章大星ぐわんらいじゆんじよくわせいりんきけんきうまへまいんだりんきはじ元來順序を以て言はゞ、火星輪則を〓究する前に先づ印度輪期より始めねばないまじゆんじよはんたいくわせいりんきけんきうさなにゆゑらぬのである、さるを今順序を反對して火最輪期の研究を先きにしたるは何故ぞしたづやすきかたきすかんたんふくざノおはふおいしな尋ぬるに、是れは、易より難に進み、簡單より複雑に及ぼすの法に於て、然か爲すかたべんざし),ゆゑ方を便宜と思考する故だ、じんいんどくわせいいづNoしいんどaかくてきsソモ吾人は、印度と火星と何れを委しく知るや?と言ふに、印度は比較的に委ししくわせいたはくぜん()っ.ちやう火星に至つては漢然として空を攫むが如し、すういうく知れども、されどスミス孃の崇高なかんる天才に竪感したる小說が事蹟に就て言へば、てんさいせうせつてきじせきっいいんどりんきくわせいりんきはうせつめい印度輪期よりも火星期の方が說明輪期
圣Proを下すに稍や容易であるすなはおと即ち火星輪期の方は、吾人の到底事實を證明し能はぬところなれど、印度輪期にいたてきげんそ至つては、無論歷史的元素を含む故に、じ〃スミスが平素是れ等の事實を知れるや否や?はaぶをいな將た若し果して知れりとするときは、之を記臆し居れるや否や?なんかいもんだいは、頗る難解の問題である、か六きくわんみ124た沿い彼女が火星から得たりと稱する消息の機關たる本知の國語は、其の他の輪期に所tか.けんきう謂國語と似たる節もなきにあらねど、それにも拘はらず、充分に〓究すべき價値あしんりと信ず、たぜんおおよ故に予は先づ火星そのものに就て述べ、漸を逐ふて火星の國語に及ぼさん、おと印度輪期に火星界の實况ぜんおおよ漸を逐ふて火星の國語に及ぼさん、6んキ第十章火星期輪くわせいかい〔其二〕火星界の處女旅行火星觀察い端緒-寡婦の愛子死す-愛子の魂魄髣髴として現はる-幽魂、ー人の名醫を紹介す-忽ち火星旅行が始まる-- 發魂、濃霧をかきわけて上天す-火星界の光景-風俗-幽魂の苦情くわせいけつさくカミル、フラマリオン(佛國の哲學者)は、火星に關する傑作([u" Planeteくわんしゆconditions d'habitabilite, Paris 1892))卷卷に云ふ、あえみサイヱンチフ井ツク、メソツドたせ志[吾人は敢て望む、未知の學法に由つて、他の世界(火星、金星等)くわくせうえかじんみん住民の棲息する確證を得、兼ねて又其の住民と交通し得られんことを、』ぶ〓ごと、彼れは、又同書の他の部分に於て云ふ、みら.がくもんたくわせいじうみんち『未來の學問は、我が子孫の爲めに不思議の謎語を解くべく、火星の住民と、びの住民とは、早晩互に交通するの日あるべし』第十章火星界の處女旅行カミル、Planete Mars〓32にくわせいじうみん火星の住民と、ちき地球
と、くわうさいきばうかむせんでんしん此の光彩ある期望は、きじういつばんやくしやいは彼の無線電信の期望と一般にして、ほんしよげんちよねんまたいまねんむかしあ(譯者云く、本書の原著は一九〇〇年、たうじい三むせんでんしん即ち今より九年の昔に在りて、き當時未だ無線電信の設けあらざりしつきかいぜんとなほはなは、りやうえん故に斯く言ふなり、)前途猶甚だ遼遠なるべく、こうがくしやユートビヤゆめ古風の學者はいらがはいせき華胥國の夢として一〓に排斥するならん、しかけうあいだつ然れども、たび此の狹隘なる區劃を脫して、3ミかかうしんじゆつモこうふくしんと之ひらおか例へば、彼の降神術が其の幸福なる信徒の爲めに開ける無涯の眼界へ出でゝ見よ、がんかいみいつかごとおもきばうたちまりんくわくあるホルぶぎさしも今まで雲を攫むが如く思ひし希望も、なん忽ち輪廓を顯はし、こしやう之を實在せしむるに何の故障もなきやうに見受けらみうれしむるであらふ、事既に玆處に至らば、ことすでいたた.だいなんじひほんはいかいしや唯一つの大難事は、えあとあ:ちきじうみんたゆうせい非凡の媒介者を得能はぬに在り、委しく言へば、じうみんあひだ地球の住民と、せんべんはいかいしや他の遊星の住民との間の先鞭媒介者たるの榮譽を得えいよモむこえがたあふべき人を得難きに在り、いうしんじゆつおいまたじかんへいしやうがんちうおごうじきよりへいしやう(降神術に於ても亦時間の屏障を眼中に置くと同時に、距離の屏障をも眼中に置いしかいきよりへいしやうてつきようしゆだんもんだいた、然るに今や距離の屏障は撤去されたれば、講ずべきは手段の問題のみ、しかしこしゆだんちよくかくりよくせんりがんじゆつしんでんしんじゆつはダブルヽ此の手段たるや、直覺力にても、千里眼術にても、以心傳心術にても、將た複パーソナリナーやくしやいはしんでんしんじゆつ;30いはゆるいつしんにしんえうれいこん人格(譯者云く、『以心傳心』の中に所謂一身二心)にても、要するに、靈魂がちじやうらうごくだつせつなせかぶあい.た地上の牢獄を脫する刹那に、他の世界へ旅し能へば足れり、しゆだんもんだいさなんもんだこんなんじうぶんサイキカルだから手段の間趣は、左まで雛問題にはあらざれとも、困難なるは充分なる心フアカルチーかうはいかいしやはつけん5:あ力を有する媒介者を發見し能はざるに在り、〓もはいかいしやはつけん52.唯一なほすじうみんとち若しかゝる媒介者を發見し能はぬとすれば、是れ則ち取りも直さず、地球の住民ゆうせいじんみんこうつうじきなほいまじゆくゆゑと、他の遊星の人民と交通すべき時機の猶未だ熟せね故である。かあるひしゆかうまいてんもんがくしやまい斯く言はゞ、或は首肯する人もあらんかなれど、今や天文學者といへども、亦リだいししゆだんBBじんせA:ヲツポル『理學の未だ知らざる手段を用ゐて、吾人に他の世界と意志の交通を爲さしめん』てんもんがくしやすで'.かうしんじゆつがくしや言といふ、天文學者すら既に然りとするときは、苟くも降神術の學者たるものは、奮火星界の質〓すじうみんち地球の住民
せいにうかつはうこつて此の正當の渴望を醫することに勉めざるべからず、ごじんはいかいしやじつはやあらいくわくしゆされば、吾人はかきる嫌介者の一日も早く現はれ出でよかしと鶴音す、ばいかいしやいづトき媒介者たるものは、孰れもみづから省みて、わらはたぐてんしよくとうんめいにな『妾こそ、此の類ひなき天職を遂ぐべき連命を得ふにはあらぬか』ろとけんりいと心に問ふべき權利を有するのだ、そして良火星界とかんぢやうくわせいくわんさつとてんまつかいせじんiそれは兎に角、スミス孃が火星觀察を遂げたる〓末を揭げ、世人に問はん、ねんわめいぢねんぐわつはじきやうじゆさっしき一八九四年(我が明治二十七年)三月スミスは、始めてレマイトル〓授と相識きやうじゆアブノーマル、サイコロジーげんしやうこ、ひやうしゆみいひたになつた、〓授は、異狀心理學の現象に就て非常の趣味を有する人なれば、他のひと〓〓かうしんくわいつらなつゐかれむか人々と共にスミスの降神會に列り、遂に彼女に向つてわがはい(cm)をり〓〓きくわいひら62『吾輩の宅へも折々來て會を開いて下さらんか』ふれもとなこゝるよせうだくむねニどうねつSchと請ふた彼女も固より否むべきにあらねば、快く承諾の旨を答へ同年十月二十の實況どうねつSch同年十月二十にち3)モだくわいas八日を以て其の第一囘を開いた、そのくわい·おいれすこぶぴんりやりひとりyakであくわふズルト該會に於て、彼女は、頗る憫諒すべき一人の寡婦に出遇つた、此の寡婦はな名をミルベルといひ、お重き眼病に惱んで居た、がんびやうなやゐがそれよりも猶氣の毒なのは、なほき1:たう當ひとりおすこしじごきやうじゆもんじん時十七歲で、レマイトル〓授の門人であつた、アレキシスといふ獨息子に死なれたことであるまかうしんじゆつしんりじうぶんしんわせうそくきミルベルは、未だ降神術の眞理を充分に信ぜざれど、我が子の消息の聞かるゝこmまたも5.わごうつうゑとの嬉しくもあり、一つには、又若し能ふべくんば、我が子と交通し得らるゝことのぞきやうじゆすゝめhamくわいしゆつせきさいはひの望ましくもあるところから、〓授の勸に從つて此の會へ出席した、ところが幸なるかなスミス孃の常として、ぢやうつね此の第一囘の開會に於て、だくわいかいくわいセ啻に會衆の希望を滿足たくわいしうきはうまんぞくさすよそういじやうまんざくあたせしのみならず、更らに進んで豫想以上の滿足を與へた、じんんんっませいねんげんしやういまと先づ一靑年の現象今ミルベール刀自に關することのみに就て言はんに、スミスは、みモひとやうばうようさいとうせいみつのまがかたを見たりとて、其の人の容貌風采を精密に述べたるに、紛ふ方なきアレキシス、火星界の處女旅行(九九)
とヒよあこひととほミルベルであつたれば、刀自の喜びは一通りでなかつた、まんよひとりらうおうつくえしゆだんせうかいそれのみならず、スミスは又ラスパイルと呼ぶ一人の老翁を卓子の手段で紹介しらうおうはがんびやうぢりやうたともなきたざつ.た此の老翁は、アレキシスが阿母の眼泥沿療の爲めに伴ひ來れるものなりと稱してきたうりやうはうしくわふむすこつくえつやさ適當の療法を指示したれば、寡婦なるミルベルは、息子からは卓子を通じて優しき一五かまたがんひやうぢりやうりやうはふさづおじう言語を掛けられ、又ラスバイルからは眼病治療の良法を授けられて、思はぬ二重こうふくゑの幸福を得た、こ〓わかくわせいかいもちろんおもよかすでこんほくな此の開會の折には、火星界のことなどは勿論思ひも寄らず且つ既に魂魄と爲りなもとくわせいごえきくわんあるたるアレキシス、ミルベルが、エセチールの名の下に火星語の譯官として現はれんゆめそうぞうなどゝは夢にも想像せなんだ、しかじらいいつかげつけいくわぐわつにちもきやうじゆたくひらだ'o然るに爾來一箇月を經過せし十一月二十五日を以て、〓授の宅に開きし第二囘のかたうじとにまにしゆつせきじたいまつたへんかうたらまくわせいりよかうはじ聞會には當時ミルベル刀自も亦出席した、事態全く變更して、忽ち火星旅行が始ましぜんくわいたいはんみり而かも全會の大半を充たした、ほうこくいはじとほトンきはにかいはしよいつこse同會の報〓に云ふ、スミスは、初め遠く隔たりたる、極めて高き塲處に一箇の光や.みとやがしんどうかんしんざうニとうほとや室明を認めしが軈て震動を感じて、心臟の皷動は殆んど止んだるが如く、それよりたうぶくうきよかんたいぐわい〓おば頭部の空虛を感じて、みづから体外へ脫出てたのを覺えた、すでみれんこんのうむ3aあさ)あほしやうぴいろまたねづみいろ既にして我が身(靈魂)は濃霧の中に在り、此の霧は、靑色より薔薇色。又鼠色ろミいんだんモじろへんときれ一五〓より黑色といふ如くに間斷なく其の色を幾じつゝあつた、時に彼女は、聲を發してあとしうゐ『アラ!妾は浮いて居るわ、』かrauたいつきやくささちんきひやう斯う言ひつゝうぢう卓子を只だ一脚で支へさせ、宛ながら最と珍奇なる浮動を表するがiさま如き狀をした、とみいっこほしひゃくおまえこくいつこくおもちぞうかゐ只視れば、一箇の星が非常に巨大くなつた、そして刻一刻その大さを增加し、遂ごじんかをくだいに吾人の家屋大となつた、のはかん롤Pえよけうスミスは昇りつゝあることを感じた、時に卓子は、敲きに依つて、シマイトル〓5授に、さちんきひやううぢう宛ながら最と珍奇なる浮動を表するがこくいつこくおもちぞうかそして刻一刻その大さを增加し、ゐ遂롤Pえ時に卓子は、よ敲きに依つて、けうシマイトル〓
ひさ=きばうさしあ『あなたの久しく御希望なすつたものを差上げます』云い2びやうききみあひじやううすこぶくわいかいおけと唱へ、今まで病氣の氣味合であつたスミス孃は、ハヤ平癒して、頗る快活を覺えひじやうおちびき145みなかモいつこすこぶぴれ三箇の非常に巨大な球を見た、中にも其の一箇は頗る美麗であつたといふ、ときかれぎもんはつ時に彼女は疑問を發して、『妾は、あたしなん何の上を歩いて居るのですか?』うーあつるゐつくえ手といふと、卓子は答へて、くわせいせか500ゐ『火星の世界を步いて居るのです、』みものらつせつめいあたしきやうみスミスは、見る物も〓〓珍らしいといつて、それ〓〓說明を與へた、而かも興味かんどうじすこぶおどろきんんなにゆゑちを感ずると同時に、頗る驚愕を感じた、それは何故ぞと尋ぬるに(三b four馬も附けねば、輪もなき車にすべ!たびごとひばなはつ但し滑り進む度每に火花を發す、やねのうへいづみ屋上に泉ひろちやうまくかこつせいてんし羽を擴げたのを有する搖籃ヲ帳幕の代はりに、鐵製の天使の、とういづきまたじうみんわちきじうみん。べつさうゐてんみ等孰れも奇ならざるはなく又住民は、我が地球の住民と別に相違の點を見ざれどなんによともふくさうおなミいくジボンさまも、男女共に服裝の同じきは一つの異彩なるべし、例へば、ダブ〓〓した股衣。諸〓〓いせうこ)かざくわんくわつもしゅかいくわいのつきだん種の意匠を以て飾れる寬潤なる外衣がそれだ、且つスミスが閉會の後、記臆に依小学みゆりかごのなかをせうにわやくしやいは〓ーロツバこどもつて〓くところを見るに、搖籃中に居る小兒は、我が(譯者云く、歐羅巴の)小兒らほとどういつ等と殆んど同一である、すでっぢやういつしゆこうだいくわいどうやうところみるきやう既にしてスミス孃は、一種の廣大なる會堂樣の處を見た、其處に、ラスパイル〓じゆちやうしうちうだゐれせうねん〓.授の聽衆中、第位を占めたるは、例の少年アレキシス、ミルベルにして、彼れはもりせつかくかげついげつきやうしあたタイプトロジカルヂクテーシヨンを用ゐて、折角一箇月以前に〓師から與へられた藥方を阿母が採用せぬのに苦情を唱へて、やくはうさいやうくじやうふおかああなわたくしどもしん入にわたくしほどしんぱい『阿母さん、貴女は、私共を信じて下さいませんのですかり豚兒が是れ稈心配するさつくだのを察して下さいませんのですか?』火星界のしきやうみ而かも興味實况火星界の處女旅行
それよりミルベル刀自と、tとの間に内輪の對話が始まり、令息(アレキシス)そしてアレキシスは、ひつそり卓子の手段で答へた、しできえうが、間もなく寂然として、火星の現象け次第に消失せ、それと同時に、卓子は開會の初と同じく一脚で廻轉を始め、〓且つスミきミス孃も亦前の如く霧中を通行して、地球へ歸途に就いた、既にして彼女は、『アラ復た歸つて來たわ』か斯う叫ぶと殆んど同時に卓子は幾囘となく高き音をさせて、星界か卓子は幾囘となく高き音をさせて、·閉會を〓げた、實况第十一章第十一章火星輪期〔其三〕火星旅行の三段落火星へ往復する時の態度-火星界の禮式--傷心的一塲の悲劇-簡単なる火星語を話しつゝ目を覺ます-ホンのうろおぼえ-記臆して居ゐべしといふ暗示レオポルドが肯はなんだこ爾來火星觀察の事は、日を逐ふてスミス嬢の腦底に進歩し、〓くわんぜんみる毎に完全なる現象を見るのである、請ふ左に其の次第を揭げん、火星行 旅の.三落そして失魂狀態に陷〓0)以て火星界ヘ旅行そして三樣の態度をナ深き失魂狀態に陷つた、ナ今やスミス嬢は、を始めた、即ちだ(第一)先づ最初には、身体の上部を規則正しく搖かし始めた、
ちじやう、たいきのはワ: (是れは、地上の大氣を昇り行く狀である、)だぜつたいてきせいしとうぜうこなまつたきやうちよくな(第二)絕對的靜止不動の狀態と爲り、全く强直と爲る、ちくわれうせいかんてんくうゆさま(是れは、地火兩星間の天空を行く狀である、)だまだかたきやうぶう、はじ(第三)又肩と胸部とを動かし始めた、くわせいたいきくださま(是れは、火星の大氣を降る狀である、)やがしゆびよくわせいかたうちやくかれと卿て首尾能く火星界へ到着すると、くるましよしゆはじ彼女は、車を降つて、始めたくわせいりうれ¥おこな(是れは、火星流の禍儀を行ふのである、)れいさゆうゆびおむしみ.ずその禮儀といふは、左右の手と指とで、可笑な身振をするので、ば、はくしゆ拍手はくちびろあごこうゆびのさきお眞6層6顎等の上へ指端を置くこと、ボじ体を扭ること、丈滑ること、ゆかのうへま床上を廻はること、などがそれだ、らじんみんたがひせつきんあいさつ察するところ、是れは、星とくるま車を降つて、しよしゆふくどつみぶり諸種の複雜せる默〓を界あらよしあぐその〓畧を擧れ火星旅落じんみんたがひせつきんあいさつ人民が互に接近して挨拶をするのである是れは、じすなはいつしゆぶ歩ただんあんしいしうひとりあた此の禮儀、即ち一種の舞踏の爲めに、ビヤノを彈ずべき暗示を會衆の一人に與へとつぜんさいみんぜつたいたしさいみんぜうたいだんげんうおちいつゝスミスは、突然留眼狀態--確かに催眠狀態と斷言し得べし、-に陷つてゆかのうへ床上に倒れた、たはそして最早火星界の訪問者ではなくなつた、はやくわせいかいはうもんしや15おんがくおはのちかれこんごうぜうたいすなはbしん〓〓すでちきうぜうかへ既に音樂を終つて後、彼女は混合狀態-即ち我が心身は、既に地球上へ歸りまくわせいかいきおくうんぜうたいひとりごとつ未だ火星界の記腹を失はざる狀態--となつて獨訴のやうに、的へんつみあひとくわせいかいひとあたしこんたちアヽ變な夢を見た、那の人(火星界の人アレキシス、ミルベル)は、妾に「今日はなのうへたあいきろうるこんあたししかは」と言ひながら鼻上を叩いた、那の人は、妙な言語で妾に談話を仕掛けて
(八〇一)よ······だけれども妾には能く理會つて居るわ、8%軈て其處へピタリと坐はつて、家具に凭れながら、佛蘭西語を使用つて、低聲で獨語を言つた、其の意味を聞くと、那の若い火星の人(アレキシス)は、自分で五歲だとか、六歲だとか言つて居るけれども、年齡に合はせては大變巨大な男兒だわ、しかし那の女子も那の兒の阿母さんにしては若過ぎるわねえ〓などゝ言ふやうな事を言つて居た、太息と吃逆とで雲時持切つて後、深き睡眠狀態に陷つて筋弛緩と爲り、軈てスミスは再び火星睡遊狀態に陷つてKesia t Ouitidgeなどゝいふやうな理會らぬ言詞を使用ひ始めた、予は彼女に向つて、b『それでは吾輩に分からんから、佛蘭西語で話して下さい』佛蘭西語を使用つて、低聲で火星界實說佛蘭西語で話して下さい』U.〓と賴んだ、けれど彼女は委細承知の体でありつゝ猶腹立たし氣な、威張つた調子でテヤハリ火星語で答へた、予は又彼女に向つて、さ、『貴孃の御姓名は?』と問ふたるに、彼女は、『Vajimini Meteche』と答へた、此の時、予は、これまでたび〓〓はなしミ,『ハシア、彼女は、従來度々談話の出たアレキシスといふ窒子に人体を掌けさせて居るのだな』と、斯ふ思つたゆゑ、ミルベル夫人に向つて、彼女に接近れと促がした、げき、そ.ミ果然一塲の悲劇を生じ、ミルベル夫人は、ピタリ坐つて、蘇生せる息子の前に鶏〓威張つた調子で火星旅行三段落これまでたび〓〓はなしミ,従來度々談話の出たアレキシスといふ窒子に人体を掌けさせて
むせはじ咽び始めた、ささくたいどみかはしたさましめかはりやうてなでさ~ (息子の態度を見ると、深く阿母を戀ひ慕へる狀を示し、且つ阿母の兩手を撫壓やうすたいびやうときやうする樣子など大病であつた時の樣子ソツクリだ、)たさむすこしうくわせいごはなしし、かふびんはすこしがい但し此の際、息子は始中終火星語で談話を仕掛けたれど、憫然や阿母は毫も解し〓たそごちやうよあいばいせきさつあた得ず、只だ其の語調に依つて、愛慕と慰藉とを察し能ふのであつた、しやうしんににんそうきよくマぶんかん?.のつニすいぜうたいむい此の傷心すべき二人奏曲が約十分間も續いた後、スミスは再び昏睡狀態に陷つた、ぐれかれかんたんくわせいごとなそれより約十五分を經て、めさ彼女は簡單なる火星語を唱へつゝ目を覺まし、そしてさいいたらんすミどうじまたまつたかくせいざうたいミ覺むるや否や、平素の佛蘭西語に復し、同時に又全く覺醒狀態に復した、デ、ととんiてき『如何でした?如何な事が出來ました?』たづかれちや3)そろ〓〓はなはじそはなしも。よと尋ねると、彼女は茶を喫しながら、徐々話し始めた、其の談話の模樣に依ると、くわせいかいりよかう火星界へ旅行したこと、くわせり、さま〓〓じぶっせつ火星界て種々の事物に接したこと、cあなど凡て明瞭に記臆して居た、が彼の少年に就ては、只だ其の化身の狀況を一つときえ〓(寸記臆して居るのみであつた、がぜんたいわさなかかれまたくわせいごはなはじじぶんいつかう俄然對話の最中に、彼女は又もや火星語を話し始めた、けれども自分では一向にきクかbらcafじうぶんりくわじぶんくわせいご80氣が附かぬらしく、且つ我れ等の言語は充分に理會しながら、自分は火星語を用ゐへんたうゐわて返答をして居た、だから我れ〓〓が、あなたことはすこしわ『貴嫉の言語は毫も分からん』かれどこふらんすごほゐつもりろいうちおとと言ふと、彼女は、何處までも佛蘭西語で話して居る心算で居るゆる、甚たく打驚ふしんかほつきいて、サモ不審さうな顏附をした、こまへすうじつかんくわせいかいはうもんついかれきゝたゞか此の前數日間、火星界を訪問したことに就て彼女に聞糾し、且ついくたりd.oあなに〓〓ひとたち『幾人、人に逢ひましたか?何々といふ人達ですか?』とあひだわくわせいまなはじとと問ふた、そして此の問ひの間に、我れ〓〓は、四箇の火星語を學び得た、すなは即ちデ、そはなしも。よ其の談話の模樣に依ると、が彼の少年に就ては、只だ其の化身の狀況を一星いうちおと甚たく打驚か且つ
セ12 Metiche S 4セMedacheセだ12ふ,すなはじい(第一) Metiche Sといふは、佛蘭西語の「2013.1211.い即ちエス氏の意、4セダふじん(第二) Medache Qといふは、佛蘭西語のMadame即ちセー夫人の意、だいノすなは(第三) Metaganiche Smithといふは、佛關西語のMademoiselle Smith即ちスミス孃の意、〓(第四) Kintcheは四つの意であることを學び得た、かれこそれより彼女は、判然平素の佛關西語に復した、デ、どんと『如何な處へ行つて、如何しました?』かれ.11けんがほれと尋ねると、彼女は只だ希見な面をするばかりで、一向に要領を得ず、過刻彼女がおはおばをi話した火星訪問の事すらも、今は、ホンのうろ覺えに覺えて居るのみ、殊に前に記をなんみせし四箇の火星語の如きは、言つたことも覺えて居らねば、何の意味であるといふことをも理會して居らなんだ、勿論該降神會の間に、予は幾囘となく、彼女に向つて、あなた『貴孃が覺めてから後、吾輩が信號をしたらば、貴孃が今言つて居る火星語と、其みおもひだの意味とを想起しなさい』あんしそばとの暗示を與へた、けれど、レオポルドが其の側から、あんしみ-165と『其の暗示に從つてはならんぞ、火星語の意味は今夜解けんぞ』と云ひ聞かせたれば、折角の子の骨折も水泡に屬した、い火星界の實況貴孃が今言つて居る火星語と、其火星旅た猶この他に述ぶべきこともあれど、おほ8 の多くは火星語に屬するを以て略す、
くわせいうん第十二章火星輪期くわせいごほんやく〔其四〕火星語の飜譯火星に關する天然的幻象-火星界の光景の一(圓〓)-火星語-火星語で顏文を草す-その認語-靈魂は空中に彷徨して居る-火星へも行けば-地上へも來る-又も火星語の飜譯-アスタレの邸宅ねんわめいらねんようつか一八九六年(我が明治二十九年)九月五日はなしよごぜんじふんかれまどだいのうへああはなとヘレンの談話に據れば、午前三時十五分に、彼女は窓臺上に在る或る花を執らんおきあがたまたかぜたおそふたねとこはとて起上つたるに、偶ま風の爲めに襲はれたれば、再び寢床へ這入らふとした、とまはらたちまもくぜん",あけいしよくきじんみんみころが未だ這入らぬ內に、忽ち目前に或る景色と二三の奇なる人民とを見た、モけいしよくうつくブリユー、ピンクみづうみこじやうはしそそくめん其の景色といふは、美しき帶靑淡紅色の湖水にして、湖上に橋あり、其の側面はたうめいオーザンふうてきぜんこうしよくっないつたんすゐちうひた〓透明にして、風琴の風笛然たる黄色の筒より成り、その一端は水中に浸つて居た、ちめんピーチ、カラーあじゆもくみきしたほそうへふとまたあねぢ地は桃色にして、或る樹木は、その幹、下細く、上太く、又或るものは扭れた第十二章さまさつるくさほうふつづさんせうる狀宛ながら蔓草に髣髴たり、(第五圖參照)すであまたじんみんはしのあたりusなかばんりよくちういつこう既にして數多の人民が橋邊へ群がつた、その中に萬綠中の一紅ともいふべきけをんなひゝうらまじゐかれいたひらたほんしクかが女子が一人打混つて、居るので、彼女は板のやうな卒屬き帽子を被つて居た、ヘレンもちろんこらじんみんなにヽのしt:おいしcmまじは、勿論是れ等人民の何者なるやを知らざれども、只だ互に言語を交えた、はしのうへくろかほをとこたひとりしやぜうてうらん53〓橋上には、黑き面色の男(アスタン)が只だ一人、車上提燈やうのものを携へて居こあつぱくほのほはついつしゆひかつきどんぜうばって、づさんた、此のものは、壓迫すると焔を發し、一種の飛行機然たる狀貌を呈す、(第八圖参せう照きくわいもちかはしのうへすゐめんとひおふたはしのうへかへ此の機械を用ゐて、彼れは、橋上より水面に跳下り、再び橋上へ歸つた、こくわつぐわいゝふんかんめえいかれ此の活〓は約二十五分間、ヘレンの目に映じたのである、ナゼと言ふに、彼女がしやうきたかへのちなほかちやうちんかつもさまもくぜんみ正氣に立ち歸つて後、猶彼の提燈の輝きつゝある狀を目前に見ながら、なんじ『何時ぞ?』かけどけいみちやうどヒぶんとて、自鳴鐘を見たれば、丁度三時四十分であつたゆゑ、火星語の.飜かれ彼女が譯ちやうどヒぶん丁度三時四十分であつたゆゑ、
かれごげんしやうみあひだ彼女は、此の幻象を見し間に、まるpだと思つて居る、しじうかくせいぜうたいおいしん終始覺醒狀態に於てあつたと信じ、ねむ毫も眠らなん火ときぢやうくわせいくわんてんねんてきげんしやういくたびみはじ此の時よりスミス孃は、火星に關する天然的幻象を幾囘となく見始めた、そしてそみじかんおほむさうてうめさのつまねとでニきヤ其の見る時間は、〓ね早朝目覺めて後、未だ寢床を出ぬ前なれども、時としては夜どんことまたときにつちうこかnくわせいごきかきおく分の事もあり、又時として、日中の事もあつた、彼女が火星語を聞き、且つ記臆しおほこてんねんてきげんしやうをりだいづさんせうたるも、多くは此の天然的幻祭の折であつた、(第二圓參照) ねんぐわつにち一八九六年九月二十二日こらしにしかくわせいかいじんみかひか此の頃よりヘレンは、屢ば彼の火星界人(アスタン)を見た、そして彼れが飛行iきたつさゐまたたつさををゆるう機を携へて居ることもあり、又携へて居らぬこともあつた、例へば、ヘレンが浴ををわかひとふろをけかたはらあらして居る折に、彼の人が風呂種の側に現はれたることあり、またしばしきみやうかをくげんしやうみつゐモと·)ヘレンは、又屢ば奇妙な家屋の幻象に見、遂にみづから筆を執つて其の圖を書いだづさんせうた、(第七圖參照)どうじかれまたおなセンテンスくわいきもつとそいみすにしわかそれと同時に、彼女は又同じ成句を三囘まで聞いた、尤も其の意味は毫も分からこれ?.さごとねど、之をアルフアペツトに綴れば、左の如し、さかしる左に揭ぐるところは、ヘレンが、アルフアペツトで記したものである、"Dode〓〓〓. haudan〓meche metiche Astane (8) me veche.しうじつすの9ぐわつふつかかうしんくわいそりほんやく(是れより六週日を經ぎて後、十一月二日の降神會の折に飜譯したるところにベこせいく據れば、此の成句は、きみやうかたい、なくわせいかいじんやしき『此の奇妙な家屋は、アスタンといふ名の火星界人の邸宅だ』いみといふ意味であつた、) 11よかし初め子は思つた、ごまつたくわせいこちがひそいみなに『此の語は全く火星語に相違ない、が、其の意味は何か?』つゐモと·)遂にみづから筆を執つて其の圖を書いもつとそいみすにしわか尤も其の意味は毫も分からそいみなに其の意味は何か?』が、
Sかけつじうつ(ctさま〓〓しかつめぐなんかと、約一箇月の時日を費して、種々に思考を運らしたれど、何の甲斐もなかつた、デ、れいたづほかしゆだん『是れは、ヤハリ例のレオポルドに尋ねるより外、手段がない、』かあるしよかんあたかオムニサイヱンスしんせつしんうつたと、此ふ思つて、レオボルドに書簡を與へ、彼れの全知と深切心とに訴へて、くわせいごみとりわきいみをしたま『アハレ火星語の意味、-取別けヘレンの聞いた語の意味を〓へて給はれかし』と請ふた、よきふ予は、レオポルドに向つて、どうぞてかしよめんをしくだ『情願ヘレンの手を借りて、書面で〓へて下さい』らいと依賴した、559かよしよかんれうしうciにちよところが、ヘレンは、十月二十日に予の書簡を領收し、同二十二日の夜を以てかれをやゆびひとさしゆびあひだとへいそなかゆびひとさしゆびあひだと彼女は拇指と食指との間にペンを執つて、(平素中指と食指との間にバンを執るかれしうくわんたちまぜんしゆせきcoしきめいのが彼女の習慣である。忽忽レオポルド然たる手跡を以て、而かも記名までもしてさま〓〓しかつめぐ種々に思考を運らしたれど、なんか何の甲斐もなかつた、と、火星界の實.况あた十八章より成立つたる歌の中、しやう台3:うち最後の十章を飜譯して子に與へた、さいこしやうほんやくよくわせいごひけつりくわいもつとかんべん火星語の秘訣を理會するに最も簡便のものである、-atげんぶんかつぎやくぶんか、今左に原文を揭げ、次に譯文を揭げん、かつげんぶんすなはくわせいごいあら(甲)原文-即ち火星話をアルフアベツトにて言ひ顯はしたるもの: 2 erois pas quen t'aimant comme目宮tendre frere〓〓te dirol des cieux tout o1 profond mystere〓e t'aideroi beauucoup on touvroo e voie,こほろやく-此の飜譯は火星語te cieux tout o1〓e t'aideroi beauucoup on touvroo voie,のMais P' 101. de 11.58. et ehercner avec ]〇ie;說Et Et puand Quand sop 10 planera〓la la verras ame mobile sur Mars d'ci-bas detachee.譯aura p口s superbes quelques〓〓volee aux couleurs (九一一) Si.甘veux obtenir d'ele luers.●
Pose Et bien dovcement, ta main sur front pale d'Esenale! prononce bien bas le doux nom火ぶつやくぶんとんぶんさんやく譯文-前文を飜譯したるもの〓ふつみえ大いみん2.0但しもとは佛文なれぞも、茲には英文にて記す、"Do not think that in loving you as a tender brother shall tell you all the profound mysteries of heaven shall help you much, I shall open for you theぶつ(N)剛I I shall tell you I shall help you But it is for all the mysteries of heaven the much, open for you way, it you to seize shall see to and seek with joy from here taken flight its brilliant tints; And when you mobile see her released below, When And her soul shall Mars have taken shall soar over with If If y〓u Place And If y〓u would obtain from her some light, Place your hand very gently on her pale for head And pronounce very softly the sweet ename of Esenale 第22ぐわつ145げつえうにち一八九六年十一月二日、月曜日~しゅつきつさせとくちやうにくうべおくらべんべか〓6s 46を呈はしたる後、' (深〓感情等)ヘンンは、先づ火星界へ出發の諸種の特徵(眩暈やらのくそうだこおからシンガニチしたねレオポルドが右手のやさのてき睡眠狀態に陷つた、予は前記の法に從はんとした、どふぞ、95灸seてきたうンか20 es、且つ言つた、指を假りて、未だ適當なる時期に達せぬ旨を告げ、〓ルときさんころりくAR.しんたいぉ左樣すると、僕の言つたやうになさい、く『靈魂が再び身体へ歸つたら、其の時、~꿔から心쓰러ふるレンは、火星の世界で見たことを御話し致しまず、』mただな。間もなく、レオポルドは又語を藥いで、あんらくら+∴らせ長4 2~25 s←『ヘレンを安藥椅子へ掛けさせてお遣んなれい、今掛けて居るやうな不愉快な椅子would obtain from her some your pronounce hand head very of Esenale火第매艦〓左樣すると、くらせ長4 2~25 s←今掛けて居るやうな不愉快な椅子
あをんなしうかんいへ掛けるのが、那の女子の習慣ですけれども、それでは不可ません、』赤す3といつた、予は其の忠〓に從つて彼女を安樂椅子へ移したときか.nでが其の時彼女は猶熟睡の体であつたが、レオポルドは、又も予に向つて、かいまくわせい彼女は、今火星を指して旅行しつゝあること、くわせいかいたうちやくくわせいこ、の火星界へ到着の上は、四周て話す火星語を殘らず理會すべきこと、れ迄學んだことはなけれども、つうべんきか我れ〓〓に火星語の通辯をして聞せるのは、レオボルドにあらずして、ルなること、たつうべん但しレオポルドは、此の通辯を嫌忌するにはあらねど、職掌あたとも爲し能はざること、つうべんしよくしやう此の通辯は、エセ子ールの職掌であること、はうくわうさてこんエセル子ールは、今猶魂魄のまゝ空中に彷徨し、火巫-たとび是界のレオボルドにあらずして、エセ子ー★かん意外なれば如何職掌況さてこんを昨今は火星界の空中に居れど、ゆでしたんはた通辨として働らくべき許可を受けて地球上へ來るべきことを話した、しばしまちかまあんみんべ雲時体軀を動かした約三十分間許も待搆へて居ると、ヘレンは安眠を破られて、すいゆうぜうたいためいきせつそうてき後、更らに形貌の異つた睡遊狀態に陷つて、太息を吐くやら、頭部と手とを節奏的〓〓みぶどうじ一〓それと同時に又低聲に佛語に動かすやらした後で、變な火星風の身振りが始まり、つかくわせいかいどうかうはなしを遣つてレオボルド-、即ちヘレンと火星界へ同行したレオボルド-に談話を何か依頼するやうであつた、c,仕掛け、かとくしよくがひなえんちよくせんミ此の獨語の最中に、ヘレンは、彼のレオボルドの特色たる臂を鉛直線に動かすこicとを始めたれば、きいひつけどほじ、きき『ヤアツ!いよ〓〓彼奴の防付垂りにする時期が來たな』かひたひてあと、斯ふ思つて、予は、ヘレンの額へ手を當て、そしてエセ子ールの名を呼んだ、cmえ〓スルト、ヘレンは、柔しい微弱な。稍や憂ひを含んだらしい聲で火星語の〓譯
いしまあたしひとうニー『エセ子ールは、去つて了つたわ、nに妾を一人遺して、けれど、今に歸つて5あたして來ることよ、うらち直きよ、··アラツ!エセチールが妾の手を引いて邸宅(邸宅げんしやうみかげついぜんゑかていたくだヘレンが幻象を見た、づといふは、一箇月以前に繪を〓いた、邸宅をいふ、第七圖さんしやうつあたしあひととつ參照)へ連れ込むわ、··妾は、那の人が何處へ連れて行くのか?毫も分からなゆすこしわもちろんあひとあたしむかいことよ、勿論那の人は妾に向つて、"Dode ne 2. haudan te meche Astane ke de me veche.いみちよつとと此の意味を一寸解いてお聞きに入れましやう、きといひました、DodeはC.H.〔是れ〕〓eはin〔ある〕そのceはthe一四、ていたくhaudanはhouse〔邸宅〕その〓はof sho (20)火星界の實〓e況ce〓はofぎmecheはgreat〔大なる〕ひとmetiche Egn人AstaneまAstane〔アスタン〕koはwhom〔それを〕gはthou〔あなた〕meはhast (たじvecheはseen〔見る〕?.續けて言へば、むしゅ:らん此の邸宅は、たいじんあなたが御覽になつたアスタンといふ大人の家ですいそinあたしはなエセチールが、其の事を妾に話して吳れました、エセ子ールは、よかへか、たわ、···今に歸りますでしやう、···間もなく歸りますでしやう、あたしをしかぞエセチールが妾に〓へて、書くことは、アスタンが〓へて吳れますわ』ま火星gは語me hastの實で、譯〓〓去つて了つごぼ··言語は
こかと答へた、さ〓おほひ おとろ覺醒狀態に復して後、ヘレンは、安樂椅子に移されて居るのを見て大に驚きたii『アラツ!何か大した事があつて?』などゝ問ふた、しだ、彼女の意識が次第に爽然とするに從つて、おもひだ火星に關する事項は斷絶的に想起したれと、エセ子ールに關する事項と、する事項とは毫も想起し能はなんだ、火界此の一時三十分間繼續した幻象の中で〓エセ子ールに關する事項と、飜譯に開實況之第十三章火星輪期〔其五〕活ける火佛辭典火佛辭典-化身せざる幽鬼-熱睡すると、容易に覺めぬ男-火星界光景の二(圖藏)-風景-火星界光景の三(同上)-家屋-火星界に於ける植物(同上)-アスタンの肖像に就てじ飜譯の事は、とな爾來火星語其の都度定式の事業と爲つた、S寺此の時より以後二年少以上は、ヘレンが失魂狀態の時に當つて、光かーれひたひ、(第一)彼女の額へ手を當てること、だてきたう。(第二)適當の時期にエセ子ールの名を呼ぶことくわぶつじ てんへんさんの二つが恰かも火佛離與編纂の必要條件-鎖輪-となつた、いヱセ子ールは、未だ化身せざる幽鬼にして、一にアレキシス、ミハベルと稱し、ちじやう、曾て地上にも住めば、火星界に住んだるに依り、通辨は勿論その適任である、第十三章活け火佛典
ずわちくか〓しんくねあひた&がしかし此の穢譯事業を行ふべき降神會し、他の降神會との間には只一つの相違1委しく言へば、がある、エセ子ールは、輙もすれば熟睡して畧醒せしむるに最と困間斷なく、か2た.難なる故に、ヘンレは、その柔しき、且つ憂ひを含んだ聲を出して、ね『エセチールは、去つて了つてよ、直き歸つて來るでしやう、那の人は去ひと5かへつて了つてよ、那の人は直き歸つて來ますでしやうわ』などゝいふのだ、ロあひCミだから此のエセ子ールを呼び起す塲合には、平生の如く、單に額へ手を當てるこかPしかむなとの代はりに、額を稍や活潑に摩擦せねばならぬ、否らざれば、ヘレンが只だ空しだく今述べたる言詞を限りなく屋復すのみに止まるべし、第第圖金照火星界0實(况··e iと火星界の光景及び風俗、對話等は、ヘレンが降神會を開く毎に現はれ、又日常生活の間といへども屢ば天然的幻象として目前に現はるれど、ソを一々記載するはわづらことくしやおそむ煩はしきの極みにもあり殊に讀者の厭倦を來すべきの恐れもあれば、ヘレンの夢ひと〓〓さ幻中に現はれたる重もなる人々を次章以下に於て略殺し。茲には只だ彼女の筆に成かさんせん·か、示りやくかいだいりたる火星界の家屋。山川草木等の圖を揚げて之を畧解するこしゝした、(第四圖參照)たくわんぜん但し是れ等の諸圖は、ヘレンが完全なる睡遊狀態陷陷に陥りし際に畫きしものにあらち5ずして言はヾ牛睡逐が態の折に書きしものである、上文(第三章彼女の夢幻)既に〓セミ、オートマチツクて·ざいくS述べし如く、ヘレンは、幼時より半自動的に各種の手細工などをしたといふ、火さ星界の幻象も亦それと同じく、或る時は其の幻象が附き纏ふので、鉛筆、又は刷子90ラ,かわしたる又或る時は一旦その形を用ゐて之を寫すことがあるかと思ふと、漠然と顯はれ、かたちはんぜんあらひぼその後蒔翔が來ると又其の形が判然顯はれて、曩きに之を寫さんとして非常に国たんおははんあだ難を覺えたものが今度は、それに反して、拾かも何者かも我が干を執つて〓いて活け火佛辭典
くミpeかたかあただコ吳れるかの如く、容易に且つ巧みに〓き能ふことがある、第五圖参照)イたあ玆に一例を擧げん、あくわやうびよすでふしどのちねどこのうへj3はなみ或る火曜日の夜、ヘレンは、既に寢室に入りて後、臥床上に最と麗はしき花を見までそはなわ5きうぜうすこぶ글かなんかうきた言ふ迄もなく其の花は、我が地球上のものとは頗る異なりて且つ何の香氣かんさいひ.センチ1333てあしミあたをも感ぜなんだ、しかし此の際、ヘレンは、非常に懶くして、手足を動かし能はなべつふそまみすごモよくじつス〃んだれば、別に觸れんともせで、其の儘に看過した、が、其の翌日の午後、寫字亭むかゐきみわみあかひかりっかどうじくわせいりよかう2に向つて居る時、只視れば我が身は赤き光に包まれ且つ同時に、火星旅行の激しかんだき感を起した、かれよむか彼女は予に向つて、あかひかりいつあたしまはりひかゐみ『赤い光が何時までも妾の周圍に輝つて居ましたわ、そうしてトント見たことのな〓ねとみおなにほひはなあたしとりま···寐床で見たのと同じで、チツトモ香のない花が妾を環繞いて居てよ、日jayゑみまう■日に書をかいてお見せ申しましやう。』日やくそくミにちやうびかみげつようびモづょもとおくりよか約束の如く日曜日に〓いたものと見えて、月曜日に其の圖を予の許へ送寄せ、且さしよめんモつ左の書面を添へた、わらはこ理しよくぶつつばうぐわいぜうできまんぞくそろだづわミ『安は此の植物の圖の壁外に上出來であつたことを滿足いたしい。(第五圖の乙)殊ふしrたわらはふでとそろいなふでひとりでミニだに不思議に堪えぬは、妾が筆を執りいや否や、筆が獨手にスラ〓〓と動き出し、わらはすごしほねをまうなにためみちからわらはてうごそろ妾には毫も骨を折らせ申さず、何か他に目に見えぬ力があつて妾の手を動かしいほかおもそろとより外、思はれずい、っせんせいごくわうらいねがそろミらんところゑがよそれに就けても、先生に御光來を願ひいて、御覽の處で〓けば可かりしものをと其こうくわいをまうしそろ尚今更ら後悔いたし居り申い、さいしきまたとほいまさいしきいぜんいろしめんおつぞる彩色も亦その通りで、未だ彩色をせぬ以前よりそれ〓〓の色が紙面に現はれいのtわらはこといつかうまをそろアヲツシしりうこゝろも0みならず、妾事一向に心を用ゐ申さずいに、刷子はおのづからそれ〓〓使用すべいろはうむかまうしそろき色の方に向ひ申いき)なんうそきまうさふらけつそふ斯ふ申すと何とやら虛言のやうに聞え申すべくいへども、决して虚言にては之なtげつようびモづょもとおくりよ月曜日に其の圖を予の許へ送寄せ、か且活火辭典けつそふ决して虚言にては之な
まつたしやうじんしやうめいいつてんあ(全く正眞正銘はなし「點のおまけのなき有りのまゝの話にてくまうしそみしだいどといき申い次第に御座い、』じつb tcb實は我れながら驚ていなくづだづたコだいコアスタンの邸宅の圖ひろけいしよくごと(第七圖)、及び第二圖と、第四圖との廣き景色の如きも亦、またクオージ自オートマチツク、アクチヴ非チーしよさんながなんぞく動の所產にして、つチ力スミスに向つて常に満足を與へたものである。ふはんたコごをボづ之に反して他の圖書せうざうミ(例へば、第六圖、アスタンの肖像)の如きは、ヘレンをしひゞこんなんおぼしてきあがり'-まんぞくかんて非常に困難を覺えしめ、而かも竣功の上に不添足を感ぜしめた、界いすでくわせいいつはんとじしやういかふ今や既に火星の一班を說きたれば、次章以下に於ては、したせつじんぶつふいいとンが親しく接したる人物に就て聊か說かんとす、くわせいかいじんぶつ火星界の人物、すなは即あヘレくわせいホゆぁ第十四章火星界の幽鬼エセ子ール地球と火星との間で懇意になる寡婦と、孝子アレキシスの亡魂-それがゞネール-母に對する情が冷却した-レオボルドの說明-彼れは又も他の世界へ生まれたなねんbめいぢねんcasにちおいエセ子ールなる名は、一八九六年(我が明治二十九年)十月二十二日に於て、はじっしたうじたくわせいかいつうべんオポルドが始めて告げ知らせたるものにして、當時は只だ火星界の通辨を爲さしむたあモたなんらせつめいあたべき爲めに擧げ、其の他に何等の說明をも與へなんだ、そのちぐわつふつかいた:じんくわせいかいまうじや其の後十一月二日に至つて、吾人は、エセチールが火星界の亡者にして、レオポちかごるち)くわせいあひだてんくうごさうしさあひだからなしヤルガチ造成よ界軍のるのの夫交に於て相順の期揭となったなことまたの3どうげづかかうしんくわごじんよくわふでぁお又その後、同月八日の降神會に吾人がミルベルと呼べる寡婦に出遇つた折、くわいしうしつざ云オポルドは會永の質疑に答へて、ミルベルの子アレキシス、ミルベエセチールは、しりやうひだりなかゆびしゆだんよルの死黨であることを左方の中指の手段に由つて告げ知らせた、
くわせいごつうべん特別の才能をも顯はさなんだ、さいのう火星語の通辨として、もことsじんつうべんかよびいだエセ子ールば、たひたひあつばく殊に吾人が通辨として、ししさつ彼れを喚出さんが爲めにヘレンの額を壓追し、まp)〓しゆつげんつゐなよWて若くは摩擦するも、ざは容易に出現せず、ふきは遂にその名を呼ばねばならなんだなどは、不手際の極みといはねばならぬ、もちろんきをくりよく、ひーンけんぜんすうしうまへきしかげつまへみ勿論記臆力は非常に健全にして、ヘレンが數週前に聞き、若くは五六箇月前に見ことがらくわせいごふつこあらたゑし事項をば火星語から佛語に改め得た、火星しかげつまへみ若くは五六箇月前に見界のはじくわせいげんしやうみたうじだいISSおよだいヘレンが始めて火星の幻象を見たりし當時より第一囘くわかうしんくわい及び第二囘の降神會を經て後、のちせつは志かんこうしんあらエセ子ールと稱せしアレキシス、ミルベルは、母に對して感ずべき孝心を顯はし、慰藉の語を與へたれど、いせきこんにあた爾來機會の乏しからぬにも拘はらず、じらいきくわいとはか、二年の久しきねんひさわたまつたこれはいきなこことついせつめいこいろに渉つて、全く之を廢棄した、但し此の事に就ては、レオポルドが說明を試みた、race示1/8今左に之を記さん、實况.ねんわめいぢねんぐわつにち一八九七年(我が明治三十年)十二月十二日ぢやうかくせいぜうたいおいスミス嬢は覺醒狀態に於てレオボルドが、あなためとゐさくねむ『貴孃の目は閉ぢて居る、丸で眠つて居るやうだ』きままたかれむかと云ふのを聞いた、そして間もなく、又レオポルドは、彼女に向つて、あなたくんいしうJonはらいりとほがや〓〓しやべあ「宮殿は音楽に注意を拂はなければ不可けません。」ののり、吸くらきさわまげんしやうばうがい處行つたり來たりなどして、騒ぎ翅はつては現象の妨碍になります、あなたおばいですうげつぜんせいねんちやう『貴孃は覺えてお出でしやう、數月前に、アレキシス、ミルベルといふ靑年が、丁とあなたねんわめいぢねんぐわつにち度貴孃がカロージで(是れは、一八九四年(我が明治二十七年)十一月二十五日ましたかいくわいまミニなんにシマイトル博士の爲めに開會した時の事をいふなるべし、)エム(何とかいふなよばうきやくあいせつはああら名であつたが、予は忘却した、)に逢つてお出での節、母に逢ひに現はれましたのかわいさうあせつなくわんげんふつかミニあひとしほを憫然に、那の刹那に-換言すれば、アノ二日前に-那の人は死亡しルーメセエ鬼幽の語星火あら那處此
たのでした······それから〇〇な(何といふ名か?僕は知らん、)といふ人は、死んだアレキシスが、また火星で生れかはつたのです、3〓『僕が今日實嬢にお話し申して置きたいのは此の事です、iら後、〓前生を能く知つて居る、。)その折、母を能く覺えて居るのみならず、1.今一度その折の國語で、來る、しかし今度死ぬと、〓もうその國語を忘れて了ふ、は)母に逢ふことは嬉しいけれど、n言語不通で議話が出來なくなる、(一八九六年が旧治二十九年)二月二日の降神會をいふ、) b遍國語が分かるやうになるか〓如何かり僕は知らたけれを、もあらふと思ふ、火星で彼れは母親に別かれてか火且昇1.母と對話が出今一度その折の國語で、實况我多分なるで··『玆に一つ注意して貰ひたいことがあるです、』や;レオポルドが斯ふ言つた刹那に、ヘレンは目が覺めたらしく、兩眼を開いて、又Noも火星界に關する長き幻象を見始めた、(此の幻象は、彼女が委しく話した、』見れば、黃色い晴衣を着た少女-ヘレンは、アニニ、ニカイ子といふ名の少女だcのやうに記臆す、-が子供らしい遊戯をして樂んで居た、彼女は、大きな。淺い。し5ふぎ白い桶に空色の水を充てゝ、その中へ、おかしな、小さい人形を幾個も踊らせて樂んで居た、〓デ、それをジツと視て居ると、其處へ多衆が遣つて來た、軈てアスタンもべンをそろ〓〓携へながら遣つて來て、おお.い徐々とヘレンの臂を持つたので、ヘレンは、遂に深き失魂狀態に陷つた、n是れは、彼女をして火星に關する幻象を書き記さしむる爲めである、それは兎に角、要するにエセチールの事はいかにも曖昧を極め、レオポルト○;又の界星火丸出軈てアスタンもべンをヘレンは、遂に深き失
べんかいミなんんんから辨解の如きも、何とやら變に思はるれど、はんめい判明するであらふ、ごな民すうねん是れ等の事は猶數年を經た後年に至つてJヘかうねんいた大星界の實祝くわせいかたうりやうかくしけんやうじゆつし第十五章火星界の統領。學士。兼妖術師アスタンアスタンは何者か?-アスタンと、スミス孃との関係-火星界より路上へ往復の飛行機-火星界に於ける族長の邸宅-火星界の動物-火星界の住民-集會の光景くわせいかいだいじんいんどフアキルくわせいかいごけし、火星界の大人アスタンは、印度の苦行付カンガが火星界に於て化分したるものにいんどをらうしんゆうしのちたまかして印度に居りし頃は、シマンヂニの親友であつたが、死して後火星へ生まれ換こんにちせんしやう等おながくしやどうじやうじゆつしよたわつはつた今日、前生の時と同じく、學者であると同時に、妖術師として世に立ち、往じわうひきせつけいあいじやういだおなそかうしんぢやうた時の王如に對して切なる敬愛の情を懷きしと同じく、其の後身たるスミス孃に對しけいあいじやう12/2わう〓〓そまりよくcbかれまねよくわんげんかれて敬愛の情を懷き、往々其の魔力を用ゐて彼女を招き寄せた、--言言--彼ふたあひだきよりかとまトにをかれたたしんれいてきこうさいむす此の間の距離が如何に遠く隔たつて居るにも拘はらず、彼女と再び神靈的交際を結だうさんせうんだ、(第六圖參照)もちろんそせうくわんんしゆだんいかんしんぴつおほはたかぢやう勿論其の召喚の手段如何は、神秘を以て掩はるゝに依り、果して彼れがスミス最ンタスア師術妖兼。士學。領統の界星火はたかぢやう果して彼れがスミス最
ヾいゆうぜうたいおらい〓かれまねの艦狀述に固るのを爲つて遠く彼女爲ミ實するか。將に絞れの方かよにかじうあとやうたづかゆういんたうていはんめいあたね來て、彼女を誘引するか?は、到底判明し能はぬ、いまかうしんくわいあひだぢやうむか今アスタンが降神會の間にスミス孃に向つてすうつくはなこらん『直ぐ入らツしやい、美しい花を御覽なさい』またかれむかくわせいかいbていたくあらんきじよつなどと言ひ、又は彼女に向つて、火星界の我が邸宅に在る珍奇の事物を示す等の事しりヒじつおじつかれまねにまたいつぼう實より推すときは、アスタンが實に彼女を招き寄するに似たれども、2又一方より觀さつーだぢやうかくせいぜうたいわうかれろをけふちあつ察を下し、スミス孃が覺醒狀態にてある折、アスタンが彼女の風呂桶の端に現はれてあなたまhみちきうぜう〓み『眞國が未だ此樣な見ずはらしい地球上に居らツしたるのを見るしじつはんもんた實に頰問に堪えんです』てんおはうおきじやうかいくわせいかいなどゝ言ふ點から推すと、げんしやうアスタンの方から降りて來て、上界(火星界)の幻象をかれしめかれゆういんほかおも彼女に示し、そして彼女を誘するとより外思はれぬ、ぜんたい2いふいづけつていほどひつえうがしかし全体の上より言へば、强て何れに決定せねばならぬ程の必要もなきに依しはみていキ·おたしかくてきおよちやうかくてきげんかくり、姑らく未定のまゝに留め置き、玆には只だアスタンが視覺的、及び聽覺的幻覺あらしよくかくてきいんしやうまたいつぼんかんかくいんしやうけつちとして現はるゝのみにして、觸覺的印象、又は一般感覺の印象としては決して現ぶはヱモーシヨンはんゐしゆつげんともなはれなんだこと、將た情緒の範圍より言へば、アスタンの出現に伴ふて、スミスrexせいおんぜうたいなそひとぜんせぐうどうあそみこうふくくわいは、頗る靜穩の狀態と爲り、アスタン其の人が前世の偶像に逢ふて其の身に幸福快(〓かんモしんじやうかんおなこうふくくわいらくかん樂を感ずれば、其の心情がまたスミスに感じて、同じく幸福快樂を感ずるといふおことを述べ置かん、とかいねんわめいぢねんぐわついつかはじソハ兎も角も、アスタンは(一八九六年(我が明治二十九年)九月五日に)始めしゆつげんあたこじんりくわいあたフライング、マシーンたづさしゆつげんT頗て出現するに當つて、吾人の理會し能はぬ飛行機を携へて出現したるなど、たしんれいたまさあつる他の神靈に立ち優つて現はれた、じらいすうしうおいなきしばしかくわいまたかてい爾來數週に於て、スミスは、アスタンの名を聞き、屢ば彼れに會し、又彼れの邸ただいづさんせうみかはたいんどフアキルこうしん宅(第七圖參照)を見た、されど、彼れの果しで印度の苦行付カンガの後身である(〇四一)火屋界の實じつはんもんた實に頰問に堪況じやうかいくわせいかい上界(火星界)げんしやうの幻象をンタス丁師前妖兼。士學。領統の界星火
か其の召喚ことを知り、力を感ずるに至りたるは、二箇月半後の或る會の折であつた、該會に於ては、スミスは、通例に反して毫も熟睡せなんだ、予は當時欠席したれども、キユーエンデツト〓授が當日の筆記を寄せられたれば、左に其の大綱を揭げん、一八九六年十一月十九日-從來開催せる降神會の慣習に異なりて、さスミス嬢は3:間斷なく覺醒狀態に於てあり、卓上に臂を載せて自由に動かし、始中終會衆と談笑しつゝあつた、3)消息は、視覺、及び卓子たゝきの手段に由つて通ぜられた、スミス孃は、レオポルドに向つて、〓「家は創加したら共」住在て居る或る、人人合信を通てること出由ざいましやう? theき、六と問ふたるに、忽ち幻象と爲つてアスタンが彼女の前に現はれた、そして其の服ジ裝を見ると、火星の住民の服裝と言はんよりも、寧ろ印度の住民の服裝に類似し實況六そして其の服ジ裝を見ると、火星の住民の服裝と言はんよりも、寧ろ印度の住民の服裝に類似して居た、デ彼女がみ『妾は、何處で其の服裝を見たでしやうか?』と聞くと、卓子が『印度で』ミと答へた、それは、『アスタンは、前生が印度人で、それが火星へ生まれ換はつたのだ』といふことを示したのである、ヨ、そしてスミス孃は、又同時に、印度の光景を幻象に見た、しかし前に見た光景だとは信じながらも、何處の光景といふことは想起せなんだ、か見れば、アスタンは、其處に、汚れた白い卷紙を小脇に抱えつゝ、一人の女子の火星の住民の服裝と言はんよりも、それが火星へ生まれ換はつたのだ』一人の女子の
るか前に印度風の禮を行つて居る、此の女子も亦印度風の服裝であつた、デ、みをんな『何でも前に見たことのある女子だ』かれみとは思へど、ヤハリ想起せなんだ、そして彼女の目に見たところでは、兩人ながムら不活潑で、萬方しても肖像とより外思はれなんだ、ほソコで會衆の方から、『その幻象は、レオポルドの呈出した(過去の)活〓ではないでしやうか?』と聞くと、卓子は肯定的に答へた、あその時或る一人が、をんなだ『印度の女子は誰れですか?』かたむと問糾すと、卓子は著しくスミス孃の方へ傾いた、それゆゑ、『ハヽア、シマンヂニだな』といふ觀念が浮んだ最後に會衆から種々の質疑が出たれば、卓子(即ちレオポルド)らアスタンは、其の前世に、印度に居た頃はカンガと呼びて、當時の妖術師であつたこと、を答へ次に又〓〓アスタンは火星界に在りても、印度に在りし時と同じく人を招き寄すべき能力を有すニと答へた、き其の時、會衆からレオポルドに向つて、あなた『アスタンの力は貴所の力よりも大きいですか?』たづと尋ねたれば、『力の種類は違ふが度合ひは同じだ』ニと卓子が答へた、デ、兩人なが火星界(過去の)活〓ではないでしやうか?』の實況それゆゑ、ヽア、ンタスフ師衛妖兼。士學。領統の界星火〓印度に在りし時と同じく人を招き寄すべき能度合ひは同じだ』
それよりスミスがあたし16よいあたしみいんどアスタンの妾を招き寄せるのは、今の妾を見たいのですか?印度に生まれて居うまあたしみた時の妾を見たいのですか?それを知りたいのぞつくえと望んだれば、卓子は、いんどうきあなたみ印度に生まれて居た時の貴媛を見たいのだみつかといふ意味を〓げ、且つ就ては又今のあなたをも見たいのですナゼと言ふに今のあなたと、ヂニとは恰かも同一であるゆゑみつけくわといふ意味を附加へた、火界のナゼと言ふに今のあなたと、實況みぎきやうじゆノ1.トたいりやく右は、キユーエンデツト〓授の備忘錄の大畧である、かいくわいおとここんちうゐひさて此の開會に於て特に吾人の注意を惹くべきは、かっ!くわん〓ほうちあた(1),アスタンの過去に關して、凡ての報知を與へたのがシオボルドであることおつ志せいりよくほとおなせいりよくひつて乞レオポルドがアスタンのヘレンに對する勢力の殆んど我が同し勞力と匹敵たこせることを認めたこと、であるぢやうしんやうきやうだうぐわんらいかれ志そ元來アスタンの彼女に對す抑もレオポルドは、スミス孃の信用ある嚮導にして、けんりねたいやしこけんりしゆちやうホふてきいひやうる權利を妬み、苟くも此の權利を主張することもあらば深く之に敵意を表せしなるに今低かに其の特権を覚假したたが如きは近に靑といはざるべからずいまにはそとくけんくわんかミしんき况んやいはペレンに對する二人の位置の酷だ相肖たるを思考するときに於てをや、たいふたりゐちあひにしかつさ夫れ印度のそいんどくげうそうわうひおあだ苦行僧カンガのシマンヂニ王如に於けるは、恰かもカグリオストロのマリー、アンこうごうおミやうじゆつしブラトニツクこひゞとにくよくはなこひびとトワ子ツト皇后に於けるが如く、妖術師として、〓淨なる戀人(肉慾を離れし戀人)いうえきさうだんあひてなとして、有益なる相談對手に爲るものにして、アスタンも、レオポルドも、スミスじやうたいreaかれぜんしんもあいじやうだきやうさうきよくたがひ孃に對する役目は、彼女の前身に對する愛情より起るのであれば、競爭の極互にンタスア師術族策。士學。領統の界星火(七四一)
あひにくしぜんじやうすう相憎むべきは自然の當數であるしかいまたがひあひにくかへつたがひたすあたと然るに今や互に相憎まざるのみならず、却て互に助け合ひ、例へば、アスタンぢやうみぎのてかがスミス孃の右手を借りてくわいしうあまがや〓〓やかまぎやくじやうまるではつけう會衆が餘り呶々喧騒しいと、逆上して全然發狂しさうだいみくわせいごかまたかれひだりのてかといふ意味を火星語で書くと、レオポルドは又彼女の左手を借りて、ちんもくたま沈默し給へノきよどうあらたすまたかくてアスタンを助くれば、13といふ意を擧動に顯はし、アスタンの方でも亦レオポむかひたひあつばくせつなたうらいルドが子(フロールノイ)に向つて、ヘレンの額を壓迫すべき利那が到來したこ〓さじしめあたそせうそくうじcうあらあたたわえんぴつを指示すに當つて、其の消息を文字の上に頗はし能ふが爲めに我が創筆をレオポルかしあたミねんわめいぢねんようにちむないドに貸與ふといふ如くに、(一八九七年かうしんくわい〔我が明治三十年〕九月十二日の降神會)互ちからかうくわん、はいかいしやすこしげきどうかんたんしゆせきさうゐに力を交換しつつ媒介者をして毫も激動を感せしめず、單に手跡の相違のみに依ふたりしきべつゑつて二者を識別し得せしめるのである、かへつたがひたすあ却て互に助け合ひ、たと例へば、アスタン火ぎやくじやうまるではつけう逆上して全然發狂しさうだまたかれひだりのてかレオポルドは又彼女の左手を借りて、としうほどこくわつだいいちやくかみのけながひげくわうめんアスタンは、刺繍を施したる潤大の衣服を着し、頭髪長くして髭なく黄面にしときものひとさしゆびのさきむすびつせんたうきてしろときものたづさて、手に白き卷物を携ふ、此の卷物へは、食指端に結附けたる尖頭器を用ゐて文しら字を記す、かていたく志づはうけいもんまどそぐわいけいと彼れの邸宅(第七圖)は、方形にして、門あり、窓あり、其の外形は、何處となとうやうふうひらたねしよくぶつ30)かどく束洋風にして、平扁き屋上は植物を以て飾りとす、ていたくないぶいつしゆとくべつかぐおうしうまつた。かつざうこと邸宅の內部は、また一種特別にして、家具は、歐州のそれと全く搆造を異にし、ちよくりつゑんたうながくき直立の圓筒より成りたる樂器あり。ヘレンは云ふ、わう〓〓しやうざかがくき(3みまたきアスタンが往々床几に掛けて此の藥器を完するのを見、又は聞きたることあり、しやうざさおうしうミルキング、スツールと、その床儿は、宛ながら歐洲の搾乳用休ににたた、ふはなぞのうくわきづいかんまへのミ然らば、花園に植ゑたる花卉(第五圖)は如何?と言ふに、前にも述べし如くへかくせいぜうたいきわう〓〓くわせいかいさうもくくわぎげんしやうみレンは、覺醒狀態の時といへども、往々火星界の草木花卉の幻象を見ることがあンタスア術衛妖兼。士學。領統の界星火そぐわいけい其の外形は、と何處となまたき又は聞きたることあり、
たび〓〓ろだる、で、餘り度々見るところから次第に之を熟知し、自動力かと疑はるゝばかりのだ3) 60自在を以て之を〓く今是れ等の圖と、景色圖中に散布せる樹木類とを見るに、火星界の植物は、地上の植物と甚だしき相違の點なきに似たり〓〓ひ火星界の動物は、吾人多く知らざれど、彼のアスタンが往々牽き來りて、爲めにみフ井ートヘレンを驚かしめたる醜き獸を見るに、長さ約二呎にして平扁き尾あり、頭はキャる、め.〓ベツに類し、その中央に只だ一つの綠眼あり、孔雀の羽に在る目の如し、前足は五し、みづ六對あり、耳は周圍到る處に備はつて居る、(第九圖參照)ご此の動物は、犬的の智と、鸚鵡的の愚とを兼ね、そして一方に於ては、アスタンの命令に從つて目的物を攫取すれども、(如何して〓取するかは吾人之を知らず、)又お一方に於ては、文字を書くことを知りつゝ只だ機械的に書くのみであるつ. (3)す其の他の動物に就ては、上文に一寸記せし黑き小鳥と、小兒養育用に供すべき一み種の牝鹿との外、ヘレンは、只だ巨大な蝸牛に似たる、恐ろしき水生動物を見たる界實況のみ、アスタンは、鐵網を水面へ擴げて此の動物を捕獲するのだ、3アスタンの別宅は水邊に在り巨大な赤色の石壁を環らす、此の宅は、ヘレンがまアスタンと共に閉籠りて快く對話し、兩人が印度に生まれて居りし當時の悲境など、かた.ふを語り合ひて樂むところにして、對話の調子は、〓してレオボルドとのそれに同じれ(譯者云くレンの前身たるシマンヂニは、もと亞刺伯の一貴族の令嬢なりし二代を、妙齡にして印度王の妃と爲り、後夫王の墳墓に於て生きながら焚殺されたる又赤岩より成立つたる一山あり、アスタンは、其處に鑿開せる住所をたす、此の住所は、一種の洞穴にして妖術師、兼學者たる彼れの專占に屬するのであるほこんばくわう〓〓き念に念を入れて保存せるエモチールの死屍も亦此の洞中に存り、その魂魄往々氣おどろ·〓kのv.形となつて出現す、ヘレンも亦之に觸れ、驚いて、久しく狐疑躊躇したる後、アス十五レンの紹介に依つて、奮闘一番遂に指端を觸れた、此の屋內にきた觀測所あり、山ンタスア師術妖兼。士學領統の界星火此
わうだんあなはうゑんをやう80わまたの諸説は久久ししてアスシロ。歳感に柱きて知道の左交支部が地球ちまうちあみその中に在り、)を觀る、ばうゑんきやうむてきたうぶいうけものかもとたづさきた此の望遠鏡は、例のキャベツ的頭部を有する獸か彼れの許へ携へ來つたのであるとぞまたがくしや又學者で妖術陣たるの資格に加しかloぞくちやうせいぢどくらやうしないアスタンは、へて族長政治の族長たるの資格を有す、またよあいせうぢよしばしきたかなにごときやうぎみ楚に又アクノと呼ぶ卷らしら少女が風ば來つて彼に何事なが機墜ずおそけつこんこい、そリゆういかんたづそじやうらう恐らくは結婚の事に就てならん、其の理由如何と尋ぬるにマテミは、其の情郞シいくたびはうもんしんせきくわいざつらなたごくわいす(味はークと共に幾囘となく訪問し3親戚會議に列るゆる、但し此の會議の議長は則ちアスタンである、またがくしや又學者で妖術陣たるの資格に加しかloぞくちやうせいぢどくらやうしないへて族長政治の族長たるの資格を有星さか左に揭ぐるは、あかうしんくわいわり或る降神會の折ねん(一八九七年わめいぢねんぐわつにち〔我か明治三十年〕十一月二十八日〕たいはんしてんしやうくわんたいりやくちうPしやうさいヘレンはに其の大平を占めたる幻後に關する大喜中の稱々詳細なるものにしておほあかひかりよくわせいかいしぐわいみこぐわいたう大きな、赤き光に由つて火星界の市街を見た、此の街燈は、ラムプにてもなければでんとういへ〓〓へきかんまどつ)からゐコさんせう電燈にでもなく、戶々の壁間なる小窓を通じて輝いて居る、(第十圖參照)みふあなた數多建列なれる家々の、たてつらいへく其の一つの內部は、そないぶヘレンの目に見能ふたるに依り、めあたよ之ボはうけいひろまいつしゆ30すみ〓〓てに目を注ぎたるに、大なる、方形の慮間には、一種のラムプを以て隅々を照らす、該ラムプは、うふたつ兩箇は靑くあを兩償は白き四箇の球-ちからしろたまがらす玻璃にはあらず、-を累ねてかさな成り、かく各ラムプの下に一箇の小さき盆を具へ、したひとつちいはんそなその上に水を注ぐべき一種の器物あうみづそいつしゆきぶつまたさうしよくよう由於六しよくぶつcofちうわう89きそしうゐり、又裝飾用として數多の植物あり、廣間の中央には小森を設けて、其の周圍にニつつつやめんかつそくばくテーブルおひろましちくわせいふうツケル樣の、光澤のある面を有する、若干の卓子を置き、廣間の內には、火星風のちやくようせいねんかみながうしろたをとめをとめかうたうぶ衣服を着用せる靑年と、頭髪を長く背後へ垂れたる少女となり、此の少女は後頭部しやうびかしらかぎりえりあほまた、みどうてふつゐに薔薇を頭飾とし、頸部には靑色、又は綠色の蝶を着けて居る、そまたすくめいいじやうひとくわせいごはなしゐ其處には又少なくとも三十名以上の人が火星語で談話をして居た、(しかしヘレンンタスア師術妖兼。士學。領統の界星火
は、判然聞かなんだ、)みアスタンは、今日に限つて最と見苦しき衣服を着用し、少女等の方に同情を示して居た、Paratひと〓〓〓彼れは、只獨りで一箇の卓子を占め、若き人々は二人で一箇を占めて居た、yea 30は是れ等の卓子は、地上に類のなき花卉を以て飾つてある、花卉の或るものは巴旦はなのいろ。i〓杏形を有して、花色は靑く或るものは星の如くに輝きて、牛乳の如く白く麝香ミミの如き香氣あり、又或るものは、或は靑く、又は火の如き喇叭形の最も美しき花とい圓き、大きな葉とを有す、『ポーズよ〓〓きめアスタンの聲で人を呼ぶのがヘレンに聞えた、と、デ、目を注めて視ると、飾帶の附いた、白色の、長き洋袴を穿いた二人が來た、一人は薔薇色の上衣を着用し、又cer 6づ一人は白色の上衣を着用して居た(第十一1同參照)少女等の方に同情を示し火星界の實况か彼れ等は、裝飾の附いた盆を携へて卓子の前面を通行し、軈て其の盆上ヘ四角な板と、三箇の齒から成立つた、一吋の長さある、抦のない肉叉とを載せ、又酒盃に3 0らは、銀色の糸を以て線を飾れる茶碗機のものを用ゆ、しな〓〓正既に是れ等の品々を運び了つて後、次に猫に似た動物の調理したのを鉢樣のものきへ盛れるを携へ來てアスタンに捧げる、bと、アスタンは、銀の銳い尖頭物を附けたる我が指で扭つて、素早く四角にし3つ切つて、四角な皿へ一片づゝ載せて客人へ分配す、-四角の皿には、端に溝があつてそれへ液が注いである、おの〓〓かきやう〓軈て酒も酣に客人は各々佳境に入つて觀を盡し、主人たるアスタンは、甲の卓ミじゆん〓〓ま子から乙の卓子へ又乙から丙へといふ如く、順々廻はりをして食を味ひ、少女等teでは、アスタンの髪を梳りなどして居ると、又新しき皿が出て來る、淡紅色、白色ふ2及び靑色の鉢へ花を緣取りしたものなども出て來る、是れ等の皿を溶して花とンタスア師術妖兼。士學。領統の界星火と、
ふへやて一〓に之を食し、金し了つて客人は室の隅なる小さな噴水で手を洗ふ、、、き次に劇場の道具立然たる塀を建てる、其の時ヘレンが何氣なく見ると、ピカ〓〓ひか6と光る球や、草木花卉などを飾つた、立派な廣間があつて、天井には淡紅色の天空おな§ぞまたかべねだいへ同じく淡紅色の雲の出たる狀を〓き、又壁に沿ふて寢臺と枕とが吊してあつた、か、マフ井ートきんめつきいつしゆ左右する內、十人の樂隊が約五呎の高さある鍍金せし一種の漏斗を携へて出おほゆびで來た、(編斗の大きな方の北には圓獲を施し、支失つた方の孔には指を當わそしてヘレンの聞いたところでは、笛を吹きながら進行した、軈て四人宛に別かれしんかうさま〓〓みおこんとにんかて、進行しながら種々の身振をするかど思ふと、今度は又合して八人一組と爲り)3なそれより舞踏といはんよりも寧ろ滑るといつて然るべきやうなる動作を爲し、歐洲にこあこはなかの舞踏の如くに腰は抱き合はねど、その代はりに、少しづゝ離れて、肩へ手を懸けて立つて居た、等えんねつやi時に炎熱燬くか如く、丸で涌くやうであつた、火星界の實况丸で涌くやうであつた、がくたいミ;はなとみたかわか樂隊は止まりつ、歩みつ、話しつして居た、只視れば、身長の高い若きプルーめ子ツト(ブルー子ツトとは、顏色棕色を帶び、眼及び毛髪の薄黒き女をいふ、此のミ所では、前に出でたるマテミを指すなり、)と、身長の低い若き男子(シーク)とがたいわ考大盛みだ互に對話をして居た、が間もなく二人ながら、紅ひの花の咲き亂れし、蓁々たるはうゐす草原の方位に進み、ラミと、其の夥伴とも亦その跡を追ふた、ンタスア師ん妖兼士學。領統の界星火此の刹那に、さしも今まで一時十五分間許も繼續せし切象は消滅し、そして從來達いすいゆうぜうたい8立ち通しに立つて居たヘレンも、今は完全なる睡遊狀態に陷りアスタンは、彼女まをして暫時前に聞きもし、話しもしたる火星界の語句を書かせた、?又レオポルドは、ヘレンの夢幻中常に其の左手-左手は、知覺脫失の狀態となiiとニ爲つて垂れて居た、-を占め、食指を用ゐて、子が低聲で問ふたる疑に答へた(七五一)
くわせいかいこんれいありさま〓しきかくて子は、此の火星界の狀况は、婚禮の狀況にもあらず、特別なる儀式の狀况aたんしゆえんにもあらずして、單に親戚の酒宴であることを知り、且つ同時に、ださう〓〓またきた(第一)その狀况は、ヘレンの想像の產物にもあらず、又その記臆にもあらずしてくわせいかいき全く火星界に實在せる出來事であること、(第二)此の幻象を供給して、ヘレンに音樂を聽くべからしめたるは、レオポルドにあらずして、アスタンなること、だひとすこしみ(第三)レオポルド其の人は、是れ等を毫も見もせねば、聞きもせず、只だスミスみき孃が見聞したる凡てを知れることを知つた、くわんかついつばんくわせいかいじんみんけんきうようアスタンの管轄せる此の親屬酒宴の一班は、火星界人民〓究用のモデルともいふげんしやうなべきものにして、自餘の幻象も亦その範圍の外に出でず、例へば、いつしゆぶじんちじやう一のの自動體とを稱すミミラミザに於て超行する狀況-其の議論は(八五一)火星レオポルド界の聞きもせず、只だスミス實況まつたcのゝ全く知らざるところう外科術の作用小さきアニニの遊〓みを見よ、皆一種特別なるを知らん、土學。領統の昇星火
しん ぞくアスタンの親屬ひと〓〓ポーズ。ヲミー。並に其の他數名の人々ポーズーラミーー震え聲を出したる老人-頭部に負傷したる童子サイネースミス孃の身体を左右し得るは只だ三人-即ち(一)レオポルド-(二)アスタン-(三)ラミー第十六章火星ほ.火星界の人物は、アスタンを除くの外、玆處に擧ぐる程に委しく知れるものなしらへども、まだしも其の中で屢ば現はれるのは、ポーズにして、彼れは、酒宴の折に現はれ、彼の震聲を出したる、憫むべき、衰弱枯痩せる老人と共に現はれて、(或は栽培に力を盡し、又は湖畔に夕刻の散歩を試み、(原本十四)、又はパニニと名くる知らぬ人の傍に現はれ且つ我が男兒サイ子が頭部に負傷したのを悲み治療を受けて全癒したのを喜んだ(原本二十三、二十四) 界實税~ inこ5十月に始めて現はれたるラミーといふは、(下文一八九八年(我が明治三十一年)西ミ且つヤハリに記す如く、火星以外の世界の說の者にして、)アスタンの親戚らしく、ヘレンの臂を持ち、天文學者である、尤もアスタン程には著しく知られざれども、ひと〓〓八子手数つて文字を苦わしむるの權利-即も他の炎鼻の人々の有希ところの特權-を有す、たアスダンと、此のラミ顧ふに、ヘレンに對する關係より言へば、レオポルドと、ミつーとの間に根本的相違なきが如し、しかし其の理由は今姑らく置くひと〓〓右の外、火星界の人々には、マテミ、及びシークの夫婦を始めとして、サツエニ。ち.是れ等は、ホンの名を知パニニ。小さきブリー。ローメ。フヱヂー等數多あれど、方と玆に載せず、るといふ位に止まれば、アa此のラミシの親屬
かれまたをりふくわせいいぐわいせかいくわうけい彼女は、又折に觸れて火星以外の世界の光景を見た、みさ.くわせいいぐわいせかいかれみしるづ左に掲ぐるところの圖は、火星以外の世界を彼女が見たまゝに記したる圖である、(第十二圖參照)だいつさんせう火&界の實況ふ附記ぐわんらいほんしよもくてきくわせいかいいんどおよせいきらんすじやう」元來本書の目的は、火星界、印度、及び十八世紀の佛蘭西に於けるスミス孃の幻しやうしょどうじコ·れくわせいかいいんとゑこくごしやうさいかげんしやう象を記すと同時に、彼女が火星界と印度とより得たる國語を祥細に揭げて、幻象のかくひはんさんかうきやうあ確否を判すべき參考に供するに在り、ぜんおいくわせいかいツかいんとミしょいて委し故に是れより以下、印度の事を記すべき以前に於て、『火星界の國語』に就しらたうぜんよ(〓〓しす〓みく記すべきが當然なれど、かくてはそれのみにても百餘頁の紙數を充たすべくして는せうさつしなあた迚も小冊子の爲し能ふべきにあらず、ハこくごきじかんそうむみとくしやえんけんきおそ加ふるに、國語の記事は、乾燥無味にして讀者に厭倦を來たさしむべきの恐れあよほんしよかんだんぜんこれとりのぞとくしやこ33るに依り、本書は、遺憾ながらも斷然之を取除くことゝした、讀者請ふ諒せよ、アタンの既屬(三六一)
(四六二)第十七章印度輪期€說さ〔〓〓十四世紀の昔に遡る-亞刺伯曾長の女-印度王に懸想せられて王妃となる-印度王は何ものぞ哀別離舌--むむべし、花の姿の王妃は遂に焚き殺さる出塲の俳優火星第は出塲の俳優くわせいりんき既に火星輪期に就て叙述したれば、叙述せんむたさかのはガ更らに數百年の昔時に遡つて印度輪期に就て界おアラビ。しうちやうひヘレン、スミスは、十四世紀の末葉に於て、亞刺伯の曾長バイラツクスなる人のむすめいんどわだ女であつた、そしてシマンヂになる名の下に印度王シヴローカ、ナヤカの第十一の.干処に冊立せらるゝが爲めに父家を去つた、データシヴローカは、カナラの王にして、一四〇一年を以てチャンドラギユイリ城を建アラビ。しうちやうひ亞刺伯の曾長バイラツクスなる人のいんどわだ印度王シヴローカ、ナヤカの第十一ミがたミ築した、けれど明君とは言ひ難かつたらしく、そして心に惡意を懷かず、殊に愛妃しんそこにくおひゐきひだほシマンヂニをば心底憎からず思つたとはいへ、我が死際に及んで、最負の引き倒しゆ、いで王妃に殉死を命じたれば、憫むべしシマンヂニは、王が死するや否や、マラバふんばむ、ルの弊習に從つて、王の墳墓に於て、生きながら焚殺された、じんぶつた3じんぶつ是れ等の重もなる人物を中心として、其の他に第二流の人物、又は家畜などあり茲にその二三を擧れば、なづ(い)アデルと名くる忠僕(ろ)ミチヅアと名くる小猿+いんどともなきた即ちシマンデニが亞刺伯から印度へ伴ひ來りたるもの、フア(は苦行僧カンガくわせいかいぞくちやうぜんしやう即ち前に記せし火星界の族長アスタンの前生)5等がそれだ、印又は家畜などあり度論(は
そじんぶついづだんせい其の他の人物は孰れも男性にして、モージヤ(ミオーシヤカンジヤカナいコモしよくせきはんめいなどあれど、ある、じしやう請ふ次章に於て聊かいきのところ述ぶる所あらん、火星いコモしよくせきはんめい孰れも其の職責すら判明せず、まけいれきたしか況してその經歷を確めやうはないので界の實况いんと2アツパリシヨンならびモはつたつな第十八章印度輪期の怪象、並に其の發達印度の光景-レオボルドが解釋を爲す-印度王現はる-王妃亦現はる-第三者たりし王妃が、いつか第一者-柴堆--强て燒殺さんとす-絕時、又絕叫-殘!-又酷!じやうかうしんじゆつかいはじめねんあひだしゆくわいしやうたわづスミス孃が降神術界に入りてより當初三年の間は、此の種の怪象も、只だ僅かにらし(はつたつつゐいんどりんきくわいしやう現はるゝのみであつた、それが次第に發達して遂に印度輪期の怪象となつた、今はつたつしたれつぢよその發達の次第を列叙せん、ねんめいぢねん55だんたいたesれうどかうしんくわ一八九二年(我が明治二十五年)十一月エヌ團体の爲めに開ける兩度の降神會れうどキンげんしやう」もつせん〓かモうちくわいしうひとりはつはは、兩度ながら北京の幻象を以で專占せられ、且つ其の內には、會衆の一人の亡母れいこんやじ荘の霊魂が病める子供を慰藉りつつあつた、どうねんbめいぢねん.ひらかうしんくわいさかれとうやう同九四年(我が明治二十七年)にスミスが開ける降神會に於ては、彼女は東洋にくわんさま〓〓げんしやうはなれぐみかあぐ關する諸種の勾象を斷補的に見た、今その二一を擧れば、な達發の其に並象怪の期輪星火かれとうやう彼女は東洋に
ペドシヤじゆふ彼女は波斯の首府なるヲヘランを見た、おでんだうしはトカツトに於ける傳導師の墓地を見た。(六月十二日)ちぐわつにち15まうふうはぎきターバンかぶ白き毛布の上衣を着、なづ頭中を被つた、アベルラーマンと名くる一人の騎士を見たひとうきしみぐわつにち(九月二日)さいごとうやうけいしよくみぶつきやうじゐん最後に東洋の景色を見、はちみ88佛〓寺院の墓地を見た、(十月十六日)にちさいごげんしやうまわいんどしはゐ此の最後の幻象は取別け印度演劇の前驅と見て然るべし、ぜんくみしかモリゆういかんたづたうじかうしんくわいきるみ其の理由如何と尋ぬるに當時の降神會の記錄を見るに、くわうけいさじつしゆつげんその光景宛ながら後日に出現せる印度の光景と相髣CHEくわうけいあひはうNo號たるゆゑ、-委しく言へば、Sいこくさんしよくぶつおびたヾうc外國產の植物を夥多しく植る列ねたる無數の花園Gむ),はなぞのしゆろなみき(3)棕梠の列樹ひごうおほあまいぬこまいぬ14非常に巨大なる牝牡獅子澤 5みこと、しきものLE美事なる敷物(八六一)火星界の實况じゆもくまはりうないぶしやかによらいそんぞうあんちだううしま樹木を周圍に植え、内部に釋迦如來の尊像を安置せる堂宇ひざまづとうくわたづさびやくいみまとめをんなつたい(S)跪いて燈火を携へたる、白衣を身に纏ひし十二名の女子の一隊そちうわうかみのけらひとりびじんと其の中央に、頭髪の黑き一名の美人はなとうくらふるくれやく8Pけむりたた但し此の美人は、びじん隊を離れて、た燈火を震つて火藥を燃すと、その烟の爲めおほきしろいしたに巨大な白石が焚けた、さうゐみ)要するに、さいご是後に記せる美人は、後日に思は出現せしシマンデニに相送なし、といてびじんじつしばししゆつげんときはじぢやうろのめまあられば、シマンヂニは、此の時始めてスミス娘の心目の前に現はれたのだ、けむりたその烟の爲め達發の其に並象怪の期輪星火ねんbめいちねんSS9にちや稍や長き降神會の終尾に、幸一八九五年かうしんくわいおほり(我が明治二十八年)テープル卓子がピラツク族長を表示した、二月十七日ぞくちやうひやうしとなた『何方ですか?』〇丈夫ニと問ふと、卓子は答へて、そして會衆がくわいしう
せいきおアラビぞくちやうヤ『十五世紀に於ける亞刺伯の族長谷といつたせつなめさ此の刹那に、ヘレンは目を覺まして、うはぎきダシ''ゼひげ上衣を着て頭巾を被つた、黑い八字髭の縮れた頭髪の人が妾を笑つて嘲弄しらかみのけまあたしからちやうらうましたはなと話した、どうつはんぜんピラツクスとは、如何綴るのか?判然せず、そして後日にレオポルドに問ふたるちなに、此の名は、あえだんげんシコンヂニの父の名であるといふことを敢て斷言もせねば、またいな又否みもせなんだ、星界况ぐわつにち三月三日會衆は、くわいしうぢやうあはすべにんスミス孃と子とを併せて凡て六人、いづつくえてか孰れも卓子へ手を掛けて、しんれいかつ神靈の降らいかま〓おとろむか來を待ち搆へて居た、スルト間もなくスミスは、さも驚いたらしく子に向つてちょほかゆびはつきりみひだりなかゆびきみ『アラツ!貴所の、他の指は瞭然見えながら、左方の中指が少しも見えませんわ、』といつた、たうじよひだりなかゆびかざたはのかれみ當時子の左方の中指には、鍵束が載せてあつたれど、それも、ヤハリ彼女には見えなんだまながげんしやうはじモげんしやうきいくぶんみ間もなく、長き幻象が始まつた、そして其の幻象は、スミスが前に幾分か見たとしんくわうけいなりた信ずる光景より成立つた、デ、れひだりのてえんぴつたやすたふ添つぎしゆるおひしげこうぢ彼女は左手に鉛筆を執つて、容易く塔を〓き、次に棕櫚の生茂つた小路。それかそこうぢたあまたぶつごうぎやうれつさいだんユニ〓しきら其の小路に立つたる數多の佛像。行列それから祭壇の前に行つた儀式などゝいiさま〓〓じぶつ券ふ如くに種々の事物を〓いた、ざしきおしよくむいとなかはぐつはおほきいろれいふくきほうせう儀式の重もなる職務を營んだるは、皮靴を穿き、大きな黄色の禮服を纏ひ、寳石3)かざこがねかぶとかぶだんし千五いんどむうごときはじを以て飾れる黄金の兜を被つた男子(即ち印度王シヴローカにして、此の時始めて逸發の其に並象怪の期輪星火かざたはの鍵束が載せてあつたれど、かれみヤハリ彼女には見それも、モげんしやうそして其の幻象は、きいくぶんみスミスが前に幾分か見たと(一七一)
たらしられいふくきかみのけじうしすなはすでNSOま現はる、)と、白の禮服を着た、頭髪の女子、即ち既に十月十二日に現はれたる女子(シマンヂニ)とであるげんしやうあっはじめねつしんぢよしみお幻象の現はれたる當初は、ヘレンは熱心にシツと其の女子を避視めて居たが聽くわいしうむかまかれやうばうふうさいとうて會衆に向つて、先づ彼女の容貌風采等を述べ歩うをんなき『テラツ!フロールノイさんの方へその女子が來たわ、』さけと叫んだ、までたよひだりなかゆびみこが是れ迄スミスには、只だ子の左手の中指のみが見えなんたのであつたが、此ときにはよぜんしんこと〓〓みかこれきの時俄かに予の全身までが悉く見えなくなり、且つ予の聲さへも聞えなくなつた、たくわいしうじうぶんけんぶんえたよかぎみきスミスは、他の會衆を充分に見聞し得つつ、只だ子に限つて見えも聞けもせずかみぎをんなくうちうよあたまあはしよてのふつじやうしきおこなみ以石の女子が全中が子の製誰の石るきき北處。全名義せて被擊式をうちおどろて甚たく打驚いた、モ寺しけんたしばしさせきかモっとすうびやうじけいくわ其の時、予は試驗の爲めに屢は座席を變へたれど、其の都度數秒時を經過するとかみのけじうしすなはすでNSOま頭髪の女子、即ち既に十月十二日に現はれたる女子聽火星界の況モっとすうびやうじけいくわ其の都度數秒時を經過するとたまちよ13むかしよみとあたかくろかみをんな忽ちヘレンは、予の方に向ひ、而かも子をば認め能はねど、彼の黑髪の女子が予のrいちょゐちやうとよあたまああたりていくたびふつじやうしきおこね座の背後に居て、丁度予の頭部の有るべき邊へ手を遣つて、幾囘となく被淨式を行みふのを見た、げんしやうけいぞく〓あひだよべつなにごとなたきじつけうしる幻象の繼續して居る間は、予は別に何事をも爲さなんだ、只だ此の時の實况を記かしらわうかんいたゞじんと六じんにんお客様ちうわうざしかさんに、頭に王冠を戴きたる印度の婦人は、十二人の夥伴の中央に座を占めて香をたゐ燒いて居た、さいしつくえへいぜいしうくわんはんなんせつめいあた、此の際始中終、卓子は平生の習慣に反して、何の說明をも與へなんだ、けれどへしつぎなつくえシニレンがみづから質疑を爲したれば、卓子は答へて、げんしやうをんなそたうぶあみぶようた幻象の女子は、其の頭部の或る身振りに依つてヘレへに答へ、かぜんしやうぎしおほじぶつキ且つへレンが前生に於て知れるところの多くの事物をヘシンに答ふといつた、すで既に幻象が三十分間以上もげんしやうけいぞくのちせうめうせつな繼續して後、いよ〓〓消滅といふ利那に、スミスは、かくろかみをんな彼の黑髪の女子が予のいくたびふつじやうしきおこね幾囘となく被淨式を行けれどへせうめうせつないよ〓〓消滅といふ利那に、スミスは、
アンチル、プリゼントリ即時まで』ことはきといふ言詞を聞いた、ぐわつ三月六日ときぜんぐわいげんしやうひきついたぜんくしいすろぶしんばとた、此の時は、前會の幻象の引續きであつたれど、只だ前會よりも頗る進歩の度を高めた、seおいくるかみをんなしかくてきげんかくにくたいてきげんかくんたんさて此の會に於ては、黑髪の女子の視覺的幻覺は、肉体的幻覺に變じた、-單じゆんげんしやうかけしんしやう純なる幻象に代へて化身を生じた、さふつじやうしきたづのしせう是れより先き、ヘレンは、彼の被津式の爲めに甚たく頭腦を刺街せられたれば、じらいこんくわいかボおのじしんまたこそこはくまくわたえんげきちういちにんな爾來今囘の開會に於ては、已れ自身も亦此の若干蒸に涉れる演劇中の一人と爲り、おそスペクテークルYEかたきフ井ユー子ラル、バイルあらそ30しつゐこる恐ろしき観覧物に加はつて敵(焚屍用柴堆)と爭ひ、遂に柴堆の上に座を占めたとかくせいぜうたいシいふところで覺醒狀態に復した、たぜんくしいすろぶしんばとた、只だ前會よりも頗る進歩の度を高界にくたいてきげんかくん肉体的幻覺に變じた、たん-單こまきかnしんたいしんどうかさま〓〓しせい此の時、彼女の身体は震動し、且つ種々の姿勢をした、た.しばゐどいしうすなはさざはかれいんじわうひみフ但し此の酒劇の最終--即ち覺の際-に於て、彼女は、印度王妃の身に着さうしよくひんすなはしはゆびりかひなてびはけたる、あらゆる裝飾品即ち十指に篏めたる指環。臂と手頸とに篏めたほんとびかざりかおりら、おびくるぶしかざだつホはうきゑる腕環。頸部王冠。耳環。帶。踝飾り-を脫して之を抛棄せざるを得なんだすでかくせいぜうたしのちふつじやうしきくわんくわうけいいほうそ既に覺醒狀態に復して後、ヘレンは、被淨式に關する光景こそ遺忘したれ、其のたすべめいれうきおゐ他は凡て明瞭に記臆して居た、かnところよ彼女の言ふ所に據れば、かれくろかみをんなぜんくわいみいんどくわうけいとうみ彼女は、復た黒髪の女子。前會に見たる印度の光景等を見た、とかいibたんじゆんげんしやうじつけうへん左右する中に單純なる幻象は、實况に變じた、いだいしやくろかみをんながぜんだいしやすなはじが今まで第三者であつた黑髪の女子が俄然第一者-即ち自我-となつた、くろかみをんなすなはじがフォーチラル、バイルみそして黑髪の女子-即ち自我-は、焚屍用柴堆を見た、達發の其に並象怪の期輪星火ふつじやうしきくわんくわうけいいほう被淨式に關する光景こそ遺忘したれ、そ其の
そパイル~にんゐかれ其の紫堆の上に四人が居て彼女を強で登らせやうとする、しゐのぼかたさし方ならぬ騒ぎとなつた、なほよかれむかだいじやじしやへん猶予が彼女に向つて、つ第三者が第れ女は答へて、まつたモをんなあたしま『全く其の女子は、妾のやうに思ひましたわ』と言つた、(六七一) 9乘るまいとする、しやへんつしつもんろ者に變じたことに就て質問を試みたるに、か彼火星あたしま妾のやうに思ひましたわ』界のぐれつとふか三月十日いんどいぐわいだいもくくわんヘレンは、さま〓〓かくせいじげんしやうみ印度以外の題目に關する諸種の覺醒時幻象を見たる後、のちすいゆうぜうたいおちいぶんじあひだつくえのうへて睡遊狀態に陷つた、そして二十分時の間は車子上へ手を載せたまゝで、のおやがテーブルしゆだんジツとして居たが〓て卓子たゝきの手段に由つてレオポルドは、式ぜん〓〓しやうくわんきいあ『僕の前々生に關する幕が今に開きます』實況かといひ、且ついちぜんいんビわう『僕は以前印度王でした、なこよせいくわつ『スミス孃は、おやうマリー、アントワヲツトと爲つて此の世に生活したよりも、ズツトま費きaはとやきころ前に僕の妻でした、そうして僕の墓所で燒殺されました、けつきよくにいんどむつなも『我れ〓〓は、結局此の印度王の名が分かるやうになります、できミじづつはしよも『出來事のあつた時日と塲處とも分かるやうになります、こんばんこつぎくわいまも『けれども今晩と、此の次の會とには、未だ〓〓分かりません、』テープルはな、じがんもくげきくわんけいてつたうてつびれいモきき例其の時、ヘレンは卓子を離れて、約一時間默劇に關係した、そして徹頭徹尾、さいたいきの柴堆の幕であつた、かれそろ〓〓しつないあゆはじそやうすみかにんすなはかれし彼女は、徐々室内を歩み始めた、其の樣子を見ると、彼の四人-即ち彼女を死ひゝ.にんむかまたんぐわんこいろきゝとゞ亡せしめんと勉むるところの四人-に向つて、先づ歎願を試み、聞届けられさるよいましにものぐるあらそちからてきひきつゆに依つて、今は死物狂ひになつて爭へども、力敵せずして引連れ行かるゝところでズツト達發の其に並象怪の期輪星火れい例
あるらしかつた、とつぜんかれあしつまださいたいのばことおどろれうてかほかくきやうふい突然彼女は足を企て、柴堆へ登るかの如く驚いて兩手で面を隱し、恐怖して畏お、ぞさすやうすうしろお縮し、其の後更らに進んだ、その樣子を見ると、背後から推されたのであつたらしかつた、おはかれやはらねだまへひざまづにずつれうてかほあかほねだ終りに彼女は柔かき寢臺の前に跪き、握り詰めた兩手を面へ中てゝ、面を寢臺のなかはげな中へ埋め、そしてキー〓〓!と激しく哭いた、こきK此の時、レオポルドは、スミスの方と探査の浦團との間に見らるべき彼女の小指にうねたんあひだみかれゆびかしかいなしつぎはんぜんコチン.あたを借りて、『然り』いち〓〓と『否』とで、予の質疑に一々判然と答を與へた、其の時は、そきちやうどかれさいたいのうへつうしつせつなモさけひこゑしだ丁度彼女が柴堆上で苦痛に沈める刹那で、ち、其の叫聲は次第に小さくなきしだあえがぜんこゑいきすなはかれだんまつまり呼吸は次第に喘ぎ、俄然聲も息も止まつた-即ち彼女の斷末魔であるかれみやくはくさいはきりつつよか彼女の脉搏は、幸ひにしてよ(稍や不紀律ながらも)か再び强さを復し、且つ子が彼れはらてああひえこきうしんこ3)しゆだんよさいせい女の口へ手を當てつつある間に呼吸は深呼吸の手段に由つて再生した、ぜうたい1やがそろ〓〓おきあが1の3彼女は敵穏の狀態に復し、サれ軈て徐々と起上つて手近な火星かほねだ面を寢臺の界の實况ぜうたい1やがの3サれ屢ば殿り泣きをした後に、ながいすミかる長椅子へ腰を懸けた、だいだんまんはふんじかんまつたおほりづめ目覺めて後さのち、彼女は、いた八分時間にして全く終焉を告げ、痛ましき大團圓の塲は、よこたさまさいたいのうへひとりをとこし柴堆上に一人の男子の死屍の橫はれる狀をんなしいそさいたいのうへのさまかいひとり嫌がる一人の女子を强て其の柴堆上に昇らせたる狀らみを夢に見たといつた、くわんげんしやうみおた5のちロシじくわいかうしんくわいすこしとうやう凡そ四週を經て後、次囘の降神會より臺も東洋に關する幻象を見す、さまみ其の狀を見た、逸發の其に並象怪の期輪星火おた5のち凡そ四週を經て後、始めて再びロシぐわつにち四月七日ぢやうきよけつにちいこ去月六日以後、スミス孃は、いんとこんごうげんしやうみで印度混合の幻象を見た、お久し振もみいんとげんしやうさらに印度の幻象を見なんだが、こ此の日、
もちろんだいたい勿論大体より言へば、い全く印度の幻象なれども、まつたいんどげんしやうたよくじんてんけんこんりたうちかんえゐ只だ子に關する點のみは、現今我が當地の感を混じて居た、かれよけつせきしんたくわいしうむか彼女は子を欠席と信じ、を他の會衆に向つて『ナゼ居らぬのか?』つぎたはうあゆはじ産トと問ひ、次に起つて子の方へ歩み始めた、みよをしかつ猶予を見ながら、そが予は居らぬと思考し、か(うちぢれつけくりいろかま其處には予の代はりにあをそで黑い縮髪の。がねかやり褐色の面をした。せいさう靑い袖の。黄金の裝飾をした盛裝をなしたる見識らぬ人の居るのを見て、みしひとゐみいうちおどろ甚たく打驚いた、モときよかれポはなししかか其の時、子は彼女に向つて認證を仕掛けなぞに、彼女は有を得じて他の二三れわいててんたいつばうみゐまるゐやうす其處に子が居ると思つて居る樣子であつた、れ子が彼女の方へ進むと、よかすかれさ他方へ退き、ナ歩推薦かれあと.おかれまたしりぞ彼女は避けて猶子が彼女の跡を追ふと、ちやうどよさはしよゆー彼女は又退いて、丁度予が去つた塲處へ歸つた、そこばくふんじあひだいつしんいつたいのちかれかくて若干分時の間、だいりしや一進一退した後、よせいみじんぶつうちわすふかすいゆうぜうだいおちやがよ彼女は予と、げんしやぜん予の代理者たる靑衣の人物とを打忘れて深き睡遊狀態に陷り、たいとと號て豫言者然たる態度を執つて、(〇八一)たよくじんてん只だ子に關する點のみは、けんこん現今火星界の實况やまいつしり小山の上に一種の砦があるといひそきちゞれつけじんぶついそまつにお其處に今言つた縮髪の八物が衣服を改めて居、かをんなどもとりまかみ女共とに環繞れて居るのを見た。げんしやうゐみどう『此の幻象の意味は如何いふのですか?』たニと糾すと、レオポルドは答へて、し『カナラのチヤンドラギユイリ市です』きまたごといひ、間もなく又語を繼いでことらよほどいりくはなし『此の事に就ては、餘程入組んだ談話があります』となさいごまたと稱へ最後に又はなじせいきじつ『カナラの談話は、十五世紀にあつた事實です』つけくわと附加へた、はなはか(うみにく。ひと〓〓且つ黑き甚だ酷き人々と、うつく美しき輪星火逹發の其に並象怪のせいきじつ十五世紀にあつた事實です』(一八一)
すいゆうぜうたい,じわたかくせいぜうたい此の睡遊狀態は約二時間に涉つたが、覺醒狀態に復して後、あをのちゃれつけ、ひとおほ靑い衣服を着た、縮髪の人の居たのを覺えて居ますといひ、ばうせきかねづくうアツトラツスたづさ澤山の寶石を餘りに附けて居ました、黄金製の短彎刀を携へて居ました、その短彎刀は、春の方へ曲つて居て、つうばうつる鈎で吊されて-といつた、チ且つ又あたしそひといつしゆ其の時は能く其の言詞を承知して#『妾は其の人と一種の國語で對話をしました、むかふすら〓〓はなし居て、先方の言ふのも分かれば、此方からも亦その言詞で流暢と談話をしましたいけれど今は悉皆分からなくなつて了ひました、一と附加へた、火その短風界の實况四月十四日iスミス孃は、最と速に深睡眠狀態に陷り、卓子を去つて例の如く默劇を始め、そかなしみさまb 30おはして是初は及びしぐくつつたれるも既にしてむぶの氷点ははし、受みミレオポルドは、此の意味を解釋して左の如く言つた、ねんきうでんヾれつけヘレンは、四〇一年、印度カナラなるチヤンドラギユイリの宮殿に居て、縮髪じんぶつソせんげんじゆれう)ねんの人物から先進の宣言を意涵した。どし夫婦となつて約 年の間同ちゞれつけすなは此の縮髪の人物は則ち印度王シヴローカ、ナヤカである、かれいひきかれいろ。王みづから跪いて、彼女に何事かを言聞かせる、と彼女は甚たく恐怖の色を呈はし、『斯ふと知つたら、郷里を辭して王の許へ來ねば可かりしものを、一ミかうくわと今更らの如く後悔した、みぎのレオポルドは、右の赴を述べて後、達發の其に並集怪の期輪星火
さ『ヘレンが覺めると、わうばんごかれはなすべシンガ王が梵語で彼女にしたところの凡ての言語らんすきぞゐを佛蘭西語で記臆して居ます、たはんひみつえらことがらおほかたそBしかし多半は秘密を要する事項ですから、でしやう』と言つた、くわぜんかくせいのちらぜんぶきふたゐ果然スミスは覺醒の後、夢の全部を記臆して居たらしく、かれやま.-きうでん、3彼女は小山の上なる宮殿の內に居たこと、そのちげんみつとなまたそんらく該地は、嚴密に市と稱ふべきものにもあらず、んだこと、まちナゼと言ふに、市街があらなんだこと、むしゐなか一輯家然として居たこと、ぜん寧ろ田舎のおほかたそB car〓ほか或然其の內の一部分より外、はな話さんbむか我れ〓〓に向つて、またそんらくと又村落と稱ふべきものにもあらないつうぜうありさまことまとところ〓〓あなほうるいはざまその家屋は、通常の家屋と狀況を異にし、窓はなくして、處々に穴(堡壘と銃眼)いうを有したことを述べた、かれびれいきうでんゐもちろんびれいたないぶびれいモと彼女は美麗なる宮殿に居た、勿論美麗と言つても、只だ內部のみが美麗で、外部びたかたは美麗とは言ひ難かつた、きうでんないおほひろまきよだいせうぞうあのそくめんかざすみはしこかれ宮殿内なる大廣間には、巨大なる肖像を以て側面を飾り、隅に段階あり、彼女はりつばきものきこくめんじんぶつながはなしなはなしすゑこくめんじんぶつ其處で立派な衣服を着た黑面の人物と長らく對話を爲し、對話の末に、黑面の人物ほどのはかれそあとおは段階を登つた、けれど彼女は其の後を追はなんだ、かれかくせいのちかつぐわいこくごかれはなよりくわいゐ彼女は、覺醒の後も、王が外國陪で彼女に語したことを能く理會して居るらしかきおたひざるふくわいかん1いつせつつたが、しかし其の記憶の爲めに非常なる不快を感じた樣子で、我れ〓〓には、一切はな話さなんだ、まと窓はなくして、ところ〓〓あなほうるいはざま處々に穴(堡壘と銃眼)もちろんびれい勿論美麗と言つても、たないぶびれい只だ內部のみが美麗で、モと外部
ぐわつにち五月二十六日こcenごわっかじかんchiちんもくてきすいゆうぜうていだ此の會に於ては、漸く時間の進むに從つて、ヘレンは、沈默的睡近狀態に陷り、やがいんどねぇなすよあだ(また〃s of贈て印度の王妃と爲り濟ました、予は或る題目、又は圖書を得んとの希望から、きかみえんぴつかれたからんぴつしゆ〓〓こかのち枚の紙と鉛筆とを彼女に交付したれば、彼女は亂筆で種々の事を書いた後、『シマンいち、か其の書風の平生と彼女と似ても似附かなんだ、そへいぜいかれヂニ』といふ只だ一語を書いたがますよまたはいちえうかみかれわかれうれ其の時、予は又更らに一葉の紙を執つて彼女に交付したるに、彼女は、サモ嬉しか至しめんしたねんねんたくわいちうごはん念に念を入れて疊んで、またともさうな面をしつゝ何か紙面へ認め、懐中へ收めた、が又取だまんめんぴせううさいどく出して、滿面に微笑を浮べつゝ再讀した、ま子に向つて、此の時、レオポルドは、き、シマヂニ(前にはシマンヂニと言つたれど、此處には、シマヂニとあるゆゑ、しばげんしよしたがいんどasな姑らく原書に從ふ)といふのは印度の王妃の名です、いかられいんどわつきラブ、レツターよ〓彼女が印度王シヅローカから來た範書を讀んで居るのです火星界シマヂニとあるゆゑ、と述べた、かくせいのらどやう覺醒の後、スミス孃は、ぴふ、きんでん美麗なる宮殿に居たこと、達發の其に並象怪の期輪星火とそきうでんたいへんきやうみてがみうけと其の宮殿で大變興味のある書簡を領收つたこときおいてそないやうはなとを記臆して居た、けれども其の内容は、話し肯んせなんだ、ぐわつト5六月十六日ときまいんとわつてがみげんしやうあつ此の時、亦印度王からの書簡が幻象に現はれた、あたたうじよすいゆうぜうたいがれむか。能はなんだ、當時子は睡遊狀態なる彼女に向つて、かくせいごきおくはなくだ覺醒後に記應して居て話して下さいあんしあつといふ暗示を與へた、そないやうたきていうかゞししかし其の內容は到底窺ひ知り
3けれど、此の時も又レオボルドが我れ〓〓に答へて、『ヘレン孃に話せと仰有つても臥目でしやうよ、ナゼと言ふにマサカ此れ〓〓と打明けては言ひ憎いでしやうからねえ、』あんしふおはかくて子の暗示は全く不結果に了つた何ぼへ孃でも六月三十日例の獸劇であつた、此の日も亦睡遊狀態に陷つて後、みかいしやくシオポルドが其の意味を解釋するところに據れば、おチヤンドラギユイリに於けるシマンヂニと、是れは、シヴローカとの結婚の狀况〓sである、最初は他の求婚者等がシマンヂニを提へんとするのを、シヴローカが捉へさせまじと奮闘する、〓には次にジヴローカが競爭者等を驅逐し、シマンヂニを救つて伴れて來たので、俄か〓シマンヂニを救つて伴れて來たので、には俄か1に笑ひさゝめく大愉快の光景と爲る、あに最後にシブローカが花と實玉とをシマンナニに與へ、かうふくくわいらくきよくどといふ此上なき幸福快樂の極度である、ふシマンヂニが之を受領す2
わ、か第十九章シヴローカ王と、史家エム、デ、マール〔其一〕暗面カナラは何處に在りや?-所在が曖昧-シヴローカと美しき王妃とは如何? -學預深き史學〓授に質す-三人が三人皆そんな處と、そんな人々とは知らぬといふ글前に記せし如く、レオポルドの解釋に據れば、カナラ。シヴローカ。シマンヂニ考ねん等は皆一四〇一年に存在したものであるといふ、こつ、ならびわはたはとじんぶつ此の事に就て、予、並に我が會衆等は、果してかゝる塲處、かゝる人物が當時存たし在したりや?否や?を確んと、ふた先づブルワレーに就て質したるに、し)カナラは、マラパルの一州であるとの注意を與へた、たuけれど、其の他の點に就ては、我れ〓〓は全く五里霧中である、第十九章火カナラ。シヴローカ。シマンヂニの況とデヴ井ヴ井エン、セント、マルチンの地理書を繙きたるに、チヤンドラギユイすなはヂスツリクトリスなる名義のものは三箇以上ある、-即ち(マドラス)アルコツト、ノルド區に〇五かはせうとくわいだしやいたゞき此の名の小山と、河と、小都會とがある、此の第三者-即ち小山の巓にある小都carシタニルかおよあら?御會或は寧ろ保城は、四月七日、及び十四日に、へレンの幻象に現はれたるものとじつぶん充分に能く符合すれども、此の都會の建設は一五一〇年であるといひ、且つ此の地一ヶ)まつたものがたりばつねと2いちじるた方は、レオセルトが全き總記の地廣としておに細ふるととろのカナラとはたつて居る。* * しかねはんずいかんたづ然らば、シヴローカ、及び彼れに伴隨せる事物は如何?と尋ぬるに、じまたいきげくぞんしかも猶百科全書にも、其の類似のものさへ載せず、又今現存せる史家、がくしや學者に就て質すに、な.『名さへ知らぬ』じんめいじ人名辭典に若くは東洋
くわいたうせつといふ囘答に接した、くわいたうか玆にその囘答を揭げん、ほんばこあがくしよくふかしがくきやうじゆおもちに示しつゝ云ふ、或る學殖深き史學〓授は、巨大な本箱を予たがんどはんたうほくぶか『此の中には話度史がいくらもあります、けれども半島の北部の事ばかり書いてああなたおつしやじだなんぶとhごとできるです、ですから、直所の仰有る時代に南部では如何な事が出來たかリドーモ能く分からんです、おはなしじんぶつまき『御話の人物は、未だ聞いたことがありません、』と答へしがくたいかまたおなわのぶ他の史學の大家も亦同じく分からんといふことを述べて、なわがはいかんがへいんどじんな『シヴローカといふ名は、吾輩の考案では印度人の名ではないやうだ』といひ、ボしやまたものがたりつさくわいたうしよよ第三者も亦ヘレンの譚に就て、子に左の囘答書を寄せた、火星界實さくわいたうしよよ子に左の囘答書を寄せた、オ...はいかいしやきおくそんことがら、つ.室ろぶたおたづ『貴兄の媒介者が記臆に存する事柄に就て、何か心當りはなきか?との御尋ねにしゆ〓〓とりしらまうくそうらゝろあたござなくそろき、種々取調べ申いへども、遺憾ながら、さらに心當り無御座いすだいんど邉おかくしゆできごとごチヤンドラギユイリと、マンガロール(即ち印度輪期に於ける各種の出來事の起はしよヒじつこれめりそうらねんぎいまおりたる場處)とは、事實有之いへども、マドラスは、一四〇一年に於ては、未た成たまうさすえりめいぎできけんせつやつ立ち不申要するに、其の名義の出來たるも、その建設せられたるも、辛と十七せいきことござそろ世紀の事に御座い、たうじどうちわうこくrわうつかひとり當時同地は、ヴ井ジヤヤナガラ王國の屬地にして、その王に事へし一人のナイクしよかうる寺らまたあことすta (諸侯)は或る時はチャシドラギユイリに住し、又或る時はマンガロールに住みいひとこすごしうけたまはまうさずそろしかしシヴローカといふ人の事は毫も承り不申いなほまたねんおわうせすなは猶又一四〇二年に於けるヴ井シャヤナガラ王は、ブツカ二世、即ちシリブツカ、チキせずかしばしじうしよへんきう又は、チリプツカと稱せられたるプツカにして、彼の屢ば住所を變更せしナイクたしくんしゆこれなくそろは確かに君主には無之い、
きまう。然らば小說と假定致すべきが?と申すに、是れ亦疑ばしきの極みにい、ナゼと申いんどareしいに、苟くも小說家とも言はるゝものは、其の小說中の印度語には注意の上にphe (わ(3)〓も注意を盡して、王の名をば、ナヤカなる梵語より取らずして、ナイクと申す俗言より取りい事は如何にや、ふミ猶又(ヘレンが睡遊狀に於て呼び做す如く、)夫王をば、シヴローカと名を指しこchて呼びいやうなる事もして之あるまじき事と存せられいこかhみ兎に角、迂生儀は此の種の歷史を讀みい事も之なく、且つ又其の根據とも見做すせうせつさくわべき小說作話の類も、さらに心當り御座なくい、』火星界の賞况ミ三大家の答ふところ此の如し、つい〓然らば遂に絕望の淵に沈むべきか?第二十章第二十章シヴローカ王と、史家エム、デ、マール〔其二〕照面(?)其の存在を證す-史家としてのマールの價値-胸踊り、眉宇開く史家マール、-噫々又曖昧の裏に沒了せられんとす-パルスの意見-全く望みの絕えるにあらず-寧ろ奸望印度王シヴローカと、其の如シマンヂニとが眞に世に在りし人なりや否やヲ將たげんそんカナラなる地が實に現存せしや否や?に就ては、折角その存在を證せんと欲して、あ噫~子の不幸史家に訴へたるも、彼れ等は、異口同音殆んど其の存在を拒否した、と失望とは、如何ばかりであらふと思ふや?らではあれど、子は猶未だ全く絕望の淵に沈まず、あにと『イダ此の上はと、予の訪問し能ふ限りの圖書館を訪問して各種の書籍を調査したひだいしるに、中にデマールなる人のものせし、六册より成立つたる印度古代史あり、今
シン능けみその中に記すところを閱するに左の如し、ゴ『カナラ、およ及び其の附近なるデルヒに接せる諸そきんせつプロヴ井ンセスいんとい州は印度のジヨージヤとも謂ツつゑんびぶや)ぢよおほべきところにして、つた艶美無双の婦女多しと云ひ傳ふ、とじんしつとしんされど土人は嫉妬心より彼かれひかいぐわいじん女等を秘し隱しに隱して外人に見せしめさること多し、かくみおほつきのやま『チヤンドラギユイリは月山の意にしていねん一四〇一年わつだいとりだわうおたシヴローカ、ナヤカ王の建てたる大なる砦あり、モかうしみな此の王、しうは及び其の後嗣は胥ジヤインス宗派に屬せりミあしよせつけみときうれの全年於の諸節ヲ関せしむの駅しうは知何ばかたるしならん子子はかしんざうc)動させつゝ、此の無上の確證を一心に凝視めた、むじやうくわくせういつしんみあいんどうららかあをぞら噫々印度の〓明なる養天の下には神怪譚なしと、とミスよbけつくわんかつどうかんや、くわいいじやうゆくわい予は我が血管の活動を感じつつ約二十囘以上も、すうげんはんぷくじゆくどくとりあ此の愉快なる數言を反復熟讀し、かなしえせがくしやむか取敢えず彼のシヴローカの名さへも知らざる僞學者に向つて其の謄本を送附し、モたうほんさうふびそかがくしよく3しかかんよだいせうり竊かに彼れ等の學殖を疑つた、然るに如何せん、みぢか子の大勝利の最と短かりしことよ!ぜうガちよじやがくしやしやくわいき此の著者が學者社會聞けば、デ、マールはオーソリチーと稱するに足らぬとか、そんすうはくをさかし.しよかんよめいれうたの尊崇を博して居らぬことは、左に揭ぐるバルス氏の書簡に依つて明瞭である、但のしよかんがくしやかんていろんだくわ、くわつあらいつし該書簡は學者間の定論を只だ快活に言ひ表はしたまでなれば、是れに依つて一はんていろん、あいし般の定論が窺ひ知られるのだ、九九六リはつこうちよローマじいんどし}3じやうさい『一八二八年巴里發行、デ、マール著羅馬字の印度史中にシヤンドラギリ城砦がねんけんちくおよそけんせつしや一四〇一年に建築せられしこと、及び其の建設者がシヴローカナヤカにてありくんきかんはじしようちつかまつりそろしことは、フロールノイ君の貴翰にて始めて承知仕じ、かしんじっ.きさいこれありそろなんびとかへりしよせきよ:しかし如何なる新事實が記載有之いとも、何人も顧みるものなき書籍は世に少なちよしよミすなはしよせきねんちからず、デ、マールの著書の如きは則ちかゝる書籍の一つにて、一八二八年の當じはんたいゝかぞ志}まうぞんそろ時すらも、反對に鼻へて第一流とも申すべきものと存ぜられい。もちろんふんたいちつ勿論糞堆中にも眞珠を發見いたしいことも間々有之いゆゑ、しんじゆはつけんそろまこれありそろ此のシヴローカ、こナいちれいしかうそうらふミラちよしやそはなしあるひそヤカの談話も或は其の一例にてはなきかと思考いへとも、不幸にして著者は其のルトマ。デ。ムエ家史。と王カ〓ロヴシ
しゆつしよし6ニそボさつせいきないしせいきれきし出所を記さず、殊に其の第四冊に十二世紀、ぢよじゆつ乃至十六世紀の歷史を述しつゝシっヤンドラギリと、シヴローカとに就ては、いちごきそろ一語だも述べ申さずいこれおいせつもとづよけん是に於て、ふたげきれつだげきデ、マールの說に基いたる了の意見は再び激烈なる打擊を蒙むつた、;)デ、よきばうまつたせうめつではあれど、予の希望は未だ全く減減ななだ、ぢよじillたとひ、デ、マールの叙事が後ねんいたかそんすうはくしかに至つて彼れよりものの言語を堪する史察の事ずるところと爲らなほうななほあるひせいかくはかし猶或は正確であるや、も謀り知るべからず、ミむろんへうそしてかゝる事は無論あり得べし、モりゆういかんたづ其のいんどそのぶhおれきし理由如何と尋ぬるに、じんせきいまいた印度の該部分に於ける歷史は、そうら言はば人跡未だ到らざる草莢ちろんせうこの地であるゆゑ、じしん論より證據は、しよかんすでよけんバルス氏それ自身の書簡が既に予の此の意見を見にんを認し居るにあらずや、氏は云ふ、げんこんいたはんたういんどなんぶくわんしんびやう『現今に至るまで、半島(印度)れきしれそるはんたう半島いんど(印度)なんぶくわんしんびやうれきしれの南部に關する信憑すべき歷史は一も之なくい。そるみなみいんどミいんどがくしやいれうかいいんど印度のヅラヴ井ダ(南印度の古國)語は、印度學者の十が八九の未だ了解しあたふどうちこだれきしけんきうまげんじんれきし能はぬところに之ありつつ、同地古代の歷史を〓究せんと思はヾ、原人の歷史とだんくわんあちよしよいちじきろくほかしらちよしよじ而かも是れ等の著書古事談とに關する或る著書と一事の記錄とに由るの外なくけんきういたまたいつばうむ、きる)、いつぼうおいよ又一方に於ては、と記錄とを讀まんには、方に於てヅラヴ井ダ語を〓究致し、アラビヤごトわけんきうひつえゝぞん 、そろ亞刺伯語を〓究することが心要と存じい。つつきめいつぜうじつびしとりたゞだめいたうしゅちやうさ故に貴命の一條の實否を確かと取納さんには、題銘等に記せるものを調査するよそろかぎほかたいたしかたこれなくそうらへどもうせとりしり外他に致方無之い得共、迂生の取調らべい限りにては、シマンヂニの事アiこおよしか을いつかうあしらルの事ミチジアの事及び加之のみならず、シヴローカの事は一向に相分かりまうさずそろ不申いときろくけつばうしんなけあん記錄の欠乏は眞に歎くべしといへども、按ずるに、あるひたじつきじせいかくほせつがた(第一)或は他日デ、マールの記事の正確を保證するものなしとも言ひ難く、ル〓〓。デ。ムエ家史。と王カーロヴシ
1/4か且つ又だいんとわうひ〓ヲビヤさる(第二)レオポルドが印度の王妃。亞刺伯の猿O.ならびじうばくなんまこと並に從僕アデルに關する眞實の談·はひしこじんつがた話を吾人に〓げ知らすことなしとも言ひ難し、むろんこらあえのぞすで無論是れ等は敢て望むべきことにはあらざれど、aかうゐよ既にバルス君の厚意に依つてウ井き さい翼ウ井エンデセントマルチンの記載せる北アルコツト區のチセンドラギエイリほ本左より他にチャンドラギエイリのあること、みなみ-即ち南カナラにチヤンドラギユイリしそじゐんじうらいいまかつよしのあることを知り、めいこく其の寺院に從來未をなて世に知られきりし銘刻の發見せられにはつけんたかせいきはじめくんりんわうるが爲めに、彼の十五世紀の初に君せし王ハリハラ二世の時代せじだヴ井ジヤヤナガじださかのばゑしたがぢやうすいゆうぜうたいヲの時代までも遡ることを得、ざ隨つてスミス孃が睡遊狀態に於て告げ知らせしとこしちかづなほこ,'あらたぶつがくじやうはつげんろに接近いた、獨此の上に若し新に古物學上の發見をしたならば、あるが或はデ、マールいんようこんきよせいかくほさつの引用せし根據の正確を保證し得べきこともあらんか、うかaはつけんきえたつだいがくきやうじゆ不幸にして未だ發見の機連に達せず、しリージ大學の〓授ミカユル氏が子の爲めに火星界况ろんどんはつかうプカナン(一八〇七年倫敦發行Common from Mad Ba throngh 13 Ccuntries ofMysoreもつねんえいぶんふつやくCanara, B〓Malabar, 20の著あり、)レン子ル(一八〇〇年巴里發行。英文佛譯ちよちよしよちやうさうとDescription Histrique et Geographique de P'nnootanの著あり、)の著書調査の勞を執かうけつくわえられたるも、好結果を得られなんだ、きじおないな〓〓ミはんシヴローカの記事はデ、マールの工夫に成りしか?否々かゝる事は萬あり得べかなかほんやくカいんとしらざるのことである、顧ふに彼れは、ドーの飜譯に係れるフエリシタの印度史よりいんよう事實を引用したるにはあらぬか?いんとベルシヤぶんほんやく(ドーの印度史〔History of Hindustan〕は、フヱリシタの波斯文を飜譯して一八ねんロンドンおいはつかう○三年に倫敦に於て發行せるものである、けんよみなみいんどしりやくミカエル氏の意見に據れば、デ、マールは、ウ井ルクスの南印度史畧〔Histo- 3 Sketches South of India〕に基きたるにはあらぬかといつた) rical〇〓Bis
やうちやうわうa第二十一章アヲビヤ窈窕たる王妃の亞刺伯語亞刺伯語は、ドーシテ使用せぬのか?-結婚の爲めに忘れたか?-印度人に成り濟ましたので忘れたか?-否々或る時に使用した-その文字-全く亞刺伯1語の斷片ぢやうぜん〓〓しやうはたいんどわうひスベス建の前々生が果して印度の王妃ンマンデニであつたよすると玆におもんだ箇の起るべき問題はなにゆゑかれかついんどわる何故に彼女は、ちやうていきはな曾て印度王シヴローカの朝廷に於て話した印度語を失魂狀態中にいんとしつこんぜうたいちうおもひだかれ.はミつうごあびやこ想起しつつ、彼女が母國の通語たる亞刺信語-彼女が十八歲の時に母國を出發らかれふまきなしゆつぼつつねしわうあせしまで常に使用しくゝありたる亞刺治郎ーを云く遺忘せしやきらぴやごまつたいちもんだんといふ問題であるあるひかれいんどわう或は言はん、とつわうひな彼女は、きかんどう印度王に嫁いでじやうはげたくわこきぞこと〓〓せうめつ王妃と爲つたる際に感動せし情の激しかりし爲めに過去の記憶を悉く消滅したりと、火星玆に界の實况はたさ〓ゐほtしよぢよとききお、果して左ることのあらんには、國語の遺忘と共に、處女たりし時のあらゆる記臆せうめつじゞつしかをも消滅すべきに、事實然らずして、セラトしうちやうくわんきおや、實父たる曾長に關する記臆につくわうgテントきらめきおく日光の中に天幕が閃いたることの記臆あびやじんみんくわんかきぎ亞刺伯人民に關する記臆すべめいれうそんゐなどは凡て明瞭に存して居る、てんねんできげんしやうさしばし否かれしつこんぜうたいおいはそれのふならず、彼女は失魂狀態に於ても、將た天然的幻象に於ても、屢ばあらぴやあたうじさかのばモはあひおいすこし、あらびやこしず亞刺伯に在つた當時に遡ることがある、さるに其の場合に於て毫も亞刺伯語を使用あるひふつこしつつされもくげきおもんじ1/5 1せずして、或は佛語を使用するか、左なくは例の默劇に終はり、文字を記すにも亦いつせつあ5.びやごもしあらぴやるいじこじゆう一切亞刺伯語-若くは亜刺伯類似語さへも使用せなんた、あるひかれまげたせいそんろじん:じゆくれんきよくっ.はミことばほう或は彼女が未だ印度に生存せし頃、印度語に熟練の極終に母國の言語を遺忘しこしんりほうそくゆるかん、たるにはあらぬか?とも言へど、さる事は心理の法則の許さぬところなるを如何せしよぢよとききお、處女たりし時のあらゆる記臆るた罪窃語伯刺亞の妃王
(四〇二)んもつとあらびやごはなかいさげうさんす光もヘレジが一切里朝伯語を許しもせねは青きもせねといはや、聊か仰山に過ぐおそかれあ等あらびやこはなるの恐れなしとせず、ナゼと言ふに彼女は或る時、四箇の亞刺伯話を話したいちれいあ玆に一例を擧げん、ねんわめいぢねんぐわつ一八九五年(我が朋治)一十八年)十月二十七日にちかうしんくわいはじいぢやうあらびやげんしやうみ降神會が始まるや否や、ぶスミス孃は、亞刺伯の幻象を見て、ヲントごらんいじなみんなとて了つたのだわ『アラツ!天幕を御覽。石が無いぢやあないか、悉皆何處かへ遣つまかれテントかぞテントちやうど〔此の時、彼女は一つづゝ天幕を算へて、)······天尊は丁度二十あつソそたいへんきた〓うおもラ其の一つは大變綺麗だこと、レマイトルさん、あなた左樣お思ひなさらなくつとうモいちばんおほききれいなはて?トー如何です?ちい其の一番巨大いのが綺麗でしやう、ねえ、繩で小ささとつな代へ縛り附けてありますわじんぶつはなしうなどゝ言つたが、それから人物の談話に移つて、火星界の實况すみところあしたがひちがひ巻きのゐ달隅の處に足を交叉にして短草を飲んで居る人などゝ言ひ、ほかひとたちみんなまくろつくえからくろきひとまたしろびや他の人達は悉皆眞つ黑よ、(卓子が彼れ等は黑人であると知らせ、くわうけいしの光景であると知らせた、)つぎといひ、次にしろきのきひきひとり白い衣服を着た人が一人居る』『アラ、らそまだしつねんchangeか彼女は額に指を附けて考へGARゆび其の人が誰れであるか?ツイル念した樣子で、っと唱へかんが〓.すべひと-凡て人は忘却した事を相。起さうと思ふときには斯ふするのが習慣だ、ほうきやくiおもひおこまるて居た、しうくわんつくえつくえひだりのてのゐスルト卓子(スミスは卓子の上へ左手を載せて居た、)がい·ヘレンは、今シマンなちらびやせいかつ〓しなほまたそまヂニと爲つて亞刺伯に生活して居ると告げ知らせ、むかしinおもひだ猶又其の遠い昔の事を想起さんてつしと勉めつつあるのだと告げ知らせた、とか、isなが〓〓あ.らびや上たい?ごやがあびや左右する中永々しき亞刺伯の舞臺が續いて起り、らきだいまげん〓て亞刺伯の記臆と、今現にまたしろびや又是れは亞刺伯るた寬窮語伯刺亞の妃王やがあびやらきだ〓て亞刺伯の記臆と、いまげん今現に
いゆうぜうたいおらいをしうゐじゞやうこんどうかれ彼女は我れ〓〓スミスが睡難狀態に兩つて居るところの周圍の事情とが通同してきあたいつしゆせいしんじやうさくざつ.がを見も、聞きもし能はざりつつ一種精神上の錯雜を起して、がたレイトルミルーフロールノイさん!あな方方武底に居らヲしって?おつしやだあたしこんぱんこツしやるなら、居らツしやると仰有つて下さいまし、妾は今晩此處へ參りましたまをたび。のですか知ら?若し參つて居りますのなら、しかし旅行をして居るのではなにちようびおをいことよ、アラ今は日曜日なのだわチツトモ覺えて居りませんことよあたしのう〓いろ〓〓i.ごつちやまぜニ委は膣が渡れて了つて種ケの事が混同になつたのでございますわしかし夢みを日なんあたしがつくえ8チを見ては居らないのにねえ、何だか妾はあなた方(卓子に凭れて居る會衆)いつしよまたあひとたちげんしやうちうちりびやじんと御一緒に居るやうでもあれば、又那の人達(幻象中に現はれたる亞刺伯人)といつしよあたしとつち一〓に居るやうでもあつてよ、しかし妾は何方も知つて居るわごしやうがたどなたおし『ねえ後生ですから、あなた方は何方ですか〓へて下さいまし、あなた方は輓近ゼ12つくえひとたちねんぜん子ヴアヘお出になつたのですか? (此の時、卓子が、此の人達は、五百年前の亞かれ彼女は我れ〓〓星と4びやじん"なかはん刺伯人で、其の中にシマンンニの父も這入つて居ると告げた、)其樣ならば、情願ceseにcareどうぞあたしいろ〓〓此方へ入らしつて下さいまし、もつとズツト此方へ情願、妾は種々お話をしたいち.事がございますわ、アラ、レマイトルさん!マア何といふ小さな美しい〓でごなん〓テープルかれちかれざいますこと!何の〓でございますか? (此の時、卓子は彼女の父が彼女の處へゑきかかれ3〓を持つて來たのだと告げ、且つ彼女がそれを寫さふとして居るといひ、彼女のいちまいかみおかみかれめやうひし前に鉛筆と枚の紙とが置いてあるといひ、紙が間もなく彼女の目に羊皮紙7あをかみうつくかみなんだに變じたといつた、)マア、靑い紙の美しいこと、其の紙は何で製したのでございあたし、ろもちいあたしますか?妄は鉛筆を持つたやうなふ持が致しますわ、妾はいよ〓〓その〓を寫しはじ始めますわ、』しミかれえんぴつしばし3例の如く彼女は鉛筆を如何持たふか〓と雲時熟考した、が、軈てなん〓〓『何だか持ちやうが變だわ』3そる〓〓ねんねんちといひつゝ、レオポルド流に持ち、そして徐々と、且つ念に念を入れて、語伯刺亞の妃王るた究 窃3軈てが、そる〓〓そして徐々と、ねんねん且つ念に念を入れて、ちみざ左から右
ふでミてほんみ§めあへ筆を動かし、幾囘となくさも手本を視るかの如くに、さう〓〓て2はうの方に向つた、がすいみんぜうたいむら.すいゆうぜうたが間もなく、深き睡眠狀態に陷り、それから又他の睡遊狀態に陷つた、れとはうかほつき覺醒狀態に復して後、彼女は、さも途方に暮れたやうな顔附をして、ゃほんたう『今夜のやうな嫌な晩といつたら、ゃあたしありは致しませんわ、本統に嫌よ、妾はいつもの通り、此處に居るやうな心持がして、その癖外國人でゝもあるかのやうに異つかはものみた物を見たのよ、がたほか〓『妾は、あなた方と御一〓に居るのに何だか他に住んで居るやうでもあつて、實いに變だわ、といつたいじやうしるあびやごたんしがくてききおく以上記すところに據るときは、亞刺伯語は、單に視覺的記臆として、ヘレンの腦そん〓み(一五)裏に存するのみにして、意味もなければ、言語にも發せられぬことが明瞭である(八〇二)てほんみ§さも手本を視るかの如くに、めあ目を擧げては想像の手木さう〓〓て2幾囘となく火星界のほか〓何だか他に住んで居るやうでもあつて、實實况あだじんヨーロツバじんしなしにほんえ せもくぜんみ換言すれば、恰かも吾人(歐羅巴人)が支那、若くは日本の文字を目前に見ると同あらびやじあらじ狀况を以て、その亞刺伯字がベレンの目前に現はれたのでもるみもんじすなはださんせうああシテ見れば、その文字(卷首擂圖。即ち第十三圖參照)が亞細亞の狀况と同時にかれもくぜんびやもんじ彼女の目前に現はれたればこそ亜刺伯文字と知らるゝなれ、左もなかつたならば、どうはんてい何處の文字とも判定し得られなんであらふ、じつい然るにレオポルドは、日言つた、タルセあ『此の文字は亞刺伯語の斷片である、むろんこもんじはず『ヘレンは、無論此の文字を知らぬ筈もなければ、話し能はぬ筈もない、左るをかられはなすいゆうぜうたいおちゐ今彼女が知らず、話し能はぬ理由は、適當なる睡遊狀態に陷らぬからだ』せつめいあませんだんてきえと、けれど、子は此の說明をば、餘りに專斷的と疑はざるを得す、且つヘレンの他すいろんこきしかさる事のあるべき理由なしと思考せざるを得ぬの失魂的現象より推論してやきかれねんひさ證此に其の理由を述べんに、前にも言つた如く、彼女は五年の久しき間失魂狀態窮 窃語伯刺亞の妃王るた
peaことぐわいこくくわせいかいいんどあびやおよらふらんすありさまみしに陷る每に外國(火星界。印度。亞刺伯。及び佛蘭西)の狀況を目前に見、而かもと(六くにくことばひやうしゆつあたその都度、かあらびやこ口に筆に、その國々の言詞を表出し能ふたれば、假りに若し亞刺伯語ちいまたやうゐはなかあたはずしかがを記臆するならば、是れ亦容易に話しも、書きもし能ふべき筈である、然るに毫もはなかおかれまつたあらびやごだんてい話さず、書かざるより推すときは、彼女は全く亞刺伯語を知らぬと斷定せねはならぬえっとのあらびやこだんぺん要するに第十三圖として載せたる亞刺伯語の斷片は、(第一)だ或はレオポルドが主張せし如く、あるひしゆちやうミ彼女が曾て亞刺伯のかれふつあらびやいつしよぢよ一處女たりし當時のたうじきぶんかすのうていそんを記臆を徹かに腦底に存し居るか?だまたかれスウ井ツツルじんあ$3をいあるひ(第二)又は、彼女の父瑞西人)が或る時アルゼリヤにりしと言へば、或はそのちきおば該父より聞き覺えしものにはあらざるか?だかれむちうみあらびやありさまれんらくしやういうめいし但し彼女が空中に男し滿利のの小児して生まるとそろの内有事項のこiかざ此の限りにあらずあるひ或はやてつわうびいんヒ第二十二章窈窕たる王妃の印度語ふき、くわんけい〔其一〕夫妻の關係レナポルドの通譯-梵語の第一-夫王に對する說福辭-諸孝士の批評及び鑑定-梵語の第二-へレン(即ち王妃)の戀詞-諸學士の批評、及び鑑定-梵語の第三-印度王シヴローカとの對話-法學士の批評及び鑑定し3)いんとごせいしつせつめいこんなんけつくわせいごせいヘシンの使用せる印度節の鮮魚を說明するの困難なることは、决して火星語の性質を說明するの困難に讓らず、しつせつめいこんなんゆづその理由如何といふに、りゆういかんくわせいご火星語は勿論地球上の人類もちろんちりじやうじんるいかれいんどごまたそはおいたわろたる我れ〓〓の夢にだも知らざるところなれど彼女の印度詰も亦其の塲に於て直つうやくゑしがくまたもんじかあつみできえちに通譯を得難く、さりとて又文字に書き顯はしたのを見ることも出來得なんだゆゑぐわんらいいんどここんろんむくすうをだ。しか無數に別かれ居り啻に然るのみならず元來印度語なるものは古今に論なくいち〓〓これりくわいとてわあたたんて、一々之を理會するは迚も我れ〓〓の爲し能ふべきにあらず。且つ子は單にヘシ第二十二章の妃王るた究窮むくすうを無數に別かれ居りたん且つ子は單にヘシ
しつこんちうおげんごりくわいだンの失魂中に於ける言を理會せんが爲めに、ど、すり·かゝる無數の國語學〓究に一身を委むるれねんとも思はされば、ひつけうかいんさこいせいひんべつらしき里夏彼女の印度語に就て正舌を短別すべき智識を有せるのでい,ある、かくて子はだいんとすこし(第一)ヘレンの述べたる印度語を毫も理會せず、こち、游に(〓〓とれいひかたさくきう且つ分明を欠くより、か二)彼女の言法が、促急にもあり、かbう〓〓かたことるい往々片言に類したれば、ねんひきわたぜんごやくくわいいんどげんしやう四年の久しきに渉つて、前後約三十囘の印度現象もくぜんしやうげん(ヘレンの目前に生せる現しやうせつした象に接したるにも拘はらず、む3いんどたいはん子は、親しく耳に聞きたる無數の印度語の大半を忘。きやく却した、しかわひつきゑだんべん加之のみならず、我れ〓〓が筆記し得たる斷片といモも、まいまうちうこれおぼやけ(株)かへども、其の十が八九は、曖味朦朧として之を公にすべき程の價値なく、ちひつきい)じやう〓〓且つ是れ等筆記中の上乘なるものを取火星況しめからわiつて之を幾多の俊秀なる東洋學者に示したるに、·comいくたしタんしうとうやうがくしや彼れ等は我れ〓〓に答へて云ふ、きしじせういんど)わがはいしいんどはうげん貴示せられしヘレンの自稱印度語なるものは、吾輩が知るところの印度方言とはミしかあはうめんかうさつ異なれども、然れども或る方面より考察するにおしはんこはんごてんくわ(第一)だげんこん現今の印度語といはんよりも、いただ寧ろ梵語に類似し、るいじそして梵語の轉訛せさしつかへるものと見て差支なかるべし、みれむげんちうあらはとならびで寺ごとちぢよだかか(第二)且つその語の意味は、彼女の夢幻中に現はれたる塲處、いつち一致せるに似たりはんごてんくわそして梵語の轉訛せ印の如王るた〓窃度語ならびで寺ごとちぢよ並に出來事と能としきたかわかさちくぜうきこがくしやしやうさいつ左に逐條予は今是れ等の學者が詳細に〓げ知らせ來りしところを七頃に別つて、ぢよじゆつ叙述せん、れうごことganapatin〓〓〓るるな語の事(甲) atieye
わうごねんわめいじえにちatieye ganapatinamaなる兩語は、一八九五年(我が明治二十八年)三月六日を以はじじかくも§はつて始めてシマンデニの實格を以てヘシンの日より發したもものにしかれせんぶむかしゆくふくあいさつの『彼女が先夫に向つて祝福の挨拶を述べたのである』あきかモはつおんげんしゆくかめいれうことは言はずして明らかに且つ其の發音も最と嚴肅に且つ明亮であつたゆる、6勿るんきあやま論聞き誤るべくもあらなんだ、心とうやうがくしやとた。かさて此の二語に就てデ東洋學者に問ひ糾したるに、彼れ等は答へて、たすなはたいせつみいう『第一語、だいすなは即ちatiega.は左まで重要なる意味を有せざれども、第二語、即ちganapa-いんどれいびやうおしんぜんとなしやゐおtinamaは、印度の然屬に於て神前に唱ふるところの謝意を着びたる漸導のきたうことは火6勿且るかと云ひ、且つせんもんかくしやまなとみ『専門學者の眼より見て、といつた、况すこぶたいせつことば頗る重要の言詞である』2まししちうとうやうつうなんヒヾやテ予は又代議十中の東洋通と稱へられたるオルトラヾールに、何の事情をも述べずなれつくかいしやくらとからたして只だ此の兩語の解釋を求めたるに、彼れは答へて、たんじゆんたん「ganapatinamaは、最と單純なる語にして、單にモおなな.いうひと「ガナパチガ子サといふに同じ、-なる名を有する人」ジんどハといふ意味に過ぎざれども、atleyaなる語-印度語らしくなき語-は、顧ふあやまりはたりうざんさいやくうむよしの誤らしく若し果してならば、流產の災厄を受けたる女子のにatreva atreyaみ意味である、』かク6といひ、且つそれに附け加へて、りうさんさいやくをんなレみかいしやくよじしんしししした産の災厄を受けたる女子といふ意味に解釋することは、子自身といへどまたおんたうかぶんかいしやくしばふがうかくつかも亦穩當を欠くやうに思はるれば、此の解釋は、姑らく之を高閣に束ぬることらみせいかくかいしやくらはたほんご該二語が果して梵語であるか?ゞし、さて該二語の意味を精確に解釋せんには、にぞくごたしかひつえうぞくごいまと將た俗語であるか?を確むるのを必要とす、そして若し俗語であるならば、今予なんヒヾやテ何の事情をも述べずるた魔窮妃王の印語 度atreya (五一二)
かの解釋せるところは、必らずしも不當にあらさらん』といつた、またいんどぞくご%こといんとりうちやうはなあた又印度の俗語に精しく、殊に印度語を流暢に話し能ふところのグラードン氏は、しぜんきほかほかとんなる語に就ては、まただい前記の外、すなけatiega他に如何な意味ありとも言はず、又第二語、即っ.じんつうめいちに就では、ガ子サ神(nod ganapatinam〓Ganesa)の普通名なるガナパチ(Gan apatたいひとかいしやくに對する敬語に過ぎずと解釋した、ソーシユール氏は云ふ、だまつたみりやうかいあみあるひ···くわせいごこんどう『第一語は、予全く意味を了解し能はず、或は火星語の混同にはあらざらんかととまたはまただいミ疑はるすなはいうめい又第二語の如きは、ganapatinamaのganapatiは則ち有名なるガナバじんすなはすなはなチ神にして、namaは、則ちname即ち名の意にはあらざるか?もちろんなにゆゑじんじな『勿論何故にじ「ガナハテ神しいふ字と「名」といふ字し、を繰り合はせしかとそわりいませつめいくろし今チかな理由は今說明に苦めども、きよざだんげんザニ要するに、必らずしも虛僞の語とは斷言し難し、』必らずしも不當にあらさらん』火星界の實况氏又云ふ、5ナ。『namaなる語片と、んガナパチ神の名と混合してじんなこんごういちご一語と爲りたるは、なそのかみげんかくリ.おそ該神に對しての嚴格なるた敬語ならんか、堪えざれども、恐らくは、みやうようご妙なる用語といはねばならぬ』と、如何にも奇にぉち巧要するに、の妃王ろた霧窈語度印いじやうしよせつよ以上の諸說に據るときは、ふかせるものといひて不可なかるべきか?しうこいんどほんこヘレンが使用せし此の印度語は、梵語と、ぞくここんとう俗語と混同おつれんし乞ヘレンの懇詞ねんねんぐわつじ5 .じりつけいくわめいぢ爾來五ヶ月を經過し、一八九五年(我が明治二十八年)九月十五日に於ける、ながとうやうむげんさなかまたさかていてきばんごし)うと長き東洋夢幻の最中に、ヘレンは又左の假定的梵語を使用した最(七一二)
いんと わうひ3つわた.を當時彼女は、印度王妃の資格を以て、夫王シヴローカに對し、なみだはなは3 つ涙ながらに、甚だ舌刮き語調を以て、〇ロmama arina (又はprira若くはpriga) -mama radisivou mama siskilasiapa tava Va signa damasa simia damasa bagda sivroukaと述べた、かくせいぜうたい's予は、『彼女が覺醒狀態にせぬ中に』と、デ、早くもレオポルドに向つて、い如何?と問ふたるに、レオポルドは、先づ斷乎として通譯の任を謝絕し、『あなた御自身に解釋なさい』といつた、き其の時予はぜひ『是非とも通譯を願ひたい』たと請ふたるに、彼れは又も辭退して、わた.夫王シヴローカに對し、を太き息を吐きつゝ-mama radisivou mama saibas火damasa bagda sivrouka星界語意の實況じ19『イヽヤ、あなたの御自身に御解釋なすつた方が却て可いでしやう』と刎附け、子が猶强て通譯を望み、おし『止むなくんば、セメテ文字の綴り方なりとも御〓へを駆ひたい』と迫つたれど、彼れは、ほんごぞんじ『梵語を存知ません』ほのめかaとの一言の下に解釋を拒絕し、只だ懸詞であるとの意を暗告した、その言ふところに據れば、ごれん〓〓『シマンヂニが、夫王のにて本國へ歸航せんとするに際し、戀々の情を述べたるものであること』が推察し得られた、ぎ之それのみならず、ヘレンが愈よ覺醒狀態に復せんとする間際に臨んで、レオポルドは、急に食指の運動を以て、その通譯を與へた、彼れの通譯に基きて、予の筆た究窃王るの 妃語度印ほのめかa只だ懸詞であるとの意を暗告した、その言ふところれん〓〓戀々の情を述べたるも
i記せるところは左の如し、My good, my excellent, my dearly happiness。〔我が善良にして、且つ實明なる、で幸福にあり得べきぞ、〕my dearly loved Sivrouka, without X thee where t〇mma火か妾は爭最愛のシヴローカ主よ、貴郞なくば、星界さヘレンは覺醒狀態に復した、でそして毫も夢幻中の出來事を記廳せなん間もなく、だ實た子は、ソーシユール氏に就て、此の語意を質したるに、氏はじ(第一)此の語の中には、正さしくレオボルドの通と相符合するところの梵語を含蓄すること、況領へば、(第二) mama君〕の意にして、誤謬とせり、〕は、painaは、確かに〓〓COPI, my dearly lo〓ed.〔我が最愛のmama sadion〔ソーシユール氏は、此のsadiouをばsedkoのmy good my excellent〔善良にして賢明なる〕の意であるこmy good my語の度印王妃るた魔窮と(〓三)其の他の語は、前者の如く瞭然たらさるも、(而か現在のところにては、た.ぶんもtavaは、多分〇、tava〔貴郞〕の意なるべきこと、志8 (第四)左れど、Care 30.は、若し官from theo〔貴郞にお別れ申して〕の意であらぬとするときは、粗俗の語たるべきこと志(第五)又それと同じくbagdaなる語中のpamば、レオポルドの通譯なしとも、かbhaga即ちhappiness〔幸福〕の意と解し得らるべけれど、その前後に於ける諸語の分解ならざること、を答へた而か
(二二二) (1月),印度王シヴローカとの對話其の後(一八九五年〔我が明治二十八年〕十二月一日)の降神會に於て、ヘレンは、例の如く、れミだシマンチニ王妃と爲つて默〓の舞臺-顧ふにマンガロールなるべし、iーに現はれ、諸種の印度語を述べた、不幸にして此の時は、レオポルドから通譯を爲し能はなんだれど其の意味を理會し得られるのである、roを對手に戲むれつゝあつたが當時彼女は、c5其の小猿ふ(名はミチヂヤ)ま軈て最と線優しき音調を用ゐて、之(小猿)に向つてしmama kana IOUS〔又はsourde〕mitidya kana火星界軈て最と線の實況kana cities [[〓]]下下にに釋釋あbつと述べ、次で又彼女の夫王-レオポルドの吾人に〓ぐるところに據れば、此の時っ夫王は、彼女に嚴しい訓誠、〔如〕な訓誠がは毫も分からねど〕を與べたといふテみの言詞に答へ、よ且つ强で服從の体裁を裝ふで耳を傾けつゝあつたが間もなぐ稍やそうてき治笑的に(60) PCPDreti,甘さまBivroulta se willio解釋あり)とSと答へ且つ軈て故の感情に恢復した樣子で笑を帶びつゝ六(五) mama Ne mama = axim〔又は(下文に解釋あり)と小聲で言つた、Bivroulta se willio Binoyodo······ca yodio BIYODAR. (下女に究窈た夫王の方に身を倚らせ、奪魂的の微六〔又は= axim naxmi〕sivroukaジ〇laos,ヨsivroukaの妃王語度印今以上の語意を考察するに、(い)に於ては、mama langなる語は、若し此のkanaをば、梵語のkanta-即ちbeloved (愛すべき) -か又はkanistha--ちちdarling (同上)と同一物と見るときは、愛情を表する語と假定するを得べし、
たしこ但しグラードン氏は、あやまり此のkanaをば、khanaの誤としそして。khanaをば、ミチヂヤ(小猿) areに食せよと勸むる意に取りたれども、いますゐ(四二二) mitidya火しいけん(3)ソーシユール氏の意見に據れば、よに於ては、simyo sinonyed〓はanyediuhすなはよくじつ3メハ即ち言following day (翌日)、又はanother day (他日)たちら-を兩度反復したるもいきくりかへのにして、又こadapratiしよこはadya-prabhrti-れんがう即ちすなはstartino from to day (今日から)こんにち-なれば、之を他の諸語と聯合するときは、adya-pra-bhrti tava, sivrouka yoshin·Da anyediuh any ediuh from to-day, thee Siurouka that I am·さまわらはけあなたつそろnot another day, another dayシヴローカ樣よ、妾は今日より貴郞の妃にて候ぞ、たじつう늘み他日などゝ、左樣な事のあるべきぞといふ意味なるべし、星界の實況おいじやうぶんいはゆるすなはpliaなる語は、上文に所謂mama priya-即ちmybelovedはに於ては、mamaさいあいきみまおな〓みすなはなる語はlakshmi-即〔我が最愛の君〕-と正さしく同じ意味にして、naxmiびれしううんあらたまたさいまつら)ちbeauty and fortune〔美麗にして幸運なる〕-と改むべく又最末の句中にはたっとがんちくおそすなは恐らくはism即ちI am〔妾はこれ〓〓なり、〕の語を含蓄すべし、四しよっかじゆんこばんこにんきよなほ故に此の(は)中の諸語をば、假りに純乎たる梵語なりと認許したところで、猶そぶんぼうじやうンビンはいれつじやうまたたんゑの文法上より言ふも、文字の排列上より言ふも、茲に疑ひを存せざるを得ずいまいちれいしせつあ今一例として、ソーシユール氏の說を擧げん、し氏は云ふ、ききかぎほんごふぎみ『子の記臆する限りにては、梵語に於ては、Ey Sivrouka (我がシヴローカ君)とまたわさいあいぎみも言はねば、又my dear Sivrouka (我が最愛のシヴローカ君)とも言はざるが〓もつと1在さいあいきみ如し、尤も即ちmy well beloved (我が最愛の君)-といふmama priyaすなはは能くあることなれど、それとmama Driya Sivroukai即ちByiwell究窃たる妃王の語度印なほ猶そほんごふぎみ梵語に於ては、Ey Sivrouka (我がシヴローカ君)とわさいあいぎみSivrouka (我が最愛のシヴローカ君)とも言はざるが1在さいあいきみ即ちmy well beloved (我が最愛の君)-といふすなはそれとmama Driya Sivroukai即ちByiwell
さいあいわSivrouka (我が最愛のシウローカ)まつた6cmふ-とは全く別事であるドラむわう〓〓然るにスミス孃の夢幻語中に往々さいあいぎみmy dear Sivrouka (我が最愛のシヴローカ君)なる語の發せらるはつきくわいゝは奇怪といはねばならぬ、』しさソーシユール氏は更らに語を繼いで云ふ、もちろんい?ねんだいいんどさ『勿論何時の年代かは知らず、なまほんこさか印度に於て、おこな轉訛れる梵語の盛んに行はれたことがあつた、だすなはそれのみならず、ひシヴローカの第十一妃じやうぜんしんせう(即ちスミス嬢の前身と稱するぐわんらいあらびやじんあらびやぞくちやうシマンチニ)むすめば、元來亞刺伯人(亞刺伯の族長の女)こたいれあにもあり殊に大禮を擧げけうせいてきじタんしやきたんじつげつてより强制的殉死の厄に罹りし時まで至つて短日月にてありしゆゑ、なまりわうはうげんすなははんこはなあた轉訛なしに夫王の方言- -即ち梵語-を話し能はなんだことは、决して怪むべきにあら3つあやしず、シテ見れば、み前に奇怪といつたるも、き、きくわいこうきくわいむしちんんろその實奇怪といはんよりも寧ろ當然とこそ見るべけれ』星たまたこんなんそれは、それとして、他に又一つの困難がある、またしだショップ又ソーシユール氏が起した疑ひである、たまたこんなん:がしかし、それは、それとして、他に又一つの困難がある、それは何であるかたづまたしだショップ?と尋ぬるに、又ソーシユール氏が起した疑ひである、し氏は云ふ、もつとふかしすたひぞくごはなほんごはな『最も不可思議に堪えぬは、シマンヂニ妃が俗語を話さずして、梵語を話したこそもそぞくごはんごおな,,チンニちなかういい닭とである抑も俗語の梵語に於けるが猶は經甸語の佛語に於けるが如く甲は固おつおっさうゐしかほんごたんがくしやぶんしやうかより乙から起つたものに相違なけれども然れども、梵語は單に學者が文章を書をりB5たいわセぞくごもらく折にのみ用ゆるものにして、對話に於では、俗語を用ゆるのだ、さるを今スミヽぢやうジうんぎわうもちろんかうそうたきけんひと〓〓はんこじやうようス孃の夢幻に於て、王は勿論高僧、その他貴顯の人々が梵語を常用するといふか3しだは、如何にも疑はしき次第ならずやいなしかじゞやうかんろんぢよしすべ事情の如何に論なく、ふゑんげきせりふ否加之のみならず、婦女子は凡て-演劇の憂詞といへとぞくご13をpわうひむかばんも-俗語を用ゆることになつて居る、だから、たとひ王が王妃に向つて、梵はなししねときわうひぞくこちhごとだははしか語で談話を仕掛くる時といべども、し王妃は俗語を用ゐて之に筈へる答だ、然るに:それは何であるか究語度印の妃王
(八二二) Carかんぜんシマンヂニの言詞は、cはんこ不完全ながらう之を梵語と謂ひ得べきも、またぎ謂ひ得べからず、てん是れ亦疑點の一つといはねばならぬ、』ぞくこけつ俗語とは决して火星やくしやいはげんちよしや〔譯者云くきやうじゆてんむ、原著者フロールノイ〓授も、すこぶrねん此の點に於ては、し頗る疑念を懷いて居しゐわうひるがしかし子をして强て言はしめば、もちろんぐわいじん2らすこしいんとしけつこんいたわさいあい王妃は勿論外人たるの故を以て毫も印度語を知らず、りうつね結婚以來、せつきん只た我が最愛の夫王にのみ常に接近せるより、つゐかたことほんこかゑニン遂に片言ながらも梵語を解し得て、(S之を口にするやうになつたのにはあらざるかたと낭さんかう日つ?姑らく記して參考に供す、〕界の實况でういんとて第二十三章窈窕たる王妃の印度語じしんひつき(其二)レン自身の筆記梵語の第四-掌文ト卦法-子を情人と誤想す-梵語の第五-客觀的に眼に映ぜる印度王妃-目前に情郞情婦を見るー-その對話-覺醒中の幻象-その筆記てしやうぶんばくくわはうイ掌文ト卦法やくしやいはしやうぶんくわはうげんごてのひらぶんやう〔譯者云く掌文ト卦法の原語チヤイロマンシーは、手掌の文樣をみきつけうくわふくまたせいしつはんだん坐觀て、吉凶福禍、又は性質を判斷する法をいふ、〕ねんわめぢねんぐわつかながあひかつもげんいんど&一八九六年のけえ(我が明治二十九年)二月二日、長き亞剌伯夢幻の後、次で印度夢幻ますかたはらひざまづよいんどわうおもに移ると間もなくヘレンは、予の椅子の傍に跪き、予を印度王シヴローカと思やうすて主しきぐわいこくごはな3うりこたへつた樣子で、何か頻りに外國語で話しながら、子の手を執り、(此の時、予も應答をすこしみねんくわんさつしたれと、楽も耳に入らぬらしかつた、)念を入れて觀察した、第二十三章語度印の如王るた窮窃てイてのひらぶんやう手掌の文樣を
さい山かれはなしぐわいこくごミすこし此の際に於ける彼女の談話は、外國語の事とて、予には毫も分からなんだれどやうはうごちやうさつけんこう0ねんその容貌と語調とより察するに、子の健康を甚たく懸念したやうであつたすうげつぜんじやうすいゆうぜうたいおちいさはいびやうかあんし(是れより數月前孃が睡遊狀態に陷りし際子が肺病に罹つたことを暗示されもちろんこじづつたん2ねんたれば-勿論是れは實である、い-多分その懸念が今あらはれたものであらふ、)てのすぢしくわんさつさミいそして手線を頻りに觀察しながら、左の如く言つた、づうやくよいなPriya sivrouka·二〇〔レオポルドの通譯に據れば、ヤハリ〓〓(否)の意なりといふ、〕··tvandastroum sivrouka itiami DIFE priya·····Itiaml sivis adia yatou·Dapi adia no mama souka mama baga siurouka yatou多らつうやくわうたゆひやうぜうご右の內SAVISは、レオポルドの通譯に據れば、シヴローカ玉に對する愛の表情語ほかなほすなはさいあいならばなりといへどその他にも猶pring即ちbeloved (最愛の)並にmamaすなはゆくわいsoukka, mama bh〓ga-即ち〇〓,〓delight, (0〓my happiness! (アラ、愉快だわ、火星界の實況〓こうふくミふへうじやうごアラ幸福だわ!)の如きは、また愛の表情語である、またかい、いんときナグラードン氏は、又tvndastroumなる語を解して印度語のtandarat (又は三。すなはけんぜんひともとuaust)即ち〓〓〓ら5 good bealc〓〔健全なる人〕-と爲し、その本はtandururすなはけんぜんきとかじかすなは即ちheelts〔健全〕より來るといひ、且つ此の字はtan--即ちp.pys.c巴condaitiniしんたいぜうたいすなはりやうこうしんせいn〔身体の狀態〕-とderust-即ちgood, true〔良好なる眞正なる〕-との兩ペルシヤごき波斯語より來たのであるといつた、tandurur窃究たるの妃王語 度 印はかくくわんてきよなこさ、いんとわうひ戊客觀的に眼に映せる印度王妃ねんねんぐわつじらぜんじないしじテわめいぢ一八九八年(我が明治三十一年)三月一日午前五時、乃至六時の頃、ヘレンはまねどこのなかあめさゐそつぜんかうさうじたげんしやうみ未だ蓐中に在りつゝ目を覺まして居ると、卒然に宏壯なる印度の幻象を見た、おほきしろいしだんりつぼきうでんいしだんすひろまそれは巨大な、白い石段のある立派な宮殿で、石段を上がると直ぐ廣間がありつばうきやくしつまたいつぼうふじんしつもひとりちよせいすなはわう一方は客室又一方には婦人室があつて、其處に一名の女性--即ちシマンデニ王
ひたいひぢきた:妃--体体を曲げて肘に凭れて居、、ち.れつけ〓ほだんし又その傍には、黑い縮毛の(すなはいんとわうおほきあかいあ黑い面色の男子--即ち印度王シヴローカーが巨大な。ぬひはくきものき赤色の縫箔をした衣服を着て、すぢよしチヤント坐はつて、むらその女子-シマンヂニー-と對話をして居るわうにはんぐわいこくごシヴローカ玉の言語は、たくわせいご外國語にして、む ろん-但し火星語にはあらず、-無論へきいひかたレンのこれまで聞いたことのなき言法なれど、し了しんちうよこい不思議や、りくわげんしやうすでさのつふつご心中に能く之を理會し、幻象の既に去りたる後、tbふかた佛語を用ゐで之を書き認め得た、げんしやうさいちうだんし此の幻象の最中に、すなはわヘレンが其の男子-即ちシヴローカ玉-の議話に耳を傾はなしみかたむいつぼうまたぢよしすなはけて居ると、わうひ二方では又女子-即ちシマンデニ王妃-の居を同くのが見えたくくびびるひらみもちろんこんすこしき勿輪その聲は毫も聞えねば、なにりくわい何を言つたのか、さらに理會し得らるべきやうはなきはづ筈なれど、ろのうちおじぶんおのづから我が心裏に於て、自分が、をとこわう5)ニチュ、かんじやういうその男子(シヴローカ王)に應答をするやうな感情を有し、かんじやうたをとこ且つその感情に對して、)テき男子(シヴローカ王)の答へるのが聞えた、火星界の實况いんとたちひつきヘレンがみづから印度對話を筆記したのは、ひつきさか今その筆記を左に揭げん、此の時が嚆矢であるおんみこ.comよねわう(シヴローカ王) -『シマンヂニよ、予は卿の事を想つて、夜もおち〓〓眠られめなみだうるおんみのちかいしやくすこしかんず、目は淚に濡んで居る、卿のattamana〔後に解釋あり、〕には毫も感せぬにかんそうむみおけふまたあいじやうや?今日も亦愛情なき、乾燥無味に終はるべきや?』わうひさまりムけつあいじやうかん(シマンヂニ王妃) -『イエ〓〓シヴローカ樣、今日は决して愛情のない、乾おあなたfおもあそどうじやうざうむ燥無味の日には終はりませぬ、みひ貴郞のお思ひ遊ばすやうに、sumina〔同上〕がわらははないたらんあそ妾を離れは致しませぬ、アレ〓〓御覧遊ばしませ、此處にございますわ、』(シヴローカ) -『シ·マンヂニよ、予のsoucca macanna bagueaた宛窃の妃王る語度印(三三二)たせうだんぺんす右は只だ對話の一小斷片過ぎされども、たいわいんと種げんぜんたいつう印度夢幻の全体に通せる兩主人公間の
こわんけいじやうゆこと〓〓れがだ關係は、當時の情話に悉く〓き出されたであらふしたいわ、ち3おばんごかいしやくソーシユール氏は、此の對話中に於ける梵語を解釋して云ふ、なんゐいめいりやう「suminaは、何の意なるか?未だ明瞭ならずなまり1店長せいしん「attamanaはの轉訛にしてatmanam soul (四三二)火1店長せいしんゐ即ち精神-の意ならん、』「attamanaは星界やくしやいはミついなはいろ〓〓せつめいあまちやうぶん〔譯者云くいこの事に就ては、猶諸種の說明あれど、餘り長文に涉るときは、しやえんけんきたおそ30いましば元りやく者の厭倦を來すべき恐れあるを以て今始らく之を畧す、〕〕と讓の實況第二十四章第二十四章窈窕たる王妃の印度語ほんごウ(其三)梵語の歌梵語の第六-孤立的印度語-·梵語の第七-印度歌-(い)ヘレン自身の筆記に係るもの-王妃の戀歌-(ろ)ソーシユール氏の筆記に係るもの-レオボルドの通譯に係るものりつてきいんど(21)孤立的印度語ひいんとこぶんみやくちうりつてきいんどこしゆつげんひげんウ非印度語の文脈中に孤立的印度請の出現することは、ヘレンの夢幻に往々あるとまかれちやうかくぜうしやうときひのき35あらころにして時としは、彼女の聽覺上に生ずることあり時としては筆記の中に現またときナせういちじるはんすいゆうぜうたき.らけんと23じゆんはるゝことあり、又時としては多少著しき牛惟近狀態の際に發する言語の中に純ほんこ〓ちげんごこんごうおほ乎たる梵語と、未知の言語と混合することが多いのであるたかれひつきうちJこんごう。i 3)例へば、彼女の筆記中に混合せるgava, uindamini, jousseの三語の如きは、早レラッれめさいもんぜんあらいんどげんしやうあひだかれみき朝彼女が目を覺ますや否や目前に現はれたる印度幻象の間に彼女の耳に聞えたる如王ろた窮動の度印語
筆記をしたことは、ホ。れじじんまつあそみしものにして、筆記をしたことは、したものゝ、彼女自身も全く其の意味を知らずといふ、さて之をソーシした。らさいしうくらゐぼんごユール氏に質したるに、三語の中の最終に位するjotisseは、梵語すなはせいしゆくたしかのJoyotis-即ちconstellation (星宿)-にはあらざるやと答へたがしかし然るはつおんちやうかくふいき3)ときはdjiotisseと發音せねばならぬゆゑ、ヘレンの聽覺に觸れたるところと聊か相おつ違がありはせぬかと思はる、ホ。れじじんまつあそみし彼女自身も全く其の意味を知らずとしたものゝ、火星界のまたくわせいおげんちうおいくわせいごあひだいんとこしんにう又火星夢幻中に於て、火星語の間に印度語の侵入したことがある、ないうめいしみちゐおよ例へば、Adel (一箇の固有名詞)、5) yestad (unknown〔未知〕の意)、及びsapan等ろいの類がそれだ、みいめいうやうぜんごじしすいこうあデヴ井一トー意味未だ朗隙ならされを前後の字句より推考するに、或る神性もしvadasaは、若パウアーしかつくは或る權力の意にはあらざるかと思考せらる實洗もし若きたおよミほんと又ソーシュール及びグラードン二氏の如きは、梵語のdene-dasaかみ〓〓l〓ゐof 1/2 gods (神々の僕)といふ意にはあらぬかといつた、P -即ちslave宛窃妃ほんごデ(美)焚語の歌ほんとくわんひやうほうくわんせいかれいんとうたすなはさいしうヘレンの梵語に關する標本を完成すべく、茲に彼女の『印度歌』-即ち最終二ねんあひだかいほどいかわう〓〓}しめ年のその間に六七囘理出で、且つ往々レオボルドから譯語を示されたるところの彼女の印度歌-を擧げん、かねいんどあうたすなはほんごいばゆるすなはせうかいくたび此の歌は則ち梵語に所謂chane(唱歌) go gl--ちち-- -なるものにして、幾囘とれゑどせうきよちがひごじんぬかんたなく彼女から得たれども、その都度少許の差遠のあつたるは、吾人の遺憾に堪えきるところだ、いきまれうしゆうたか今左に兩種の歌を揭げん、じしんひつきれじヘシン自身の筆記に係るもの
ねんb Cねんx39一八九八年に(我が明治三十一年)さうてうめさひと五月十八日、早朝、目が覺めると均しく、ベレてんねんてきげんしやうb d'Eynたんしンは、天然的幻象の中にわうき一個の男子-シヴローカ王-が黄と靑との美服を着あほびふくきしゆろのきとりまいけのほとりうつくしとねのうへ下、棕櫚樹に環繞かれた池 邊としをなる美しき坐梅上に座を占めて居るのを見た、みまたくさのうへ又草上には、ほブルー子ツトなる-ブルー子ツトとは、かや!いろおかみのけうすくろぢよしぢよせい顔面稍や棕色を帶び目と頭髪との淡黑き女子をいふ、わうひす(シマンヂニ王妃)わう-女性が坐はつて、王の爲めまみやうてうしきみやうchaうたうたゐに奇妙な調子で、奇妙な言詞の歌を謠つて居た、ほとんどすらいうこひつしレンは斷續的に左の如くその歌を筆記した、Ga-haia vahaiymi assen lata pattissaia (八三二)火星界の實况しひつきお た(う)ソーシユール氏の筆記に係るものまてあ寺ゆかざラた又或る時、レンが床に坐して謠ひたるにへソーシユール氏は、さミひつきして、左の如く筆記した、か彼女に頗る接近すこぶせつぎたおんちやうなにぶんきとがた但しヘレンの音調が何分聞き執り難かつたゆる、はなはかんただのは、甚だ遺憾に堪えぬところである、Gaya gaya nala e. miya gaya briti gaya.ーgaya mamatua gaya mama nara mama patii 12.ヤくわんぜんか稍や完全を欠かざるを得なんgaya gaya.···Aaya patii 12. priti yani pritiya kriya gayani語度印の妃王るた魔窃mamatua gaya nara mama 12. gaya gandaryo gaya gaya patisi ityami vasanta. vasanta. maya gaya yami gaya priti gaya priti gaya priya gaya patisiこうしんくわいおはしゆつげんまつ此の降神會の終りに、レオポルドが出現して-察するところ、ソーシユールけいれいた田しゆつげん(、こいんと氏へ敬禮の爲めに出現したのであらふ、-ヘレンの口を借りて、此の印度歌さごとつうやくを左の如く通譯した、わう〓〓げんたはわ但し往々原語のまゝのものも這入つて居る、えたら) bシメsing bird, 10g us can一(歌へ、鳥よ、我れ等をして歌はしめよ!)チぎみGaya Adel, Sivrouka sum go〓gundas time (歌へ、シヴローカ君よたがひあひあい我れ等をして互に相愛せしめよ!) gaya yami gaya priya gaya
ひるよるわらはDay.and might.I g happy (晝となく、夜となく、幸福なる妾よ!)うたLet us cer (我れ等をして歌はしめよ!) Spring-time, happinessーityami mamanara pritit of ss Pan -三E lovel my 136ら)ミチking (春の鳥よ、幸福なることよ我れ等をして歌はしめよ!我れたがひあひあい等をして互に相愛せしめよ!我が夫王よ!)つまMiousa ADell (我が夫王よ!)なほしよしゆせついまりやく〔猶諸種の說あれども、今畧す、〕わらは幸福なる妾よ!)火星界の實況ロイアル、サイタル第二十五章王室輪期こうさいかいこうごう(其一)交際界の皇后佛國皇后として-第一流の人物に接す-侯爵を晩餐に招待す-善く喫し-善く飲む-平生のへレンと全く異なり-睡遊中に舊臣の邸宅を訪問す-覺めて後大に驚くいますぢやうすいゆうぜうたいちうあらりんきながひわうしつりん今若しスミス孃の驅近狀中に現はれたる他の輪期の長さに比例して此の王主たきじよじゆつ1)ページもつふあなほふたがんまぬ期を叙述したならば、數百頁を以て之に充つるも猶不足の感を免かれぬであらふ、ほんしよらこのりんきかぎおよぶべきだけかんりやくむねたぢやうぜんしんされど、本書に於ては、特に該輪期に限つで可及的簡畧を旨とし、只だ孃の前身ふつこくこうがうくわんなは佛國皇后マリーアントワキツトであるといふごとにのみ關して述ぶることゝ公さん、第二十五章王室輪期ぢやうむげんちつtふつこくてきえんげきぶたいスミス感の勞幻中に顯はれたる佛國的演劇の舞事は、わう〓〓〓さだか往々何處とも定め難きこと
お氏もあれど多くは、ペチー、ツリアノンの園内えんたいいしつないさ又は室內に於てし、またしうくわいぜう又は集會塲であることもないではなかつた、たしうくわいぢやう但し此の集しうくわいぜうべつ會塲といふは、巴里の集會塲にして、しうかうかやはればまぬ『如何はしき塲處』たるを免かれぬのだむげんとくしよくかいんどuげんおい此の夢幻の特色は、いまぁびやじよぢよ彼の印度夢幻に於て、らたうじ未だ亞刺伯の處女たりし當時に遡つたさかのはまつたモおもむきこことるとえく其の端を炎にしマツリ、プレンラサツトホテル挽肉の呉安まおうこくわうぢよたうじすなはしよぢよせいかつなたうじ即ち處女生活を爲ぜし當時-の事は一切現はれなんだのであるいつせつあらモたむげんおいつしゆ其の他、とくしよく此の夢幻に於ける一種の特色は、つわうルイざ何時も夫王ーー路易十六世の不在であること、るすまくわうがう稀れに皇后-マリー、ISふか3アントワチツト-の口から夫王の噂の出ぬにあらざうわさでいちじるれいたんお3きるも著しく冷淡に噂をするのみであることふたの二つだ、いしつないさ又は室內に於てし、でんどう稀れには殿堂べつしうかうか別に醜行はなきにも拘はらず火星界の實況じやうisげうちうある日だりうてきこのじ志だいじんぶつまいまよいとま」該時代の大人物は枚葉に服あらされど、スミス壇の夢幻中に現はれたる第一流的じんぶつ人物は、はくだ(第一)カグリオストロ伯こうがうはくあひてみいせ-じやうていそんざいあれころぎ皇后は、伯を對手に、未來の世界。上帝の存在。輓近ウエルサイユに起りフそくわんできごととうミてつがくてきしうきやうてきもんだんろんし祝名節に關する出來事等の如き、哲學的、宗〓的問題を論じた、(第三)オルレアンのルイフ井リツプらうこう(第三)ミラボー老侯かなかんづくはく트こうごうはなしあひてはなしの三名にして、就中カグリオストロ伯の如きは、皇后の談話對手として、その該話さうくわいたかうしんくわいくわいしうひぜうたのかんの爽快なるが爲めに降神會の會衆をば非営に樂しく感せしめた、成る時ときかうしんくかい降神會の席上へせきじやうユーゼーヌデモールと、オーグスト、デモルシールし10ぢやうたちましとの二氏を招きたるにスミス嬢のマリーアントワチツトは、忽ち二氏をば、オ)みとばんさんえんひらゆくわいたルレアンのフ井リツプと、ミラボー侯なりと認めて、晩餐の宴を開き、愉快なる對王室
(四四二)話を始めた、をりかうしんくわいじじ此の折の降神會は、?.午後四時より七時まで續いたのであつたがじやうスミス嬢は、先づ印度夢幻いんどひげんならびくわせいむげんとうさのちまばんさんせき並に火星夢幻等より覺めて後、っくわいしうちうおよ先づみづから晩餐の席に就いたが、フト會衆中にデ、モール及びオーグストみデモルシール二氏の居るのを見て、意ぐわいかんうやうすいさちうごし外の感に擊たれた樣子で、ためゐを是ぶつこくくわうごう聊か中腰をしながら、誰が目にもそれと認め知らるべきぜん程の佛國皇后-マリー、たいとアントワ子ツト-然たる態度をして、「アラ、侯爵閣下かうしやくかくか先刻から茲處に居られて、さつきをきっチツトモ氣が附かなかつたこととさけひきつゞよじそれより、ごろと叫び、ズツト引續いて夜の十時頃まで睡遊的徹夜すいゆうてきてつやすいゆうちうエつタゐはじ(睡遊中に徹夜のつもりで居るなり、)がまつた、しろえあし是れ一つには、二氏がミラボーと、オルレアンのフ井リツプとの心得で待遇らつたからである、をくわいしめいちどうくわいしよくぜうひ此の際、う會衆一同が會〓塲へ引き移つた、fヲスルト皇后-ヘレン酸は火星界の實况は;かたりんせきくざししよくたくむかダメー候ー又はオルトシンのフサラクシーの直く隨席片原を占めむtまちめみ年ひと〓〓みいんしよくi只だ二人が目と耳とに入つたぼかりで他の人々は見えも、聞えもせず、飮食の如またふたりさしなトイとまぢやうすなはかくせいぜつきも亦二人の捧ぐる品のみを口に執るのだ、たぢやういたせうしよくひかしかし平生のスミス孃-即ち覺醒狀しよくもつれうおほしゆれう態のズミス孃-が至つて小食なるに引き換へで、また食物の量も多ければ、酒量も亦おほじつおとろ多がつたのは實に驚くべきであつた、すでばんさんおはのちこうがうしミけいれいう(いちどうべつしつ33こうがう既に晩餐を終つて後皇后に至極の敬禮を表しつゝ一同が別室へ移ると、皇后はコフ井ーきこしめ時てレツト茲處でまた珈琲を聞食されたがガ此の時も、ヤハリフ井リツプの手から葉卷烟草ぢやうかくせいじおいいつせつきつゑんを受けて黨らせた、-スミス嬢は、覺醒時に於て、一切喫烟せぬのである、たごついちうゐderなん但し此の事に就て注意すべき一事があるたづぢやうそれは何であるか?と尋ぬるに孃こうがうじくわいかうしんくわいシカレツトtbのマリー、アントワ子ツト皇后は、次囘の降神會より葉卷烟草を用ゐず、只ださう〓〓かざたばこIbじ〓こあんし、よほとたつゞけさ想像の嗅畑草を用ゐたれども、それすら自己暗示に由つて、殆んど直ちに陸續まくしやみはうき的に噴墜をして抛棄した、王室期
かたチュのおいそれは兎に角、3前に述べたる夜に於ては、1よさま〓〓くわいわまうつのちこうがういらうやうすPPむごん諸種の會話に時を移した後、皇后は、甚たく疲勞された樣子で、ないめとあんらくい遂に無言と爲り、目を閉ぢて、安樂椅子に掛つたまゝでねむはじそせつないまわうしつてきすいゆうちうホク〓〓睡り始めた、スルト其の刹那に、すこしかほだ今まで王室的眸遊中に毫も顏出しをせなふたしゆつげん:んだレオポルドが再び出現し、よまだそたいと100そして指に依りわ又は其の他の態度に依つて我が出げん現を示したじめそれのみならず、レオポルドは此の時、#てひたひヘレンの手を擧げ、あモああぼくすいみんそくしんモせいしんそうくわい其の額を壓迫して睡眠を促進し、かくて其の精神を爽快ならしめかくせいぜうたいくわいふくくわだ覺醒狀態に恢復せしめんと企てた、すでじゆくすいのつ?だんけいくわおは既に熟睡して後、ら約三十分餘も經過したりと覺しき頃かくせいぜうたいヘレンは覺醒狀態に復しむげんちうできすこしきえがしかし夢幻中にあつた出來事を毫も記憶せず、近たかわつせつばんさんきつ且つ我が身は一切晩餐を喫せしんひたすらきかつうじんなんだと信ずるものから只管儀淘を訴へた、やがまつたかくせいぜうたいではあれど、軈て全く覺醒狀態に復しりやうのちいたたほみづ了した後に至ると、只だちづかに二杯の水を飮むのみに止まるつた、と火界;ょ、しゆこ或る時、子は、ヘレンの家を守護したことがあつた、スルトヘレンは、わうしつて令すい王室的睡ゆうずうたいおおおろの3かきうていほうし遊狀態に陷つた後、のちハ彼のマリーアントワチツトの宮延に奉仕し、その後-委しせいきはじめぎはくぎよくらうちう、ひというめいく言へば、じんぶつ十九世紀の初葉に於てかうしんくわいき--ゼチヴアに於て白玉樓中の人と爲りたるもげんちうまじんぶつていたくなはうもん有名なる人物(降神會の際に、ヘレンの夢幻中に現はれたる人物)の邸宅を訪問せんユねつばうそりやうかれそていたくいまなほげんそんと熱望するので、子は其の意を諒して、ともな彼女を其の邸宅--今猶現存す、-へ伴つた、すでそていぜんたつもんないふぜつなところが既に其の邸前に達して、あしゆイザ門內に入らんとする刹那に、予は或る手だんもちかれかくせいぜうたい6 i2じゆんこかれ段を用ゐて彼女を覺醒狀態に恢復せしめ、へいぜいな純乎たる平生の彼女と爲らしめたれば、かれまつたすいゆうぜうごいちうきおくうしな彼女は全く睡如狀態中の記臆を失ひとこんみまちき『アラ、如何して此樣な見たことのない市街へ来たのでしやう!』ひとかたう(areと言つて一方ならず打ち驚いた
(八四二)ロイヤル、ル第二十六章イ王室輪期はこうがう(其二)母としての皇后幼き皇太子と皇女-降神會以外に於ても亦其の幻象を見た-出來事を記載した-『れん〓〓よ』の歌と-『エリザペス』の歌-想像の搖籃-强制的に歌はせられたあまぢやうじ.とほ或る時スミス孃は、ひげんおちい例の通りマリー、アントワ子ツトの夢幻に陷つたやつばんさんしきわが軈て晩餐となると、くわうたいしうわさはじ頻りに我が子-皇太子-の噂をし始め、またわさいつわうぢよ又我が娘-皇女ことおもひだミあひてやくわいひらーの事を想起したるが如く、ゐフ井リツプ等を對手に夜會を開いて居ることは頓とたわす打ち忘れたやうであつた、やくわいさいちうたべやそれのみならず、モ夜會の最中にツト起つて小室へ行き、おさなくわうたいしわうじよ其處に幼き皇太子と皇女ゆりかごのなかをひさまづしょひとりこととが搖籃中に居られるといふので、ゐ跪いて頻りに獨語を言つて居た、しにたやくわいせき〓かへ少遷らくあつて、再び夜會の席に歸り、かべやともなそしてフ井リツプをば、彼の小房へ伴ひ第二十六章大星界の實况くわうたいしわうぢよみすやがいやはらかちやうしき『皇太子と皇女とを見よ』と勸め、軈て最と柔和な調子でツイゾ聞いたことのなりうたき)チスやくしやいはほんノスき子守謠(Sleミqeace等の謠〔譯者云く日本で言へば、『ねん〓〓よの謠〕)をうにはじなみだこぼさう〓〓ゆりかごのなかキツス謠ひ始めた、そして涙を溢しながら想像の搖籃中へ接吻をした、S.じらいすうしうぐわつじつあたらきごとだじせうせつてきで-ヘレンの視覺爾來數週を經て、(十二月一日)新しき小說的出來事がつた、てちゃうかくてきならびしよしやてきじどうりよくひずぞうだいそできごとけんぶんあた的聽覺的並に畫爲的自動力が非常に項大して其の出來事を見聞し能ひ、そしてモよくじつかれしやうさいかしるよいまたいえうさか其の翌日彼女は其の詳細を書き記して子に贈寄した、今その大要を左に揭げん、そのよは(ちょうをむかわもつときやうみかん該夜ヘレンは、母と兩人で居りつゝ、レオポルドに向つて、我が最も興味を感じくわんしつもんろかニチ大、ゑた事項に關する質問を試みた、彼れから答辯を得た、かうつうおまそつぜんげんしやうみところが此の交通を終はると間もなく、卒然に幻象を見た、すなはかれひだりのかたあたやブ丼ートへだべやルイさをヘ3·即ち彼女の左方に當つて約二十呎を隔てた小房に路易十六世が居り、房の中わうしかひらまへsとしわかふじんざ央には方形なビヤノが開かれ、ピヤノの前には、未だ年若き婦人が座を占め、(此の至輪期
ふじんかみのけきんばつはいいろ婦人の頭髪は、金髪か?灰色か?はんぜんかたん判然せず、)そして且つ彈じ、うたヤノの音もね歌ふ聲も22こんヘシンの耳に達したれど、みたつだこんたつ且つ歌つて居た、ビ2たいきわ只だ聲が達したといふばかりで歌の文句を聞き別けるまでには至らなんだ、たにさまおさなどうじせうぢよピヤノの左右には、ざまた幼き童子ときんぱう少女とが座を占め、ひとりみやられいびじんひざのうへおさなごだゐ又その近傍には、一個の妙齡美人が膝上に幼兒を抱いて居た、〔原著者の注に云く、れんげんちよしやもう心是れ等の人がらひと〓〓マリー、アントワチツトと、其の三兒と、モほんじなんびと及びエリザベスとであることは、たりくわい何人も直ちに理會し得るところならん、〕もちろんこ勿論此の現象は、僅に十間許で消え失せたがげんしやうわづかきうきまえんびつてこげんしやうひつき消え失せると間もなく、レは、鉛筆を手にして、きto此の幻象を筆記する氣になつた、かっ彼女は予に〓げ知らせてデしふわらはそんぴつといままの『妾は鉛筆を執つて、みでき今面あたりに見たる出來事を記載せんと致し屈リ候處ミきま室をとろとこのとつぜミかnチ突然又もや彼のピヤノの音と、じあひふまうしそろ歌の聲とが耳朶に相觸れ申候火またきんぱう又その近傍には、ひとりみやら一個の妙星界の况とつぜ突然もつとこときいぜんちゃげんしやうすこしめみこゑはつきり『尤も此の時は、よ以前と異つて、幻象は毫も目に見えざりつゝ、聲は判然と能く聞そろホのうていあひたつすろふでときさちやくしゆそろところヒえ候のみか、深く腦底に相達し候に付き、筆を執つて記載に着手候處、如何しごへいじつふでかたちがもちかたかしよほうへいぜいCBた事か?平日の筆の持ち方とは異つた持方にせねばならず、しよほうまつたさうゐいたせつじしきあやまりしやうまうしそろ且つ書法も平生の妾の書法とは全く相違致し、綴字にも知れ切つたる誤謬を生じ申候、さそひつききんまうしそろ『左に其の筆記を御覽に入れ申候、やくしやいはところむ7もんくのにほんじんわ『譯者云く、此の處へ其の歌の文句を載すべきなれど、日本人たる我れ〓〓にはきやうみすくづはんるいおぼしばはぶ興味少なく、徒らに煩累を覺ゆるのみなれば、姑らく省く、〕じらいすうげつのちあかうしんくわいきふたヽこおなげんじやうせつた爾來數月の後、或る降神會の折に、再び此の同じ現象に接した、-但しその巨さいてんおいすこしさうゐとき細の點に於ては些の相違ありたれども、時にマリーアントワ子ツトは、先づべやみちびにじさうざうゆりかごさしヽめじ、フ井リツプをば小房に導いて二兒を入れたる想像の搖籃を指示し、それより例の『ねうたうたん〓〓よ』の謠を謠つた、期
(二二二二二艦て『ねん〓〓よ』の歌が終はると、今度は彼れをピヤノの前に導き、ミ强て諸共に『エリザベスの歌』2譜を示して、を謠はせたそう〓〓想像の樂火且第二十七章第二十七章王室輪期〔其三〕消極的幻覺夢幻の中に現はれざる會衆は如何?-恰かも被催眠者の如し-その證據の三種-(其一)運動の際。會衆に衝突せぬ-(其二)會衆の談話。及び批評がチヤント分かる-(其三)くすぐると。きこ前章既に述べし如く、スレンの王室夢幻に於ては、單にミラポー侯と、オルレアン〓のフオリランとの其の席に列なれるを知るのみにして、(ニージーデモール氏。わう〓〓を又は、オーグストモルシール氏が居らぬ時といへども、往々居れりと信するミことがあつた、)其の他の會衆は、全くヘレシの眼中になきかの如くであつた、シテ30見れば、其の他の會乘は全くその塲に居るのを知られぬのであるかりといふ决して左樣ではないのだ、し今類例を借りて之を言はんに、恰かも彼の被催眠者術の消極的幻覺若くは、整全玉し若くは、整全恰かも彼の被催眠者術の消極的幻覺
てきけんはうホとぐわいくわんぜうちひと〓〓的健忘に於て、其の外じつなほあかんを觀上有りとせられざる人々がその實猶有りと感せられて居ミぢやうはあひおいまたぐわいくわんぜうあるが如く、スミス孃の塲合に於ても亦ひと〓〓なほかん外觀上有りとせられざる人々が猶有りと感をぜられて居るのである、またんかいフヲーア、グラウンドむ、た辭を換へて言へば、その前景に於てこそ、只だフ井リツプと、ミラボー侯かれちうゐをみパツク、グラウンドとのみが彼女の注意を提へて居るやうに見ゆれ、いたその後景より言へば、その他ひと〓〓またこと〓ちうゐゑの人々も亦、悉く注意を得て居るのだ、せうこさま〓〓そあ此の證據は種々あれど、玆に其の一二を擧げん、だたとじやうないほかう(第一)例へば、マリー、アントワ子ツトが塲內を歩行するに、けつ决して會衆に觸るくわいしう、ことなし、だくわいしうせつわおよひへつとうかれじだせうこCancella會衆の說話、及び批評等が彼女の耳架に觸るゝの證據は、すうふんかんそれより數分間のちかれミンいづよあきらかを經て後、彼女の口より出るに依つて明瞭である、だなほまたくわいしうひとりてつか(第三)またつね猶又會衆の一人がヘレンの手を掴み、みもし4くちびるしし又は抓るか、耳若くは唇若くは(四五二)火星界の實けつ决して會衆に觸るくわいしう、況すうふんかんそれより數分間み耳もし4くちびる若くは唇しし若くははなのあなくすぐそせつなおいまつたむかんかくか鼻孔を挌指るかするならば、其の刹那に於ては、全く無感覺であるにも拘はらすうびやうじのつかしらほかまたはどきくすぐつゐず、數秒時の後、頭部を他處へ向け、若し又其の時まで格指り續けて居るならむげんじゞやうそうわうしげきかんやうすなにこうじつきば夢幻の事情に相應するところの刺激を感する樣子で、何か口實を設けつゝbゐちんかう我が位置を變更するのである、さかんたんろいわるさしばしあひだかれしんたいじやうけつくわしやう更らに簡單に云へば、此の類の惡〓が雲時の間彼女の身体上に結果を生せぬしゆんじすのちかなけつくわしやうしすうそうはげしさるつにも拘はらず、瞬時を過ぎて後、必らずその結果を生じ、而かも數層の激度を以てそしげきかん其の刺戟を感ぜしめるのだ、王室輪* *期やくしやいはわうしつりんきい〔譯者云く、王室輪期に就ては、る)しばこれりやく以て姑らく之を畧す、〕なほのおほ猶述ぶべきことも多けれど、かんたんむね簡單を旨とするを
かつろん第二十八章結論スミス孃は身体精神共に健全-智力尋常に優れ-德義に於ても欠點なし-無〓2論世人を欺くやうな人ではない-是れ等は三博士の確かに保證すると、こだだ理論上出來得べしいじやうぢよじゆつぎたょ以上叙述し來るところに據れば、だしぎげんしやうみ(第一):此の不思議の如象を見るところのスミス嬢は、ぢやうしんたいせいしんともけんぜん身体精神共に健全にしてちりよくまたはるじんぜういじやうひと智力も亦遙かに尋常以上の人であること、だいむろんとくぎおまたいつてんひなん(第二)てら街ふて、無論德義に於ても亦一點の非難すべきなくせじんまんちやくミひかつ故さらに奇言を吐き、ミきげんねんかんはき奇行をかう世人を購着するが如き非行のあるべからざることは五年間、かれふ彼女に就せいみつしけんとさんはくして精策の試驗を怠げたる三博士の異口同音に保護する所であることゐだうおんほせうところだぢやうはいかいしやてきのうりよくたしは·かたでん孃が媒介者的能力は確かに母方の遺傳であること、ゐ(第三)だぢやうぐわいこくごくわせいごいんどあやつ(第四)孃が外國語-火星語、さいのうちゝかた〓てん印度語ーーを繰るべき才能は父方の遺傳であるこしんたいせいしんともけんぜん身体精神共に健全にしてと、だい(第五)志(第六)だい(第七)だいぢやうえうじくわいせうみしうくわん(第五)孃は幼時より怪象を見る習慣のありしこと、志すでかうしんじゆつかいのちたちまざんぜんたうかくあつ(第六)既に降神術界に入りてより後、忽ち薪然として頭角を見はしたること、だいくわせい.한かいくたびげんしやうみ、げんしやうちうおいぎじんぶつ(第七)せつ火星の世界を幾囘となく、幻象に見、幻象中に於て幾多の人物と接したこと、だいこきやうだうもつとよゆうき(第八)此の嚮導の勞を執つたるは、レオポルドと呼ぶ幽鬼にてあること、だいぢやうせいきおいあらびやぞくちやうむすめ(第九)スミス孃は、十四世紀に於ては、いんどわけさい亞剌伯族長の娘にして、印度王に懸想せつゐわaさつりつられ、遂に王妃に冊立せられたること、だしかあはれこくわうましばうみやうれい(第十)やつよこくはふ然るに憫むべし、國王は間もなく死亡し、よしぬ妙齡の王妃は、國法に依つて强やじんて焚き殺されたること、だぢやうまたせいきおいオーストリヤていしつ(第十一)わうぢよそれよりスミス孃は、の又十八世紀に於て墺地帝室の皇女に生まれ、う後ふつわうルイせいかくわうごうに佛王路易十六世に嫁して、かくめいらんたSその皇后となり、革命の亂に、こくはふよしぬ國法に依つて强またせいきおいオーストリヤていしつわうぢよの又十八世紀に於て墺地帝室の皇女に生まれ、う後くわうごうかくめいらんたSその皇后となり、革命の亂に、革命黨の爲めに捕
だんたうじやうつゆきえうへられて斷頭場の霊と消失せたること、志ままかれスウイ井ツル(第十二) ca廻はり廻はつて、い.彼女は瑞ぢやう西に生れ今はヘレン、よたゐスミス孃として世に立つて居ること、(第十三)だレオポルドといふは、いんとこくわうあびやぞくちやうむすめ-即ちスミス孃の前々生すなはぢやうぜん〓〓しやうもと印度國王として、つのつ亞刺伯族長の女シマンヂニふつこく殂して後、せいぢか佛國へ生まれて政治家カグう-を娶り、リオストロと爲り、なひそ竊かに皇后マリーくわうがうぢやうアントワ子ツト-スミス孃の前生-ぜんしやうみちおもかしのちふたこのよ-に道ならぬ想ひを懸けうま死して後は再び現世へ生れ出でず、レオポルドの名をなあのいまげんゆうきを以て、今現に幽鬼にて居ること、(第十四)だいそれゆゑスミス孃の嚮導と爲り、じやうきやうだうなほごしやないんやうれ保護者と爲つて、かごき陰に陽に彼女を護衛すること、だくわせいかいたうりやう(第十五)ぢやう火星界の統領アスタンといふは、いんどわうひもとスミス孃が印度王妃たりし頃の忠ころやかれしうちやくねんいだ優にし、是れも昔にく彼々に執着の念を慢いて居るもも、ふる演じをいなほくわせいかいミ(八五二)い.今はヘレン、ぢやうよスミス孃として世火星界の實ほごしやな保護者と爲つて、いんやうれかごき陰に陽に彼女を護衛況つあまでぢやうべんりはかを就き、飽く迄も孃の便利を謀り居ること、だぢやうらきやうどうげんこん、(第十六)こくわせいかいくわんさつあたスミス嬢は、レオポルド等の獨導の下に現今の火星界を觀察し能ふのみなほまたすいんどおよぶつこくありさまもくぜんみあたならず、猶又過ぎにし印度、及び佛國の狀況を目前に見能ふこと、ちつすなはほんしよないやう等は則ち本書の内容にして、かかれはたしんせいくわせいかいくわんさついな(中)彼女が果して眞正の火星界を觀察するや否や?おつかれはなはなくわせいごはたじんせい乞彼女が話されもし、話しもしつゝあるところの火星語なるものは果して異正くわせいごいなの火星語にてあるや否や?かれはたいんどわうひいな丙彼女が果して印度の王妃たりしや否や?で、かれはたふつこくくわうがういな(丁)彼女が果して佛國皇后たりしや否や?はらぜんせこんせはたばなし(八)レオポルド等の前世、といな今世は、果して談話の通りであるや否や?しつぎミじんにはかくたうあたの質疑の如きは、がたばんきん吾人の速かに確答を與へ難きところなれど、がくりよけ輓近の學理に據れば决して結論
況實界星火明治四十三年五月四日發行明治四十三年五月一日印刷法便ノ金送超級金玉勅金丸ノームーン勿論其他ノ要件ヲ記載關アレバ注文ノ書名ハニハ通信文ヲ記載スル出スベシ拂込用紙裏面ヘテ所在ノ郵便局へ差紙ニ口座番號四五一七サントスルニハ拂込用振替貯金ニテ送金ヲナずつき、ノ住所奇降神術効火星界の實况者に報導するまでに止め置き、と答へねばならぬのだ、『左る事は有り得べし』なる三字の下に排斥し得べきにあらず、『不可축要するに、否、理論上に於ては、能あ.本書は只だ有りのまゝに記して、と寧ろ他日を待つて更らに再び詳論するところあるべし、此の奇々怪々たくわい〓〓前代未聞の事實を讀っ〓發兌元振替貯金口座番號四五一七電話東京市神田區鍋町廿一番地本局三〇六七番有所權作著著印印發行者刷刷終所者者文木岩東京市京橋區采女町九番地東京市京橋區釆女町十番地東京市神田區鍋町二十一番地崎村英鐵榮次社吉郞澁火〓【正價星大江金參拾五錢】#學易館軒
澁江易軒著嶄新催眠術價三十五錢郵稅四錢目次=催眠●無醒●感受の難易●被術者の諾否識不識●暗示●生理的觀察●隨意筋作用●盡惑●閉目●幻想及幻影●知覺過敏●食慾色情●脉搏〓呼吸〓大膓作用●血管●心臟●分泌●頭腦の作用●體温●月經●火傷●心理的觀察●記臆●一身兩分●想像か事實か●催眠後暗示●變則的催眠狀態●醫學的方面●暗示療法●激しき反對●危險の豫防●喘息口訥便秘〓夢幻界●催眠狀態と睡眠狀態との別重催眠中の現象と睡眠中の現象●夢裏の運動●相違の證據●催眠術史●メスメリズム●催眠術に關係ある現象●結論等五編三十一章に大別し數百節に細別して詳論細說せる最新の催眠術傳授書なり錢錢澁澁江易軒著正價參拾五錢原理自己催眠術自在應用郵稅四錢目次=自己催眠とは何か●自己暗示とは何か●凝視法〓瞳視法●掌降法●擦過法●口頭法●自己催眠の由來●古代豫言者の自己催眠●動物の自己催眠●催眠誘導法の種類●生理的催眠手段●心理的催眠手段●五種の催眠誘導法●遠距離催眠術●遠距離投藥治療法●覺醒時に於ける暗示催眠時に於ける暗示●幻想と幻影●視覺的幻想●聽覺的幻想●嗅覺的幻想●味覺的幻想●觸覺的幻想●積極的幻想●消極的幻想●集合的幻想●自己催眠の方法●催眠の段階●感受の難易●重催眠と輕催眠●官能〓惑は重催眠●憑狐者と被催眠術者●輕催眠と輕睡眠との別●夢の三種●差違的類似固眞個の差違●知覺過敏〓催眠中の千里眼及千里耳●膽力の養成●記臆力の養成●醫療としての自己催眠術●優柔不斷の弊●催眠前後の心理的繪〓●人は精神の動物●藥劑の効否は暗示次第●惡癖矯正●手淫●齒爪●舞踏病●遊蕩の賭博●半暗示等三十章數十節に分ちて精叙せり
澁江江易軒纂著應用心理以心傳心術應用心理正價卅五錢郵稅四錢目次以心傳心術の定義-以心傳心術の前身並に出生其幼年期-少年期-靑年期-良好の成蹟-宛然活佛-千里眼及千里耳-睡眠中の千里眼-千里眼の性質及び方法-一身二心-一身三心-一身數心一天然的睡遊-一身二心三心數心及夢中行步に關する理由並に方法-自動力-神變不思議の探偵法-讀鏡術-クリスタルージングー不思議の目、耳、幻象、幽靈、生靈-誰れでも活靈となれる理由等各章數十節に分ちて以心傳心術の原理應用、施術方法等を精細に叙述せる未曾有の珍書なり。正郵目澁澁江易軒著價神參拾錢降五應原用理術郵稅四錢目次=近世降神術の起源●降神術の定義●降神術の再興●降神術の種類●打敲降神術●筆記降神術●乘移降神術●示現降神術物質化降神術●降神術の實行●物体の自働●降神術師の風釆●施術室●施術の方法●百鬼夜行●神靈の筆答●神託●死人が書く●死人と對話●神體の示現●再權化●出現の方法●實体化せる神靈出現の實例●有名なる學者の實驗一種の神隱し豫言的中●怪しの種蒔き●降神術の確信者●信者一千五百萬●グラツドストン、リンコルン、ナポレオル三世●降神術認許の方法●フムポルトの意見●クルツクスの偉巧●ロムブロソの意見●降神術の確否●降神術の由來●埃及及猶太の降神術●婆羅門の降神術●火中通行●口寄せの女●啞者の全治●希臘及羅馬の降神術●有名なる女妖術師●中古の降神術十六世紀以後の降神術●催眠的現象と降神的現象との類似と相違●降神術は幻想又は幻影なりや否や●降神術は詐欺なりや否や●降神的現象としての音響●降神的現象としての筆記●新來の自然力●降神的現象の解釋●無意識的幻影の作用優等生物の責任●ラツポ二博士の意見降●神術の利害等三十六章數十篇に小別して降神術の原理應用と精密に說述せり江軒應原用理
(七版)內容要目實驗寫眞圖說明木版圖入正價三十錢郵稅四錢日本に於ける催眠術の歷史○催眠術と著作物○催眠術流行の原因○催眠術と天理蓮門トおおこの特急の電話のの建行く理方萬品電器の艦の心には、諸謂異の確認事と論の作品の所で注事する対薬を用ひたろ睡眠と催我術に由れる睡眠の害の度程比數○注視法と腦の疲勞○睡眠のChangelるるの○幼児は底入より確認として子手電等知見の簡候南-の第8 deputationsを忘れ○獨好佳島第六本の信頼の生ほの新人人男の確認書に感じる1者の體質に關係す○力强き人に對したる時の術者の感念心力の感通作用○幽玄なる川〇。種の寒のくなり場も心所作用心の意思くの僕はくればのかい眠我の狀態○醒覺せる人にも心力を感でしむる。●無催眠術に對して行ひし心的の現○重重の錯誤。〇麻痺の現象○不動的狀態○强直○球の固若○疲労の感覺○女文の握手テ人の理論の承等割り鐵電的。因此外的事業部隊の總理の朝聖艦動の各答の名称の改めののカる島龍の基氏の如此家的の爲附醫の電話のの大とし式式的力は有期O多めの取は來れる法の電視の理法ないものかなの議会に和歌の和手の邊緣の特命的酵母古いに持祈禱と留眠術○幹技術ハ治病の假眼宿と爲曲治病●做取術と醫宗治消○師骨削减○陽大人○調節の巧妙○音礫治病の實一枚記め宗〓的治病法60心カ應用○治病法の興味○の電池のの的に関する體能に於けるものの滝にのあの的的はゐれない高陽照○眞例の四貫佳盛22264GOSH開始の定價〇〇六一山楂〓〓〓〇お客様へそば処一〇二無添加강남하이퍼학원(이하늘)이다.(一、一二、二さんの立老局町(一)、二十二シ受付中12枚3九一五〇)一七〇一〇一、一、一、一、一、〇〇〇リ一、一二〇、〇一個に居つた上ま の一部の要化●就いおる自動作用の立ちょくら無理よりものなのみのカル上上の假類藥消費策說等德國際は至そう中心生二千尋輩前にり細說す科究〓術眠催著生先三嘉藤近眠 催術獨習目次大要正價卅五錢郵稅四錢實催眠術は個人にても行ひ得○催眠術發達時期○覧術時期○メスメルズムの時期○ブレーチスムの時期○シヤーコー派の時期○學術的時期〇フレードの催眠術と現今の催眠術との相遠30催眠學の原理○催眠術研究の近況○ザルードの催眠術始めて佛蘭西に入る○外科手術に於ける催眠術の應用○暗示說の發見者リーボール○シヤーコ-の線豆つ館映状態に顏7ラシキーヨーの說こテフィイルの所女○共嘘○英國(に於ける備眠衛切て-究の近况○服にて術の治効ある疾府の種類○米國に於ける催眠術研究の逝况○最近周逸の學界に於けも〓催眠術の断-究○神經及び精神病學おがというない桂葉と確認の 100の "text "驗せる類似の諸狀態○催眠狀態を普通の睡眠と同一視する說○催眠狀態と睡眠の類的"假假狀態と自然の讀との相違諸」を、"眼眼狀を"尊"の呼吸ける淺深の別○意志の制止○自覺の存在○催眠狀態の幻覺と睡眠中の夢との比較○"text "〓〓"text "〓〓"text "〓〓商有一七〇一一、一〇、二보글보글一六六おナーカラ一一、一〇、〇-通知シ一三、三、〇、〇、二三六一一一、一二、一(一、一)、二ワンタ第四十三街122一五五、一個ニューソーラーンを押し三〇三夏天然前妻に の一、一、一、一、一、學理○備議院御波の船田の敷國月る組みる延駅してのワイナー明三〇〇〇〇三〇〇〇〇10元.每一四八(三四三十四)二五〇、〇〇〇一〇〇〇(ASSA)Hameni一一東京一一、一〇、一でい(電信)Harmon〓シングル...八 (五〇〇)ツァンタン二〇、〇〇〇三十一一○農園作用○有限界○○○○○明示示說明○生理學的說明の必要〇摸擬作用と大腦皮質の面○催眠狀態と大脳中樞C腦の血液と催眠狀廳との關係○施術に關アる注意○施術者に對する被術者の確信○催眠術に對する被術者の感想○外境に關する注意○施術の方法○暗示を與ふる順序〓施術に必要なる知識等數百項家大學眼催學理心長々校學中田成前竹內楠三先生著用催眠學
前成田中學校々長竹內楠三先生著讀心術實驗圖入心理讀心術自在正價卅五錢應用郵稅四錢東京朝日新聞評本書は心理學上より讀心術の基礎を解き其原利を明にし應用の方法を述べたるものなり「讀心術と稱するものがある是は文字の示す通りに他人の心を讀む術であつて此術に依ると他人が決して有意的に表示しない心の狀態を知ることが出來るのである自ら言葉に出さず行にも現さず深く心のうちに隱蔽して居る秘密を看破することが出來るのである」心理學上より知識の應用にて人の心が讀める〓といふ不思〓の秘傳なり。日本新聞評(上略)此書は實に此術に就き泰西の碩傭が今日迄に研究したる所を平易に譯述したるもの思いのの道理と品川と知りて聽理の荷に猶用々やるそのの世田にはLo萬朝報評大阪るんじょうぶん)〓(かん)とん子阿のと物の(四人小心小学校の成分支援特別の如意麵大好評論文庫る學照上事ム割り(株)比較海利用於一覽たるものにて心と筋肉との關係說心端の其發なる障事度例へばるとかいふが如き事實)讀心術の原理及方法に就て詳述せり(下略)二六新報評讀心術とは讀んで字の如く人の心を讀むの術なり著者催眠術〓究に名あるの人其心理的研究よりして引いて催眠術とは距離甚だ相近き讀心術に得る所少からず依つて即ち此者ありし所以か「心と筋肉との關係」「讀心術の基礎たる諸事項」「讀心衞の原理及び方法」等に分ちて多く泰四諸家の所論を譯したる物此種の事實際に行はれたらんには常に輔益する處少からざる可し。東京日々新聞評斯書は心理學上より讀心學の基礎を示し其原理を明かにし其應用の方法を述べたるたものにし內容は心と筋肉との關係讀心術の基礎たる諸事實原理及方法の三大區別をなし心の所在より說き起し心の狀態、表出實驗應用等を細論し人の心は看彼し得らるべき所以を述べたり心理學催眠術大家竹內楠三先生著眠價五錢催術矯卅癬自在郵稅六錢●癖と習慣●癖と性格●癖と癖通論行癖とは何ぞ●癖の種類●癖と天性疾病●癖の原因〓解の生即〓癖の心理G癖と〓育〓癖の矯正●爲の原理3矯癖の諸方法〓道德的矯癖法●催眠的矯癖法●催眠矯癖の實驗〓催眠矯癬の効果〓催眠術と矯癖の原理應用を論述せり〓寢相の惡い癖●うなされる癖●寢ボケル癖〓小合ム關イビキをかく無兒の夜啼き●惡夢に惱まさるゝ癖寝言の癖●睡遊の癖〓屢眼を混す癖●不眠の癖必要の時刻に眼を醒まし得ざる癖〓寢小便●睡眠中に口開く癖〓寐の癖●居眠りの癖●雷を恐るゝ癖●天候の變化に感じ易き癖●毛虫靑虫蛇蛙を恐るヽ癖〓水を恐るゝ癖●船汽車に醉ふ癖●暗夜を恐るゝ癖●臆病小膽の癖●物に驚く癖○身體の震へる癖●唾液及咳を吐く癖●小兒のウソをつく癖●小兒の物を盜む癖●小兒のよく泣く〓小兒の陰部をイヂル癖●小兒の鼻をイヂル癖S小兒の動物虐侍ハ價癖イヂのキクない癖●小兒の錢を遣ふ癖の學校を嫌ふ癖●特に或學課を嫌ふ癖●喧嘩を好む癖の物覺えの惡ひ癖〓ヒキツケル麻虫の起る癖〓間食の癖〓手姪の癖●鷄姦の癖●喫烟の癖酒に關する諸癖〓湯茶を飮む癖●牛乳などを嫌ふ癖◎藥をいやがる癖〓酸敗する癖〓便秘の癖●下痢の癖●盜心陰蔽の癖●虛僞癖誤認する癖¥3判斷に迷ふ癖●注意散亂の癖●忘想に流るゝ癖●忘れ易き癖●激してるのです。C狼狽する癖●放屁の癖●苦勞性及心配性フサグ癖3癪の起る癖〓月●身體の何となくダルキ癖●頭のボンヤリする癖●頭痛のする癖血の道の癖●飽き易き癖〓吃る癖●疝氣の癖〓咳嗽の出る癖●小兒の鼻汁をたらす癖台神經質●動悸のする癖眩暈●失罪し易き癖溜飮●不活潑因循●シヤベル癖頑固等百以上の諸癖の性質を明にし治療の方法を說
醫學士藤田郡三郞先生序醫士岸田壽雄先生著諸病家庭病氣の顧問價卅五錢治療郵稅六錢本書は家庭衞生に必須なる條件は悉く網羅せる極めて實用の珍書なり、看病法、養生法、豫防法、消毒法、治療法、紀診察應急藥、病人料理、調藥法、小兒養生法、小兒病看護法、喰合、藥草等重要なるものはこれを十數節に分ちて細叙し腦、胃膓肺心臟、生殖器、皮膚、耳眼、舌、齒鼻、の諸病百數十種に附き簡易なる豫防治療服藥看護の諸法を說き傳染病は特に意を用ひて衞生、飮食物、診斷、調藥法を述べたり其他、飮食料病室、繃帶使用運動、睡眠、水浴、被服、牛乳、症候認知法、體溫計、吸入等尙も衞生上欠く可からざる要件は悉く記述せり看病法●內服外用藥●病室社病蓐●病者料理●繃帶使用法〓傳染病者看護●要大次目精神病者有護、病人娛藥法●養生法3飮料●調味用液料〓〓料〓飮食以外養生法●身體各ク養生●諸病豫防及消毒法●肺病胃病●腦病肋膜炎●痰咳〓喉頭氣管支●陽加答兒心臟病●腎臟病色マチス●喘息●麻疾●梅毒膓窒扶斯●虎列拉5ペスト●痘瘡●赤痢●脚氣●疝癪町疾●便疾●瘧●黃●疽入浴●●卒中飲食●運動3眼病●生殖器病●乳母の乳●牛乳 小兒病及看護法皮膚病●小兒養生法被被〓〓藥草●毒草●兩便●睡眠●應急剃髪藥〓喰合せ●人工吸呼法第十四編に大別し一編數十節に細分す心理學催眠學大家竹内楠三先生著學理三十五錢催眠術自在價應用郵稅四錢各國催眠衛○耶蘇奇跡と催眠術○動物磁氣發見○グリムスの電氣生物學狀態○催眠術實例及方法○自己催眠○凝視催眠○催眠鏡○音響催眠○魔術太鼓○觸感催眠○メスメル派催眠術ビトル催眠帶○筋肉運動催眠○覺醒法○催眠と想像○外感刹戟〇一言にて覺醒及治病○信號覺醒○三日間不醒○昏睡狀態○催眠されたき人○身體と催眠○年齡に催眠○男女と催眠○不永諾者催眠○催眠必要精神條件○偶然催眠○催眠狀態の階級と徵候○感應性〓進○筋肉影響作用○讀心術の心現的說明〇人に知さす物を取る○確信と身體變化○被術者自由にさる○捕心術○全身不隨及其原因○强直狀態全身棒の如し○有を無と確信○眞暗中步行○壁を通し物を識別○思想傳達○天眼通○感覺移轉○感覺過敏○○慾慾缺乏醫治○十四日斷食して滿腹飢飼を醫す○色情發生○疼痛减少○針を刺し疼痛不感〇色情變性○不隨意影響膓の運動〇八分間呼吸停止○發汗○精液涙液發射○乳液尿水分泌○脈搏○身體組織○月經變化○皮膚火傷○出血○記憶と催眠○二重意識○催眠中の心と覺後の心○療法としての催眠術○暗示療法原則催眠術三則○催眠術の治療を得る疾病○神經衰弱催眠治療○ヒステリー精神病○解剖的疾病○犯罪せしむ〇カステラン催眠姦淫○催眠財產橫領○催眠術と犯罪自由○秘密を語らしむ○其他奇現象數百項
伯爵大隈重信君序文文學博士福來友吉君序文伯爵東久世通禧君題序日本エスペルケ學博士井上圓了君序文病院長赤鹽精君著諸病新正價療法五十錢郵稅六一名治療の眞理目次治療上の原則=特別の療法●醫祖ヒポクラテスの說●神佛の効驗●科學的〓究の缺點●田ウゴキ草●服藥治療の無効●注射療法●電氣療法●賣藥●脊髓精神〓腦神經●祝神經●聽神經●内臓機關の作用●迷走神經●交換神經●消化作用〓血液循還●呼吸作用〓分泌作用。排泄作用●火渡の術●癌〓腦作用●病氣の治る原理@催眠術●安產法●治療法の大原則〓萬世不易の眞理●醫術上の大誤謬治療上の大變革等其他數十項內科新病理=神經衰弱●神經痛僂麻質斯●喘思●歡私的里●癲癇●胃膓病●脚氣●心臟病●糖尿病●腹水病●腎臟炎·瘰癧決虎列拉〓完全治療の諸項に分ち更に數十節に分ちて治療の原理方法諸大家の意見等詳述す肺結核新病理=に就いては藥劑及中毒諸病院の處方泰西諸大家の誤謬發見諸說等を叙述し全治の實例治療の原理を說明す。五十六錢哲舟山人著眞理應用易占法自在定價金卅五錢郵稅金四錢(目次〓雜占=最近ト相傳○古流ト相傳○左右何れかに持ちたるを當てる法○井戶を堀らんとする時水脈の在る地をトする法○或物を見て同時に求めしか否かを知る法○生子の男女を知る法○父母何れに兄弟の似たるかを知る法○手紙の着する日を知る法○年の豊凶を知る秘傳天氣豫測法秘訣=上傳雜の部○下傳、天文に關する事〓占法自在=占法○占の當る理由○占例各章(一之部より五十六之部まで)觀相術=眼目傳(附り)金輪云秘傳○聲音傳○相髪傳○眉相傳○鼻相傳○法令傳○舌相傳、○口相傳○人中焦○齒相傳○耳相傳○項相傳○雜傳
東洋內科醫院催眠術主任熊代彥太郞先生著施術正價三十錢自在催眠術全書郵稅四錢本書は主催眠術施術の方法を地へ著者多年醫界にとして於ける實驗 シルーム記述悉く正確にして何人も催るものなれば一讀して眠施術の秘五八を知自由自在に實驗を試みて疾病惡癖を治療矯三三りり正するを得べし、本書は凡て十三章に大別し一章を數十節に細分し體眠術の原理眞相を述べ西洋諸學者の學理實驗方法を比較評論し催眠狀態の種類異異なる現象感受性惹起の難易、一般の注意普通催眠術一章には日本支那古來の神佛加持祈禮靈符咒文まじなゐ等の功鑑眞相を解說し特殊催眠術の一章には魔醉薬應用諸大家の學理高尙の實驗、坐擇法般動物催眠法を說述し生理的方法心理的方法覺醒法を始め催眠術の應用にはーの惡癖疾病の全治方法に就き著者其他有名催眠術者の實驗談を朮と催眠術に關して悉く漏す處なく催眠容易に危險なしに幸せる無辨の監督願い試みら樣平易通俗に指施術の法を何人にも米國米國チヤレス、シーハスケル著日本農學士岸東海君譯正價十五錢スケ斷食諸病新療法四ル氏版郵稅四錢木書の內容は〓論、實驗、健康上の學理(身體上身體下、精神)緒論、實驗者の謝禮伏、譯者の實驗談にして斷食には、リ胃病肺病心藏病、腦病、膓病、腎臟病、膀胱病、過淫衰弱神經衰弱神經痛神經過敏、便秘、慢性下痢疫瘠病、肥滿症、不消化病、リウマチス、氣管支カタル、胃カタル、幽欝症等を治すべき方法を說明したるものなり近時醫術の發達と共に病氣を治療する法も種々發見せらるゝに到つては斷食に依り諸病を中央新聞評治療することは實に珍らしい話ではないか、本書は米人のチヤーレスハスケル氏の著を岸東海氏が流麗快暢なる筆を揮つて飜譯したもので胃病、肺病、腦病神經病、過淫衰弱等八百八病何んでも斷食により直に醫療せらるといふとを買贈上より、明治 (昭和 の城市)、而して實驗者の感謝狀が山程揭載せられたるより見れば効能があるに相違ない落し是法にして新れく行はるとをは天下の図者は忽モ糊口に究するなるだらう。日本新聞社發明したる來歷より其實驗談及び健康上の學理など詳しく說述し且つ附するに譯者實驗談を以てせり實に健康上の新娘はにして國金を得る唯一の虎の參に此書の事なるべし駿臺隱正價貳拾錢士著最近記憶郵稅四錢目次大要記憶の必要○記憶力の意義○記憶力の培養○記憶法の用語○記憶法の種類○自然的記憶法○腦の衞生○精神上の注意○塲所及時の關係○辨別力及び想像方()人爲的記憶法○假託法○統計法○分解法○抽要法○通因法○作文名詞○順序附錄第一歲中ての秘傳第二物覺への秘傳第三物見知の秘傳第一物覺への秘傳第三物見知の秘傳
心理學催眠學大家前成田中竹内楠三先生著學校々長催眠術治療自在價三十五錢郵稅四錢●催眠療法原理●腰部激通速治●頑固性便秘平癒●一般精神療法と催眠療法●醫藥以外の治療力●精神療法の普通醫術に優る塲合●精神療法外治療し得ぬ疾病●催眠療法特質●催眠術原理●暗示狀態と然らぬ塲合●暗示の心理學的說明●催眠狀態根本的特質●施術の際被術者の心に現はるゝ觀念●催眠狀態成立二要件●施術の成功不成功●棒寄せの話●術者の精神的支配●施術秘訣●術者の命令通りになる理暗示療法生理的說明腦と觀念の關係●觀念の現るゝ塲所●暗示の治病理由●患者自己暗示に基く病●神經的胃病〓催眠療法三異點●催眠現象とエネルギー●催眠療法範圍●治療實驗●疼痛及眩暈●神經衰弱及顏面痙攣●胃病●酒精中毒●ヒステリー●色情頰倒●舞踏病〓インフルエンツア餘響●神經痛●交接不能●僂麻斯質●背髓病●嘔吐●强直病●靜脉炎●頭痛●下痢●黄疸●月經矯正●腦病●腎臟病●肺病●氣管支炎●睡眠病●心臟病●咳嗽及咽喉痛●治療心得●他人に催眠せられぬ豫防治療上一般必要暗示●健康を進る暗示氣分を快する暗示●食慾を增す暗示●意志を强める暗示●集合施術法6ベツテルストランド氏の施術室及施術法●普通催眠法不成効の忠者催眠秘訣●懷疑不信患者の催眠法●分娩上に於ける催眠術等其他數百項を擧げ歐米諸大家の著書を引用して理論應用實驗悉く說明す84
彼子大点东