秋津建編『三島由紀夫語録』を読む③ これ、大発見ちゃう?
大変
細かいことのようだが、これは案外重要な指摘かもしれない。祖母夏子は華族的な永井家の荷風に則り、三島由紀夫を女の子のように育て、華族でもないのに無理やり学習院に入れたというのが大枠で事実として、こうした言葉遣いの注意に関してはやはり武家的な考え方というものがはっきりと表れている。
三島由紀夫は武士ではないし、武士の出でもない筈だが、やはり武士の意識というものは幼少時代から強く植え付けられていたのではないか。
こうした思いは単に三島由紀夫の願望であっただけではなく、事実として割り当てられた躾けの中にあったものではないか。
例えば『憂国』において、麗子は嫁入りの際に短刀一振りを親から与えられている。離婚するときは死ねという教えである。ジョン・ネイスンの『新版・三島由紀夫—ある評伝』(新潮社 2000年)によれば三島由紀夫の母、橋倭文重は漢学者の家柄ながら、やはり決して生きて実家に戻るなと嫁入り道具として短刀を持たされている。やはりこれは武家的作法である。
こうした環境が確かに平岡家にはあり、だからこそ三島由紀夫はあんな大変なことになってしまったのではなかろうか。
羞恥心
大空なんとか君がしゃべっていると、なんとなく恥ずかしくなってチャンネルを変えてしまうということがある。
あれは何なのだろう。
自分はそう表には出ていなかったがノートにはあのくらい大きなことを書いていたからか。褌一丁で日本刀を振り回すためには相当に羞恥心をとがらせねばなるまい。
インド
まさにそうなのだろう。
インドはまさに世界のまんなかにせりあがりつつある。
同じ猫
あれは飼い猫じゃなかったんだ。
ちょっと驚き。
これ、大発見ちゃう?
[余談]
いつも思うんだけど、本って知らないことが書いてあって便利だなあ。
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