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朗読・二葉亭四迷『浮雲』⑦第一編 第四回  言うに言われぬ胸の中(前編)

ほぼ週一ペースで日本の著作権切れの作品を朗読しています。

今回は『浮雲』7回目。
作中では第一編第四回の前編です。

【登場人物】

内海文三: 父を早くに失くし東京の叔父の家に居候中。痩せて背が高い。
園田孫兵衛まごべえ: 文三の叔父。ちょっとだけ暮らしに融通ゆとりはある。子煩悩。
まさ: 孫兵衛の妻、お勢の母。浮気者で大酒飲み。娘大好き。
せい: 園田家のお茶っぴぃ娘。小学校後に入塾したが、今年の春の暮れに退塾して家に戻って来た。
いさみ: お勢の弟。現在は某校に入舎中で家には居ない。
お鍋: KYな女中。チョンボリとしたつまみぱなと日の丸の紋を染め抜いた頬がチャームポイントの、ズングリムックリな生理学上の美人。

【これまでの『浮雲』】

お年頃の文三は一つ屋根の下に共に暮らす叔父の娘、お勢のことが気になってしかたない。
良い感じの若い二人は今流行りの西洋風「恋愛」なる心の結びつきを体現したいところ。
お勢の両親も将来的には文三とお勢を夫婦にしたいと考えていた。
丸く収まるか!
というところで文三、仕事をクビになってしまいました。。

【朗読】

第一編 第四回
言うに言われぬ胸のうち

BGM: MusMusさん
活字で全部読んでみたい方は青空文庫さんや本屋さんでどうぞ!

【語彙】

丁字ていじ欄干: 丁字型の手すり
伝通院でんずういん: 東京都文京区にある浄土宗のお寺
うやつらや: 憂いことよ、辛いことよ
浮薄: 軽薄

〇親類の所への土産は何にしよう、「ムキ」にしようか品物にしようか :
カタカナで書かれてしまうと分からない!
ムキって、何?

おもむき?向き?剥き???
土産としての品物との対比だから、「お金」?

ということでChatGPTさんに聞いてみました。

・ムキは「剥き」
「二葉亭四迷の『浮雲』第一編第四回の、「親類のところへの土産は何にしよう、ムキにしようか品物にしようか」のムキの意味を教えてください。」
と質問してみました。

『浮雲』の中での「ムキ」は、「向き」の意味ではなく、「剥き」を指しています。この文脈では、具体的な物品の種類を考えている際に、食べ物の「むき」、つまり加工された状態のもの(たとえば、むき栗やむきエビ)を選ぶか、一般的な品物を選ぶかを迷っているという意味です。

ChatGPTによる回答

食べ物か食べ物じゃないかってこと?
断言してるけど、本当かなぁ。。

皆さまはどう思われます?

盧生ろせいの夢も一すいの間に覚め果てて: 
元ネタは、「盧生の夢」や「邯鄲かんたんの枕」といった中国の昔話からのようです。

野望ある盧生という青年が、ある老人が食事を準備している間に寝ているとき、その後の彼の栄枯盛衰の生涯を夢に見て、人生の儚さを悟ったという。

【あとがき】

文三、グダグダ一人思い悩む回でした。

辛いよね。。
わかるよ。
分かるけど、腹を括るしかないときは来るからね。

しっかりしろ!
がんばれ、文三!

と、いうところで、お政とお勢親子が帰って来たようです。
文三は果たして仕事をクビになったことを言い出せるのか?!

よろしければまたお付合いください。

🍀🍀🍀
大前提として、私がこうやっていろいろ調べてるのは、あくまで朗読のためです。
専門家でも何でもないので、思い違い、読み間違えもあるかもしれません。一応自分なりに調べて自分なりの理解で読んでいます。
その辺はご了承ください。

何かお気づきのことがありましたらぜひぜひお教えいただきたいです。
今後の朗読に役立てていきます!

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