生活するのも時間がかかる
立てば芍薬、の首筋が素敵だった一枚。いい季節ですね。
用もなく出かけるという選択肢を排除された結果として、家で楽しく快適に過ごすにはどうしたらいいか、ということになる。
家にいられる時間が長ければやってみたかったけど、休日の時間は短い。そんな言い訳をしながら脇に避けていたあんなことこんなこと。
例えば、部屋の隅で埃をかぶっている雑多なものを整理しようとか。模様替えしてみようかとか。断捨離を始めた人がたくさんいて、ごみ処理場が混雑しているらしい。
最近、我が家には棕梠の箒と紙製の塵取りが導入された。
これすごくよかった。使って気持ちいい道具は、家事を始めるハードルをグッと下げてくれる。
炊事して洗濯して掃除して、真面目に「くらし」をやろうと思ったら、StayHomeに時間を全振りしてやっとできるようになった。ちゃんと生活するって時間がかかる。足りない時間を外食だったり家電だったりアウトソーシングで補ってきたわけだけれども、時間と気力さえあればまだ家でやれることはたくさんあった。やりたいことがやれた、これはこれでうれしい気付き。家が充足することは幸せなことだったのだ。
じゃあ今まで、なんで「出かけなきゃ」と思っていたんだろう。外には何があったんだろう。