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daraz
カレンダー
毎日家にいる生活をしていてまずぶっ壊れたのは、日付の感覚。
朝起きて、今日は何曜日だったか。仕事の日か休日か、思い出す。
カレンダーを見て、今日が何日だったか確認する。毎日会社に行っていた頃よりも、一週間前の出来事が随分昔に感じられる。
仕事をしていても人とのコミュニケーションはどうしても少なくなるから(Web会議でも電話でもできるけど、やっぱり面倒なのだ)、とにかく思考が自分の中だけでぐるぐると巡るようになる。誰にも邪魔されない。
ぼんやりしていると本当に日付が分からなくなりそうなので、毎日日記をつける。食べたもの、やったこと。でも、前の日の晩ご飯、結構思い出すのに苦労する。出来事としての強度が低い。
ずっと自分の中だけで完結する思考。外からの「何か」がないとどうなるのか。ずっと居心地の良い場所にいていいのだろうか。
インターネットは家から今唯一開かれた窓だけど、そこに見えるのは結局「見たいもの」しかない。偶然飛び込んでくる、エンカウントが家にはない。