ウイルス収束後 自分の仕事はどうなるのか⑨
前回からの続き
というわけで、遂にマイボートを購入!!
後は宇部からこのボートを操船して岡山まで帰るというアドベンチャーをクリアしなければならない。
その前に計画をねらなければ、行き当たりばったりでは、とても無理なミッションだ。
まず距離だが、宇部のニッサンマリーンさんから岡山県の係留場までの距離を距離アプリで
ざっと測ってみた。
それが下の地図。
なんと!
全行程で316km
これは予想に反してかなり遠いではないか…
それも、船舶免許取って初航海がこの距離とは…
この距離を目の当たりにして、かなり怖気付いた。
300kmは車でも、そこそこ遠いと思う距離。
それを十数年前の古い船とエンジンで一人で航海。
いくら瀬戸内海と言えども、何が起こるかわからない。
天候だって急変するかもしれないし、波もどれくらいの高さになるのか見当もつかない。
暫く地図を眺めて、気持ちを少し落ち着かせたところで、色々考えた結果「1日では無理だ、1日100kmを目標にして、3日間でなんとかならないか?」という結論だ。
あの古いエンジン、それも2年間放置されてたというから途中エンジンが止まる事も考えられる。そうなると、瀬戸内海漂流か?
いやいや、海上保安庁に救出依頼か…
その確率はかなり高いはずだ。
まあ、瀬戸内海は携帯電話がどこも繋がると聞いたことがあるし、118番さえできれば、
多少漂流しても海保の人に助けてもらえるはず。(助けられる事前提の計画もいかがなものか…)
しかし、それも苦労と費用がかかる。万が一エンジンが止まっても、自力で岸までたどり着くには海上で修理するか、予備エンジンを積むしかない。
今後この古いエンジンと暫く付き合うとなれば
予備エンジンは必須なのかもしれない。
という事で、ニッサンマリーン宇部販売さんに
スズキのエンジン補機を一台頼むことにした。
しかし、ここで驚愕の事実が…
船の船外機ってこんなにも高いのかよー
50馬力ぐらいのを積みたかったけど、80万〜100万とかするじゃないか!
これは無理だ、しかし補機はどうしても、最終手段として付けておきたい。
という事で、かなり非力ではあるが9.9馬力の
新品補機を購入する事にした。
これでも、25万もする!
いきなりこんなところに予算を使う事になった…
マリーンの人に聞いた。
「この9.9馬力でこの船のエンジン115馬力の代わりになるんですか?」
「うーん!走らないことはないけど、ほんとにゆっくり時間をかけて岸まで必死にたどり着くという感じになりますかね」
「潮流や波によっては進まないかもです。」と
言われた。
でも、手で漕ぐ訳にはいかないし、とりあえず保険の意味も込めて取り付ける事にした。
頭で宇部から岡山に船でと考えてた時は何とかなると思ってたが、だんだん不安になってきた。
この移動距離300kmと、いつ壊れてもおかしくないエンジン。
いや!
しかしどうにかして、乗って帰るしかない!
そう思い直し、この一大チャレンジ航海の綿密な計画を立てる事にした。
まず、
エンジン回転数4.000rpmで30km巡航が一番燃費がいいし、この古いエンジンには優しいと
マリーナの人に聞いたので、1日3.5時間程度航行する事で約100km移動できる。
そこで、宇部から約100km離れた場所で、一般の船を停泊させてもらえる桟橋を探す事にした。
そして、見つけたのが、山口県の周防大島にある「あげのしょう海の駅」だった。
ここなら予約できるビジターバース(一般用貸桟橋)があるし、近くにガソリンスタンドもあるから燃料補給もできる。
少し歩けば民宿もある。
(本当は、今回の計画は全行程テントでキャンプと決めていたが、計画日程が酷暑の8月半ばなので熱中症の懸念が高まったため、コストは増えるが、やむなく宿に泊まる事にした)
スタートから一泊目までの計画
この距離測定アプリは船用ではないので、車のスピード設定を30km/hに設定した。
万が一を考え、なるだけ岸から近いルートを走り、周防大島までたどり着くルート。
109.63km
うぬー!
マジマジとこの距離を見ると、本当に大丈夫なのかと不安になるが、とりあえず計画作成を続けよう。
次へ続く