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ウイルス収束後 自分の仕事はどうなるのか⑦

前記事からのつづき

あらためて、ボートたるものを買うと考えた時に、自分の考えに合ったサイズや機種はどんな
ものになるのか?
前の記事にも書いたが、調べてみて 知れば知るほど いろいろな選択肢がある。

日々ネット検索し、自分の経済力で買える価格帯や操船する上で取り回しが楽なサイズや、
燃費と馬力のバランスの取れたエンジンなど、
たくさんの中古船の販売サイトの記事を見た。

釣り好きな知り合いにも色々聞いてみたが、
サイズ感は20フィートから26フィート程度が、取り回しや揺れなどを考えると良いよとのアドバイスももらった。
あまり小さいと、よく揺れるし船酔いする人にはかなり厳しい。揺れる船は乗り心地的にも
よろしくないらしい。

自分の頭に多くの情報をインプットして、条件分けし絞り込んでいくと、プレジャーボートに関して言える面白い事が見えてきた。

年式が30年くらい前のボートでも車とは違い
結構な艇数が未だに中古販売されている。エンジンは新しいものに載せ替えられている。
よって新艇の頃は1000万近くしていた価格も
150万〜200万程度に下がっている。

この150万〜200万という価格の価値のほとんどは、載せ替えられたエンジンの価格で、船体の価値はおまけみたいなもんという感じだ。

船体のキレイさは船によってまちまちで、ずっと係留保管されていた船は、今にも朽ちて沈みそうなボロボロ。 陸上保管されていたものでも長い間風雨に晒されて、相当な汚れや傷みで汚い船も多い。

程度の良いものはその殆どが艇庫保管で、オーナーにより大事にされていた船だ。艇庫を借りて保管するには相当なランニングコストがかかるため、オーナーはお金持ちである。

そんな艇庫保管された中古艇は古くてもかなり高額だ。300万〜する船もある。

そういった観察の中、自分にあう購入条件は、

①陸上保管されていたが、カバーなどの風雨対策で老朽化や経年変化が比較的少なく、磨けばキレイになりそうなもの

②エンジンは船外機タイプで、4ストローク、
船に合った馬力のもので、10年前までに載せ替えられているもの。

③価格は100万〜200万程度

④基本的な機能は手を加えなくても完動するもの

⑤GPSと魚探が付いているもの

⑥船内トイレの付いているもの
(手動・電動どちらでも可)

⑦これは希望だが、多少個性的な要素を含むもの

以上の購入条件を決めて探し始めた。

絞り込みにかなり時間もかかるし、自分の思い描く船に巡り合うのは運もある。慌てずに出会いを待った。

1カ月くらい探しただろうか、面白いボートを
見つけた。
というのも、以前釣り好きな友人に相談した時、その友人の釣り仲間が所有する船がとても
良いと言っていた船だった。

名前は『ニッサン サンキャット』という
カルロスゴーンのおかげで今は無き日産マリーンが以前に販売していたプレジャーボートだ。

この船は日産マリーンが終了するより前にディスコンされた船だが、デザイン的に面白く、その形状から横波に強く、揺れが抑えられると大人気の船だそうだ。

30年近く古いモデルなのに希少価値もあり、150万〜200万近い価格帯で時々見かける船だ。

この船の面白いところは、カタマラン構造だという事。 
カタマランとは双胴という事なのだ。

最近は大型の船でしかあまり見られない、船なので、小型ボートでは馴染みはない。

これは自分が探していた、個性的な要素に
合致したし、ただ個性的なだけではなく、実用性として、海上安定性が高く、揺れにくいという特性ももつ。

あともう一つの大きな個性は、センターウォークスルー方式という事。
これも最近の船ではたまに見るが、屋根のないタイプが殆どで、屋根付きでセンターウォークスルータイプは見た事がない。

写真のお姉さんの出で立ちに年数を感じる(^^;;

操縦席と助手席の間にハッチがあり、そこを開けると船の後部から前部に移動できるという、かなり面白いデザインなのだ。

これはかなり面白いし、希少価値という部類の船なので、もし手放す時も普通の船よりはリセールバリューも多少はあるかも知れない。

このサンキャットシリーズの中の7.7THTというタイプの船が、山口県の宇部にあるニッサンマリーン宇部販売というところに1艇販売中との情報を得た。
それも価格が100万以下との破格な情報!

しかしニッサンはマリーン事業から撤退したはずなのに何故今もあるのだろうか?
販社は本体とは別だからなのか?
その辺りの事情はよくわからんが…

さっそくその販売に連絡を取ってみると、すでに仮押さえの方がいて交渉中との事…
うーん!出遅れたかーと諦めかけた時、電話の向こうのお姉さんが、「手付金は頂いてないのであと数日以内にお返事がないと仮押さえキャンセルになります」という。

船の内容を聞くと、この中古艇の持ち主は宇部の港湾で警戒船的な役割をされていた方で、長年のお仕事を定年されたので、この船を売却する事にしたとの話しを聞いた。

仕事で使われていたので、手入れは行き届いていて、エンジンも基本港湾内の移動なので、そんなに高回転させる事もなく、定期メンテナンスもされていたらしい。艇庫保管ではないが、カバーをされて陸上保管されていたとの事。

オーナーの愛着がある船なので、あえて低価格に設定し、これから船に乗る船好きな初心者に
大事に乗り継いでもらいたいとの要望があるとの話しを加えて聞いた。

うーんなるほど!
余計に私にピッタリではないか!
と勝手にそう思ったが、仮押さえされていては
どうにもならない。

電話に出た女性に「では仮押さえキャンセルになったら必ずお電話ください」と電話を切った。

写真を見る限り、確かに古さはあるが、年式のわりにはキレイな部類に入ると思う。

サイズは、長さ24フィート(7m程)
幅は2.54m

ちょっと長いがこれくらいなら何とかなる。

私はこういう時、いつも思う。欲しい物があって他人とその品をお互い欲しいと思うような時には、その品物が買う人を見極めると…

品物自ら、収まるところに収まる。

もし、今仮押さえされてる今回の船が、私のところに来なくても、それはこの船が私を敬遠したと言うことなのだ。

そう思うと、縁が無かったと気持ちよく諦められるというものだ。

次回につづく…






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