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チリに行った話_建築
目的
smiljan radicの建築を確かめにいく
地球の反対側の生活を体験してくる
日程
2023/4/11-4/27
都市
チリ・サンティアゴ、コンセオプシオン
見た建築(my map)
▶︎ smiljan radic(黄色)
museum pre clombia
nabe
biobio regional theatre
porque civico boca sur
CR house
mestizo resturant
▶︎その他(水色)
▶︎ おすすめ(星)
monastelio benedictino santisima trinidad de las condes
similjan 建築
感想と考察
スミルハンの建築は、修士研究で雑誌や図面見て分析してから行ったので、ほんと確認ていう感じでした。
空間に驚くというか、見れて嬉しい気持ちが強かった。
でも、やっぱ写真はサイズ感狂うし、シークエンスはわからんもんやなと。大きさで言えば、想像より全体的にこじんまりしてた。(アラヴェナはデカすぎた)。いい悪いではなくね、
常々、写真よりいいもの作りたいなと思っているけど、スミルハンは実物の方が良いものばかりだったので研究対象にしたのは間違ってなかったと安心した。どれも日本人がなかなか体験できない構成だと思う。
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ドラマチック建築
スミルハンの建築で感動したのは、プレコロンビア美術館とNABE。
この二つは特にドラマチック。
どちらもリノベーションで、多数の人が利用する施設である。
nebeは劇場。
図面片手に見てもらえればベストかもしれません。
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スミルハンによる文章の中ではどちらも「対比」だとか、「家庭的」とか「都会的」とかイメージしづらい言葉で表されている建物である。
何が良かったか、ていうと端的には「対比」。
ぱっと見、「色」の対比で、
「高さ」の対比、「素材」の対比、「光の」対比でもある。
対比といっても、
プレコロンビアは上階、下階、中庭で対比
NABEも層ごとだし、かつ、スタッフと客でも色が異なる。
かなり大胆に、振り切っているように思われた。
隣り合う空間を「対比」させながら、扉で空間が互いに見えなくされると、
現在地がわからず、迷子になる。空間が大きいからかしら、
(お客さんは裏に回らないのでそんな状況に陥らない)
その空間同士がそのまま接合される場合もあれば、
その間の空間を繋ぐ、廊下や階段がある時もある。
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書いてて思ったけど、階段、多分好きなんやろな。
誰も手抜いたりしないけれど、スミルハンは毎回違うもの試している気がする。
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世界観について
全体的に、スミルハンの建物は世界観を壊さないディティールが素晴らしいなと思いました。
世界観て何?やけど、重いと軽いのバランスの取り方が上手と言えばいいのかな。無骨と繊細。のっぺりでもないし、煩雑でもない。綺麗すぎると飽きるけど、細かいとこも入れているということかな。
NABE
nabeはごついRCの構造体にペンキ塗りたくって無骨な感じがするけれど、手元見れば楽はしていない。
カーテンが10mmくらいの赤いフェルトで、下端は鉄のフラットバーでサンドイッチして、ボルトで留めてあったり、裏方の階段が上げ下げ式で、おもりがついてたり(一度も使ってないらしいけど)、見せるところは隠さずこうなってるんやでって見せているところが楽しい。
ちょっと考えたら、(だいぶ偏った見方してるとは思うけど)仕組みがわかるぐらいの単純さがよい。
既製品でシステム化されてるし、線を隠したがる、日本人の目で見てるからこう思うのであって、チリでは普通なのかもしれないけれど。
ペンキベタ塗りとか、単純な構造はチリ的普通なのかなと感じた。
でも、他の「建築家」は使ってない印象。
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展示
プレコロンビアは展示の仕方が 浮いているように見える 不思議さが特徴的で、抜けとか透明感が強く表現されているな、という感じでした。
これは、展示物との対比だなと思ったり。
引き立て役というか、もはやスパイスのように刺激的。
この塩梅の出し方、、、
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浮いてるように見えるには、ものの支え方が重要やと思うんですが、
展示台というか掛け台が作品に合わせて作られていて、作品毎にそれぞれ作ったんか、、、って思うと気が遠くなる。途方もない。
展示ケースもガラスの箱と4本脚で、展示物の動物的な感じを助長してると思った。真面目すぎなくて親しみを持ってしまうような。
展示ガラスと脚のくっつき方も、溝掘って置かれてるだけで、
仮設・簡易にしたいという意思を感じました。
くっつけたらなかなか戻せないものね、
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世界観の考察
世界観て言ったけど、この世界観のシナリオが毎回違うので、
スミルハンという人はこの世界観作るのが得意で、
ディティールおばけということか。天才
よく参照源と言って出てくるものたちは、世界観のことなんやろうなと今思った。世界の規定、議論の枠。
与条件に合う世界を作るためのシナリオとしての参照源と、作るためのディティールか。なるほど。こうも捉えれそうだ。
でもまだよくわからないなのは、その大きいとこと小さいとこ、イメージと具体の間のつなぎ方。
模型やスケッチだとしても、、、うーん本人が飛躍が大事って言ってるから、ひらめきなんかな。ここだけはどうしても属人的だと思ってしまう。
でも、なんとかロジックについて自分の言葉で考察したいところ。
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イチオシの建物
monastelio benedictino santisima trinidad de las condes
とにかく良かった。
礼拝堂なので感動するように作られていると思うけれど、サイズ感といい、空間の移り変わり、光の入れ方といい、形の単純さといい、とにかく気持ちよく、2時間くらいはぼーっとしてしまいました。礼拝の時のお祈りも響きが美しかった。多分平面的にはぐるぐる回れるはず。
市街地から一時間ぐらいかかるけれど、おすすめです。
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旅の注意
言い寄ってくる人には気をつけよう。
特に空港はカモにされるので注意。(タクシーにだまされた)
怪しいなと思ったら写真とる。
助けは自分で求めるべし、大体話聞いてくれるし、親切。
ご飯とても美味しいので、たくさん食べよう。
ホテルは先払いすべし!現地支払い(チリペソ)だと、19%の税金払う羽目になるので、少し高くてもネット決済できるとこが吉。それか現地でドルで支払う。(予約時の払わんでいいっていうのに関わらず、払わされました。Expediaほんと書いて欲しいんやけど。他の旅行者も揉めていました)
持ち物編
洗濯用の厚手のビニール袋
水引糸(バナナつるしたり、洗濯ひもにもなる)
洗濯バサミ(洗濯機も乾燥機もコインランドリーもありません)
手ぬぐい最高
simカードで十分。ただし、格安simユーザーは設定変えないといけないので注意。私にはわかりませんでした。2台持ちなら安心。
poketalkは不要。そんな機敏ではないのでスマホで十分だし、スマホは文字打ち込めるので便利。ですが、安心を一万円で買うのはアリかなと思います。
スマホを首から吊るすのは、アジア人しか持ってないよう。