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海外で初めての美容院に挑戦した結果、松田聖子がメキシコで牛丼を食べる

ショックがでかいので、傷を癒すためにすき家に来た。こんな時はとりあえず牛丼を食べるに限る。

メキシコにもあるのです、すき家。

お店入ったら、自動音声で「いらっしゃいませ」と言ってくれるすき家。

失意の中、最後の気力を振り絞って私のお気に入り GYODONトラディショナル・KARA-AGE コンボ を注文して、はや15分。(こちらはすき家で唐揚げ食べれる)


なぜ、牛丼が来ない


たいして混んでもない店内で。烏丸御池のすき家は昼時のどんな忙しい時でも絶対3分以内で出てきたのに。

これがメキシコタイムか。でも店員は意外ときびきび動いてる。走っている店員メキシコで初めて見たかも。すき家スピリット恐るべし!でも私の牛丼は来ない。なぜ。

どうしようもないこの気持ちを解消すべく、すき家で、いそいそとパソコン開いてこの気持ちを綴っている私。やばい日本人かも、、。

と思ったところで、やっと牛丼来た。のでとりあえず食べる。


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お腹と心が満たされたところで、牛丼ありがとう。ちなみに牛丼スモール、 唐揚げ、味噌汁、飲み物付きで100ペソ(約500円)しないぐらい。心の傷を癒すコスパよし。

なぜショックのあまりに、一人ですき家に救いを求めたかというと。

メキシコで初めての美容院に挑戦したら、見事大失敗。

海外で生活する上でこれは、本当にありがちなミス。デフォルト。あるある。わかっとる。

でもやっちまったんよ。私も。


大事な大事な美容院選び

最後に美容院に行ったのは日本を旅立つ前、それから一回も美容院に行ってなかった。そろそろいい加減に髪伸びてきたし、痛みまくりだし、風呂上がりに一生髪乾かないから、そろそろ行かなければと思い。

「海外 美容院」で検索すると、たくさんの失敗談が。しかも私はスペイン語が喋れん。(まだまだこれから)

日本人の美容師さんもたぶんいるのだろうけど、なんかそれをしたらせっかくメキシコにいるのに負けな気がして、、。

こんな時は、メヒコ生活の先輩お姉さんに相談!

すると、なんかアメリカ人のお姉さんがやってる美容院があって、そこだと英語も通じてイイ感じだった、と教えてもらい。

調べてみると、ニューヨークでお店を持っていた美容師さんたちがメキシコシティに移住してきてお店やってるらしい。ニューヨーク仕込み、とってもおしゃれ。

ヘアカットも500ペソ(約2,500円)で全然お手頃!と思い。(同居人のメキシコ人セニョーラ曰く、それは高い、私が行くとこは150ペソ!とのこと、、、)

なんとインスタのDMから予約できた。近代的。英語も通じる。ありがたい。


いざ、参らん!(当日)

お店はメキシコシティの代官山(代官山行ったことないけど)的ポジション、ローマ地区にあった。外観、めちゃくちゃおしゃれ。

恐る恐る入店。

店内もおしゃれ、日本の美容院とそんな変わらん気がする。店内に可愛いモフモフの犬がいること以外は。

「いらっしゃいませ~。ちょっとそこに座って待っててね。飲み物、何がいいですか?セルベッサか、メスカル~」

セルベッサ(ビール)?メスカル(メキシコの強い酒)?

冗談なのか、こっちの美容院はそういうもんなのか、もはや分からん。

初めて来た美容院でビール頼む勇気もなく

「お水でお願いします。」どこまでも大人しいアジア人。

倒れないシートで、座ったままほぼ直角に頭を後ろに倒して髪を洗ってもらうまでは、なんとかOK。ヘッドスパ的なマッサージもしてくれた。やるじゃんメヒコ!!

そして、さあ、いざカット。

「ハーイ!今日はどんな感じにする?」

お姉さんごりごり流暢な英語で話かけてくる。美しいけどもはや怖い。これがニューヨーカー美容師か。

「えっと、ちょっとだけ短くしたくて、あと毛先の痛んでるところを切って欲しいです。」

そのあとなんかいろいろ聞かれたけど、英語流暢すぎて、何言ってるか分からん。とりあえずYESというダメ日本人を発揮。

どれくらい切る?って言われてこれくらいって私は5㎝ぐらいをジェスチャーで伝える。ほんとに毛先だけ。

それなのに、、、気づいたら、明らかに痛んでいる毛先を整えるレベルを越してバサバサ切られとる。

こんな時「ちょっと待って、ちがう!」と言えない私。

日本の美容院でもよー言わんのに、英語でなんて言ったらよかったんか、、、。

そうだ、半年ぶりで忘れたけど私日本でも、美容院得意じゃなかった、、、。コミュ障と自分の望むヘアーを伝えられない病。

そうこうしているうちに、どんどん短くなっていく私の髪たち。

途中から、どうしていいか分からんで、お姉さんの腕にある、可愛いマトリョーシカのタトゥー見て心を落ち着ける。

お姉さんは怖くない。マトリョーシカ可愛い。

そしてもう、なんで美容院に犬がいるのかという疑問は一回置いといて、モフモフのワンちゃんをひたすら目で見て愛でるしかなくて。

マトリョーシカとワンちゃんいなかったら、途中で泣いとったかもしれん。

「どう?イイ感じ?」

「はい。素敵です。(真顔)」

マスクしてなかったら、一瞬で嘘がバレるとこだった。いや、してても多分バレてた。

カットが終わって。もう明らかに私の予想の範疇を超える短さなのだけど、気のせいかもという儚い希望は捨てず。

「スタイリングはどうする?ストレート?ウェービー?」

他にもなんや色々言われたけど、まったく聞き取れず、、えーい、ウェービーで!!!!

カーラーとドライヤーでクルクルと髪をセットしてくれる。

このウェービーというパワーワードを選んだ結果。クロスを取って後ろに鏡あててもらってみるともう、私、なんだか、とっても、昭和のアイドル。

松田聖子。聖子ちゃんカット。

「Do you like it ?」 

と聞かれたら、

「YES....(It is Seiko chan cut)」

しか言えん。


どうしよう、、、やるせない。

こんなことなら飲み物ビールにしとけばよかった、、。


帰りにお支払いするとき、受付の優しいお兄さんが

「ワオ!めっちゃイメージかわったね~クール!」

みたいなこと言ってくれた。本音か。令和のメキシコで昭和のアイドルだよ。

メキシコでは、もしくはNYではこれが最先端なのか。

そうだ、聖子は時代も海も超えて、いつだって可愛い。

今日から畏れ多くも、メキシコの松田聖子と名乗らせて頂こう、、、。


すき家で聖子ちゃんカットの報告を友達にラインしたら

「タンパク質とったら髪伸びるよ」って励ましてくれた。

、、たしかに、すき家に来てよかった、ナイスタンパク質。

牛丼食べ終わって、支払いして帰る時にレジのお兄さんがウインクしてくれた。

お、案外、聖子ちゃんカット、令和のメキシコでもイケてるのか。


さぁ、気になる翌日の仕上がり

髪を洗って乾かすと、もちろんウェービーは跡形もなく。

これは、、、もっとあかん、、、、。

全体的に思ってたより短い、そして、なぜか顔回りの髪だけより短くなっている、、、

不器用な私は、毎朝自分でウェービーな聖子ちゃんヘアーなんて作れん。


もはやメキシコの聖子でもなくなったけど、なんかこの髪型も見たことあるかもと思ったら、

これは、、ラブマーシーン時代のモーニング娘。安倍なつみだ。


昭和から平成に昇格!

Niziuとは言わんから、せめてAKBぐらいの髪型がよかった。(こんなこと言ってるけど、モーニング娘。大好きだった)


でも冷静に今考えるとニューヨーカーお姉さんはまったく悪くない。

他の人はみんなおしゃれになって帰ってた。私の言語力とコミュニケーション不足。よく分からんのにYESって言ったらそりゃ聖子にもなるわ。

むしろ、のこのこやって来たコミュ障の私に優しく素敵な歴代アイドルカットを施してくれてありがとう、、。

くうううう。もっと英語もスペイン語も喋れるようになるしかない。

絶対次はリベンジする。

メキシコでは、意地でも日本人がやってる美容院には行かない。とここに誓います。

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