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ランドスケープ・エコロジー

芸術教養を大学で勉強中の私、今期学んでいる科目のひとつは「生態学」です。芸術・デザインを通して環境にコミットするという観点での「生態学」で、「人と社会の生態学の関り」を学んでいます。

ということで、実際に都市部の森林に出向いて調査し、レポートを書き終えたばかりです。
正直、暑いこの夏に森林調査するとは・・・夏にこの科目を選んだ自分の詰めの甘さを感じています。

森林についてのレポートは終わったものの、まだまだ大量の課題に追われている夏です。せっかくなので課題のひとつでもある
「生態学」=「エコロジー」
のさわりだけ、ここに記しておこうと思います。


まず最初に、“エコロジー ecology”の意味ですが、有機体とその環境の間の様々な関係の学という意味です。「生態学」の訳語はエコロジーです。
「生物の生活に関する科学を生態学」なのですが、日本でのエコロジーという言葉の使われ方は、生物を感じさせず、二酸化炭素や地球温暖化、リサイクルやエネルギー問題をイメージしますが、本来の意味は「生物と生物、生物と環境との関係を研究する学問分野」とされています。

あくまでも、私たちを含めた生き物たちとの関わりのことを「生態学」=「エコロジー」といいます。
すなわち、生き物の存在なくして「生態学」=「エコロジー」は、本来ありえません。

この生き物ですが、多数の生物が対象です。異なる個体同士の関わりや種同士の関わり、それらの関係性をみていくことがテーマになります。


【個体群生態学】population ecology

種の「個体数」の変動について研究をさす。限られた資源を利用しながら、どのように生殖と競争を経て変化するのか。
例えば、絶滅種の保護、増えすぎている種の個体数の調整など。
研究の中で、食う食われるの関係で2種以上の種が、その「個体数」に関して関連しあう場合もある。
個体生態学の範囲でないものは、個体群内での個体間関係、個体の行動学的な相互作用や、群れの構造などである。

【群集生態学】community ecology;synecology

1種だけをとりあげる個体群生態学に対して、群集を対象とするした生態学である。相互作用がある諸種生物を包括して考察するものである。
一つの地域的なまとまりの中で、植物群落の遷胃移や動物、微生物を含めた物質やエネルギーの流れ、食物連鎖、個体数の変動関係などが群集生態学の研究分野である。

群集とは

生態系の生物部分が相互に有機的な関係を維持しつつ生活する生物集合体全体をいう。生活共同体ともいう。
群集の内部には、生産者としての緑色植物、消費者としての動物、分解還元者としての細菌が含まれ、これらが相互依存的に一個にまとまった生物単位を形成するとされる。

植生

地域の気候や地形・土壌、人間を含む動物との関係によって、地域独特の植生が形成される。
植生の分類には、森林植生や海岸植生などの相観的なまとまりにしたものと、生物学的に類型化された植物集団によってみるものがある。
また、人間などの影響を受けていない原生林のような「自然植生」と人為的作用でできた「代償植生」に大きくは分けられる。

ランドスケープ・エコロジー

生き物が求める空間は、それぞれ異なります。生息する場所が、成長とともに変わるものもありますし、渡り鳥のように季節で移動するものもいます。
それぞれが、異なった空間をもとめる多様性です。周辺の環境とあわせて、生き物が生息できる複数の空間をつくることが必要です。生き物が生息できる複数の空間をつくるということは、景観の多様性ということです。
かつて、人が農地を切り開いたことで、空間の多様性が生まれさまざまな生き物に生息のチャンスが生まれました。人間による開発は、破壊的なものばかりではなく、そこから新たな生物多様性を高める可能性もあることを視野に入れる必要があるようです。






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