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大人移民じゃなく、子ども移民ならいいのでは?日本人とはなにか

都知事選では、桜井候補や内海候補といった右翼保守系の候補者が、外国人の生活保護自給や医療保険制度の最悪な実態について問題提起をしていました。各候補者の主張には、日本人として基本的に共感していますが、少し大局的な目線でみてみると手放しに賛同できない部分があります。

今日はその部分について言語化していこうと思います。

世界はギチギチ、日本はスカスカ


世界の人口は、私が中学生だったころの60億人をあっという間に突破して80億人になったと聞きます。

ですが、地球の陸地は増えませんし、むしろ一人当たりの居住空間に求める広さは生活水準の向上に伴って上がっていきます。

そんな満員電車地球号を眺めてみたときに、自然と水が豊かで、インフラが整っている日本という土地、あるいはオーストラリアや北欧系の土地は少子化で土地がスカスカになっているわけです。

そうなると、アジアアフリカ大陸の人たちは当然、
「その使ってない土地を俺らにも使わせろよ」となるに違いありません。

隣の車両は冷房聞いててスカスカで、自分の車両は冷房も効いていないギュウギュウ詰め。絶対隣の車両に行きますよね。

今のところ、国家主権が尊重される国際社会になっていますが、30年後も同じルールで運営されているかわかりません。

豊かな土地を日本人は独占している!
全体利益を考えない、利己的な民族だ!

なんて、大真面目な顔で言われる日もそう遠くないでしょう。
というかバイデン大統領に似たようなこと言われましたね(笑

つまり

いくら右翼系保守の声が大きくなり、稀代の政治家が現れて諸々の不条理をはねのけたとしても、メガトレンドでいえば移民は避けられない地球規模の話だということです。国家の問題は、地球規模の問題には勝てません。特に、気候変動みたいに本当にあるのかわかんないような問題とは違い、人口過密は明らかに目に見えて存在する問題なので、いまのEV化とか脱炭素なんてブームの比ではないと考えます。

ちなみに私はEV反対派です。

ではどうしましょうか?

私は、10世紀から19世紀初頭にかけてトルコとアラビア半島を中心とするイスラム世界に存在した奴隷身分出身の軍人である「マムルーク」に、解決の糸口があるのではないかと思っています。

世界史専攻ではなかった人のために「マムルーク」を少し解説すると、昔栄えた大王朝「イスラム帝国」で行われた奴隷育成システムによって輩出された人材をマムルークと呼びました。

「奴隷」と聞くと、アメリカ・アフリカ大陸における黒人奴隷を想像する人も多いですが、マムルークは総括的に言えば軍人徒弟に近い存在でした。

幼少期から戦闘訓練を積んだ彼らはエリート軍人と見なされて高い地位に就く事もあり、栄達した者はマムルークの親方となって新たな少年奴隷ないし徒弟を召し抱えたりもしたようです。

このマムルークは長期間にわたり基本的にはうまく運用されてきたのは、奴隷であっても能力主義の中に組み込んでいたということがありますが、もう1点、「幼少期のうちに連れ去り、教育を施した」点にあります。

つまり、大人になってから奴隷として連れてきても反抗されて結局長続きしません。ですが、幼少期であればイスラム帝国の宗教や愛国心を教え、文化をそろえることも容易です。そうなると、幼いころに連れてこられた彼らは、自己認識では何人だったのでしょうか?

極端な話、日本は今後、世界一「孤児」が住みやすい国を目指すべきです。

大きくなったらだめ

昨今のクルド人問題や、朝鮮人の反日感情などを見れば明らかですが、大人になった外国人が、日本人以上に日本人となり、この国に根付くことは期待できませんね。

中にはそういったうれしい例外な方もいらっしゃいますが、国家規模の話でその期待を持つのは難しいでしょう。

日本の文化に染まるには、日本人として育てるしかないんです。

であれば、子供のうちに、親を亡くして生活に困っているような孤児をすべて日本で引き取り、たくさんいらっしゃる高齢者の元で育ててもらえばいいじゃないですか。

日本昔話を読み聞かせ、ドラゴンボールを楽しみ、和菓子を食べて、列にちゃんと並ぶよう教育する。そういった生活を10年続けてようやく日本に帰化できる水準になるということです。

私たちが「この人、日本人だわ」って思うのって、その人の価値観や文化、子どもの頃見聞きしてきたものが自分とあまり変わらないと思ったときだと、私は思います。

1000年以上前に生まれた「マムルーク」を、現代日本で復活させ、世界で初めて移民との融和成功国を目指すのが、満員電車地球号での最善解ではないかと思います。移民問題の解決策はこれしかありません。




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