本のワーク
自問自答ファッション、あきやあさみさん提案の「本のワーク」をやっとしてみた!
自分の、「なりたい」、「似合う」、「好き」をあらわす装丁の本を探すというワーク。
下準備
まず自分の本棚でやってみた。
でもどうしても限定的で、(本もたくさん手放してしまって数がない…寂)本屋さんでたくさんの本を見ながらやった方がいいと思った。
さて、いつ行こう? 子どもと絵本を見るついでに流し見したけど、それじゃあ全く決められなかった。集中できる時間が必要だ!
(でも、この下調べで、「なりたい」にピンとくる本は探すことができたので無駄ではなかった)
某日、時間ができて近場で一番好きな本屋にかけつけた。20分という枠をもうけた。ぶらぶら見ていると、「読みたかった本だ~」、「この本文庫になったのね~」などあちこち目移りしてしまう。
本の見た目で選ぶ、というルールがまず難しい!
どうしても好きな作家、読んだことある内容が本を見ていると浮かんでしまう。あと、「本三冊も買えるなら間違いなく面白い本を買いたい…」という欲求。しかし今は本のワーク!装丁だけを見ていく。
「好き」…青とティーカップと東洋と
まず「好き」。これは私にとって簡単。装丁が可愛らしいものが多い、女性エッセイ棚を見ていく。エッセイを単行本買いなんて贅沢!って気分。
可愛い~と思うのはたくさんあるけれど、題名が「恋」とあるとなんか違う。いくら装丁で選ぶと言っても、言葉も目に映るじゃない…?
お!と思ったものはTVに出てる方の書いた本。そのイメージが強くなりすぎる気がしちゃう…。次々本を手にしては丁寧に戻す、を繰り返す。
ああ、これかな…と一冊手に取ったのは「お砂糖ひとさじで」。
なんとも可愛い題名。作者の方を私は知らなかったけど、文章も好きそうな感じ(中身見てるやん~)。
最初はブルーの模様とティーカップに惹かれたけど、よく見たら西洋ではなく東洋の雰囲気!
「うわ、好き!」と好き感があふれた。
ちょっと東洋ぽいの好きなの~!チャイナっぽいのとか~!
(リンクはるけどアフィじゃないよ)
なりたい…強い品を身に着けたい
はふはふしながら、じゃあ次「なりたい」を探すことに。
「なりたい」は下調べのときにピンと来たのがあった。「なめられない品格」。ストレートすぎる?
でも今の私のなりたいを、ばしっと表現してる言葉だった。
第三次コンセプト(これはスキクロで出す同人誌かネップリに書く予定です)を元に行動しはじめたのはいいけど…なめられ案件?が発生してしまっていた。
具体的にいうと、よく道端でほぼ毎日会うおじいさんにこのところ挨拶をちゃんと返していた。ちなみにこのコンセプトにする前は、「声かけないでくれ~」と思いながら会釈だけ適当に返していた。
しかし、挨拶をしていたからかわからないけど、声も出すようにしてからしばらくしたある日「おねえさん、この自販機でコーヒー買ってくれんか」と言われた。どうする…と思いながらも、「財布持ってないので」と断った(本当に持ってなかったの、だってスマホピッだもん、そしてその自販機は現金対応のみ)。
でも丸一日、どうするのが正解だったのか…とそわそわしてしまってこんなのは嫌だと思った。断るなら断るでさらっと行きたいし、買うなら買うでもいい。でも、そもそもそういう声かけは気軽にされないようになりたいと思った。
他にも定番のお店の人が冷たい気がする案件。子どもが好きな某アイス屋が冷たい、アイス屋だから冷たくしてるんですか~?とくだらないことを聞きたいくらい、行きたくない。子どもの集めるシールも言わないとくれないし言っても面倒くさそうにされる、私だっていちいち言いたくない、でも子どもはねだってくる。これはもうそういう人たちなら別に仕方ないけど、私がなめられているのだろうか…ともんもんするのをやめたいと思っていた。
そして、よく子持ちがなめられないためには、髪をド派手にしてタトゥシールを貼って…とは聞くけど、私はそちら側ではなく品で威嚇したい気持ち。ということで「なめられない品格」という言葉に、どきゅんときたのだった。
話がそれたけど、その本をもう一度探すと自己啓発のところにあった。金色の文字に、帯の青い文字が素敵だと思った。
青が好きだなぁ。
そして、「金はいいですね、金は」なのでね…。ふふ…。(私の好きな人の言葉です)。
「なりたい」をこれに決めた。
そして本当になめられない品格を身に着けた人は、こういった本は買わないのだろうと思ったので、卒業できるようにしようと思った。
似合う…ってなんだ!?
さて、似合うだ。これが一番時間がかかった。
自己啓発棚を出て、趣味の棚あたりをぶらぶら見る。
子どもとの遊び方という本が陳列待ちの本がおさめられたワゴンにあるのが目に入る。ああ、私がしたいこと、してること。
似合う…のかな?と思って子育て棚を見てみる。食事、睡眠、言葉がけなどなど気になっていることがならぶ…近くには家事本もある…。私に似合うのでは、と思ったけど。
いやいや、このワークではいったん育児家事からはなられてみようと思った。いつもしていることや、子どものことに逃げるのは簡単。だけどそこから離れてちゃんと考えようと決めた。
ガーデニングの棚。緑の中にテーブルが置かれている本…好きだなぁと思うけど、似合うかと言われたら違う。こっちを好きにしようか?そして青い「お砂糖」本を似合うにしようか?と迷った。「お砂糖」本は似合うでもある気がした。私が本を出すなら、こんな装丁がいいなぁと思うし…。でもガーデニングの本が「好き」で本当にいいのか?、いや好きだけど…ピンとこない。
決めた20分が経ってしまった。ああ、どうしようと文庫本や小説、またまたエッセイなどいろんな棚をぐるぐる。
でも趣味棚がどうしてもまだ気になり戻ってくる。もし本屋さんが見ていたとしたら、いろんなジャンルの棚をくるくる回っている私はこっけいだっただろう。
ガーデニングに決めようとしたときに、隣に茶道の棚があることを発見。
和風に惹かれてみていくと、隅の方に「茶箱」の本を見つけた。「茶箱」って何?
盆に収められた道具と白いお茶碗の内側の黄緑色、淡いブラウンピンクがいいなぁと思った。私は箱庭とかミニチュアとか小さくこまごましたものがわりと好き。そして抹茶も和の雰囲気も好き。中学のときは茶道もしていて、子どもがもう少し大きくなったら家でお茶たてるのもおもしろいかもなんて考えていたときだった。
ああ、好き。この雰囲気私。茶箱、知らなかったけどこれは絶対好き。と思って手にした。これを三冊目にすると決める。
だけど、「似合う」なのか…悩む。「好き」枠?
とりあえずレジに並んで購入。
帰宅して家で三冊を並べてみると、ああ、この三冊が今の私を表現するものだとじんとした。
そして茶箱はやっぱり「似合う」枠にしようと思った。「好き」と「似合う」を分けるのは難しい。「似合う」は客観的にはわからない。でも、こういう風に見られていたらいいなぁという願望はあるし、例えば「茶箱持ってます」と顔見知りに人に言ったとして、「へぇ~!」とは言われそうだけどそれほど意外な顔はされないだろうという気もした。
「マラソンしてます!」、「世界一周旅行してます!」、「コスプレしてます!」(例)というと驚かれそうだが。
逆に「好き」な本は、私の見た目にしてはポップすぎるなと結論づけた。
中身について
ということでこの三冊を選びました!
本をぱらぱらめくってみると、
「品格」の本は最初ファッションやクローゼットのことが書いてあって驚いた。
「お砂糖」は筆者が子持ちらしく共通点を感じたし、「子どもの人」とお子さんのことを表現されていて興味深い。
そして「茶箱」は公園などおでかけにお茶の道具を箱につめて持っていく、などのシチュエーションもあって、やってみたい!につながりそう。
本の内容はあまり見ずに買うという体験も贅沢でおもしろかった。
最初は本の見た目で選ぶなんて、本への冒涜では!?と謎にドキドキしてしまった。
でも信じてやってみて世界がちょっと広がった気がする!ありがとうございます、自問自答ファッションあきやさん…!
いつもの私だったら手に取らないだろう本たち。ゆっくり中身も読んで、言葉を書き留めていって、自分の中にためたいと思う。