秋のおとずれ
目が覚めてスマホの電源ボタンに触れると6:15と表示が光る。
また寝坊した。
反射的に左を見るとシーツがシワをつくっている。視線を足元に移すとまるくて白い小さな顔が私の膝の先で寝息をたてていた。
少し頬をほころばせ、右側には一瞥もくれてやらず静かにベッドから出た。
今日は水曜日。平日だからいつも通り。
子どもを保育園に預け、自宅で仕事をする。
急ぎの仕事があったので掃除の前にある程度仕事を片付けた。
天気がよかったのでシーツと薄掛け布団を洗濯した。2階のベランダにそれらを干す頃には日差しがじりじりと肌に痛かった。
洗濯したそれらを2本の物干し竿に干すとその間の日陰に入ってしまった。日差しが遮られシーツがひんやり。気持ちいい。
そういえば9月はまだまだ暑いよな。
仕事に戻りしばらくすると外が少し暗く雲が出てきた。昼頃には雨が心配になり洗濯物を取り込んだ。それから買い物に出た。
車を走らせるとすぐにフロントガラスに水滴が落ちてくる。
ああ、取り込んできてよかった。
ワイパーを動かすまでもない小雨、すぐにスーパーの立体駐車場に到着した。
買うものはすべてスマホにメモしてある。
なのに今日も余計なものを買い込んでしまった。
黒棒に似たお菓子(黒棒は関東には売ってないのか?)にパンに塗るポテトースト(カレー味‼︎)なるもの、子どもが食べてくれるかもしれないおやつもいくつか…。
買い物を終えると空はびかびかに晴れていた。
まだ暑いけど日陰に入ると涼しいし、夏の日差しとは色がちがう。
もう秋かあ。
なんとなく昨夜友人から来たLINEを思い出す。
最近新しい彼氏ができたその友人は、付き合って1ヶ月後に同棲と結婚の報告をしてきた。そしてきのうはそれがなくなったという報告。
ジェットコースターみたいなひとだなと思った。1ヶ月半で色々あるもんだ。ちょっと羨ましい。
女ごごろと秋の空
というような状況でもないらしいが、そんな言葉がふと浮かんだ。
水曜日の午後。
秋のおとずれを感じた。