「食を通じて、口福な人生を一緒にデザインしたい」|【わたしのコアキナイ】3期_小笠原杏佳さん
こんにちは。コアキナイ編集部のみるです。
コアキナイとは、その人がその人である限り変わることのない、”らしさ”ありきな”やくどころ”を得られる人を増やしたい。という想いから「コアキナイにあふれる社会を構想し、具現化する」というミッションの元で始まったプロジェクトです。
コアキナイゼミは、それぞれの“らしさ”の言語化からはじまり、4ヶ月間で自身のコアキナイを立ち上げるラーニングコミュニティです。
そんなコアキナイゼミの受講生に迫る連載企画、わたしのコアキナイ。今回は、コアキナイゼミを卒業した小笠原杏佳(おがさわらきょうか)さんにお話を伺いました。
前回のわたしのコアキナイはこちら!
わたしのコアキナイ_「あのね食堂」とは
ーーコアキナイを始めたきっかけはなんですか?
かなり昔に遡った話になるのですが、料理自体は小学三年生の時から続けています。親が共働きで、祖父母も自営業ということもあり、自分でごはんを作っていました。当時は義務感から料理をしていたと思います。
そんな料理への価値観が変化したのが、高校一年生の時の留学中の出来事でした。ホストマザーに、自分の作った料理をすごく喜んでもらえたんですね。そのことがきっかけで、自分は意外と料理が好きなのかもしれないと思うようになりました。
それから、食を通して人に何かを届けたいという思いが強くなって、食のイベントを頻繁に開くようになりました。カナダの食堂を貸し切って日本食をひたすら販売したり、教会のポットラックで料理を振る舞ったり。
食を通じて誰かの為になるとか、人と人との繋がりを生むということにかなり情熱を燃やしていました。試行錯誤するのがすごく楽しかった。
”食中毒”じゃないですけれど、形は違えどずっとコアキナイは続けています。
ーー改めて、「あのね食堂」について教えてください。
「食を通じて、口福な人生を一緒にデザインしたい」をテーマに、月に一度開いている食堂です。毎回テーマを一つ決めて、それに関する料理を振る舞ったり対話の場を作ったりしています。年齢や性別、属性かかわらず誰もがフラットに「あのね」を話せて聴ける場を作りたいという思いが込められた食堂です。
ーーなぜ食堂という形をとっているのでしょうか?
実は子ども食堂がロールモデルの一つです。子ども食堂みたいな場が大人にもあったらいいなとずっと思っていて、食堂という形にしました。
レストランみたいなかっこいい場所というよりも、帰ってきたらいつもあの空間が待っている、実家のような感覚を来てくれる人に持ってほしいなと思っています。
ーーフラットに「あのね」を話せる場というは、どのように作られているのですか?
発言の量やタイミングの選択肢をそれぞれに委ねるようにしています。
あとは、自分が場を回しすぎないようにしていて。役割を参加者に委ねることで、「よりどころ」と「やくどころ」のどちらも感じられる対話の場が生まれたらいいなと思っています。
ーー実際にあのね食堂を初めてみてからの変化や気づきはありますか?
初めは、料理そのものにすごくこだわっていました。でも、やっていくうちにそれだけが価値とうわけではないと気づいてきたんです。
食堂に来たことで、少しでも自分のことを労えたり、自信を持てたり、自己肯定感や自己効力感がやんわりと高まるような時間を過ごしてほしい。ごはんを美味しくするのは前提として、自分をありのまま差し出せるような時間の使い方とか、みんなで場を作っていくこととか、時間や空間をまるごと大切にしたいと思うようになりました。
料理の温度、食感、香りといった五感を感じつつ、対話を深めて、みんなで語り合える場を作りたいと今は思っています。
ーーこれからのあのね食堂について教えてください。
これまでは単発のイベント形式で食堂を開いてきましたが、今後は一度限りのイベントという時間を超えて、食をプロデュースするプロジェクトを進めていきたいと思っています。
一つ目は、1on1形式でのコーチング。「理想の食卓」をテーマに、より深い対話と振り返りによって、一人一人の食事から理想の生活の実現をサポートをするという試みです。
二つ目は、「出張あのね食堂」。それぞれが大切にしたい食卓に私が出張し、そこで一緒に対話と料理のファシリテーションを行います。
イベントの時間内で提供できている価値だけでなく、イベント後も続いていくそれぞれの食卓を一緒に描いていきたい。食からその人のライフスタイルをデザインするということを実現させたいと思っています。
ーー最後に、どのような人にコアキナイゼミを受けてほしいと思うか教えてください!
応援してくれる人が欲しい人に受けてもらいたいです。
何かを始めるときに必要なのは、強い勇気や細かいところまで考え抜いた設計図などではなく、「安心」だと思っています。
一歩踏み出したいけれど踏み出せずにいる人、やりたいことが決まっておらずとも何か始めたいという意思のある人、今の生活や未来の生き方を少しでもいいものにしたい人、人生もがいているけどなんとかしたい人、自分の今の暮らしやこれからに不安がある人…。
コアキナイゼミは、そうした想いに全力で向き合い寄り添ってくれるコミュニティです。
学びや気づきを深めたい人にぜひ届いてほしいし、これから一緒に育んでいきたいですね。
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■あとがき
年齢や性別、属性にかかわらず、誰もがフラットに「あのね」を話せる場所、「あのね食堂」。その背景には、杏佳さんにとっての「食」という存在の大切さや、誰もが安心してありのままでいられる空間を作りたいという思いがありました。
現在、きょうかさんはコアキナイゼミ卒業生として、ゼミ受講生のコアキナイを立ち上げる伴走をしています。
この記事が、挑戦したいことや抱いている願いに少しでも思いを馳せるきっかけとなれば嬉しいです。
■コアキナイゼミの第7期を開講します!
「コアキナイ」とは、“小さな商い“という意味での「小商」と、“個性(らしさ)を活かした商い“という意味での「個商」という2つの意味をかけ合わせた造語です。
そして「コアキナイゼミ」とは、それぞれが自分のコアキナイを立ち上げるために開講している少人数講座です。
コアキナイをつくることや、自分自身にとっての自然なやくどころを見つけることに興味のある方、ご参加をお待ちしております。
近日中にプレイベントを開催します!ぜひ奮ってご参加ください!
①6月16日(日)10:00-12:00 https://www.facebook.com/share/KQ8DRqqJT2RmQcfj/
②7月7日(日)10:00-12:00 https://www.facebook.com/share/fdpBMcruX3NJHdrZ/
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