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資本主義に生きる私との折り合い|【わたしのコアキナイ】6期_釜野千絵美さん

こんにちは。コアキナイ編集部のみるです。

コアキナイとは、その人がその人である限り変わることのない、”らしさ”ありきな”やくどころ”を得られる人を増やしたい。という想いから「コアキナイにあふれる社会を構想し、具現化する」というミッションの元で始まったプロジェクトです。

コアキナイゼミは、それぞれの“らしさ”の言語化からはじまり、4ヶ月間で自身のコアキナイを立ち上げるラーニングコミュニティです。

そんなコアキナイゼミの受講生に迫る連載企画、わたしのコアキナイ。今回は、コアキナイゼミを卒業した釜野千絵美さんにお話を伺いました。

前回のわたしのコアキナイはこちら!

コアキナイゼミ 6期卒業 (2024年2月〜5月)
釜野 千絵美(かまの ちえみ)
あだ名は「ちーかま」。某大手人材会社営業を経て、現在は産官学連携推進に携わる。日替わり店長のバー「ソーシャルバーPORTO」店長。コアキナイとして、B面ラジオを営む。
#おっちょこちょい #涙もろい #タロット占い

わたしのコアキナイ_「B面ラジオ」とは?

毎回ゲストを招き、その人の表(A面)と普段見れない面(B面)を魅せるラジオ番組。その人らしさや魅力が現れるB面に迫る。
A面:社会的な側面
B面:表には大々的には出していない性質
「誰にでも探れば面白い面ってあるのよ」byちーかま

ーーコアキナイを始めたきっかけは何ですか? 

普段仕事をしていて資本主義のど真ん中にいる中で、経済的な合理性を重視しない価値の交換が本当に起きるのかどうか試してみたかったことかな。価値提供をしなければいけない世界で生きてきた(情報だとか面白さだとか)からこそ芽生えた興味だったんだと思う。

もともと副業もやっていたんだけれど、業務委託って結局は何かを頼まれてやるから、本当にゼロイチで何かを自分で作り出す作業はしたことがなかった。副業の一つとして自分がやりたいことを実現させたかったというのもある。

あとは、チームでやるのが良いと思ったかな。一人じゃ何事も、程良いやる気が出なかったりするしね。

コアキナイゼミ合宿での一枚。

ーーコアキナイ始めてみて、難しいと思うことは?

ラジオとなると、普通の会話と違って第三者を想定した会話になること。第三者が分かりやすいよう説明を交えながら、相手に変な緊張感を持たせずに話を引き出すことが難しいなと。

エンタメとしての面白さと、相手に心を開いて話してもらうことのバランス感覚が大事だと思う。 
私の中でぐっと踏み込む質問をするまでの「間」みたいなものがあって、ここだって時に問いかけるようにしています。

ーーそもそもなんでB面に目をつけたのでしょうか?

きっかけは、以前営業の仕事をしていた時期に、掘り下げた質問をすることで顧客を理解をしたり、相手を真に理解した上で関係を続けたりできていた経験。それによって人間関係を広げてきたし、そういう生きる力が身につく営業という仕事に誇りに思っていて。

お金があっても人とのコミュニケーションがないと幸福度って上がらないし、人間って全部の中身を知ってくれた上でそれでも受け入れる人のことを好きになると思うのよ。

そういう意味で、表向きのA面だけじゃない相手の全部を知ることに価値を感じていた。

仕事に打ち込む中で気づいたことがきっかけに。

ーー受講する中で大変だったことはありますか?

やっぱり資本主義に生きる私との折り合いかな。仕事の延長で、経済的に何の価値があるんだろうってどうしても考えてしまうんだよね。

やりたいことよりもマーケットにとってどんな価値があるのか、お金を出して貰えるのか、顧客のことばかり考えてしまって。知らぬ間に自分より顧客を見てしまうのよ。それがなくて良いという話ではないけれど、知らぬ間に偏ってしまう両者のバランスを上手に取ることが難しかった。

ーーどうやってそれを乗り越えましたか?

面白くなければいけないという気持ちが自分の根底にあるのかも、と気づくところからだったかな。マーケットインの考え方にとらわれないように意識すること。

パーソナリティアウトの発想で、いやいやこれは自分のためにやってるんだって言い聞かせてた。立ち止まってしまった時にそれで乗り越えてたな。

ーーちーかまさんにとって、コアキナイの価値とは何ですか?

自分の根っこを曝け出さざるを得ないことかな。そういう経験って意外とみんなやってきてない。自分のコアなところを曝け出す経験ってなかなかしないと思うから、かなり貴重な体験だと思う。

あとは、普段いるコミュニティの価値観と異なる価値観の人たちと関われることも、私にとっての大きな価値で。経済的な価値が重要視される集団と、そうではないコアキナイというコミュニティ。豊かさの軸が大きく異なる二つのコミュニティに両足を突っ込んでいることで、生き方のバランスを取っている気がする。

合宿にて、のんびり時間。

ーーこれからの「B面ラジオ」について教えてください

自分がいかに楽に続けられるか、というのを大切にしていて。何をやるかっていうよりは、どうやるかという方法を大事にしたい。

コアキナイって、やらなければいけないものではないから、止まってしまう人も多いし、私も止まっちゃう。
どうしたら続けられるか、何で嫌なのかを考え続けて、自分で自分を見つめ続けたい。興味なくなったらそれはそれ、くらいの気持ちでね。

ーー最後に、どんな方にコアキナイゼミを受講してほしいか教えてください。

はっきりこんな人!っていうのはないけれど、私の立場から言うと、やっぱり資本主義にどっぷり浸かっている人かな。若い人だけじゃなくて、歳を重ねた人にもぜひ受けてみてほしい。

普段と違う価値観に触れたり、自分や自分の周りと考え方が全く異なる人と話す機会ってなかなかない。そういう人たちと話すだけで発見があるはず。

✍️ ✍️ ✍️

■あとがき

ゲストのA面とB面をテーマに、その人を魅せるラジオ番組「B面ラジオ」。
その誕生の背景には、資本主義と異なる価値観の追求や、人をあらゆる面から理解ことを大切にするあり方がありました。

現在、ちーかまさんはコアキナイゼミ卒業生として、ゼミ受講生のコアキナイを立ち上げる伴走をしています。
この記事が、挑戦したいことや抱いている願いに少しでも思いを馳せるきっかけとなれば嬉しいです。


■コアキナイゼミの第8期を開講します!

「コアキナイ」とは、“小さな商い“という意味での「小商」と、“個性(らしさ)を活かした商い“という意味での「個商」という2つの意味をかけ合わせた造語です。

そして「コアキナイゼミ」とは、それぞれが自分のコアキナイを立ち上げるために開講している少人数講座です。

コアキナイをつくることや、自分自身にとっての自然なやくどころを見つけることに興味のある方、ご参加をお待ちしております。

プレイベントを開催いたします。ぜひ奮ってご参加ください!

【第1回】12月15日(日)10:00-12:00
自分とつながった、小さな営みの「つくり方」と「つづけ方」(コアキナイゼミ8期)

【第2回】1月12日(日)10:00-12:00
自分とつながった、小さな営みの「つくり方」と「つづけ方」(コアキナイゼミ8期)


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