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Canon

Canon EX AUTO

発売年月 1972年(昭和47年)2月
発売時価格 39,000円(EX50mm F1.8付き)

多分私の記憶の中にある最初のカメラがCanon EX AUTOだ。いや,正確には,カメラの音かもしれない。ギィー,パシャ(擬音のヴォキャブラリーが少なくて表現できない)という,機械仕掛けの音。そしてジィー・・・パシャというオートタイマーの音。手に持てば,今のカメラとは違う,ズッシリと重い。そして,”Canon”の文字が,何だかかわいい。

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多分,このカメラを手にした父は,私や家族の写真を撮っていたのだろう。そうだ,私のアルバムの中の何枚かは,このカメラで撮ったものかもしれない。

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外観は経年分だけ汚れていたけれど,機械部分は動かせるようなので,カメラと一緒に出てきた未使用のフィルムを入れて撮ってみる。そもそもカメラ自体がわからない,ましてや一眼レフなど触ったことのない私が,ファインダーを覗き,ピントを合わせてみる。撮れているのかどうか,すぐにはわからないフィルムカメラ。こんなに不便だったかと思いながら,とりあえず撮る。

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現像してみると,何とか撮れてはいたけれど,やはり修理が必要な様子。思い通りの写真は撮れなかったが,色々考えながらやってみるのがカメラの面白さなのかもと思う。(父はそんな目的ではなかったのかもしれないけれど。)

父の残したフィルムカメラ。1つくらいは残しておいてもいいのかもしれない。

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