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アーリントンカップ事後予想データの手引きと質問への回答編

昨日から引き続いてデータ派仲間の、壬生氏からの質問について話を進めていこうと思います。質問の内容は「アーリントンカップのアレンジャー、データ取りが理にかなっているか?」です。壬生氏が出してくれていたのはアーリントンCのアレンジャーのデータだったので私データ取りしていなかったのですがチャレンジしてみようと思います。これで私がデータの取り方など全部やりますので回答編ということでご勘弁していただけたらと思います。

書いているうちに自分のデータの手引書みたいになってしまったので。
最後にこのファイルも無料で配布します。

STEP1 アーリントンカップの基礎知識編

阪神芝1600m
外回りコースを使用。向正面の中間やや左からのスタートで、3コーナーまでの距離は444m。コーナーは非常にゆったりしており、緩やかな下り坂。最後の直線は473.6m(Aコース時)で、残り200m~80mの間に高低差1.8mの急坂が待ち構えている。内回りに比べペースが落ち着きやすく、瞬発力勝負になりやすい。

おお、よかった!桜花賞と同じコースですね!最後の直線がながいのとペースがスローになりやすい傾向!これは覚えているぞ!純粋に早い馬を探せばいいレースですね!いけるいける!
天気予報は晴れだったので基本的には馬場良想定でデータつくりしましょう。

STEP2 馬を出してみよう!

まずは、馬番に沿って性別、斤量、騎手、厩舎をコピペします。普段は枠順発表前なのでアイウエオ順にソートしていることが多いです。
そのままコピペ
枠番と枠順の色塗りしているときが結構ワクワクします(事前にデータがそろっている場合が多いので)

まずは性別と斤量をチェック。今回は斤量差がないレースなのですがわかりやすくチャンネルトンネルを塗ってみましたがこんな感じでやるって説明なので白く戻します。

馬の競争成績を全て引っ張ってきます。正直この作業が一番だるいです。。。netkeibaからデータは引っ張ってきています。もっといいサイトはあるかも?知っていたら教えてください。

さて全部の馬のデータ抽出は終わったので次の作業に入りましょう。

STEP3 馬の能力を測ってみよう!

一頭ずつここにデータを埋めていきます。
ここから説明がちまちましちゃうのですみません(;^_^A

☆騎手、厩舎の考察

騎手の項目、前回も話しましたが初騎乗は赤文字(ネガティブ)前回も騎乗は黒文字、前回からの乗り替わりだが過去騎乗経験があるは青文字(気にはしないけどチェックだね程度)にします

騎手についての考察、私はそれこそまだまだ素人ですので騎手によって大きく左右されることはわかっているのですがまだ判断は出来ません。あくまでも気にする程度です。どうしても気になる馬がいた場合で乗り替わっていたら騎乗スタイル(思い切りがいいのか安定感があるのか?)位は調べたりします。基本的に全騎手プロだと思っています。ましてや重賞に呼ばれるような騎手なのであんまり気にはしていないとお伝えしておきます。厩舎について、騎手以上にわかりません、レースの舞台に対して慣れているのか輸送は?程度の情報にしています。矛盾しているように感じるかもしれませんが大阪杯の時などは結構気にしていたりしました。

☆上りから測る馬のスピード

ポットデオのデータ

初めてデータを取ろうと思ったきっかけは馬の時速測った方がタイム見て判断するよりわかりやすくない?あとどれだけの距離差を抜けるか推理できるよね!と思ったことがきっかけでした。だからこのデータがあるのです、下手にJRAさんなんかが速度計測とかしてくれていないでいてくれてありがとうございます。
この作業、楽しいです。上り速度、平均速度、上り最低スピードを抽出します。このデータの作業が機械的にできないのです、私は基本的にデータを抽出する際にその馬にとって出来る限り有利な情報を抽出していく形としています。一つずづ説明しますね。

最速上りタイムについて
この速度を出す作業、必ずしも速度だけでないことはわかっています。そこには上りの馬の位置取りなんかもあると思っていますし枠によっても変わると思うのですがそれをひっくるめての速度だと考えています。(矛盾しますがだから騎手の乗り替わりなどは考慮したいのです)

ポットデオの競争成績

この図で言うとポットデオの上り最速は1600mで33.7なのですが1800mで33.5のタイムを叩いているのでこちらを優先します。距離が短い上りタイムの場合はブレてしまうことが多いのでレースで走る距離を優先します。なお馬場状態でも同様です、想定レースと馬場の状態があっていなくても良い数値があれば積極的にとっていきます(馬場は芝ではほぼないですがソールオリエンスの重馬場とかありました)
この結果、ポットデオの上り最速は青文字の「33.5」となり、ポジティブにとらえる事が出来ると考えています。
そしてこの馬の最高時速は現在64.47kmだと言うことがわかります。
計算式は「600m÷上り最高速×3600(60秒×60分)」で時速が見えます。

平均速度について
ここも出来るだけポジティブにとるように心がけています。さじ加減が難しいのですが、1600mの平均タイムは「34.4333….」1800mも混ぜたタイムだと「34.5125」なのでこちらは1600mの平均タイムを採用します。ね?機械的に出来ないでしょ?(´;ω;`)
この子の平均速度は時速62.73kmになりました。

安定値について
計算式は
最高速度-平均速度
ここは正直重要な数値ではないです。結局ははやい馬に印をつけていくのでここが0に近い方が安定感が出ると考えますが、あくまでも同じくらい早い馬二頭で迷ったときに参考にする程度です。ポットデオの場合は1.7km差が出ます。この数値早くて2000以内ならかなり良いですね、ただあくまでも早くないとダメです。

上り最低速度について
ここもポジティブにデータを拾い上り1600mでの最低上りは「34.8」時速換算62.06kmとなります。

☆スピード&適正、展開について

ここに今回のコースタイムがあれば阪神の方へ、同距離の他会場の場合は阪神以外へそれぞれベストタイムを打ち込みます

ポットデオは阪神でのレースは未経験なので中山1600mのデータ1.33.1を秒換算した「93.1」を打ち込みました。

展開の部分は自動計算
やっと自動で計算してくれるのでここも私は好きです。この馬が上り以外をどのペースで走る馬なのかと60秒でどれくらいの距離を走るのかを計算しています。(走る距離によってここは数値を色々変えます)
計算式は
「上り以外の距離(今回は1600mなので-600m=1000m)÷この馬の持ちタイム-平均上り×3600(60秒×60分)=道中時速」 
今回は「61.36km」
距離判定
「時速÷3600(60秒×60分)*60(1分タイム計算)=道中距離
今回は「1023m」進んでいる予定。ここの距離は全くあってないのですが後々重要な予想ファクターになります。

これを出走馬全馬で入力していきます。

STEP4 抽出したデータを比べる

アーリントンカップのデータ抽出出来ました。

これで全馬データの抽出完了です。赤い文字はネガティブ要素、緑の文字はポジティブに取れる要素です。

早速並べ替えていこう

やったー出来た出来た!って事でここからが楽しく苦しい作業が始まります。

トップはディスペランツァですね!

まずは上り最速のトップ5の色を塗っていきます。一番は黄色でその下の早い順に思い思いに塗っていきます、今回は水色の早いところ、緑文字も気になったので(タイム差も少ないし距離短縮組なので)薄い赤色塗っておきました。

上り平均は?

色を塗るのはチャンネルトンネル、ドラえもんの秘密道具のような名前。

ここで塗るのはチャンネルトンネルです。安定値を見てもらうとわかるのですが、抽出したデータが1つしかない場合は参考値にはいれないようにしています。2つ以上のデータが取れている方がやはり安心です。今回は「63.25km以上」を色塗りました。

ここもチャンネルトンネル

ここも安定値を参照しながら色をぬっていきます。けど実際ここの早い順番、遅い順番はあまり気にしていません。例えば上り最高速が上り最低値以下の場合は容赦なくキリ対象馬になりますがそんなことはあまりありません、あくまでも参考程度にって部分です。ただ今回チャンネルトンネル二つ黄色塗れたのは気持ち的に結構狙いたいかも~になっています。

色塗っていろいろ見えてきましたね楽しい

はい、これがスピード編です。チャンネルトンネル、ディスペランツァ、ポッドテオあたりがまずは気になるデータになりました。さて次は展開予想と適正、脚質のチェックです。

☆スピード&適正から見えてくる展開予想

ぶっちゃけ競馬の素人なんで展開予想とか書いてますけど実際の展開予想とは少し意味合いが違います。順を追って説明していきますね

まずは阪神のタイム、出ている馬が5頭…

阪神1600mを走った記録がある馬が5馬しかいないのですが一応データとしては作らなきゃいけないので色塗りタイムここでは平均タイムを出します今回は「94.34」これが一応今回の平均タイムだと考えます。それ以下の馬はちょっと足りないんじゃないかなぁと考え始めます。足りてる馬には色を塗ります。一位は黄色、それ以外は水色。

チャンネルトンネルさんこんちはっす!(^^)/

ここは、今回の舞台以外の数値なので並べたところでぶっちゃけそんなにあてにはならないですがとらなきゃしょうがないから一応やってます。今回の想定タイム「1.34.34」以内に入る上位5頭を塗っておきます。


STEP5 そしたら出てくるこの展開予想

やっと今回の主役のアレンジャーちゃん登場!!

はい、これは最初に説明した通り、60秒での走破予定距離ですね。この数値が高いほど道中前に行く可能性が高いと考えます。これで脚質が逃げではない場合はチャンス馬です脚をすごくためられると考えることが出来てかなり美味しい馬になる可能性があります。
逆に言えば逃げ馬がそのままこのデータに上がってくる場合は意識はしません。逃げない馬でどれ位のスピードキープしながら走れる実力があるんだろうか…?がここで測れるのです。
やっと今回の主役であるアレンジャー登場しましたね、過去のデータを見ても全然ハナ切って走るようなタイプではないのでここは思い切って逃げてもいけるし中団でためたら物凄いごぼう抜きがみられるのではないかと?ワクワクする展開が考えられます。今回は時間がもったいないのでしませんが、間違いなくレースをチェックします。

STEP6 印をつけよう

他の作業としては細かくすると斤量差1㌔につきタイム0.2秒追加など細々したことをやりますが考え方としてはこんな感じになります。ではたくさん色がついている馬に印をつけて今回の回答とさせていただきます。ここが一番ワクワクドキドキですね!!

印をつけました!

レース結果

買い目は
マルチ◎軸の印流しです。

https://www.youtube.com/watch?v=hdBlsWxYwnM

えーめっちゃ当たってるじゃないですか!チャンネルトンネルもばっちり3着2着もおしかった!!!そして3連単27万…(´;ω;`)後出し予想だけどちゃんと説明をしながらなのでこの印理解してもらえると思っています。アレンジャーはデータ通り先頭に出ても残れる体力を持っている馬でしたね!!ディスペランツァは人気通り強かったしポッドテオも掲示板内!うん!予想は上々ですね!

壬生狼さんへの回答

結論は「理にかなっていた」になりました!笑
めっちゃ長々すみませんでした!これでファイナルアンサーでいかがですか?
今回で手の内全部さらしました、散々データ派と言っておきながら私システマティックに馬を選べていません!どこまで行ってもデータはデータなので予想の参考になるように予想を立てる作業も楽しませていただいております。たまたま予想がデータとがっちして上手く行っているだけで下振れもあるでしょうし、まったくの見当違いの予想を立てることも今後もあるかと思いますがお付き合いいただければと思います。
お願いさせていただいた通り今週は一緒に予想をあげませんか?レースは壬生様にお任せします!お互いの負担にならない程度で探り探りやってみたいです。データをとれない馬もあるのでその馬についての考察も聞いてみたいです。
今回とにかくめちゃくちゃ私は楽しかったですありがとうございます!!

見える化すると楽しいですよ!皆さんもどうですか?

予想に使うデータをどうぞ(^^)/

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