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#33 20210711

2021年17回目の練習
活動再開2回目のラグビースクールでは、8月夏合宿ゲームに向けたコンタクトスキル導入となりました。

noteを通じて出会うことが出来たある指導者とのメッセージやり取りにより、色々な頭の整理を行いセッションを通じたアウトプットができたような気がします。
何より育成年代のコーチングは、何が正解とはないものかなあ。
目の前にいる子ども達が一つでも、成長できる環境を提供できるか。
毎回失敗の連続ではありますが、年内はとにかく責任を果たしたいと感じた一日でした。

『【コンタクト練習やタックル練習について】
攻撃の前進には様々な手段がありますが、JRFU日本協会としては「チームとしてはスペースにボールを動かすこと、個人の1対1の局面であれば相手のタックルによる外力をかわすことを推奨しています。」と説明しています。スタートコーチ取得された方はご存知かと思います。

そもそもラグビーはコンタクトをするスポーツではなく、コンタクトすることが許されているスポーツということを指導者も選手も、そして応援する人たちにも知ってほしいと思います。

固定イメージとして、ラグビーにおけるディフェンス練習は、「タックル練習」に意識が向きがちですが「ディフェンス練習=タックル練習ではない」ということは、教える側は理解が必要です。

もちろんタックルは、ディフェンスにおけるコアスキルの1つです。
野球で言うなら、ゴロの捕球やフライの捕球など、多くのスキルの1つです。

でも、ディフェンスはそれだけでは完結はしません。
攻撃側の相手を見たポジションに立つ、チームメイトとの連動した動きをするなど、タックルに入る瞬間だけでなく、そこに至るまでのプロセスがすごく大事になります。
そして同じ場面は二度とないと考えましょう。

「何のための練習か?」と言ったら、大原則は、試合で使えるスキルの習得なので、やるべきことの優先順位は、タックルの上位概念である「ディフェンス」の理解からはじめた方が、広がりが出てくるし、応用を考えやすくなるのではないでしょうか?
教わる側も「これだけ覚えなさい」は楽な反面、いざ使うときに想定外が起きた時には、自分で対処、修正することが難しくなります。
ラグビーの場合、試合中は、監督やコーチが必要最低限の指示しか出せないから、より選手自身で、考える力が必要になります。
(ミニラグビーの大会はサイドコーチング禁止です。保護者も含めて)

タックルは、慣れや度胸を必要とする部分が多いから、ついつい練習時間をさきがちですが、ディフェンスという行為の目的、役割をしっかりとチームで理解した上で、タックルを教えた方が、逆に効率的で、発展性があると考えています。
当然計画されている試合に向けて、段階的に実施しております。それがやっていないように見えたなら、改めて説明します。

これまで多くのプレイヤーを見てきましたが、タックル練習を含めて、皆さん上手にラグビーをしているように見えます。これは小学生でも高校生でも同じです。
しかし試合になれば、それまでの練習が活かされるプレイヤーは多くはいませんした。
練習のための練習をしていることが原因のひとつかもしれません。



以下は年代別の簡単な練習目標になります。

<中学年>
幼児期よりも考える力や運動能力が高まっており、この2年間で瞬発力や持久力、柔軟性、バランス感覚が最も伸びる時期である。
しかし反面、個人差が生じやすい時期で、低学年までの経験不足等が、個々の能力差に大きく影響してくる。
この特性に照らし合わせ、「動きの特徴を押さえて指導する」「動き方を理解させる」「なぜこうした方がいいか実感させる」ことが大切になる。
なぜなら、この時期の子は、体力向上だけではなく、理解力や思考力、自己認識力が高まっており、動きの特徴を実感することで爆発的に伸びる可能性があるからである。
また、伸びは表面化しなくても、身体に身に付き自然と覚えていく「運動性記憶」により、基礎的なものが定着しやすい時期である。
そのために、
【説明する→はじめの活動→失敗する→指摘する→試す→失敗する→考える→試す→成功】
という一連のサイクルを確立して練習に取り組ませる。
その際、単調な技術練習だけではなく、遊びの要素を取り入れながらメニューを設定する。
また、本人の『実感』が何より大切なので、実感を伴わせながら指導する必要がある。

<中学年コンタクト>
タックル
・相手を捕まえてバインドする。 
・頭を相手腰下・背面側にしてタックルできる
・膝を曲げ、頭を上げてタックルできる。
モール・ラック
・密集に参加してボールに絡むことができる。
・密集に体を当てて押すことができる。
・頭を腰よりも低くしない。
対タックル
・相手に捕まったらほどこうとする。
・相手のコンタクトに対して低い姿勢を取る
その他
・倒れた際に手をつかない。
・頭を持ち上げ衝撃を緩める。
・肩~背中から地面に落ちる



守備(防御)
「守備(防御)」の目的は、ボールを奪うことである。
ラグビーでは、いかに守備をしっかり責任もってできるかが肝心である。
守備には「捕まえる・倒す」「押し込む」「プレッシャーをかける」ことが必要である。
①捕まえる・倒す 
②押し込む 
③プレッシャーを掛ける 
捕まえたり倒したりしなくても、相手のミスを誘うことでボールを奪うことができる。
それが「プレッシャーを掛けること」である。→現在の指導で重点を置いている部分
上手くいけば、ディフェンスなのにコンタクトなくして相手を追いやることも可能である。
そのために必要なことは、次の点である。
 ・ノミネート(相手を決めること)→相手を指さし、コールする ※タッチフット。
 ・数を合わせること(ラインの形成)→相手の前に立ち、人数を確かめる ※人数決め
 ・オフサイドラインを認識して準備すること→密集の最後尾の足にそろって立つ 
 ・出るタイミングを揃えること→「出た」の声を出して一斉に出る。 
 ・相手との距離を縮めること→自分の相手に全力 ※多様な動きで(個人ではできる)
以下参考
<低学年>
幼児~低学年では、今後の基盤となる様々な動きを経験させることが最も大切である。
なぜなら、この年代では「動作の習得・調整力」が最も向上するからである。それを意識
した上で、ラグビーの練習や試合を通して子どもたちが「運動が楽しい」と思うことと「運
動ができるようになった」という2つのことを感じさせることが大切である。
そのためには、練習の中で遊び要素をふんだんに取り入れて様々な運動経験を積む必要が
ある。「遊び」の中に、様々な動きを取り入れ、経験させることができるからである。
その中で、ラグビーの動きを取り入れた遊びや経験をメニューの中に含ませる必要がある。
<高学年>
運動能力は更に向上し、自分を客観的に見たり、物事を俯瞰的に捉えることができるよう
になってくる。そのため、自分がどのようなプレーをしたらいいかを考えることができる。
どうすれば上手くできるようになるか、伸びるのかを自ら考えさせながら、基礎的・基本
的なプレーを練習し、それを振り返りながら修正を加えていくような練習が望ましい。
遊びの要素から少し脱却し、ゲーム的な要素、競争等を取り入れながら行うことで練習に
飽きさせず、且つアクセントをつけながら行うことにより、ON/OFF の切り替えなども意識させながら取り組むことができるだろう。また、心理的成長から、「これを何故しないといけないのか」という自我も強く出てくる時期でもある。中学年以上に、具体的なプレーの場面からの指摘であったり、上手くいかない細かい課題を洗い出して修正することが必要である。』


20210711 #17 参加 25名 
春日公園 9:00〜12:00 
今回から練習時間は原則3時間 
※ リコンディショニング期間、酷暑の時期、天候、事務局からの要請により変化します。

1.w-up & スキル 
 ・w-up
 ・地面へのコンタクト
 ・寝たら起きる 起きたら走る
 ・体重移動、姿勢他

座学形式でゆっくり時間をかけて実施
コンタクトスキル全般

2.ゲーム
*チーム分けは成長や習熟度等考慮しながらコーチの指示で行います。
 モールラックゲーム スペースは毎回変化
 フィールドを全員で囲み、みんなで見る

3.基本スキル
 個別対応

4.片付け、終わり



攻防の目的と指導の方向性
ゲームの目的は、ノーサイドの笛が吹かれたときに、相手よりも多く得点をあげていることである。
「より多くの得点をあげる」という目的を達成するためには、攻撃権を得て、ボールを前進させなければならない。
ボールを前進させるためには、ボールを持ってのランニングやキック、あるいはドライビングモール、スクラムを押すなどがあるが、「JRFUコーチングの指針」においては、「ボールをスペースに向かって前進させる」ことを特に重要視する。
 

1 ボールの争奪
ゲームではボールの争奪が最初にあり、ボールを獲得した側が攻撃、獲得できなかった側が防御となる。
 
2 攻撃の目的
攻撃の最終的な目的は、得点(特にトライ)を上げることである。
その目的を達成させるために、下記の点に留意して指導を行う。
・ボールを持ってスペースへ前進すること
・ボールを前進させるために有効なスペースにボールを運ぶこと
・ボールキャリーをサポートすること
・ボールを失わないで攻撃を継続すること
 
3 防御の目的
防御の最終的な目的は、相手の攻撃権すなわちボールを奪い返し、攻撃権を得ることである。
その目的を達成するために、下記の点に留意して指導を行う。
・相手に時間的・空間的な余裕を与えないこと
・継続的かつ執拗に防御し続け、攻撃権を奪い返すこと



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