編集の練習

半年ほど前のこと。部内でのチーム変更に伴い、メインの業務がニュースの掘り起こし・発信から、社内報の編集に変わりました。しかし、しばらくは気が乗らなかったのです。。

■ネガティブなスタート
自分の中での編集担当に対するイメージは、「記事を書く部内の担当者」と「それを誌面に落とし込む制作会社」の間にいる連絡係、といったもので、あまり面白そうじゃないなあ。。と感じていました。ただ、圧倒的に編集についての知識が足りていないのは事実だったので、図書館で「編集」と名のつく本を何冊か借りて読んでいました。何が面白いのかを知りたかったのです。そうこうして一ヶ月ほど経つうち、徐々に自分の中で変化が出てきました。編集の「自由度」に気付いたのです。
例えばタイトル一つにしてみても、
・読者が「読みたい!」と思うか。
・記事の内容を適切に表現できているか。
・ページの中で目に付く位置にあるか、大きすぎない?小さすぎない?
・フォントはイメージと合っているか?
・デザインや写真との相性は?
などたくさんの選択肢があり、さらに文章や写真、デザインなどそれぞれの要素で見せ方を考慮し、組み合わせることで誌面の完成度が大きく、本当に大きく変わるのです。

■ノウハウの吸収
制作会社さんという、外部のプロとの協業も多くの学びがありました。彼らからのアウトプットがイメージを遥かに越えることも、自分たちのイメージと違うこともありましたが、どちらの場合も「今回はどの辺りの要素からこういう内容にしてくれたんでしょう??」と聞くと、さすがプロ、しっかり狙いや背景を説明してくれる。彼らの「自分たちが感じた要素を誌面で表現する」ノウハウは、他の仕事でも応用できるものでした。情報提供についても同様でした。制作会社さんにはこちらから情報や素材を提供しているので、その内容が誌面の完成度を大きく左右する。うまく伝わったやり方は踏襲し、伝わりにくかったところを改善してコツを掴んでいきました。さらに、編集に関するノウハウは既に言語化(書籍化)されているので、本を読んだらその内容を即座に活かすことができたのも良かった。

こうして噛み合うと、どんどんスピードが増していく感覚があって非常にやりがいがありました。意気揚々と2019年の企画を提案している最中、ローテーションの関係で後輩に引き継ぐことに。。実力もまだまだ足りないし残念でしたが、引継ぎ資料を作る過程で自分の学んだことを言語化、保存できたので、これまた大きな財産になりました。

編集担当としての働きぶりは、組織の中でもいまいち噛み合っていなかったコウタロウをようやくフィットさせることができたと感じています。

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