「デキる人」から見つけた「興味万能説」。
先日、仕事の方向性を決める重要な会議で試案が発表された際、即座に問題点を指摘した人がいて、それをきっかけに議論が深まった。「どうしてそんなに頭の回転が早いんですか?」と聞いてみると、「いやいや、頭の回転が早いわけじゃないですよ」とのこと。ちなみにその人、仕事は早いし情報の感度は高いし、いわゆる「デキる人」。
デキる人曰く、普段からそのテーマについて考えていて、自分なりの「あるべき姿」を持っていたので「あるべき姿」と「出てきた試案」を比べた時の差異を指摘したのだという。それを聞いて、私らでも応用できそうなポイントがあることに気付いた。
【興味万能説】
デキる人が自分なりの「あるべき姿」を思い描いていたのは、興味があるからだと思う。イメージはこんな感じ。
①その事柄に興味を持つ。
②興味があるから、自分なりに色々考えるようになる。
③考え続けているうちに、自然と「あるべき姿」が見えてくる。
④「あるべき姿」を踏まえてアクションや発言を行うので、それが無い人と比べてスピードやクオリティで大きな差が生まれる。
例るなら、好きなアイドルの魅力を紹介する番組内で、自分の思うその人の魅力と違うものが出たら、「そこじゃないよ!」と(秒で)ツッコむのと同じ感覚でしょうか。
ということで、仮説。「興味を持つ」ことが、「他人との差別化」に繋がるのではないか。
世の中にはごく僅かに「本当の天才」がいる(らしい)ですが、その人たちを除くと、いわゆる「頭の良さ」はみんな大して変わらないと思うんです。にも関わらずアクションや発言に大きな差が生まれるのは、「興味」という要素が深く関係していると思う。ここに「興味万能説」を唱えます。
では、どうすれば興味を持てるのか。思いついたのは「興味を発動させる起点を増やす」こと。もちろん自分が好きなこと、楽しいことは自然と興味が湧きます。喜怒哀楽で言えば「喜、楽」の部分、単純に分けて感情全体の50%。でも、日常で湧いてくる感情はネガティブなものが多めです(俺だけ??)。こと仕事においては尚更では?「何であの上司は分かってくれないんだ!」「あの人たちは仕事のクオリティが低い!」。こういう「怒、哀」の要素に対する心の声も、末尾に「?」を付ければそのまま興味(質問)へと変わるのです。これで感情の100%を興味の対象にすることができる、はず。
こうして興味を発動させる起点を増やし、そして対象について考え続ければ、自然と「デキる人」になり、周りから「頭の回転が早いですよね!」と言われたりなんかする、かもしれません!