ビジネスチャンス
私はIT業界で長らく営業職を経験しているが、故に柔軟な考えが出来ないことがある。「どうせ商売にならない」と諦めてしまうことで、そのビジネスチャンスを逃していることが多いようにも思う。
最近は非常に暑い天気で、外に出ると死にそうなくらい暑い。今日も先月末退職したためハローワークに失業給付金の手続きのため、外に出たが身の危険を感じる暑さだ。
そこでふと感じたこと。手に持つ扇風機だ。
こんなもの、馬鹿馬鹿しくて誰も商売にしようとは思わなかった筈だ。実際には大したテクノロジーでもないので作ることは簡単だが、これが商売になるなんて誰も考えなかった。
ところがどうだ、今や渋谷を歩けば多くの若者達がファンを持ちながら街を歩いている。団扇じゃなくてだ。
いつから流行したかはわからないが、あっという間にこれが浸透し、当たり前のものになった。同じようなことがスマートフォンにも言える。
もともとPCやガジェット好きだった私はPDAも幾つか利用していて、仕事としてそのサポート業務に就いていたこともある。その時に同僚と話をしていたのは「これに電話の機能ついたら最高だよね」なんて話をしていたものだ。
その当時(2000年過ぎた位)だってWindowsCEやPalmなどのようなPDA端末に電話機能を搭載することは技術的には可能だったろう。ただし通信インフラの問題や法規制、それを制御するチップの性能などのハードルが高く実現していなかった。
2005年にSHARP、WILLCOM、マイクロソフト共同開発によるW-ZERO3という端末が登場した。遂に来た!と色めきだったが、端末は巨大で、まだまだマニア向けという印象が強かった。
その後2007年にiPhoneが登場する。Appleという会社やPCはメジャーではなかった為、このiPhoneもどうせマニア向けのものだろうとたかを括っていた。ところがどうだ。あっという間にこれが社会を席捲したのは皆さんご存知の通りかと。
技術や未成熟なマーケットを理由に手をつけないと、当然ビジネスは広がらない。
まずやってみようと手を動かしたならば、特に今はSNSなどのお陰で拡散スピードがかなり速い、あっという間にそこそこのビジネスになることは明白だ。
出来ない理由を並び立てる前に、まずやってみる。これがビジネスチャンスを広げるポイントだろう。とにかくスピード、これが肝だ。