最後まであきらめない
2020年の東京オリンピックが今年に延期されたことは知っているだろう。そして緊急事態宣言下にあって、悲観的なコメントが多いのも現実だ。
COVID-19は結局のところわからないことが多い。凄まじいスピードで変異するウイルスをコントロール出来ているとは言えず、今後これがどのように変わっていくのか全くわからない。
オリンピックは世界各国のアスリート、関係者や観客が集まってくるイベントだ。だからヒト-ヒト感染するCOVID-19を考慮するとオリンピックを開催すべきではないという意見は理解できるし、現時点ではそういう意見がマジョリティとなるのは自然とも言える。(メディアが世論を、という話題はまた別の機会に…)
1984年のロス五輪以降、オリンピックは一大経済イベントとなっている。よって誘致を狙う国、地域は必死にこれを誘致しようと頑張るし、日本も1964年の東京五輪で第二次世界大戦以降の復興スピードが加速したのも事実だ。
今年のオリンピックを見送ることによる経済的なダメージはかなりのものだと思う。ただし経済よりも人の命が優先だと叫ぶだけの人々はもう少し考えてほしいと思うことがある。
世界中がCOVID-19と闘っている今、なんとかして安全なオリンピックを開催するためには何が足りないのか、どうしたらよいのか、世界中の英知を集め解決していくという方向はあり得ないのだろうか。各国の主義・主張を超えた共同体制のもと、この困難を乗り越えていくことが今後のCOVID-19との闘いに大きくプラスになると信じている。
有史以来人類は大きな試練の時を迎えている。今こそ大きく成長する、進化するチャンスではなかろうか。最後の最後まであきらめない、ベストを尽くすことは偶然にも五輪のアスリートとその思いが一致するように感じる。