僕の音楽遍歴 ②
前回の続きです。
それは僕が中学2年生の時です。秋ごろだったかと思います。 遂に僕の住んでいる町の近くでYUIのライブが決定しました。 僕はすぐに父に頼みこみました。何せライブ会場は近場といっても電車で2時間ほどの場所にあり、当時中学生だった僕には親の許可が必要でした。 結果、父同行であれば行かせてもらえるとのことでした。 僕はもう大喜びでした。しかし、トラブルが。 チケットが完売してしまっていたのです。当時からYUIさんは人気歌手でしたので、しょうがないことです。甘かったです。僕は結構落ちこみました。
しかし、ある日、温泉帰り父の車に乗っていたらラジオからあるバンドの曲がかかっていました。Aerosmithのsweet emotion。 車内でなんとなく聴いていました。曲が終わった後、DJの方が言いました。「来日することが決まりました」と。 しかも、またもや近場です。 YUIのチケットが取れず、ヤケになっていた僕は父に「このバンドのライブに行きたい」と頼みました。 父から許可をもらい、チケットも買うことができました。
当日は父と車で会場へ向かいました。 車で3時間くらいだったかと思います。 はじめてのライブで僕は緊張していました。 ライブ会場は大きなドームで相当混みあっておりました。 入場して1時間ほどが経ち、彼らが現れました。 1曲目はDraw the lineでした。ジョー・ペリーのレスポールが唸ります。 その1音・1コードで完全に僕はロックに憑りつかれました。 正真正銘、憑りつかれました。 とどめにスティーブン・タイラーのパワフルなシャウトです。僕はノックアウトです。
時間はあっという間に過ぎていきました。アンコールにはAngel。 この曲を聴いたとき、音楽で心動かされるというのはこういうことなんだなと身をもって理解しました。 それからというものAerosmithの楽曲をとにかく沢山聴きました。 また、彼らが影響を受けたバンドや影響を与えたバンドの楽曲も聞き始めました。
ここから僕の音楽への探求が始まるのです。
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