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March Madness 2021 - Final Four

自己紹介

こんにちは、コウです。小学生の頃からNBAが好きで、高校生の時からアメリカ大学バスケの情報を見ています。今はソフトウェア・エンジニアしながらアメリカバスケニュースを追っています。

はじめに

いよいよMarch Madnessも最終週に突入します。最後の4チームが揃い、あと残り3試合です。予想通りのチームもいれば、誰もが予想できなかったチームもいます。もうbracketは関係なく、純粋に大学バスケを楽しみたいです。今回はFinal Fourに残った4チームの紹介と最後にぼくの予想を入れたいと思います。

Houston

ここまでの道のり
Midwest regionの2シードでFinal Four進出を決めました。対戦相手はこちらです。

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Houstonはなんと全ての試合を2桁シードの相手と対戦しました。これは初めての出来事です。相手が2桁シードですが2試合は10点差もない状態で勝ちました。なので低いシードの対戦相手ですが楽ではなかったです。Oregon State戦は大きくリードしていましたが後半に詰められ、最後まで分からない試合展開でした。

特徴
Houstonはなんと言ってもディフェンス力とオフェンス・リバウンドです。大会の対戦相手の得点を見ると平均は55.8得点です。これはシーズン中の平均(57.9点)とそこまで変わらないです。相手のFG%もシーズン中は全米1位でした。スチール率も全米で13位なのでとにかくディフェンスで相手を抑えます。ぼくが見た試合でもディフェンスのおかげでシュートが入っていなくても僅差の試合でした。オフェンス・リバウンドも積極的に狙います。オフェンス・リバウンド率は全米2位でした。あとオフェンス・リバウンドを取るので一回のオフェンスで数回のチャンスを生み出せました。Rutgers相手に16個のオフェンス・リバウンドで14得点に繋がりました。Oregon State相手に19個のオフェンス・リバウンドで15得点に繋がりました。Houstonの合計得点を考えるとオフェンス・リバウンドからの得点は大きいです。

Houstonはチームとしてオフェンスがそこまで優れていないのが大きいです。オフェンスでのFG%が全米136位です。接戦の理由はオフェンスの原因でもあります。Oregon State相手に一時17点差がありました。それは主にディフェンス面の活躍で後半はOregon Stateのディフェンスがコロコロ変わったり、変形の1-3-1ゾーンでプレッシャーをかけられシュートが全然入りませんでした。Rutger戦からの3試合のFG%は35.9%です。Baylor戦、さらに優勝をするにはこのFG%では厳しいです。HoustonはFT%も低いので(64.3%、56本中36本成功)接戦になるとどれだけ決めれるかがポイントです。

注目選手
3年生のQuentin Grimes選手が大会中すごいです。今大会では3P%が43.6%(39本中17本成功)で平均得点が18点。得点力が低いHoustonとしては彼からの得点は重要です。ちなみに彼は元々5-star recruitでKansasに入学しましたが1年で転校しました。

4年生のDeJon Jarreau選手はオフェンス力もそうですが(平均12点)ブロック・スチールの合計があと少しで2なのでディフェンス面での活躍が期待されます。あと、オールラウンドゲームを持っているので
Houstonは彼が6アシスト以上、もしくは6リバウンド以上取った試合は無敗(14勝)です。

Baylor

ここまでの道のり
South regionの1シードとして優勝しました。対戦相手はこちらです。

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これまでの対戦相手は通常通りかと思います。初日にOhio Stateが、Second RoundにFloridaがOral Robertsに負けるupsetがありましたがそれ以外は特にびっくりしたことはないかと思います。Wisconsin戦からの3試合は途中まで接戦でしたがBaylorのディフェンスが2月前の状態に戻ったので試合終盤は同点や逆転されるチャンスはなかったです。

特徴
Baylorのディフェンスが復活したので勝てています。シーズン中の相手のTO率が全米3位で今大会でも相手の平均3P率が28.6%と相手の平均TO回数が16.8回です。ディフェンス面ではリーダーのDavion Mitchell選手を拠点として相手を抑えています。あとはベンチからの得点が目立っています。ベンチのAdam Flagler選手、Matthew Mayer選手とJonathan Tchamwa Tchatchoua選手の3人の合計得点がこの4試合毎回24点以上です。スター選手以外から得点力があるのは大きいです。

Baylorのディフェンス・リバウンド率が全米273位なのは少し心配です。トーナメントが進んで行くにつれ、相手にオフェンス・リバウンドを取られる率も上がっています。ですがそれより3Pが思っていたより入っていません。シーズン中のBaylorは3P率が全米1位でした。チームとして平均25本の3Pを放ちます。3Pを放ってる5選手の内、4選手が40%以上で残った1人は39.6%です。なので本来は外からのシュートは得意なチームです。しかし今大会では平均を下回って35.7%です。Sweet 16では19本中3本しか決めれなかったです。35.7%はまだ良い方ですがそれでもスター選手の3PがないといつものBaylorのオフェンスが見れないです。

注目選手
3年生のJared Butler選手はAP All-America First Teamの選手でBaylorのスターです。ですが今大会ではまだ本領発揮できていない気がします。Wisconsin相手に効率良く得点を決めましたがVillanova戦とArkansas戦ではシュートが入らずインパクトがそこまでなかったです。一番大きいステージで結果が残せるかが注目です。

3年生のDavion Mitchell選手はAP All-America Third TeamでBig 12のDefensive Player of the Yearです。ディフェンス面でのリーダーで相手のガードを止めるのが仕事です。Houston相手だとQuentin Grimes選手との対戦が期待できます。オフェンスでは通常シューターかアシストを出すのが役割ですがこの数試合はドライブからのレイアップが目立っています。

Gonzaga

ここまでの道のり
大会の総合1シードでWest regionを優勝しました。対戦相手はこちらです。

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今のところ余裕で勝ててるイメージです。ほとんどの試合が20点近くの差で快勝し、強さを発揮できています。Oklahoma戦以外はずっとリードした状態で勝利を納めています。USC戦はもう少し接戦になるかと思われたのがゲーム序盤からターンオーバーからの得点が多かったのでそこで流れが完全にGonzagaへ行きました。

特徴
Gonzagaの2PのFG%(63.7%)はものすごい高いです。USC戦を見ていてもコートに6人いると思っちゃうくらいオフェンスが滑らかでした。USCは2Pに対してのディフェンスがよかったのでGonzagaも苦戦するかと思いましたが最初の5分で2桁の得点差になりました。本大会の全ての試合ではハーフまでに2桁の点差で勝っています。今のところは相手がいないです。

本当に弱点がなさそうなGonzaga。ガードのプレイ(特にJalen SuggsのUSC戦)もいいですし、高さもあります。シューターもいるのでバランスがいいチームです。止めようがないと思います。ただこれはMarch Madness(もう4月ですが。。。)なので何が起こるかわかりません。ひとつだけあげるなら、接戦があまりないのでもし万が一接戦になった時に選手のメンタルがどうなのかが気になります。あとは無敗のプレッシャーですかね。1976年以来無敗で優勝したチームがいないので確実に歴史に残ります。ここで負けたらただ無敗に近かったチームとして残ります。でもCorey Kispert選手は4年生、Joel Ayayi選手とAndrew Nembhard選手は3年生なのでスタメンとベンチに上級生がいるので大丈夫だと思います。

注目選手
1年生のJalen Suggs選手がどんなバスケをするのか見どころです。最初の3試合は本調子ではなかったが余裕でGonzagaは勝っています。USC戦は爆発し、18得点10リバウンド8アシストを記録しました。いくつか鋭いバスが予想していなかったチームメイトがTOにしたのでトリプルダブルも取れたかもしれません。彼が調子悪くても大丈夫そうですがやっぱり大学バスケの最後は好印象で終わらしたいですね。

今大会で止めれないのが2年生のDrew Timme選手です。大会中の平均得点が21.3点でNBAの1巡目でドラフトされる予定のEvan Mobely相手でも圧倒しました。フットワークがありますし強さもあるのでファールしても得点を決めます。あと相手がダブルチームできない理由がパスセンスです。今大会のアシスト平均は4.3なのでセンターポジションの割には高いです。

UCLA

ここまでの道のり
East Regionを制したのはFirst Fourから勝ち上がった11シードのUCLAです。対戦相手はこちらです。

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まさかのUCLAがFinal Fourです。OTまで入った試合が2試合と最後のシュートまで分からなかった試合が1試合。まずは波に乗っていたMichigan Stateと接戦し、効率いいオフェンスのBYUを倒し、TOを誘うのが優れたACUを勝ち抜き、優勝候補の2シードのAlabamaに勝ってから1シードのMichiganと対戦。シーズン中はあまり上位チームに勝てなかったのでここまで来るのは予想外です。

特徴
TOが少ないチームです。15.8%のポゼッションがTOに繋がるのは低いです。この大会中は2桁のTOをまだ記録していないですし、TO数が相手より少ないので一試合に約5ポゼッション相手より多いです。ペースも遅いのでその5ポゼッションは重要になります。3P率も36.9%なので悪くはないです。本大会ではディフェンスがレギュラーシーズンより上達しています。Alabama相手に65点(OT含めず)でMichiganを49点に抑えるのは素晴らしいです。相手も3Pからは93本中23本しか決めていないです。

チームとして弱点はありますが、それより次の対戦相手に今までしていたことが通用するかがポイントかもしれません。対戦相手を圧倒しているGonzagaに遅いペースでTOを少ない状態な試合に持って行けたらいいのですがなんせUCLAのシーズン中の対戦相手のFG%は全米166位でした。Gonzagaは2P%は全米トップだったのとUSCのディフェンスを破壊したので心配です。UCLAの今大会ではオフェンスが調子悪くてもディフェンスで相手を抑えて逆転まで持っていったのでチャンスはあるかもしれません。ただ可能性は低いです。

注目選手
2年生のJohnny Juzang選手がUCLAのポイントゲッターです。今大会では21.6得点でAlabama戦以外はFG%が45%以上です。彼はMichigan State戦で足首を痛めていますが今のところ大丈夫そうです。ただ相手も厳しいチェックをすると思うので彼がボールがないところでどう動くかとボールを持ってからどうするのかが重要です。

Jaime Jaquez選手も注目選手ですが2年生でAll Pac-12に選ばれているTyger Campbell選手が気になります。PGとしてゲームをコントロールしますし、数字では現れないところで活躍しますのでそれが勝敗に繋がるかもしれません。得点はそこまで取らないですが重要なのがTOが少ないことです。本大会のTO数は6つで各試合のアシストはTOと同じ、もしくはTO以上出しているので落ち着いたPGです。

予想

Final Four:Baylor - Houston
Houstonはオフェンス・リバウンドを取るチームに対してBaylorはディフェンス・リバウンドが苦手なチームです。Houstonとしてはできるだけオフェンス・リバウンドを取ってポゼッションを増やしたいし、Baylorのディフェンス相手に簡単な得点を取りたいでしょう。BaylorはTOを誘うのが得意なのでHoustonの評価の低いオフェンスがもっとひどくなるかもしれません。どっちもディフェンス重視なのでオフェンスの勝負になるかと思います。Houstonは3Pに頼ったオフェンスですが、Baylorの方が3P率が高いです。これはUCLA - Alabama戦でもそうで、効率良くでも頼っていないチームの方が有利かもしれません。ロースコアな試合になってBaylorが勝つと思います。

Final Four:Gonzaga - UCLA
UCLAには悪いですが相手が強すぎだと思います。UCLAは遅いペースでTOが少ないですがGonzagaは効率良いオフェンスを使うので接戦にはならないと思います。ちなみに11シードでFinal Fourまで行った4チームで2桁得点で負けなかったのは1チームだけです。11シードのVCUが8シードのButlerと対戦して8点差でした。今回のGonzagaはその時のButlerより強いです。UCLAがここまで勝ち上がって来たのでupsetを期待している人もいるかもしれませんがGonzagaがよっぽど調子が悪くない限り、僅差の試合にはならないと思います。

Final:Gonzaga - Baylor
みんなが楽しみにしていた試合です。シーズン中も本当は対戦するはずだったのですがCOVID-19で試合が中止されました。ランキング1位と2位のチームなので面白いと思います。ただBaylorはいつものディフェンスで勝つ試合にはならないと思います。Gonzagaの効率良いオフェンス相手だとTOをめっちゃ出さない限りGonzagaの得点に繋がると思います。ではBaylorの勝ち方ですが、それは3Pになると思います。Gonzagaは2P%では全米1位でBaylorは3P%で1位です。Baylorが3Pを決められたら面白い試合になるかもしれません。Jared Butler選手とDavion Mitchell選手の3Pが決まり出したら良いのですが最終的にGonzagaが無敗シーズンで初優勝すると思います。

最後に

2020-21年のバスケシーズンはあと2日になりました。最後の3試合はできる限り生で見てシーズンを締めくくりたいと思います!

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