「医療崩壊」のまえに
https://www.dailyshincho.jp/article/2020/12110558/
以下、記事より引用---------------------------
「安倍前総理は辞任表明会見で、指定感染症からの格下げに言及されたのに、いつの間にかうやむやにされてしまいました」
と、東京脳神経センター整形外科、脊髄外科部長の川口浩氏が言う。
……
避ける(多くの医療機関が、新型コロナ患者の受け入れを避けている)理由だが、「新型コロナが指定感染症の1、2類相当で、致死率50~90%のエボラ出血熱と同じ扱いにされており、医療機関は科学的根拠と無関係に感染法上の規定で、エボラ出血熱並みの対応を強いられるためです。一般の患者は、エボラ出血熱並みの患者が通院や入院している病院は当然避ける。そうなると収益が減って病院の経営が破綻するから、ICU病床は空いていても、コロナ患者の受け入れを拒まざるをえません」
……
現場には“5類でいい”と思っている先生も多いと思いますが、医師会はそれを反映させません。
……
「指定感染症を解除してなにか問題が生じたとき、厚労省も政治家も責任をとりたくないのでしょう。責任逃れ体質の影響です。感染者が冬に再び増えるのはわかっていたのだから、夏のうちに解除しておくべきだったのです」
と、元厚労省医系技官で医師の木村盛世氏が呆れる。
https://www.dailyshincho.jp/article/2020/12110558/?all=1
(東京大学名誉教授、食の安全・安心財団理事長:唐木英明氏の批判)「科学とリスク管理も別ものです。新型コロナであれば、100%解明できていなくても、どれだけの感染力があり、重症者や死者がどれだけ出ているのかなど、実際上の問題がわかっていればリスク管理はできる。」
……
不安を煽るメディアによって世論が作られ、専門家がそれに追従し、政府は主体性を失って唯々諾々とそれらに従う。そうするうちに社会や経済がどれほど傷んでしまったことか。政府は「青年将校」を文民統制し、国民に真実を伝え、政府自身もこの感染症の実態を見つめ直すことだ。それに勝る対策はあるまい。
https://www.dailyshincho.jp/article/2020/12110558/?all=1&page=2
---------------------------(引用終)
指定感染症について調べてみました。
引用元の記事では武漢ウイルスが指定感染症の1、2類相当で、インフルエンザが感染症の5類だそうです。現場では5類でよいという声がありながら、医師会、厚労省、政府にそれが伝わらず、相変わらずの1、2類相当で医療機関の経営にも悪影響を与え、さらに国民経済への打撃も大きいでしょう。その原因が記事にあるような「責任回避」であるなら、なぜ医師会、厚労省、政府(さらにはマスコミも)が責任を負いたくないのでしょうか。責任回避したところで、責任回避に起因とした一連の行動に対しては、事後的に責任が追及される可能性があります(もっとも逃げ回る行動をとるでしょうが…)。
「専門家の言うことは絶対である」という信仰があるようですが、専門家もいろいろ言うことが違います。専門家は専門分野において、専門外の人々より専門分野の知識については熟知しているとは思います。しかし今回の騒動はそういった専門家の中でも意見が分かれる問題です。更にこの騒動が医学という専門分野以外の側面においても様々な影響が大きく出ているのであれば、専門外の問題ついて考慮にいれた上での医学専門家の意見を聞きたくなるところですが、それは無理でしょう。彼らも人間で、専門分野においても(たまには)誤った結論を出すことだってあるでしょうし、ましてや専門外の分野の影響についてなんて、ほぼ一般人と同じ程度の理解だと思います。
正解はないのですが、最適解の選択肢はあります(結果的に正解を探す動きは有意義でしょう)。
・経済を含め様々な犠牲を払ってでも指定感染症の1、2類相当に据え置き、ウイルスと戦って(共存して)いくのか。
・インフルエンザのように5類に変更して、インフルエンザ流行時のように流行ったところだけ一時的に活動を制限するだけにするのか。
・インフルエンザとまでもいわず、ただの風邪と同様に扱い騒動前の活動に戻していくのか
専門家に任せきりではなく、皆でいろいろと考えれば出てくるでしょう。
「走り出したら止まらない」ではなく「走り出したしこのまま行けば上手くいきそうだから、このまま走り続ける」であるなら良いのですが、「走ってみたけど走る必要はなさそうだから歩いて(止まって、引き返して)みる」も最適解になり得るのではないでしょうか。
虎ノ門ニュースの竹田先生の話もとても興味深いです。
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