取り調べ資料1【きっかけ】
篠崎さん、篠崎さん!
はい!!なんですか!先生!!
明日転入生がくるのよ、だから学級委員の篠崎さんが案内してあげてくれない?
え!!?転入生ですか!!男の子?
えぇ、宮崎県って遠いところからくるのよ。
え〜!!???
こんにちは!!しろつちくん!!!
えっ…と…こんにちは…
私ね!!!!学級委員の篠崎みゅうっていいます!!
あぁ…よろしく…
先生が案内してって言ってたから!お迎えにきたの!!!!
そっか…多分先生もお家まで来いとは言ってないと思うけどな…
でもね!!私が1番最初に会いたかったんだよね!!!
そっか…全然…いいけどね。
じゃあ学校まで行きましょお〜!!!
…えっと…学校こっちだよ?
あらら!!
…
おはよーーーございまーーーーーーーす!!!!!!!!!
底抜けに明るい子だなと思った、少し気持ちが浮ついた。
お前が死ねばよかったのに、この人殺し
…kん?……ちくん?
…?
しろつちくん????
え!??あぁ…どうしたの??
いや!!どうしたのはこっちのセリフだよ!!!!!!!顔色悪いよ??保健室行く??案内するよ??
いやいや…大丈夫、ちょっと休んだら…
ほけんしつはこっち!!
あぁ…少し休んで、か!ら!!!!!うわぁ!!
引っ張られる、体調が悪いと思ってるのに引っ張るやつがあるか??
ここ!!保健室ね!!!!じゃあ先生に保健室いったって言ってくるからまっててね!!!
あ、え?篠崎さん??篠崎さーーん、!??
知らない天井…なんて、初めてくる学校だから当たり前なのだけど。
遥ねぇが亡くなってから、僕は何をすることもできなくなった、病院の先生が言うには鬱?とか精神病?って言う類の病気らしい、しっかりケアすれば緩和するとのことで、家族が話し合い、もともと父の地元であった大分に引っ越すことにした。まだ、僕は毎日遥ねぇがなくなる瞬間の夢を見る。遥ねぇの体が押し潰されて弾き飛ばされて、僕を見つめて、口を開く。
お前が死ねばよかったのに
ッハツッっ、!!、はぁ…はぁ…
わー、おはよー、こんにちはしろくん。
?…はぁ…はぁ…
大丈夫〜?すごいうなされてたよ?
あぁ…うん…いつも通りだから…大丈夫。
そっかぁ、先生来るって言ってたけどまだかなぁ?
あぁ、うん、ところでさ
うん〜?なぁに?しろくん
…君…だれ??
ん〜????
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