行きつけのお店の美人女将
〇 : こんばんは〜
? : あ、〇〇くんいらっしゃい
今週もお仕事お疲れ様〜
〇 : ありがとうございます
” 麻衣さん “
麻 : いつもの席にどうぞ〜
〇 : はい
〇〇は毎週金曜日に訪れるお店がある
そこの女将はめちゃくちゃ美人で女将目当てで訪れる人もいるくらいだ
麻 : 〇〇さん今日は何食べられますか?
〇 : そうですね…
とりあえずビールと、、このオススメので!
麻 : いつもありがとね
じゃあ、ちょっと待っててね〜
女将の麻衣は容姿も完璧だが…
麻 : おまたせ〜
これ先にビールと〇〇くんに特別にお通しね
〇 : え、いいんですか?
麻 : 一番の常連さんだからね〜
他のはもうちょっと待ってね
〇 : ありがとうございます
うまっ…笑
料理の腕も一級品であった
麻 : お通し新しいの作ったんでけど、どうだった?
〇 : めっちゃうまいっす
麻 : よかった〜
はい、これ注文してくれたのね
〇 : ありがとうございます
〇〇は落ち着いた頃の少し遅い時間に行く為…
麻 : 〇〇くん今週も忙しかった?
〇 : そうですね
大きな取引先との仕事もあって笑
麻 : おぉ〜流石仕事のできる男だねー
〇 : そんな事ないですよ
麻 : 謙遜しちゃって〜
〇 : ほんとですって笑
そんな話をしながらゆっくりとした時間を過ごしていると…
? : 麻衣ちゃーん来たよ
麻 : あぁ…いらっしゃいませ、、
? : うわぁ、またお前いるのかよ
〇 : …どうも
こいつの名前は××
大手企業に勤めてるらしく
それをわざわざ自慢するように話してくる
× : お前みたいな一般企業で働いてそうな奴が気安く話すなよな
〇 : 別に話すかどうかに会社の規模関係ないでよね?
× : 麻衣ちゃんが迷惑だって言ってんの
麻 : 私は全く迷惑じゃないですよ
ご注文の方はどうされますか
× : チッ…じゃあ〜いつもので
麻 : かしこまりました
麻衣も××の事がかなり苦手らしい
その後も…
× : 金曜しか来てないみたいだね
〇 : そうですけど何か?
× : ププッ…一般企業さんはお金ないのか〜
〇 : 別にそういうわけではないですけど
× : はいはい、見栄貼らなくていいから
〇 : はぁ…笑
× : お金ない人が無理して週一来てるだけだもんな〜
〇 : そういう事にしといてください
ゆっくり過ごせなくなったので…
〇 : 麻衣さんお会計で笑
麻 : はぁ〜い
〇〇は予定より早めに会計を済ませ店を出る
麻 : 〇〇くんごめんね
〇 : いえ、麻衣さんが謝らないでくださいよ笑
麻 : 私も××さん苦手だから困って…笑
少し話を聞くと忙しい時も麻衣に絡んでくるらしく困っているらしい
〇 : ははっ…厄介ですね笑
麻 : そうなのよ
× : 麻衣ちゃ〜んちょっと!
〇 : 噂をすれば笑
大変だと思いますけど…頑張ってください
麻 : 今週も来てくれてありがとね
うん、頑張るよ笑
〇 : また来週きますね
麻 : お待ちしてます
今行きまーす
麻衣が行った後…
〇 : 麻衣さんも大変だな…笑
〇〇も店を後にした
それから毎週店に行けば××と会い
毎回同じような嫌味を言われ〇〇も飽き飽きしていた
麻衣も気付いてたみたいで…
麻 : 〇〇くん嫌気がしてるでしょ?
それでさ…土日は店閉めてるんだけど土曜特別に開けるから土曜日来ない?
〇 : いや…それは申し訳なさすぎますよ
麻 : 〇〇くんが全くゆっくり出来てないじゃん
〇 : ま、まぁ…笑
麻 : これ私の連絡先だから前の日に来る時間教えてくれたら特別に開けるから
〇 : ほんとにいいんですか?
麻 : 全然いいよ
〇 : では…お言葉に甘えて
麻 : ふふっ、じゃまた来週ね
〇 : はい、ありがとうございます
麻衣の粋な計らいもあり
特別に土曜に開けてくれることとなった
翌週から他の客がまったくいない店で麻衣の料理をゆっくりと食べられる空間に幸せを感じていた
お客さんがいない為…
麻 : 私も一緒に飲んでもいい?
〇 : 全然どうぞ
僕しか居ないですし笑
麻 : じゃあお言葉に甘えて〜
〇〇くん乾杯!
〇 : はい
🍻
麻 : んっ〜美味しい
〇 : 麻衣さん飲みっぷりいいですね
麻 : お酒弱いんだけどね〜笑
〇 : 飲みすぎないでくださいよ笑
その後も二人で飲み…
麻 : ふぇ〜麻衣ちゃん酔っちゃったぁ〜
〇 : 麻衣さんお水飲んでください笑
麻 : ゴクッ…ふへへ、、お酒じゃなぁーい!
〇 : お酒はもうダメです
麻 : 〇〇ケチぃーー!
〇 : 片付けしますからもう帰りますよ
麻 : やぁーだ!
まだまだ〇〇といるー!
いつもとは全く違う麻衣の姿に戸惑いつつも少し嬉しくもある〇〇だった
大体の片付けを終え…
麻 : 〇〇ぅ歩けないぃ〜
〇 : タクシー呼びますから家どの辺ですか?
麻 : きゃぁー〇〇に襲われるーー
〇 : 麻衣さん…笑
〇〇はもう無理だと諦め自分の家に連れて行く事にした
着く頃には麻衣は完全に寝てしまっていた
麻 : スースー💤
〇〇は爆睡する麻衣をベッドに寝かせお風呂に入り自分はソファーで寝たのだった
翌朝…
麻 : んっ…え、、ここどこだろ…
横を見ると
〇 : スースー💤
麻 : っ…〇〇くん!?
あ、、酔い潰れたんだ…
チョンチョンッ
〇 : んっ…あ、、麻衣さん起きましたか笑
麻 : うん…昨日ごめんなさい!
酔っててあんまり記憶ないけど…変な事してない?
〇 : 大丈夫ですよ
麻 : それならよかった笑
〇 : いつもと違う麻衣さんは見れましたけど笑
麻 : …恥ずかしい事してないよね?
〇 : それは大丈夫です笑
でも、酔うと甘えるんですね
麻 : っ…恥ずかしいやつじゃん!
〇 : あはは笑
距離がまた少し縮まった感じがして嬉しくなる〇〇だった
麻 : お邪魔しました…
〇 : また来週行きますね
麻 : その時はお酒控えます笑
〇 : わかりました笑
しかし翌週…
” 〇〇くんここの新規取引を君に任せたいのだが…いいかね? “
〇 : っ…こんな大きな取引先僕でいいんですか?
” 是非君に任せたい “
〇 : やらせてください!
” 任せたよ “
〇 : はい!
” 明日ここに来る予定だから対応頼むよ “
〇〇は新たな大きな取引先を任される事になった
翌日…
〇 : っ…!?
× : へぇ〜お前ここの会社だったのか笑
対応するのが君だったとはね〜
〇 : …ご案内します
その後もうまく話は進み
〇 : それではこの内容でよろしくお願い致します
” よろしくお願いします “
その帰り…
× : 最近麻衣ちゃんの店で会わないけどお金ないのかな?
〇 : あなたに会わないように行ってるだけです
× : またまた変な見栄張って
まぁ〜ヘマして取引打ち切られないようにしてくれよ〜
〇 : …はい
〇〇は大きな仕事を任されたのを麻衣に報告しようといつもとは違う日に麻衣のお店に行くと…
〇 : ゲッ…最悪
麻 : いらっしゃいませ〜〇〇くん!?
水曜日に来るなんて珍しいね…
〇 : 麻衣さんに報告したい事あってきたんですけど…あの人いるんですね笑
麻 : 個室空いてるし案内するよ
〇 : ありがとうございます
麻衣の案内で個室に向かおうとした時…
× : お、珍しくきてるのか〜
お金ないのに!
〇 : 別にいつ来てもいいでしょ
麻 : 〇〇さんご案内しますから行きましょう
〇 : はい
” なんだこの方知り合いなのか? “
××は会社の複数人で来ていたようで…
× : この前決まったあそこの会社のやつですよ〜
” っ…!?
それって、、乃木社か! “
× : は、はい…
” お前…なんて口の聞き方してるんだ!
〇〇さんですか…うちの者が申し訳ございません“
〇 : いえ…そんな大丈夫ですよ
” このバカ頭下げろ! “
× : な、なんでですか…うちの方が大手ですよ
” っ…バカか!
うちが頼み込んでやっと契約した会社だぞ! “
××はどういった意図で契約し任されたのか分かってなかったらしく…
〇 : いや…もう頭あげてください
” 本当に申し訳ございません “
× : …
××は事の重大さに気づきいつもの威勢は全くなかった
その場は上司の方の謝罪で事は治った
場が悪くなったのか××の会社の一行は直ぐに帰った
麻 : 〇〇くんの会社の名前聞いてなかったけど、あの乃木社だったの!?
〇 : 言ってなかったですもんね笑
麻 : すごいじゃん!
〇 : ははっ…ありがとうございます
麻 : いや〜今の一連それにしても爽快だったね笑
〇 : ですね笑
麻 : 帰ったしいつもの席でいい?
〇 : はい
翌日先方の方から担当者に変更と改めて謝罪があった
それから××が麻衣の店に来ることも無くなり
麻 : 最近来なくなって笑
〇 : 麻衣さんにもあの姿見られましたからね笑
麻 : ふふっ、そうね笑
〇 : おかげで麻衣さんの料理姿が見れる特等席でゆっくり飲めるので最高です
麻 : ねぇ〜そんな事言われたら勘違いしちゃうよ
〇 : されても…いいです
麻 : え?
〇 : ゴクゴクッ…
ビールを一気に飲み
〇 : …麻衣さんが好きですし
麻 : ふふっ…嬉しい
” 私は〜〇〇くんの事大好きだよ? “
〇 : …///
麻 : あはは…これからもよろしくね
” 将来の旦那さん “
〇 : が、頑張りますっ!
麻衣綺麗な横顔と一言にドキッとすると同時に身の引き締まる思いになる〇〇だった
END
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