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告白。学生編パート2

大学受験に向けて、
予備校に通い始めていた頃、
図書館で勉強するという事を名目に、
よく2人で落ち合っていた。

初めはそれぞれの
勉強を始めるが、
集中力が切れて、
雑談が始まり、
どっか行こっか?
みたいな流れになる事が多かった。

細かい内容までは覚えてはいないけど、
お互い進学する方向では
考えてはいたが
あまり勉強に身が入らなかった。

彼女を知れば知るほど
知りたくもない様な内容も多々あって、
徐々に彼女からの気持ちが、
高校生の自分にとって
重たく感じていった事もあった。

けど思い入れが強かったから
どうにか繋ぎ止めていた。


受験の事も、彼女の事も、実家の事も、
色々としんどくなって、
家出を考えていた時期もあった。


高校に向かうフリをして
真逆の電車に乗り、
横須賀の方の海辺付近の駅で降りて、
MDウォークマン片手に
好きな曲を聴きながら、
当てもなく歩いていたっけな。


そこで初め知った駅名が、

YR野比駅。 



石掘に座って
ただ海を眺めながら
弁当を食べて
ぼーっとしていた事もあった。

間も無く、
受験ムードが本格化して行って
センター試験が終わるまでは
連絡取らない様にしていたら、

彼女の不満が爆発したのか
俺の大嫌いな男の名前を
チラつかせてきた。


衝動的に別れた。



今思えば、寂しかったんだと思う。

辛かったよ。
俺だって。

勉強の事だけを考えてれば、
大分楽だったから。

受験が終わり、
自分から振ったものの、
まだ忘れられなかったから
もう一度告白して
寄りは戻ったけど

何かが違う!



って事に気付いた。

お互いそうだっと思う。
そして関係は終わった。

後に一浪して
無事大学に進学する事になり
時間が有り余り
考える時間も増え

その時期にようやく彼女に対しての
損失感を感じる様になる。


初めてタバコを吸った。




きっと寂しさを埋めていたんだと思う。








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