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友人に「思い出トランプ」を勧めた自分はウザいのか
先日、友人と本の話になった。その友人は本を読まないらしいが、私がなぜ本を読むのかとか、どんな風に本を読んでいるかとかを聞いて、本を読みたくなったらしく本を紹介してくれと頼まれた。本を紹介する。これは非常に難しいことだ。頼まれたことがある人なら分かるだろう、おそらく。ただでさえ、人に本を紹介するというのは気を遣うのに、相手は普段本を読まないときた。非常に難しい問題だ。
みなさんはこういうときどういった本を紹介するだろうか。今回の私のケースでは小説の話になっていたので小説を紹介するわけで。どの小説がいいのか、誰の小説がいいのか、どういった小説がいいのか。考えれば考えるほど決めがたい。いい意味では読んで欲しい小説はたくさんあるし、悪い意味では好みの分かれる小説を紹介して本を読むことから遠ざかって欲しくないな、という選ぶ上での悩ましさがある。
まず一つ頭に浮かんだのは短編集が相応しかろうということ。ものにもよるが、長編は一定のラインまで読み進めないと挫折することがある。その作品の醍醐味に入るまでの導入が長かったりすると、普段から読み慣れていない友人には抵抗が大きかろうというところだ。
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