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曲ができるまで②

どうもヱ学ブです。
①から1か月も経ってしまいました。
というのも①を投稿してから曲の作り方が少し変わってしまったので自分の中で言葉としてまとめるのが遅くなってしまいました。
そのくらい自分も定期的に細かい部分が変わってしまっているのでやはり人によって作り方ってそれぞれなんだろうなって思います。

概要

2回目となる今回はメロディ先でのコードのつけ方を書いていきますが、1回目にも書いた通り自分は音楽理論を学校などで学んだわけではなく、あくまで独学の知識です。
音楽のすごい人達は僕の間違ってる部分があったら教えてください!
DTMも音楽も始めたばっかで右も左もさっぱりだぜ!って人は少し参考にしてくれたら嬉しいです!

大まかなスケールの選定

この記事では、作りたい曲のメロディが先に思いついた際の作り方を示していきます。
ここでは、現在作っている春投稿予定の曲の一部を例として示していきます。
サビまで大まかにコード付けしたものをTwitterに投稿しているので気になる方はこちらから

この曲のサビ部分のコードのつけ方について書いていきたいと思います。
よければ今回説明する部分のメロディのみ、コードのみ、メロディとコードで3つのオーディオファイルを作ったのでダウンロードしてください。聴きながら見るとわかりやすいと思います。

メロディのみ

コードのみ

両方

まず、思いついたメロディの大まかなスケールを決めます。
スケールというのは、ドレミファソラシドがCメジャースケールと呼ばれるように音楽理論で決められた音の組み合わせです。
メジャースケールだけでもドレミファソラシドのキーを半音ずつずらせば12音階分の12種類のメジャースケールがあります。逆を言えばド(C)を中心音としたスケールの間隔をすべて覚えれば他のキーでも応用することができます。自分は記憶力が良くないのでスケールなんてCのメジャースケール以外覚えてません。
スケールを覚えていると作曲していく上で作業効率が上がるだろうなって思う機会があるので損はないと思います。

メロディの打ち込み

実際の打ち込み画面はこのようになりました。
この画面からDEF#ABが構成音のスケールを探せばよいことが分かります。
ここからスケールを判別するために自分はscaler 2というソフトを使っていますが、こちらのサイトでも同様の機能は使えそうでしたので添付します。

ここで先ほどの構成音を入れてみた結果がこちら。

一番上に出てきている結果はコードの逆引きですね。
変な話サビに5音しか使っていないのでこのコードだけ鳴らしてれば理論上は正しいらしいですね。

下にスケールの逆引きがありました。39個も使えるスケールがあります。(多すぎるので写真では省略)
ひとつには絞り込めないことが多いと思うので大まかにこういうスケールを使う、もしくは使えるってことを理解していれば問題ないと思います。
自分は基本的に最初はメジャースケールで考えているのでこの曲もDメジャースケールでコードをつけていきました。

大まかなコード進行をつける

スケールを決めたら次にダイアトニック・コードというものを見ていきます。
スケールにはそのスケールの音のみを使って構成されるダイアトニック・コードというものがあり、基本的にスケールを決めればそのコードを並べてコード進行を作っていきます。
Cubaseの場合コードパッドの下画像の部分から各スケールのプリセットをインポートすることができます。
インポートした際は基本的なコードである3和音(1度3度5度の3音から構成されたコード)のダイアトニック・コードが示されます。
コードのルート音(一番低い音)を1度と呼び、スケールに従ってルート音の次に低い音を2度次を3度といった感じで数えていきます。
3和音に7度の音を加えたコードを4和音と呼び、4和音のダイアトニック・コードでコード進行を作っていくという人もいますが自分はまず3和音で作っていきます。

基本的にはどんなコード進行をつけても問題ないので、自分の好きな曲とか作りたいイメージの曲からコード進行を真似してみましょう。
自分の場合は今回、Gmaj Dmaj Emin Amaj Dmaj(ⅣⅠⅡⅤⅠ)といったコード進行を大まかに選定しました。
ここからメロディに合わせて多少変えていくのでずっとこのコード進行を守る必要はありません。
耳が良い人は最初に添付したファイルから気づくかもしれませんが、この大まかに選定したコードをもとにかなり変えてるので3和音だけで弾いた時とは雰囲気が違うと思います。
下の画像が実際の最終的なコード進行
あんまり同じ進行ループしてませんね。

なんか最近の流行ってる曲聴いているとサビは特にコード進行の細かい移り変わりが多い気がしてます。(あくまで音感無いので何となくですが)
なので自分もサビでマンネリ化しない工夫としてコード進行の起承転結みたいのを考えています。4小節単位で起承転結ってイメージです。

4小節目までの解説

4小節目までの最終的なコード進行としては、
Gadd9 Dadd9 Asus4/E Asus4 D D/F#
となっています。
自分はコードをつけるときこちらのコード逆引きサイトを使用して使えるコードを調べています。

1小節目にはもともとGの音を割り振っていました。
Gのコードの構成音はG B D
上記のサイトでG B Dをマークします。
するとG B Dが含まれるコードがたくさん出てくると思います。
ここで初めにチェックしないといけないことは、この3音をマークした上で、メロディとして鳴っている音も考慮しないといけないことです。
コードを弾いているときに鳴っているメロディの音もコードを混ざりあって他のコードのように聴こえるので、コード+メロディとして同時になっている音を1音ずつ入れ替えながら存在するコードになっているか確かめましょう。ここで存在するコードであれば理論上は正しいはずです。
メロディ1音目はDですが、DはGメジャーコードの構成音なので問題ありません。
次にAの音は、Gに対して9度の音でこちらもいくつか使えるコードが出てくるので問題ありません。
ここで、最初のコードが単純な3和音のGメジャーだと物足りないと感じたため、Gに9度の音を足したGadd9にコードを変更しました。
メロディに使われている音も9度の音でしたので理論的には問題ないです。
add9はさわやかで透き通るような響きが感じられます。
サビの出だしのコードはそのサビの印象を左右すると考えているので、透明感のあるコードがイメージとマッチングしていたということで使用しました。
次のDadd9についても同じ手順でDadd9を選定しております。
このサビにおいて4小節おきの出だし2小節はメロディが同じなので全ての出だし2小節でGadd9 Dadd9が使われていますね。
ここは途中で使うコードを変えても問題ありませんが、自分の場合Gadd9 Dadd9がしっくりき過ぎていたので変えませんでした。

次のコードとして初めはE Aといった形で1小節に2つコードを入れ、Dに戻る進行を考えていましたが、最初の4小節では分数コードを使うことでルートの音はEADF#としながらもコードは当初考えてたものから大きく変更しました。
というのも途中で書いていたサビの中でコード進行に起承転結が欲しいという話につながる部分があります。
当初考えていたEmin Amaj Dmajでは「起」にしては少し解決感が強すぎて「結」に近い印象になってしまうと感じたため、どっちつかずで曖昧な響きを持つsus4コードを使うことで解決感を少し弱められたと感じました。
ただ、Gadd9 Dadd9 Asus4 Dmajとしただけではなんか後半の物足りない感があったので分数コードを使いルート音に動きを出しました。
後半のルート音の動きはEADF#となっていますが、EはAの5度の音にあたり、Aに向かいたくなるような効果があるのでAの前で挟むことによってつながりが良くなります。F#についても、次のGの音の半音下であるため、Gへのつなぎを滑らかにしてくれる効果があります。

まとめ

今回はここまでです。
簡単にメロディへのコード進行のつけ方をまとめると、

  • メロディに対して決めたスケールのダイアトニック・コードを用いてメロディの雰囲気に合うコード進行を選定する。

  • 選定したコードをメロディを合わせても理論的に間違えではないかコード逆引きを用いて確認する。

  • そこからコードの味付けは自由!感じたままに作れ!

です。
5小節目からは今回の応用でスケール外のコードとかが入ってきて説明が長くなっちゃうのでまた次回!
ありがとうございました!

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