エリザベス女王杯 考察
G1も中1週挟み、エリザベス女王杯です。
今年は例年と違い、京都2200m外回りから阪神2200m内回りへ舞台が変わります。
3角から下り坂で直線平坦の京都外回りと2度の坂を登る阪神内回りとでは求められる適正に明らかな違いが出てくると思います。
その辺も加味しつつ考察していきましょう!!
傾向と対策
①トラックバイアス
開幕初週だった先週は内先行から好走馬が多く出るものの、展開次第では差し切るまでは行かないものの馬券圏内には届いてる様子。
内回りの点もあり、内先行有利なのは確かですが、そこまで偏った傾向にない事は要注意。
②血統
日本の中距離路線ではあるのでディープインパクトの好走もありますが、マンハッタンカフェやステイゴールドの方が好走率という面では優勢です。
坂を2回登るという事で底力のあるトニービンを持ったルーラシップの好走も多くなっています。
トニービンというと大箱コース向きなイメージが強いので意外でした。
反対にハーツクライの不振も面白いです。
リスグラシューが印象的だとは思いますが、開花していないハーツクライ産駒はどうしても後ろからになるのでその辺が肝なのかもしれません。
③前走
ここ最近では府中牝馬S組が目立ちます。
しかし、例年の傾向で坂を2回登る阪神内回りという舞台とは今回はリンクしずらいのでは?と考えています。
なので、こちらは宛にならないと思います。
面白いのは、春のG1から直行した組が3着止まりという点です。
秋華賞や夏終盤から秋くらいのG2から参戦した馬達の方が活躍する傾向にあると言えます。
有力馬 考察
ラッキーライラック(C.ルメール)
前走札幌記念3着と敗れてはしまいましたが、敗因はラップかなと思っています。
道中緩く、直線で一気に加速する様なレースラップの方がこの馬に向いていると思います。
この馬が勝ちきっているレースは道中緩んでいる所がポイントだと思います。
今回のエリザベス女王杯ですが、通常阪神内回りは向正面で緩みやすく3.4角辺りから加速します。
しかし、これが当てはまらないのが宝塚記念。
G1という事もあり淀みないラップを刻みタフさが求められます。
明確な逃げ馬不在なので展開一つなのかもしれません。
苦手な展開でも馬券圏内に入ってきてる辺り今回も得意な展開でなくても馬券圏内には来るかもしれません。
ノームコア(横山典弘)
この馬の距離が持つのか問題について。笑
半妹にはクロノジェネシス、母母の全姉にはフサイチエアデールなどがおり、主にマイルから中距離で活躍。
胴が詰まっているわけでもなく、距離的には守備範囲と思われます。
先週の阪神開幕週は開幕週らしく、時計は速く、ある程度締まったラップで持続力勝負になればラッキーライラックよりもこちらに分がありそうな。
ラヴズオンリーユー(M.デムーロ)
ミルコがこっちを選んだのか、選ばざるを得なかったのか。笑
ディープ×ストームキャットという血統を考えると前走は目を瞑るとして。
問題は前々走。なぜ、そこに出たのか自体問題なのですが、別定G3で勝ちきれなかった要因とは。
ドバイ遠征でいろいろあって万全な状態にあらず、ヴィクトリアマイル、鳴尾記念とレースに挑んだ。というのが最もしっくりくる理由ですが。
前走でも仕上がり途上で、上昇ムードではあるものの今回どこまで仕上げてこれるか?が鍵となると思います。
オークスを勝ったように、本来は持続力より瞬発力で本当はもっと溜めてキレる脚を使わせたいとは思いますが、コースの質を考えると。。。
センテリュオ(戸崎圭太)
前走オールカマー1着。
あっと愕きましたが、カレンブーケドールは早めに動いて最後失速、ミッキースワローはいつもと違う競馬。
じっとしてたセンテリュオが他のG2.G3級に勝ったと思えばG1で勝負になるかどうか。
内回りコースもベストとは。。。
サラキア(北村友一)
この馬も前走は驚き。
道悪は全然ダメなのかと思っていましたが。
差し決着となった前走は展開的にも。
ピッチの効いた加速力に長けた馬だけに阪神内回りという舞台も合うとは。。。
穴馬情報
リアアメリア(川田将雅)
スローがいいのか、左回りがいいのか。それとも両方か。
確定的な事は言えませんが、不安要素が多い馬なのでここは買わない方がいい気が。
スローになったらなったで結果次第で今後の取捨も容易になるかと。
ウインマイティー(和田竜二)
ステイゴールド系のゴールドシップを父に持ち、母の父カコイーシーズは欧州の中長距離で活躍しました。
カコイーシーズの産駒は日本では地方のダート中距離で活躍しており、母も地方のダート中距離を主戦場としてました。その豊富なスタミナはこの馬にも受け継がれていますが、その分スピード不足は否めない所。
先週の様な高速馬場では見せ場があるかどうか不安ではありますが、距離延長は確実にプラスで阪神の内回りもプラス材料となってくるはず。このオッズならそのプラス材料に目を向けてあげるのもいいかも。
ウラヌスチャーム(斎藤新)
ルーラーシップ産駒。パワーには定評のある馬。トニービンの影響か飛びが大きく小回り向きではないですね。それでも外枠引けたらごちゃごちゃする事なく回ってこれそうなので面白いかも。とは思ってます。
エスポワール(武豊)
オルフェーヴル産駒。ロベルトにトニービンと本当はもう少し前目で競馬して欲しい所。
でも、スタートから促していくタイプの騎手じゃないだけに変わり身は期待できなさそうです。
血統的には大変魅力的ですが。
サトノガーネット(坂井琉星)
ディープ×欧州で距離延長○
小倉記念買えた身としては今回もあるかもと思ってしまう。笑
前走もタメ過ぎたぶん。もう少し早めに動いても大丈夫なくらいの脚はあると思うので、脚を余す様な結果にならないで欲しいとは思いますが脚質的には。。。
まとめ
明確な逃げ馬はいないものの、瞬発力勝負では分が悪い先行馬多数。途中緩む事はあってもある程度持続力は求められるのでは?と考えて以下の様に現時点では印を回したいと思います。
◎ノームコア
○ラヴズオンリーユー
▲ウインマイティー
△ラッキーライラック
穴サトノガーネット
仕上がり微妙かもしれないラヴズオンリーユーもいるし、高速馬場では無理そうなウインマイティーもいるので当日ガラッと変わる可能性は大いにあると思います。
また当日Twitterの方で呟かさせていただくのでよろしくお願いします🥺