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今後の日本代表強化の枠組みとは|ラグビーIMHO

前回ブログで、なぜサンウルブズが勝てなかったか、私見を述べた。私見ついでに、今後のあるべき枠組みについて述べたいと思う。

一つにはサンウルブズのような仕組みをやめ、日本代表と国内トップリーグのみの体制、つまり2015年以前に戻すことが考えられる。この場合、恐らく日本代表クラスの選手は海外プロリーグへどんどん流出していくだろう。プロ野球やサッカー同様、ワールドクラスの選手がより高いレベルを求めることは必然である。国内リーグを完全プロ化しても、恐らく流出を留めることはできない。

選手が個々に海外チームに所属し、テストマッチの時だけ帰国して代表合宿を行う。それで強固な「OneTeam」がつくれるだろうか?

私の意見は、サンウルブズのスーパーラグビー復帰を再交渉すべきだと思う。どれだけ金がかかるにしても。あるいは他の海外リーグにサンウルブズを参戦させるべきである。そして国内トップリーグは大胆に規模を縮小することを提案したい。

図式で書くと、

日本代表 = サンウルブズ > 国内トップリーグ

完全にサンウルブズを準日本代表と位置づけ、海外リーグで優勝を狙うチームにする。相対的に国内トップリーグを縮小することは止むを得ないと考える。両立は困難であり、言わば「選択と集中」である。

従来のトップリーグは例年8月に開幕し、翌年1月~2月頃に決勝トーナメントおよび日本選手権で閉幕。その頃にスーパーラグビーが開幕し、8月まで。両方に所属する代表クラスの選手は、オフも取れず、家族とも会えず、そもそも日程的に無理なのである。

「OneTeam」としての日本代表の強化にはサンウルブズのような存在が不可欠。そしてサンウルブズを海外リーグで勝てるチームにしなければ存続できない。となれば、国内トップリーグは大幅に期間を短縮し、例えば9月~11月の3ヶ月のみとする、チーム数も8チームぐらいに絞る(現状のトップリーグは16チーム)などの大胆な荒療治が必要ではないか。

国内リーグのその他の時期は、サンウルブズ所属メンバーを除き、下部リーグも交えた別の大会を開催するとか、カップ戦をやるとか、盛り上げ方はいろいろあると思う。

東芝、神戸製鋼、サントリーなど、日本の社会人ラグビーの伝統を築いてきたトップリーグの縮小はあり得ないという意見は多いだろうが、日本代表が世界で戦える力をつけてきた今、大胆に変革せざるを得ない時期に来ていることは間違いない。


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