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じょんのび婚活#02 初めての写真館

恋を諦めた36歳女が重い腰をあげて婚活を始めるってよ!
ゆったり楽しんでやっていきたいね。
今回は婚活写真撮影の巻

プロフィールに登録する写真は写真館で撮るのが普通とのこと。どんな雰囲気なのか、サンプルとして実際の画面を軽く見せてもらったけれど、
お、お、おじさん図鑑だぁ~~!
エセ女子アナの行進だぁ~~!
というのが正直な感想だった。すみません。
写真館で撮ると全員こういう感じに仕上がるのだそうだ。わたしが大学の頃、量産型女子大生なんて言葉が流行っていたけれどそれの大人版という感じだろうか。

私は女子アナ風女子が苦手なので、そっち系に寄せていくことにやや抵抗があったのだけれど、写真館を使わずにスマホなどで撮った写真をプロフィールに使っている人は男性も女性もとにかく悪目立ちしていた。なんというか、『本気度』が感じられないと思ってしまうね。
こういう場において個性は不要なのだろうから、わたしも図鑑の1ページにならねばなるまい。

そういうわけでオプションで30000円払って貸し衣装とメイクアップ、そして撮影をすることにした。これだけ高いんだからそれはまあ綺麗に撮ってくれるのだろうと期待。

渋谷のスタジオに入ると、前の時間の人がちょうど撮影をしていた。見ちゃいけないとは思ったけれど、カメラマンさんの
「いいよいいよ~すごくかわいい!」と、言う声掛けに、かなり気持ちよくなってウットリとキメ顔をつくっている女性がチラリと見えた。

え‥‥‥! わたし無理かも‥‥!!!

というのもわたしは写真がすごく苦手でして、畏まった場での写真ほど、かなりブサイクに写ってしまうのである。さっきのお姉さんのようにノリノリで写る自信が全くない。

個室に通されて、事前に選んでおいたワンピースが置かれている部屋に入る。
本当は鮮やかな青のワンピースにしようかと思ったけど、あわよくば今回の写真を仕事のプロフィール写真にも使いたいなと思ったので無難にグレーを選んだのだった。
しかしメイクのお姉さんいわく、婚活写真は様式美がありすぎて。露骨に婚活写真です~!という感じになるのだそうだ。
なのでビジネス用の写真がほしいなら別で撮ったほうがいいとのこと。30000円もするのに、この婚活サイトにしか使えないんだ‥‥切ない。


撮影ブースに入って、カメラマンさんに挨拶すると、やたらじぃーーーっと顔を見つめられる。
やだなにこわいんですけど。

お兄さんが「うん、よし」と呟くから思わず「何がですか!?!?」と聞いてしまった。
どうやら顔の対称性を確認して、どっち向きで撮るのがいいか考えていたらしい。ちなみに「どっちでもOK」とのこと。

撮影中は自分でも分かるくらい表情は硬く、目も全然開かなかった。出来上がった写真を見て「うわあ!ぶす!」って思わず言ってしまうレベルだった。これだったら居酒屋で友達が撮ってくれたやつのほうが全然いいんですけど~~!

とはいえフォトショで多少整えられるってことだったのでもうすべてお任せにした。人相と年齢の印象が大きく変わらない範囲でプロがよしなにやってくれるらしい。胸をすこし小さめに加工してほしいということを伝えたけど、「スタイルの良さはアピールポイントだと思いますが‥‥」と渋られてしまった。数日後出来上がった写真を見るとやっぱり胸はそのままだった。
胸が大きいことで嫌な思いをたくさんしてきたからお願いしたのにあまり伝わらかったのが少し残念。まぁ男性だったしな‥‥男性カメラマンがこれが正解だと思うならそれに従ったほうがいいのかもしれない。

全体的に顔写真は「なるほど」という感じに仕上がっていた。ただ、わたしの悩みというかコンプレックスとしては村娘顔だからか写真だけだと穏やかそうだとか優しそうだとかに見られてしまうことが多いのだ。今回もそのように仕上がっている。
今までもマチアプでわたしにリアクションしてくる男性は、控えめというか気が弱いというか、気が利かなくてナヨっとしていて、そのくせプライドだけは高くて女より優位に立ちたがる面倒くさいタイプが多かったのだけど、今回もそういう人が集まってきそうな予感はちょっとある。

うーん‥‥どうなることやら。


まあ色々不安はあると思うけど楽しんでいけるといいねわたし〜!

次回:活動開始、初めてのお茶、早くも挫折の香り

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