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フランス語では、8日間が1週間で15日間を2週間って言う謎

(はじめに)


前回(2018年7月13日)のフランス語講座で、Mさんから「教材の中のフランス語ではhuit jours(8日間)が1週間となっていますが、変じゃないですか」というの質問がありました。それでアシスタントのフランス人留学生のAさんの答えが、落語みたいで大変面白かったです。私は、これはフランスでも、数え年のような数え方をしているからではないかと思いました。
 

1. フランス人留学生Aさんの答え


「自分にもわからないが、フランスでは、huit jours(8日間)が1週間で、quinze jours(15日間)が2週間となっている。7日、14日とは言わない。多分フランスの国語審議会が、そのように最終的に決めているので、そうなっているのではないか。フランスの国語審議会の委員は数学に弱いのです。」
大いに笑いました。

2. ネット上の「知恵袋」での答え


 そこで、今日、ネットで調べていましたら、知恵袋に、全く同じ疑問を持って質問している人がいるのを、見つけました。
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フランス語の質問です
なぜ huit jours で「1週間」になるのでしょうか?8日間とかではだめなのでしょうか [1]
 
ベストアンサーに選ばれたものが、次の答えです。
 
フランス語で一週間はhuit joursで、2週間はquinze joursです。
これは期日を当日から含めて計算していることによるものです。日本では民法の規定を初め、多くの法令で期日の計算を翌日から行うことにしていますが、フランスでは期日を当日から含めて計算するためにこのような言い方をします。
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これで、超納得しました。

3. これって、数え年の考え方ですよね


 若い人にはもう良くわからない数え年ですが、たとえばあなたが、2003年5月12日生まれなら、満年齢だと、今年2023年5月11日までは19歳で、5月12日になって初めて20歳になりますが、数え年だと、生まれたらすぐその日、2003年5月12日から1歳となり、次の年の元旦になると、歳が1つ行くので、あなたが20歳になるのは、2022年1月1日からになります。つまり、数え年には0歳というのがないんですね。
 
この数え年は、戦前の日本、現在の韓国や中国で、使っています。
フランスでも数え年の数え方があるんですね!

4.  建築家のIさんより建物の階数の数え方との関係からの指摘


ひよっとすると、もともとフランス語にも、0『零』の概念が無かったからでしょうか?
例えば、建物の階数の数え方と階段の段数の数え方が違うように、上手く説明出来ませんが、なんとなく、建物の階数を数えるのと同じ考え方なのかも?と、思いました。

Iさん、なるほど、面白い所にお気づきです!
ところが、その考え方からいうとおかしなことに、フランスでいう建物の1階、2階、3階…はそれぞれ、日本の2階、3階、4階…にあたりますので、フランスでは0階があるのです。フランス語では、日本の1階は「車道すれすれの階=地上階」という意味でrez-de-chaussée (レドショセー)といいます。なんだか、フランス語には考え方に統一性がありません。なぜでしょうかね。でも、とにかく面白いですね。
 

(おわりに)


私は現在信州に住んでおりますが、ここで思い出すのは、信州の御柱祭は7年に一度開催されるといいならわされています。実は、これも数え年で7年に一度なので、実際には6年毎です。これも、昔は0『零』の概念が無かったからでしょうね。
 
 
 
*なお、冒頭の写真は、下記の著作権フリーの御柱の写真を使わせて頂きました。
https://www.photo-ac.com/main/detail/26106672&title=%E6%9C%A8%E8%90%BD%E3%81%97%E5%85%AC%E5%9C%92+%E5%BE%A1%E6%9F%B1#goog_rewarded
 
参照文献
[1] https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q13185263618?__ysp=44Gq44GcIGh1aXQgam91cnMg44Gn44CMMemAsemWk%2BOAjeOBq%2BOBquOCi%2BOBruOBp%2BOBl%2BOCh%2BOBhuOBi%2B%2B8nzjml6XplpPjgajjgYvjgafjga%2FjgaDjgoHjgarjga7jgafjgZfjgofjgYbjgYvjgII%3D
 
 
2018年7月15日 随筆
2023年5月12日加筆

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