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親に隠れて読むような本ではありません|マジメに、哲学も社会学も学べる本。『人生のレールを外れる衝動のみつけかた(谷川嘉浩著/ちくまプリマー新書)


衝動とは。別名Voice(Podcastの放送より)。自分の奥底、気づいていないような場所から突如にじみ出てきて、出てきたらどうしようもなく憑依されるように捉われてしまう幽霊のような存在。

それは確かにあるよね、で終わらずに、衝動をどう人生に活かすのか、衝動を活用した有意義な人生や仕事とは。そんな議論にも踏み込んでいる本。

本書が面白いのは、読めば読むほど自分も何か発したくなるところ。だからこうやって文章を書こうという気になって実際に書いている

この本は補助線しか提供してくれないが、いつか流行った”大人の塗り絵”のように、自分でいい感じのものが描けそうに思える適度な補助線を提供してくれる。


本書から受け取ったメッセージは2つ。

  • 衝動に正直になろう!
    レールよりもルート。こうあるべき論や人生のレールに支配されず、自分のルートを見つけることが大切だ。

  • 衝動と上手く付き合おう!
    レールを外れることだけに執着しても駄目で、衝動に気づいたあとに自分の目的に落とし込むには一歩下がって考える必要がある。世の中はじめ周りの状況が今どうなっていて、過去から現在までの自分はどう歩んできていて、それから何が言えるのか言語化してみる、そんなステップが推奨されている。


そういえば僕は最近、一眼カメラを始めたい衝動にかられて、実際に購入したのだが、その自分を例に、上記のステップを考えてみる。「衝動を行動に移すための3ステップ」である。

衝動:一眼カメラを始めたい。天の川を美しく撮影したい。

ステップ1:状況を分析する
来月北海道旅行にいく。そう何回も行ける場所じゃないので、仮に1年後に一眼カメラを手に入れたとしたら「北海道行くとき何で持ってなかったんだろ~」と後悔するはずだ。

お金は結構かかる。カメラ以外に同じ程度の出費って何があるか?やりたいことリストを眺める。「バイオリンを買って練習始める。屋久島に1か月こもる。ロードバイクが壊れて再購入する。登山にハマってグッズを買いそろえる、書斎を作る…などなど」うーん、、どれもカメラよりも後だな!

ステップ2:過去から現在の自分を俯瞰してみる
小学校の頃、私は今でいう撮り鉄だった。当時PENTAXの一眼レフを親戚の伯父様から借りて使わせて頂いていた。当然フイルムカメラで完全マニュアルなので、絞りやシャッター速度を間違うと何も写らないし、ピンボケするし、現像に出して翌日出来たものを見て初めて撮れた写真がわかるという。。

でもそのカメラが好きで大学の頃まで時々使っていた。上手くいくとめちゃくちゃキレイなのが撮れるのです!写真を撮るのが好きなのか、スマホでもいつも何か撮っている。自分は撮影が好きだったのだ。

ステップ3:以上踏まえてレッツセンスメイキング
今このタイミングでデジタル一眼を買うのは、、、必定ではないか!逆になぜ今まで持っていなかったのか。持ってない期間の人生の時間を返してくれーーーー!!!


というステップを踏んで、どれを買うべきか調べ倒したうえで、購入しました。

衝動からの行動とはこういうものなのか?谷川さんの主訴と全然違ったらスミマセン。責任はすべて自分にあります。


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