ハンバーグを作った話
今日はVRMF(バーチャルリアリティミュージックフェス)という夏フェスの日。
私は夜の6時頃から喫茶BlueLoungeとして、インスタンスを建ててイベントを楽しんでいた。
ジョニヘの演奏が終わり、フレンドの一人が、
「じゃあちょっと僕、ハンバーグ焼いて来ます」
そう言って、一旦VRCから離脱した。
「え? 今日ハンバーグの人多くない?」
と別のフレンドが言う。
聞けば他にも二名、「ハンバーグを作る/食べる」と宣言してVRCから離脱した人達が居るという。
「もしかして今日ってハンバーグの日なのかな。8月9日だし」
と、思い付いて調べてみると、本当に今日はハンバーグの日だった。
こうなるといよいよハンバーグが食べたくなってくる。
幸いうちの冷蔵庫には、いつでもハンバーグが作れるようにミンチと玉ねぎと卵とパン粉を常備してあるので、作ろうと思えば作れる。
ただイベント真っ最中なので、演者の交代時間を狙って用意せねばならない。
たとえデスクトップモードであっても、VR空間でライブが見たいのだ。
手始めにオカフリさんの演奏後、ミンチ550gを冷凍庫から出してレンジで解凍することにした。
次いでろい[loy]さんの歌が終わったところで、
「ちょっと玉ねぎ切って来る」
と、フレンドに言付けて台所へ向かった。タイミングを逃さないようにスマホのYouTubeでVRMFの配信を見る。
玉ねぎはまるまる一個粗いみじん切りにする。
店で食べるハンバーグは牛100%で玉ねぎの入っていないものが好きだが、家庭のハンバーグは玉ねぎが入っている方が好きだ。
玉ねぎが良い感じに切れたのでVRCに戻った。
ただどうやらトラブルのため遅れているようだった。
「もしかしてこの時間に玉ねぎ炒めれるんじゃない?」
そう思って、再びフレンドに言付けて台所へ向かった。
フライパンにオリーブオイル大さじ1〜1.5くらい垂らして中火で熱し、玉ねぎを炒める。炒め終わったら皿に乗せて熱を冷ます。
配信を確認するとまだ次が始まる気配が無かったので、パン粉と牛乳を適量ボールに入れてかき混ぜる。
まだいけそうなので、玉ねぎもミンチも入れてかき混ぜてこねる。
あっと言う間にハンバーグのタネができてしまった。
まだいけそうなので、そのまま焼くことにした。
フライパンにサラダ油を大さじ1垂らして弱火で熱し、ハンバーグのタネをこねながら形を整え、そっとフライパンに置いて蓋をしておく。
生焼けくらいになるまで放置する。
その間にソースを作る。
【なんとなく作ったソース】
・ケチャップ(大さじ3)
・昆布つゆ(小さじ1)
・コンソメ(適量)
・水(適量)
・目の前にあったリキュール(適量)
以上の材料を混ぜてフライパンに投入し、蓋をして弱火で煮込む。
これまで自分もVRCでのリアルタイムイベントのスタッフ側に何度かなった経験があるが、遅れが生じた際の運営側の心境を思うと非常にハラハラしてしまう。
だから居ても立っても居られずハンバーグを作った。作ってしまった。最後まで。
うちのインスタンスは人も少なく非常にまったりしていたので、待ち時間は思い思いに過ごしてほしいなと思ったのもデカい。元々、喫茶BlueLoungeは日頃からそんな店である。
私の意図が伝わったかどうかは分かんないけど。
かくして、美味しいハンバーグが作れたのだ。
ハンバーグが出来上がってVRCに戻ると、ちょうど音無むおんさんの歌が始まろうというところだった。
むおんさんの歌声は凄まじかった。
むおんさんは急きょ声だけの出演でご本人の姿は無かったが、彼女の歌声に合わせて波立つステージの演出が彼女の歌声をより際立たせ、一層素晴らしく思えたほどだった。
トラブルに見舞われたにも関わらず、自らを奮い立たせるような力強い歌声に、勇気をもらった。
ありがとう。
※他にも素晴らしい演者の方々、スタッフの方々がいらっしゃいます。
YouTubeのアーカイブは数日の間は見られるようなので、気になった方はぜひご覧になられることをオススメします。
最後に
VRMFに携われた皆々様、本当にお疲れ様でした。
きっと裏ではこちらが知り得ない様々なことが起こっていただろうと思います。まずはゆっくり休まれて下さい。
今回、VRMFに少しでも関わることができて嬉しかったです。お声をかけて下さりありがとうございました。
これからもVRの音楽を楽しみにしております。