あいうえお作文「や」

「や」
屋根。小さい頃、記憶にないので5歳よりもっと前の話。私は屋根に登って降りれなくなって泣いていたらしい。母からは私が首を吊ったことや梅干しの種を喉に詰まらせたことやミシンの針に手を突っ込んだことや火鉢に手を突っ込んで腕を火傷したことを聞いた。腕の火傷は残っているからまぁ真実に違いない。母はできの悪い子供を持って苦労したと思う。私はそれでいて極度の人見知りでいつも母の後ろに隠れていた。幼稚園に行くかと聞かれ断ったのもその頃だった。

「や」
山手線。東京や東京近郊に住んでいると山手線が一つの目安となってくる。内か外かなど。満員電車に耐えられなくなった話はしたように思う。朝早いとまだ座れるかな。降りたことのない駅は何ヶ所もない。繁華な駅はいくつもあるが私はそれより静かな駅が好きだ。西日暮里とか巣鴨、大崎など。今はどうなっているかはわからない。新しい駅が出来たらしいがそこも行ったことがない。もう随分前の話だしなぁ。今も混んでいるだろうか。

「や」
屋根登る泣いた赤鬼降りれない
山手線一周回ってご苦労さん

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