見出し画像

【EURO2024】フランスが分からない

基本的には、こんなこと分かった!思った!ことを綴っていますが
ちょっと趣向を変えて分からなかったことを綴ってみようと思います。

そのくらい、ちょっとフランスがよくわからない。
教えて詳しい人、状態。

調べたり、他の方の記事など読めば色々分かるとは思うのですが
何が分からなかったのか書いておくのも大事かなと。(どこ目線)

決まりごとが見つからないフランス

まず、フランスの試合はEUROの本戦と親善試合を2~3試合観ました。
(執筆時点では、R16 vsベルギー戦を見た後)
その時点で思っていたことは以下。

・キーマンはグリーズマン。全体のテンポや使うエリアなどは彼のパス回しで握られていること。

以上です。
これ以上のことが読み取れない…
あまりにもこのチーム、流動的すぎて決まりごとが見つけられない状況です。

フォーメーションは2パターン?

まず、基本のシステムは4-2-3-1の認識。
前述のキーマンであるグリーズマンが自由にピッチを動き回り、潤滑油として働く。

基本的にはグリーズマンが中央を陣取るこの形。
テュラムとエムバペの位置は流動的で、カンテが低めの位置を取りがち。

もう一つはベルギー戦で見せた4-3-3。
4-2-3-1との違いは、グリーズマンが右WGの配置であったこと。
中央に流れてくるケースこそ多いものの、基本的には右サイドに陣取っていた。

なぜ、ベルギー戦だけグリーズマンが右よりだったのか謎。
とはいえ、中央に流れることも多かったので2トップと思えば…そう。。


いずれにせよ、4バックなのは間違いなく
中盤の底を1枚にするのか、2枚にするのか?と、
グリーズマンをどこに配置するのか?の違いに見える。

ここまではいい。ここまでは。

システム完全無視の配置…?

問題は保持時の配置。
システムとは何だったのか、と思うくらいみんながまぁ自由に動く。
動いているように、見えている。。

ベルギー戦でいえば、エムバペは左WGの位置、テュラムはCFの位置から動かないところは明確。
中央に流れがちなグリーズマンは大外の右レーンを空けるため
右SBに入っているクンデが度々このレーンを埋めるため高い位置を取っていた。

疑似右ウイングともいうべきか、グリーズマンはライン間をふらふらとしながら
クンデのレーンを空けていた?
が、基本的には右に張っていたのも事実。

問題は中盤。
ベルギー戦ではチュアメニ、ラビオ、カンテで中盤を形成していましたが
明確な立ち位置は決まっていないように見えました。
ラビオがトップ下に近い位置を取ることは多いものの、カンテとチュアメニは交互にCBの脇に落ちるような位置を取ってビルドアップに参加したりと
たぶん、どっちがどう、というのが決まってなさそう。

レーンは変わらないにせよ、エムバペも結構降りてくるし
ラビオも低い位置を取ったりと、くるくると目まぐるしく人が入れ替わっている印象を受けました。

すんごい高度なことやってる…?のか感覚なのか…?

要は、フランスがやっているのって
「各々が空いたスペース(レーン)を埋めあっている」のかなと思いました。
その証拠にか、前線が動かずパスコースがない"あるある"シーンが無いなと。
誰かが前線にいるなら、自分は一列降りる。
彼が降りたから自分が上がろう。
など、サッカーにおいては基本の考えではありつつ、基本が高度なレベルで行われているのかなぁと。
ちょいちょいポジションが被っている(ように見える)のは、こういうことなのかなぁとも。

攻撃時には、DFが捕まえずらくなるメリットがあるとして
守備時においては、ゾーンなりマンマークなり何かしらないと崩壊するようにしか思えないので、分かってないのは守備ルールかもしれません。。
(中盤より前の選手は、ボールホルダーに近い人から順にマンマーク気味についていくようには見える。)

思ったより分かっていた…のか?

書いてみると、思ったより分かってね?という気持ちにもなりましたが
当たり前っちゃ、当たり前のことしか言ってないので
やっぱり分かってないように思いました。

明確にこう攻めよう、を持たずにいるのはどこかの代表と似たものを感じたりしますが
時間が限られている代表チームにおいては、細かい浸透よりもルールをできる限り少なくすることも選択肢の1つなのかな、とも感じたりしました。

そう思うと今大会でのスイスやオーストリアのような戦術浸透度が高いチームに対する評価はまた大きくなるわけで、
積み上げた戦術をぶち壊してしまう個人の力も、またサッカーだなぁと思ったりしたり。
とはいえ、再現性が落ちるのも、また事実であり。

いまだに優勝が全く読めず、今大会のEUROはとても面白いですね!

いいなと思ったら応援しよう!