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10月総括- 日本の飲食産業の凄さについて語る

タイのケーキ屋は、事業計画に沿って順調に進んでいます。新しいスタッフも9月末から加わり、運営体制がより安定し、スタッフだけで店舗が回る状態になっています。

今月も期待を超える成果を上げることができています。正直、予想以上ですが、多分タイだから実現できていることだと思います。特に新しいこと、すごいことは何もやっていません。売ってる商品も、特別なものではありません。

私が今タイでやっていることを日本でやっても同じ成果を実現できないでしょう。すぐ潰れると思います。改めて日本で飲食事業で成功している企業はすごいです。世界のどこでも戦えるんじゃないかとさえ思います。製造業以外に、実際に日本からタイに来て成功している多くは飲食業です。

スシロー、焼肉LIKE、一風堂、大戸屋などあげ出したらキリがありません。
日本は賃料も高く、サービスに対して高い品質が求められ、人件費も安くなく、最低賃金も上がっている。その割にサービスの価格が高くないので、相当工夫しないと生き残れないだろうなと思います。

そんな厳しい環境で戦い抜いた日本の飲食産業が、「日本食LOVE!」のタイに来ると一瞬で伸びるでしょう、と思います。
実際にこちらに住んでいる日本人経営者で「日本に残された戦える産業は食のみ」とおっしゃられる方も結構います。
しかし、どれだけ海外にマーケットがあっても、働き者で真面目な日本人が一番苦戦する部分はやはり「人」だと思います。

当たり前ですが、国が変わると、考え方は全く異なるわけです。仕事は人と人が協力して作っていくので、この部分は苦労するのではないかと思います。

頭で「国が変わると文化も変わる」と理解するのと、体で文化の違いを体験するのでは全く感覚が異なります。
体で文化の違いを体験すると、これまで感じたことのない怒りや憎悪が込み上げることもあります。やはり根底にある価値観を揺さぶられるわけですから、理性で処理できず、少なからず動揺します。

そんな背骨から湧き上がる怒りや憎悪に苦しめられるのを20代はずっと経験してきましたが、まだ慣れないことばかりです。「あー日本なら3分で済んだところが10分もかかってしまった」みたいなこともよくあります。

それでも「日本に帰りてえ」と思わず、海外で挑戦し続けるのは、海外にはロマンがあるからです。この先どんな道が広がっているのかと想像もできない未来やストーリーがありそうな気がしているのです。

特にタイのような熱気や勢いのある国では、朝起きると「今日もやってやるぞ」という気持ちが自然と湧いてきます。街中のバイクや車、トゥクトゥクの騒音が自分を鼓舞してくれるのです。(アップルウォッチが毎回アラート出すくらいにうるさい)

そんな未来に思いを馳せながら、11月も引き続き、ロマンで仕事をしていきたいなと思います。

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