ちょっと変だよ医療業界
休みながら今後の身の振り方を考える時間が多く,ずーーーっと思っていた医療業界の変だと思う事を書き起こしてみたいと思います.
同じ業界に長くいると,先が見えてきてしまうことありませんか?
かといって,畑違いの業界に鞍替えする勇気もなければスキルもない.
井の中の蛙状態で生かさず殺さずなサラリーマン生活を送っている.
あー転職したい.この腐った医療業界から抜け出して,もっとクリエイティブな仕事につきたい.
でも実は,どの業界だって似たようなもんで,隣の畑は青く見えるかもしれませんが,結局中に入ってみると似たような状況.似たような人がいる.
ただの愚痴になるのかもしれませんが・・・
サービス業と化した医療
医療人になった時,私は医療として関わりたかったんですね.
認知症高齢者の散歩をしたり,塗り絵に付き合ったり,それをADL訓練という名目でコストを上げる.
そしてその高齢者の退院先は食事の時以外起こされることもない施設.虚しすぎる.
今の病院(医療)はサービスの向上といってなんでもかんでもやってあげすぎ.
身の回りの事は全部看護師に任せっきりの患者.
病状説明は本人に言ってもわからないので家族にのみ.
同意書のサインなんてできるわけもなく家族の意思が尊重される.
そんな家族は自分の親と死生観なんか共有したことなんてあるわけがないので,なんだか悩んだふりをした挙句「長生きしてほしいので・・・」と挿管だ胃ろうだと,延命治療に踏み入れる.
そのくせ,自分は介護できないと丸投げ.
例えば、家買う時にそんな丸投げするか?と
もっと考えるやろ。
ローンの事、土地の大きさ,立地の事、学区の事、家の設備の事,外壁の色,外構,将来の生活.
そんな丸投げの人たちにケアやフォローという名のもとに上げ膳据え膳でおんぶに抱っこでいたれりつくせりの医療業界ってなんなん?
これが,ホテルなんかのサービス業ならそれでもいいですよ.むしろサービス向上としてどんどんやってあげたらいい.その分しっかり料金とって,お互いWin-Winの関係になれたらいい.
でも医療の原資は税金ですからね.
サービスに舵を切りすぎるのはどうかと思うし,患者にもそこのところをしっかりと教育していかないとあかんと思うんです.
こういう高齢者ってどのくらいいるんでしょうかね?
体感としては,「早くお迎えが来て欲しい」っていうまだ歩ける後期高齢者は2割くらいの印象.いや,もっと少ないか・・・
予防は行政でやってくれ
最近の厚労省は予防にも積極的.でもそれは,行政や保健の分野がもっと担うべきで,病院に役割を押し付けてくるのは少し違う.
生活習慣病の指導や未病対策,そんなも言い始めたら,病院に来ている患者全員にありとあらゆる指導をせんといかんとなる.
眼科で来院した高校生に「O脚だから将来,変形性膝関節症になりやすいと思います」って指導するか?せんやろ?
肩の脱臼で来院したBMI25のラガーマンに「生活習慣病のリスクが・・・」って指導せんやろ?
あくまで病院は病気の治療をするところであるっていう立ち位置を確保しないと,ただただ現場が疲弊する.
指導される側も症状もないリスクの状態を説明され,困ってもいない内容を指導され,あれに気をつけろ,これをしたほうが,それは食べるなと.
私も中年になり,色々と検査で引っかかることもあるが正直ほっといて欲しい.
会社員としての健康診断は受けるが,それ以上の事はしていらん.
人間いつか死ぬんだよ.
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