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メイシー・グレイ"Why Didn't You Call Me"(1999)

こんばんわ。百円ショップで買った椅子の上に置くクッション(300円だったけど)が結構よくて上機嫌なKnt²です。お腹が冷えなくて助かります。今日は音楽レビューです。

今回はメイシー・グレイのWhy Didn't You Call Meです。

700万枚のセールスを記録し、プラチナアルバムとなった“On How Life Is” (1999)の一曲目です。このアルバムからのシングル「アイ・トライ」で”ベスト・ニュー・アーティスト”グラミー賞も受賞しています。

この人はアフリカン・アメリカンの女性ながら、R&Bの枠に収まらない独特のハスキーな声が魅力。ロック的でもあり、ソウル的でもあり、ジャズ的でもあり、ゴスペル的でもあります。アデルをより艶っぽくした感じでしょうか。

そのため当初売り出し方に難儀したそうですが、このアルバムでその素質を全面開花させます。

Why Didn't You Call Meは、70年代のイギリス人シンガーソングライター、リンダ・ルイスを彷彿とさせる高いキーの名曲。バックは、弾むファンキーなベースラインとドンシャリしたドラムがよく合っています。

当時いそうでいなかったタイプのシンガーで、ファット・ボーイ・スリム(ノーマン・クック)がプロデュースしたいアーティストとしてインタビューで言及し、のちにコラボするなど、ロック/ハウス界隈からもラブコールがありました。

Why didn't call meの歌詞は、

We had such a good time あんなに楽しい時間を一緒に過ごしたのに 
Hey! Why don't you call me? ねぇ!なんで電話してこないの?
I thought I'd see you again もう一回会えると思ってたのに 

配偶者に恵まれなかったアレサ・フランクリンのような切ない歌詞ですが、じめじめした感じがなく、からっと歌いきれるのが彼女の魅力かもしれません。

Thought you would be my man my lover my friendと歌っていることからすると、一夜を共にした後(私は)別に友達止まりでも良かったのに、という気持ちなのでしょうか。

彼女は、その後女優としても活躍したり、一気にスターとなっていきました。

後年のBeautiful in the world なんかは映像としても素晴らしいですよね。もともと映像を学んでいたそうです。

彼女のアルバムはどれもクオリティが高いですが、とりあえずデビューアルバムは保証します。

頂けるなら音楽ストリーミングサービスの費用に充てたいと思います。