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死ぬまでに一度は聴くべき! ブリジット・フォンテーヌ&アート・アンサンブル・オブ・シカゴ 「ラジオのように」
この曲は、20世紀を代表する1曲です。誇張ではなく、正味で。
Comme à la radioは、ブリジット・フォンテーヌが1969年に発表したアルバムのタイトル曲。
サラヴァレーベルのレーベルコンピで初聴。
渋谷系ネオアコのサンプルソースみたいなイメージしか持っておらず、全く期待しなかった線。
でも、この一曲目はセンセーション。真後ろから脳天を割られるような不意打ちに、二度見、三度見、ガン見しました。
このベースなに!?ポリリズミックな土着的なドラムに絡みつくように転がるウッドベース!!
その上を涼し気に流れるトランペット、フルート!!そして、ブリジット・フォンテーヌの囁き声!?
ブリジット・フォンテーヌなんていうフランスの小娘が、何故こんなドープな音鳴らしてんじゃ~~~!!と卒倒しかけました。(大げさ)
こんな曲やられたら、Bボーイが裸足で逃げます。感動を通り越して怒りすら。どうみてもチートだろって気分になりました。両刀使いのオオタニサンかよ!クロスオーバーしすぎ。
クレジットをよく見たら、アート・アンサンブル・オブ・シカゴ(AEC)っていうシカゴのフリージャズ集団が作曲してました。やっぱりシカゴ!!少しホッとしました。ロンドンならまだしもパリで遭遇なんて、伏兵もいいとこです。
でもブリジット・フォンテーヌとAECの名誉のためにいうと、シカゴのフリージャズだったら、こういう雰囲気には絶対ならないはず。シカゴのミュージシャンがフランスでわざわざやってこそ、こういう名曲が生まれた気がします。
最近Asachan&巡礼や大友良英、戸川純らがカバーしているのを知りました。これはカバーしたくなります。でも、原曲超えるのはすっごい難しいでしょう。音楽にミラクルがあるとしたら、この曲がまさにそれですから。
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