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ジェームス・チャンス&ザ・コントーションズ「Contort Yourself」
こんばんわ。今夜もオススメ音楽です。
昨夜がニューヨーク・シーンのグレン・ブランカだったので、同じくニューヨークのノイズ/アヴァンギャルドのミュージシャンを紹介します。ジェームス・チャンス・アンド・ザ・コントーションズです。
ジェームス・チャンス・アンド・ザ・コントーションズ(James Chance and the Contortions)は、ジェームス・チャンスが中心となって結成された、アメリカ合衆国のノー・ウェイヴ、パンク・ジャズ・バンド。
ジェームス・チャンス&ザ・コントーションズ「Contort Yourself」
ダイナミックなジャズ・ファンクのリズムに、チャンスのパンキーなシャウトと無軌道に拭き散らかした感じのサックスが乗っている曲です。Contortというのは「ゆがめる」という意味ですね。白いジェームス・ブラウンの趣があります。
1976年にウィスコンシンからニューヨークに移り住んだチャンスは、そこでフリー・ジャズやノー・ウェイヴといった音楽シーンで活動。短い期間、デヴィッド・マレイのもとで学んだあと、1977年に即興ジャズやファンクのリズムを混合させた音楽を演奏するバンド、ザ・コントーションズを結成。
ニューヨークのライブハウス「アーティスト・スペース」でDNAやマーズらとライブを行っていたが、そのライブではチャンスは観客席に度々降りていき、客を殴りつけていた。
そうそう、ファンを殴った逸話があります。アントニオ猪木みたいですね!?
そのライブを見たブライアン・イーノの提案によって、ノー・ウェイヴのコンピレーション・アルバム『ノー・ニューヨーク』に参加することとなった。その後1979年に、コントーションズ名義で『バイ』をリリースした。
イーノもやっぱり殴られたんでしょうか?冗談はともかく、この『ノー・ニューヨーク』というコンピレーションが、エポック・メイキングなアルバムでした。
『ノー・ニューヨーク』(No New York)は、1978年にアンティルス・レコード(アイランド・レコードのサブレーベル) からリリースされたコンピレーション・アルバム。プロデューサーはブライアン・イーノ。このアルバムには4組のアーティストしか参加していないが、1970年代後半に発生したジャンルであるノー・ウェイヴのきっかけとなったアルバムとして知られる。
ジェームス・チャンスに加えティーンエイジ・ジーザス・アンド・ザ・ジャークス、DNA、マーズが参加。
この頃のニュー・ヨーク・シーンは、ニュー・ウェーブもあり、ファンクもあり、レゲエもあり、ヒップホップやハウスの胎動期でもあり、混沌とした中に色々な組み合わせが実験的に行われていた印象があります。
コントーションズは短命なバンドでしたが、コントート・ユアセルフという名曲を残したことで、後年トータスのジョン・マッケンタイアがキュレートした「オール・トゥモローズ・パーティーズ」というフェスティバル(2001-2002)に招かれました。
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