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ルー・リード「トランスフォーマー」(1972)
ヴェルヴェット・アンダーグラウンドの中心人物、NYロックシーンの顔役と言えば、この人。
トランスフォーマーは、ソロになってから2枚目のアルバムです。変身するロボットっぽいですが、違います。
1.ヴィシャス - Vicious
2.アンディの胸 - Andy's Chest
3.パーフェクト・デイ - Perfect Day
4.ハンギン・ラウンド - Hangin' Round
5.ワイルド・サイドを歩け - Walk on the Wild Side
6.メイキャップ - Make Up
7.サテライト・オブ・ラヴ - Satellite of Love
8.ワゴンの車輪 - Wagon Wheel
9.ニューヨーク・テレフォン・カンヴァセイション - New York Telephone Conversation
10.アイム・ソー・フリー - I'm So Free
11.グッドナイト・レイディズ - Goodnight Ladies
なんか解説するのも野暮な感じの、歴史的名盤です。1から始まる勢いのあるロックで惹きつけられ、「ワイルド・サイドを歩け」のベースで感極まります。
この曲のベースラインをまるっとサンプリングしたのがア・トライブ・コールド・クエスト。
A Tribe Called Quest - Can I Kick It? (Official Audio)
トライブで最もクロスオーバーヒットした曲の一つです。
People's Instinctive Travels and the Paths of Rhythm(1990)に収められています。
当初サンプリング許可が下りず、印税は全部ルー・リードが貰うという条件で認めてもらったそうです。まぁ駆け出しのラッパーがこの曲使うには、全財産投げ打つ覚悟も必要だったでしょう。
サバービアの橋本徹氏は、ルー・リードをサンプリングしたこの曲で90年代は幕を上げた(Kick It!)、とまで言っています。
ルー・リードは振れ幅が大きくて、ファンは翻弄されっぱなしだったミュージシャンです。一見「ブレてる」とも言えなくはないのですが、不思議なものでこの人がやると、なんだか「聴衆が振り回されている」としか見えなくなります。
2011年の「ルル」ではメタリカとコラボしていたり、全体像が大きすぎて、私にもよくわかりません。ミュージシャンと呼ぶのは憚られるアーティストでした。
そう考えると、あの変身するロボットは、ある意味ルー・リードっぽいかもしれませんね。
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