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【なわとび】目安箱の回答に目を通して

以前JJRUが設置した目安箱の回答が公開されました。
今回は、その回答に目を通して思ったことを書いていきます。

まずは、目安箱設置、回答をおこなってくださった担当者の方に感謝します。委員会をまたぐ質問等の対応は大変だっただろうなと思います…。
また、誹謗中傷や個人的な内容もあったと…。
誹謗中傷とかやめましょうよ…。

誹謗中傷とかしている間は業界として良くならない気がします。
以前あるジャッジへの批判?誹謗中傷?に対してジャッジの1人が、私たちも人間なので傷つくといった趣旨の引用ツイートをしていたことを鮮明に覚えています。

みんなで良くしていくための建設的な態度を持ちたいですね。

さて、それではいくつか気になった点を。


1.組織について

他の日本のなわとび団体


 組織について、他の日本のなわとび団体を羅列した質問があった。これに対し、組織への質問をまとめて中期事業計画を見てくださいという回答がされた。中長期事業ビジョンには、「ジャンプロープ・スポーツに関わる全ての人々に中央競技団体として」という文言があり、JJRUが日本のなわとび競技組織を統括していく団体であると受け取れる。しかし、中長期事業ビジョンの事例検証にて言及されている、これまでの日本のなわとび団体としては、JRSFやJDDAといった組織に限定されており、目安箱で寄せられた意見に含まれたいくつかの団体については言及されていない。

 この件に関して、「競技とは、IJRUがルールに定めるものだけである」としているのならば、中長期事業ビジョンを参照することで納得できるだろう。しかし、「ジャンプロープ・スポーツに」と、とても広く対象が設定されていることから、もう少し具体的な回答が必要だったのではないかと思う。

 例えば、どの団体とも現時点は話ができていないといった情報だけでも必要であり、その情報を発信することで、そこに対応しようとする支部だったり個人だったりが出てくる可能性はあるだろう。

ビジョンと活動

 他にも、中長期事業ビジョンと各活動の繋がりについての書き込みもあり、それが中長期事業ビジョンを参照のみの回答でとどまっていることは、あまりよろしくない気もする。ただ、「普及活動について」にて、フェスタ等に言及しているので、そこで言及されているものは普及に位置づけられるものであるということは把握できる。

2.普及活動について

普及の方針

 この書き込みでは、
①普及の目的
②普及する種目への偏り
が質問されている。この①に関しては、読んだ時に、質問者は[競技をとにかく普及させたいのか、公園等でなわとびをする光景がただ増えれば良いのかどちらか]という意図で質問しているような気がした。ただ、回答としては「JJRU はジャンプロープ全般を統括する組織として各種目の普及活動に尽力しております。」となっており、そもそも競技の発展を前提としている回答がされているように感じた。
 JJRUは競技を統括するとされているので、ただ単に、今まで以上になわとびが行われている光景が見たいというような普及ではないだろうということは想定もできる気がするが、質問者はこの回答を見てどう思うのか…と考えてしまった。

地方への普及

 地方へなかなか浸透してこないといった意見と、それに関する案に対し、
「「ジャンプロープフェスタ」や「ダブルダッチチャレンジ」など、都道府県支部がある地域での普及を目的としてイベントの開催に助成金や人材派遣などの支援を継続して行っております。」といった回答がなされた。
 
 まず、「都道府県支部がある地域での普及を目的としてイベントの開催に」という点がいまいち理解できていない。「東京以外でイベント等活動を行うことが、地方での普及を目的とした活動である。」と捉えれば良いのだろうか。
 
 次に、もしそうなのであれば、「ジャンプロープフェスタ」や「ダブルダッチチャレンジ」は適切な例なのだろうか。「ジャンプロープフェスタ」はこれまで名古屋で行われており、名古屋も大都市ではあるが、近畿や東海からの参加者を募ることができるといった点で地方への普及にある程度効果があったと考えられる。しかし、今年の開催地は川崎市ということが決定している。川崎市は東京都でないにしろ、東京大都市圏の郊外であり、川崎市自体も大きな都市である。ここで質問者がいう地方とは、東京大都市圏外のことであり、他の大都市圏にも属さない、地方都市や農村地域と位置づけることができるのではないだろうか。その点で、質問者と回答の齟齬が生じていると感じる。さらに、「ダブルダッチチャレンジ」に関しては八王子で開催されており、東京都を出ることすらされていない。(下で訂正)
 
 以上から、この2つのイベントを地方への普及の例として出すのは適切では無いと考える。

※ダブルダッチチャレンジに関して、以下のような情報をいただきました。

たまたま昨年のダブルダッチチャレンジが東京で行われただけらしく、私は現時点(2023.6.12時点)でHPを確認したのみで誤解していました。
訂正してお詫びします。


一般の人

 これに関してはそこまで言及することはないのだが、そもそも一般の人って誰なのだろうか…という点が気になった。おそらく競技歴のない人、大会への出場歴がない人という意味だろうが。また、あたりまえだが、「なわとびが運動として認識されるように…」に関して、運動はスポーツと変換して読む必要がある。最初に読んだときはなわとびは運動ですらないのか…と考えてしまった…(笑)

3.ALL JAPAN

 ALL JAPANに関しては、IJRUの予選だから…というため息が回答側から感じた(笑)
 その点について、もう一度各大会の趣旨、位置づけをはっきりさせる必要は感じる。

サイドスイングに関して

 サイドスイングに関して、Sの厳格化が触れられていた。これはシングルロープの競技に取り組んでいる人は注視しなくてはならない。すでにその動きを注視し、Sをどのように取り込むかを考えている人も存在しているだろうが、この目安箱でJJRU側も世界の動向を注視しているということで、競技者も意識する必要があることが示された。

カウント表に関して

 JJRUがIJRU側に対し、カウント表の提出案を提案していたということが発表されている。こちらも競技を行う人はこれからカウント表を作成し内容をつくるといったことをさらに意識する必要は出てくるだろう。

年齢カテゴリー

 こちらに関しては完全に個人的な意見だが、現状の世界大会においてカテゴリーを新設するのではなく、マスターズ的なものができることは賛成だと感じた。質問者もIOTに言及しているので、そのような意図なのでは。

 余談ではあるが、IOTやWC、JWCについてはもっと説明が欲しいと思う。

まとめ

 せっかく目安箱を設置し、回答が掲示されたので、読んでみました。個人的に気になった点についていくつか書いてみましたがどうでしょうか。間違っている点や解釈ありましたらぜひご指摘頂けたらと思います。

 回答に目を通すついでに、中長期事業ビジョンにも目を通しました。もう少し具体的に中期のビジョンが発表されて欲しい気がしたことと、「財務」と「事業」が同じような構成にも関わらず、敬語かそうでないのかが統一されておらず、あまり意識されずに書かれていて気になってしまいました。笑

以上!!

目安箱の回答はこちら
中長期事業ビジョンはこちら


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