上手な力の抜き方
こんにちは、papaたぬきです。
毎日忙しい中で、ちゃんと休憩はとれていますか?
あまりにも過酷な仕事スケジュールがたてこんでいると、目の前のタスクをこなすので精一杯で、自分のケアは後回しにされがちだと思います。
身体もこころもストレスがかかり続けると調子を崩してしまい、今までできていた行動もとりにくくなったり、楽しみな活動もできなくなってしまう場合もあります。
毎日安全に生活や仕事を送るためには、適宜力を抜いて、自分をメンテナンスすることが必要です。
今回はうまくリラックスできずに悩んでいる人や、上手に力を抜く方法を知りたい人向けに記事を作成しました。
力を抜くコツを知ったうえで上手にセルフメンテナンスをすることでより充実した毎日を過ごせるようになるかもしれません。
1.力を抜くために必要なこと
みなさん、今から実際に力を抜いてみましょう。
いったん読むのをやめて、3秒間ほど、自分のやり方で「力を抜く」ことをしてみてください。
* * * *
いかがでしょうか。力は抜けましたか?
もしここでうまく力が抜けなかったと感じる人がいましたら、コツをお伝えするのでそれを実際に試してみることをお勧めします。
それは、
①はじめから身体全体の力を抜くのでなく部分から始めること
②力を抜く前に、いったん力を入れること
です。
2.筋弛緩法
リラクセーションのひとつとして「筋弛緩法」という方法があります。
身体とこころは密接に関係しあっていて、身体が緊張しているとこころも緊張しているという考え方に則っています。
そうなると、身体がリラックスしていればこころもリラックスしていると考えられるので、気持ちを穏やかにしたい場合は直接こころを扱うのでなく身体にアクセスしていきます。
簡単に方法を紹介します。
立ったままでも座っていても寝ていてもどのような態勢でも可能です。
まず、右手の力を抜くことを目標としましょう。
右手をグーの形にして、80%程度の力を込めます。5秒間ほど力を込め続けてください。
5秒経過したら、一気に力を抜きます。
手は自然とパーに近い形になり、腕自体もダラッと重力に逆らうことなく下に降りてきます。
今まで込めていた力がジワーッとした感覚で右手や右腕に残っているかと思いますがそれでOKです。
10秒間ほどその脱力感を味わてみましょう。
それができたらもう1回同じ動作を繰り返しましょう。
右手ができたら右腕に力を込め、5秒後に一気に脱力します。
また10秒間ほど、じんわりした感覚を味わいます。
それができたら左手、左腕、両腕、上半身、下半身、顔、というように力を込めては抜く動作を部分的に順番に行います。
最終的には身体全体に力を込めて、一気に抜くという動作を行います。
3.振り子のイメージ
力を抜くためには一旦力をいれなければならない、という目的とは相反する行動を一時的に必要とするといった考えは、例えるなら振り子のようなものを想像するとわかりやすいと思います。
振り子を一定の高さまで持ち上げたいときは、持ち上げたい方向とは逆の方向へいったん持ち上げ、パッと離すと自然と目的の方向へ振れていきます。反動の力を利用するという視点です。
これが力任せに目的の方向へ投げたりすると不自然な軌道となり、エネルギーの伝わり方も不十分で、目的を上手に達成したとはいいにくくなります。
一見遠回りにみえる方法だとしても、上手に力を抜くためには一時的に力を込めるのは大切な行動といえます。
4.少しでも変わればそれでOK
考え方の特徴として、完全主義や不安の強い方もいるかと思います。
何事に対しても「ちゃんとできているだろうか」と考え頭の中が常に忙しい人もいるかと思いますが、上で紹介したリラクセーションをしたときも「上手に力が抜けているだろうか」と気になってしまうかもしれません。
このようなときは、「上手」といった価値判断を自らしていることにまず気づき、脱力の際のジワッとした感覚を少しでも感じられたら「それでOK」というように捉え直してみましょう。
最後まで気になるかもしれませんが、それはそれで今の時点ではいいのです。
練習を繰り返していけば何かしら変化にも気づきやすくなるでしょうし、そもそも「力を抜こう」と考え行動をしている時点でセルフケアの視点が身についているので素晴らしいともいえます。
毎日良質なパフォーマンスを行えることを維持するためにセルフケアが大切であること、力を抜くためにはいったん力を込める必要があること、その方法を紹介しました。
「反動の力を利用する」という考え方は様々な点で応用できるものだと思います。良質な休憩は頑張った仕事があるからこそ手に入るものかもしれません。
それでは、また。